貴重書

イスラエル国立図書館、カフカの手稿類の入手を発表:デジタル化して公開予定

2019年8月7日、イスラエル国立図書館は、ユダヤ人作家フランツ・カフカの手稿類を新たに入手したことを発表しました。

このたび入手された資料は、カフカの親友で彼の死後にその遺稿を出版したマックス・ブロート氏の資産の一部であり、スイスの保管庫に保存されていたものです。カフカの作品『田舎の婚礼準備』の3種類の草稿や、カフカがヘブライ語の学習に使用したノート、ブロート氏ほかの友人との間の書簡、スケッチ、旅行記等が含まれます。

同館は、2008年から2016年までの一連の訴訟によりこれら手稿類の所有権を得て、これまでにイスラエル及びドイツに所在していた資料を入手しており、このたび最後の資料群がスイスから入手されたと報じられています。

手稿類は、現在同館での目録作成が進んでおり、今後デジタル化が行われた上で公開される予定です。

【イベント】シンポジウム「資料から再発見する江戸の底力」(松江・9/14)

2019年9月14日、島根大学において、公益財団法人手錢記念館(島根県出雲市)・島根大学法文学部山陰研究センター・島根大学附属図書館の主催により、シンポジウム「資料から再発見する江戸の底力―手錢家所蔵資料(文書・古典籍・美術)を繋ぎ活かす取り組み―」が開催されます。

同シンポジウムは2019年6月に手錢記念館と島根大学が包括的連携に関する協定を締結したことを記念して、手錢記念館及び同館と共同プロジェクトを実施している島根大学法文学部山陰研究センター・島根大学附属図書館が、プロジェクトの合同成果報告として開催するものです。

手錢記念館と法文学部及び附属図書館は、10年以上にわたって、手錢家の所蔵する江戸時代の貴重な美術品や文献資料、歴代当主らによる和歌や俳諧作品、関連資料等について、調査研究・デジタル化・資料活用を協力して進めています。シンポジウムでは、手錢家の資料調査に長年携わり、江戸時代の文学・歴史学の分野の第一線で活躍する研究者による最新の学術成果の報告や、今後の調査研究の展望を示すパネルディスカッションが行われます。

入場無料・事前申込不要です。プログラムは次のとおりです。

○基調講演
「手錢家蔵書の形成過程を探る」
田中則雄氏(島根大学法文学部)

立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)、講談社の「ブルーバックスアウトリーチ(BBO)」を利用して「酒呑童子絵巻」修復支援のクラウドファンディングを開始

京都市の立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)が、株式会社講談社の「ブルーバックスアウトリーチ(BBO)」の寄附型プロジェクトとして、同センターが所蔵する「酒呑童子絵巻」修復支援のクラウドファンディングを開始しました。目標金額は200万円で2019年9月23日まで募集が行われています。

ARCが所蔵する「酒呑童子絵巻」は、絵巻作成技術がもっとも進んだ時期である1650年前後に京都で作られたと推定され、完成度は高く、現存する酒呑童子絵巻の中で最も豪華な作品であると考えられています。プロジェクトを通して、劣化が激しく開けることが出来ない状態の絵巻を現代の最高の技術で修復し、修復後は展覧会の開催やデジタル化、研究利用のために活用可能なデジタルアーカイブファイルの公開、などが計画されています。

立命館大学はBBOの最初のパートナー機関として2019年7月25日から4件のプロジェクトを開始しており、このプロジェクトはその中の1つに当たります。

京都大学図書館機構、河合文庫の『東文選』、『續東文選』、『日用冊』を京都大学貴重資料デジタルアーカイブで公開

2019年7月30日、京都大学図書館機構は、同大学の附属図書館・人文科学研究所、及び韓国高麗大学校が「韓国古文献の調査及び解題及びデジタルイメージの構築事業に関する協定」により電子化した河合文庫の『東文選』、『續東文選』、『日用冊』の公開を発表しました。

この公開により新たに資料49点が公開され、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は1万3,575タイトル、116万4,364画像となっています。

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 河合文庫『東文選』『續東文選』『日用冊』49点を公開しました(京都大学図書館機構,2019/7/30)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1382798

英国国立公文書館(TNA)、2018/2019年の年次報告書を公開

2019年7月25日、英国国立公文書館(TNA)は2018/2019年の年次報告書である“Annual Report and Accounts of The National Archives 2018-19”の公開を発表しました。

