貴重書

【イベント】講演会「『少年少女の家』とオズボーン・コレクションのおはなし~トロント公共図書館の児童図書館活動~」(10/9・神戸)

2019年10月9日、神戸市立中央図書館(神戸市中央区)において、同館が主催する講演会「『少年少女の家』とオズボーン・コレクションのおはなし~トロント公共図書館の児童図書館活動~」が開催されます。

カナダ・トロント市に1922年に設立された児童図書館「少年少女の家」と、トロント公共図書館が所蔵する児童文学の古典コレクション「オズボーン・コレクション」に関し、トロント公共図書館のオズボーン・コレクション室に勤務するモンゴメリ研究家の梶原由佳氏による講演が行われます。なお、オズボーン・コレクションは、英国の図書館員エドガー・オズボーン氏が「少年少女の家」に寄贈した英国児童文学の稀覯本 2,000冊が母体となっています。

参加無料で、定員は中学生以上の方80 名(要申し込み、先着順)となっています。申し込みの受付は、電話あるいは申し込みフォームにより2019年9月8日から開始されます。

佛教大学附属図書館、デジタルコレクションのリニューアルを発表

2019年8月20日、佛教大学附属図書館は、8月19日にデジタルコレクションのリニューアルを実施したことを発表しました。

貴重書の存在や魅力を再発見できるウェブサイトを目指したリニューアルが行われており、主なポイントとして次の内容が挙げられています。

・新たに追加された画像ダウンロード機能を活用し、スマホ壁紙に設定する方法を紹介するコーナー「コレクションを壁紙にする」を設けたこと
・「作品を見る」において、一般的な「作品一覧」表示以外の新たな資料紹介手法として、「タグクラウド」「ランダム」「書体」表示や、作品中の名所を現在の地図上で示す「マッピング」表示を実現したこと
・国内外の美術館や博物館での展示貸出、テレビでの放映などの事例を紹介したコーナー「展示・放映紹介」を設けたこと

デジタルコレクションはIIIF(トリプルアイエフ)に対応しているほか、二次利用条件にRights Statementsの定める 「No Copyright – Contractual Restrictions」表示があるコンテンツ(著作権保護期間が満了しているコンテンツなどに表示)は、所定の要件を満たす場合、特別な手続きなく利用できます。

東京大学大学院人文社会系研究科・文学部、朝鮮古書および朝鮮語研究書等のコレクション「小倉文庫」をデジタル化して公開

2019年8月19日、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部は、文学部が所蔵する朝鮮古書および朝鮮語研究書等のコレクション「小倉文庫」をデジタル化して公開したことを発表しました。この公開は東京大学デジタルアーカイブズ構築事業の一環として取り組まれたものです。

「小倉文庫」は、1933年から1943年まで東京帝国大学言語学科の教授を務めた小倉進平氏の旧蔵書であり、朝鮮古書および朝鮮語研究書等からなるコレクションです。公開は専用のウェブサイトで行われており、東京大学学術資産等アーカイブズポータルで検索・閲覧することも可能です。

今回公開された画像データ等の中には、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所や韓国・高麗大学との共同事業としてデジタル化を実施したものも含まれ、それぞれ画像データの利用条件が異なっています。

「小倉文庫」は、画像を中心とするデジタル化資料の効果的・効率的な相互運用を行うことができる国際的な枠組みであるIIIFに対応して公開されています。文学博士河合弘民氏が朝鮮史の研究に資するために採集した朝鮮文書類とその典籍類のコレクションで、同じくIIIFに対応して京都大学図書館機構が公開している「河合文庫」との比較が容易であることが案内されています。

国立国会図書館、中曽根康弘関係文書を公開

2019年8月14日、国立国会図書館(NDL)は、東京本館憲政資料室(閲覧許可制)において、中曽根康弘関係文書全2,194点を公開しました。

中曽根康弘氏は、科学技術庁長官をはじめとする閣僚を歴任後、1982年に内閣総理大臣に就任し、2003年に政界を引退しています。関係文書の主な内容は、中曽根氏が自身の政策を表明した小冊子や講演録(印刷)、『中曽根内閣史』全6冊の編纂のために中曽根事務所が集めた資料(日程表など)、支持者が作成した資料、中曽根氏をめぐる新聞記事等です。

