学術情報

Digital Science社、研究データ公開に関する報告書を公開

2016年10月25日、Digital Science社は、報告書“The State of Open Data: A selection of analyses and articles about open data, curated by figshare”を公開しています。

この報告書は、研究データ公開に関する10編の論考および報告と、Springer Nature社、Digital Science社、figshare社共同で行った、研究者2,000人以上への調査の別表から構成されています。この調査結果として、

・回答者の約4分の3がすでにある程度研究データを公開している。
・約80%の研究者が、論文引用と同等かそれ以上にデータ引用に価値を見出している。
・50%以上の研究者が、資金提供者のポリシー順守に関するガイダンスを歓迎する。
・研究データを公開し利用できるようにしたことが一度もない研究者の90%が、将来的にはそうすることを検討している。

等が挙げられています。調査結果データと質問票もfigshareで公開されています。
また、林和弘氏(科学技術・学術政策研究所)と宮入暢子氏(ORCID Inc.)による日本の状況報告も含まれています。

科学技術・学術政策研究所(NISTEP)、人工知能に関する報告書を公開

2016年10月26日、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、人工知能に関する以下2件の報告書を公表しました。

・第10回科学技術予測にみる人工知能・情報技術が切り拓く未来[調査資料-252]
・国際・国内会議録の簡易分析に基づく我が国の人工知能研究動向把握の試み[調査資料-253]

前者では、2016年1月閣議決定の第5期科学技術基本計画に先立って実施された第10回科学技術予測調査におけるシナリオと、2016年3月に有識者を招いて行ったミニワークショップで指摘された、15年から20年後に想定される情報技術を中心とした社会のあり方や、そのために必要な研究・技術の課題・論点についてまとめられています。

後者では、今後の人工知能研究の動向分析に向けた検討用資料の作成を目的に、人工知能の著名な国際会議の会議録における主要国別の発表数を把握することで、この分野における日本の存在感(参画度)が検討されています。また、これら会議の講演タイトルと、人工知能学会全国大会の会議録に掲載された講演タイトルとの比較分析から、日本と世界の研究動向の差異についても検討されています。

第10回科学技術予測にみる人工知能・情報技術が切り拓く未来[調査資料-252]の公表について(NISTEP、2016/10/26)

ミシガン大学、研究データサービスとリポジトリ「Deep Blue Data」の提供を開始

2016年9月20日、ミシガン大学図書館は、計画、作成、組織化、共有、保存を含む研究データのライフサイクルのすべての段階を通じて研究者をサポートするサービスと、リポジトリの提供を開始しています。

“Deep Blue Data”は、2006年に設置され現在11万件以上の登録がある、大学の機関リポジトリ“Deep Blue”を拡張したものです。これは、ミシガン大学の研究者が、データ共有義務を果たし、また、世界中の同僚や仲間が研究データセットをより簡単に利用できるようにする新しいプラットフォームを提供します。さらに、登録の際にデジタルオブジェクト識別子(DOI)を割り当てることも出来ます。

“Deep Blue”はDSpaceベースのシステムですが、“Deep Blue Data”はHydra/Fedoraのフレームワーク上で構築されており、Hydra/Fedoraで2つのリポジトリを調整しているとのことです。

Library launches Research Data Services and Deep Blue Data(The University RECORD、University of Michigan、2016/9/20)

【イベント】DNP研究寄付講座開設1周年記念シンポジウム「産官学民の連携によるデジタル知識基盤の構築」(11/28・東京)

2016年11月28日、東京大学大学院情報学環 DNP学術電子コンテンツ研究寄附講座開設1周年記念シンポジウム「産官学民の連携によるデジタル知識基盤の構築」が開催されます。

国内外のデジタルアーカイブをめぐる諸状況などに関する講演や、日本における国レベルの学術電子コンテンツ及びデジタルアーカイブ構築に向けた課題の整理と解決に向けての方向性について議論されます。

以下の基調講演や報告、パネルディスカッション、提言などが予定されています。
参加費は無料ですが、事前申込が必要です(定員200名)。

基調講演:
「ヨーロピアーナの成果と今後の課題」Harry Verwayen氏(Deputy Director of Europeana)(逐次通訳あり)

報告:
デジタルアーカイブの理論的スキーム構築に向けて
「我が国のデジタルアーカイブをめぐる諸状況」柳与志夫氏(東京大学大学院情報学環)
「海外におけるデジタルアーカイブの状況」時実象一氏(東京大学大学院情報学環)
「デジタルアーカイブ論構築に向けた課題整理」生貝直人氏(東京大学大学院情報学環)

パネルディスカッション:
課題解決の方向性とデジタルアーカイブ論の確立
司会・高野明彦氏(国立情報学研究所)
登壇者:各機関・関係者

提言:
デジタルアーカイブ学会設立に向けて

欧州の学術研究図書館における研究データサービス(文献紹介)

2016年10月13日、欧州研究図書館協会(LIBER)は、報告書“Research Data Services in European Academic Research Libraries”を公表しています。