今回発表された年次報告書は2018年4月から2019年3月までの期間を対象に、事業・アカウンタビリティ・財務状況などが報告されており、2015年から4年間実施していた戦略計画“Archives Inspire”の完了を示したものである、としています。

国文学研究資料館と立命館大学、古文書の精査と植物の樹液成分の化学分析により復元した古代の甘味料「あまつら」の試食体験イベントの開催を発表

国文学研究資料館と立命館大学は、古代の甘味料「あまつら」の試食体験イベントを、立命館大学平井嘉一郎記念図書館において、2019年8月3日に開催すると発表しています。

同館と立命館グローバル・イノベーション研究機構は、2016年から共同で「料理・調味料の復元と活用に関する研究」を実施しており、その一環として、古文書の精査と20種の植物の樹液成分の化学分析を行い、砂糖の普及とともに中世中頃には消滅し、現在では幻の甘味料となっている「あまつら」を復元したものです。

当日は、あまつらのかき氷を試食することができます。定員は先着80人です。

立命館大学との共同研究の研究成果として、古代の甘味料「あまつら」 を復元しました。(国文学研究資料館,2019/7/24)
https://www.nijl.ac.jp/news/2019/07/31.html

米国議会図書館(LC)の法律図書館、貴重書を保管する新しい書庫の開設を発表

米国議会図書館(LC)の法律図書館は、貴重書を保管する新しい書庫の開設記念式典を、2019年6月28日に開催したと発表しています。

同館の貴重書は、これまで、同館の小規模な貴重書保管室や、LCの他部門から借りたスペースで保管していましたが、今回の新書庫開設により、コレクションが統合され、安全性とアクセスが向上すると説明しています。

新書庫は、現在の保管室の4倍にあたる直線で9,000フィートの棚があり、貴重書の保管に最適な最先端の空調・防火・安全システムを備えています。

くずし字認識に関する全世界的なコンペティションが機械学習コンペプラットフォームKaggleで開催

2019年7月10日、世界最大規模の機械学習コンペプラットフォームKaggleで、くずし字認識に関する全世界的なコンペティション「くずし字認識:千年に及ぶ日本の文字文化への扉を開く」の開催が発表されました。

このコンペティションは、情報・システム研究機構のデータサイエンス共同利用基盤施設に所属する人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、同機構の国立情報学研究所(NII)・人間文化研究機構の国文学研究資料館(国文研)の主催により、2019年7月中旬から10月中旬まで開催されます。

開催の目的として、深層学習(機械学習)の活用を中心とした近年のAIの飛躍的な発展を取り入れることで、新方式のくずし字OCRの研究開発が進む可能性が高まっていることを背景に、くずし字OCRの性能向上に向けたアイデアをオープンに募集することが挙げられています。

コンペティションでは、国文研とCODHが共同整備し公開中の「くずし字データセット」改良版が提供され、コンペ参加者は与えられた画像内に書かれた全てのくずし字を認識して出力する「くずし字OCRアルゴリズム」を期間内に開発するという流れで進められます。上位入賞したアルゴリズムについてはコンペ後自由に使えるよう公開される予定です。

E2156 - IFLA,貴重書等の整理におけるRDA適用に関する報告書を公開

国際図書館連盟(IFLA)貴重書・特別コレクション分科会(RBSCS)は,貴重書・特別コレクション(以下「貴重書等」)の整理業務におけるRDA(Resource Description and Access;CA1766参照)適用状況に関する調査の分析結果の報告書“IFLA Survey on Rare Materials Cataloguing with RDA”を2019年2月に公開した。

ジャパンサーチ(試験版)、立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)の古典籍ポータルデータベースと連携し古典籍資料約16万点が検索可能になる

ジャパンサーチ(試験版)は、2019年7月9日付のTwitterにおいて、立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)の「ARC古典籍ポータルデータベース」と連携したことを発表しました。

この連携により、ジャパンサーチ(試験版)では、海外機関の所蔵資料も含め約16万点のウェブ上で公開された古典籍資料が検索可能になっています。

@jpsearch_go(Twitter,2019/7/9)
https://twitter.com/jpsearch_go/status/1148529708167917569

お知らせ(ジャパンサーチ(試験版))
https://jpsearch.go.jp/news
※2019年7月9日付けのお知らせに「「ARC古典籍ポータルデータベース」と連携しました」とあります。

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