この調査は、LIBERの学術コミュニケーション・研究基盤委員会とDataONE(Data Observation Network for Earth)、研究者グループによって行われ、22か国119館から回答が得られており、以下のような結果が挙げられています。

・図書館は、技術的なサービス(データ保存など)よりも、相談型のサービス(データ管理計画、標準的なメタデータ、データ引用の実際に関する情報を見つける方法など)を提供している。
・研究データサービスに関するポリシーを持っている機関は半数以下である。
・3分の2の図書館長が、図書館が研究データサービスに関与していく必要性に強く同意している。

Research Data Services in Europe’s Academic Research Libraries(LIBER、2016/10/13)
http://libereurope.eu/blog/2016/10/13/research-data-services-europes-academic-research-libraries/

東京工業大学附属図書館、大隅良典東京工業大学栄誉教授ノーベル生理学・医学賞受賞記念展示を開催中

大隅良典東京工業大学栄誉教授の2016年ノーベル生理学・医学賞受賞を受けて、東京工業大学附属図書館が、大隅氏の著作物や関連資料等の展示を下記の日程・場所で開催しています。

・2016年10月5日(水)~10月18日(火)大岡山本館
・2016年10月20日(木)~11月2日(水)すずかけ台分館

大隅良典栄誉教授 ノーベル生理学・医学賞受賞記念展示(東京工業大学附属図書館,2016/10/6)
http://www.libra.titech.ac.jp/news/201610nobelprize_ohsumi.html

展示資料リスト
http://www.libra.titech.ac.jp/news/pdf/201610ohsumilist.pdf

電子学位論文の研究データおよびデジタルオブジェクトの保存とキュレーション(記事紹介)

2016年9月26日、ETDplusプロジェクトは、電子学位論文(ETDs)の研究データおよびデジタルオブジェクトの保存とキュレーションについて、6つの指針(概要)を公開しています。

著作権、データ編成、ファイル形式、メタデータ、ストレージ、バージョン管理に分かれており、いずれも3~4ページにまとめられています。CC BY 4.0で公開されており、Wordもしくはrtfファイルで入手できます。

Preserving & Curating ETD Research Data & Complex Digital Objects(Educopia Institute、2016/9/26)
https://educopia.org/deliverables/etdplus-guidance-briefs

Supporting the evolution of ETD research products(Educopia Institute)
https://educopia.org/research/grants/etdplus

Electronic Theses and Dissertations(Educopia Institute)

医学中央雑誌刊行会、医中誌Web収録の大隅良典東京工業大学栄誉教授の文献リストを公開

2016年10月5日、医学中央雑誌刊行会が、医中誌Webに収録されている、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典東京工業大学栄誉教授の文献リストを公開しています。

大隅教授が筆頭著者である文献情報 27件 (内訳:原著論文 2、会議録(学会抄録) 14、総説 1、解説的記事 10) を新しい順に掲載しています。

掲載情報についての転載等は自由と説明されています。

●大隅良典東京工業大学栄誉教授の医中誌収録文献(医学中央雑誌刊行,2016/10/5)
http://www.jamas.or.jp/news/20161005_ohsumilist.html

参考:
ノーベル医学生理学賞の受賞を記念して、Wiley社が、大隅良典・東京工業大学栄誉教授のノーベル財団が引用した論文4報を無料公開中
Posted 2016年10月4日
http://current.ndl.go.jp/node/32664

SPARC Japan、2015年度の年報を公開

2016年10月5日、国立情報学研究所(NII)・国際学術情報流通基盤整備事業(SPARC Japan)が、2015年度の年報を公開しました。

2003年から始まった本事業にとって、2015年度は第4期最後の年です。「国際連携の下でのオープンアクセスの推進、学術情報流通の促進および情報発信力の強化」に取り組むことが第4期の基本方針とされていました。

「国際学術情報流通基盤整備事業(SPARC Japan)年報 平成27(2015)年度」を掲載(SPARC Japan、2016/10/5)
http://www.nii.ac.jp/sparc/2016/10/sparc_japan_272015.html
http://www.nii.ac.jp/sparc/publications/annual/

トムソン・ロイター社の知的財産・科学事業売却完了、新会社名は“Clarivate Analytics”に

2016年10月3日、トムソン・ロイター社は、オネックス・コーポレーションとベアリング・プライベート・エクイティ・アジアへのIP & Science事業売却手続きが完了したと発表しました。

新しく独立する会社の名称は“Clarivate Analytics”となります。製品・サービスの新ブランドへの変更は、2017年初めより行われていく予定です。

オネックスとベアリング・アジアによるトムソン・ロイターのIP & Science事業買収が完了~独立した事業は「Clarivate Analytics」に~(トムソン・ロイター、2016/10/4)
http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2016/ip-and-science-launched-as-independent-company/

Acquisition of the Thomson Reuters Intellectual Property and Science Business by Onex and Baring Asia Completed―Independent business becomes Clarivate Analytics(Clarivate Analytics、2016/10/3)

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