中曽根康弘関係文書を公開しました(NDL, 2019/8/14)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2019/190814_01.html

中曽根康弘関係文書(寄託)(リサーチ・ナビ)
https://rnavi.ndl.go.jp/kensei/entry/nakasoneyasuhiro.php

イスラエル国立図書館、カフカの手稿類の入手を発表:デジタル化して公開予定

2019年8月7日、イスラエル国立図書館は、ユダヤ人作家フランツ・カフカの手稿類を新たに入手したことを発表しました。

このたび入手された資料は、カフカの親友で彼の死後にその遺稿を出版したマックス・ブロート氏の資産の一部であり、スイスの保管庫に保存されていたものです。カフカの作品『田舎の婚礼準備』の3種類の草稿や、カフカがヘブライ語の学習に使用したノート、ブロート氏ほかの友人との間の書簡、スケッチ、旅行記等が含まれます。

同館は、2008年から2016年までの一連の訴訟によりこれら手稿類の所有権を得て、これまでにイスラエル及びドイツに所在していた資料を入手しており、このたび最後の資料群がスイスから入手されたと報じられています。

手稿類は、現在同館での目録作成が進んでおり、今後デジタル化が行われた上で公開される予定です。

【イベント】シンポジウム「資料から再発見する江戸の底力」(松江・9/14)

2019年9月14日、島根大学において、公益財団法人手錢記念館(島根県出雲市)・島根大学法文学部山陰研究センター・島根大学附属図書館の主催により、シンポジウム「資料から再発見する江戸の底力―手錢家所蔵資料(文書・古典籍・美術)を繋ぎ活かす取り組み―」が開催されます。

同シンポジウムは2019年6月に手錢記念館と島根大学が包括的連携に関する協定を締結したことを記念して、手錢記念館及び同館と共同プロジェクトを実施している島根大学法文学部山陰研究センター・島根大学附属図書館が、プロジェクトの合同成果報告として開催するものです。

手錢記念館と法文学部及び附属図書館は、10年以上にわたって、手錢家の所蔵する江戸時代の貴重な美術品や文献資料、歴代当主らによる和歌や俳諧作品、関連資料等について、調査研究・デジタル化・資料活用を協力して進めています。シンポジウムでは、手錢家の資料調査に長年携わり、江戸時代の文学・歴史学の分野の第一線で活躍する研究者による最新の学術成果の報告や、今後の調査研究の展望を示すパネルディスカッションが行われます。

入場無料・事前申込不要です。プログラムは次のとおりです。

○基調講演
「手錢家蔵書の形成過程を探る」
田中則雄氏(島根大学法文学部)

立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)、講談社の「ブルーバックスアウトリーチ(BBO)」を利用して「酒呑童子絵巻」修復支援のクラウドファンディングを開始

京都市の立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)が、株式会社講談社の「ブルーバックスアウトリーチ(BBO)」の寄附型プロジェクトとして、同センターが所蔵する「酒呑童子絵巻」修復支援のクラウドファンディングを開始しました。目標金額は200万円で2019年9月23日まで募集が行われています。

ARCが所蔵する「酒呑童子絵巻」は、絵巻作成技術がもっとも進んだ時期である1650年前後に京都で作られたと推定され、完成度は高く、現存する酒呑童子絵巻の中で最も豪華な作品であると考えられています。プロジェクトを通して、劣化が激しく開けることが出来ない状態の絵巻を現代の最高の技術で修復し、修復後は展覧会の開催やデジタル化、研究利用のために活用可能なデジタルアーカイブファイルの公開、などが計画されています。

立命館大学はBBOの最初のパートナー機関として2019年7月25日から4件のプロジェクトを開始しており、このプロジェクトはその中の1つに当たります。

京都大学図書館機構、河合文庫の『東文選』、『續東文選』、『日用冊』を京都大学貴重資料デジタルアーカイブで公開

2019年7月30日、京都大学図書館機構は、同大学の附属図書館・人文科学研究所、及び韓国高麗大学校が「韓国古文献の調査及び解題及びデジタルイメージの構築事業に関する協定」により電子化した河合文庫の『東文選』、『續東文選』、『日用冊』の公開を発表しました。

この公開により新たに資料49点が公開され、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は1万3,575タイトル、116万4,364画像となっています。

【図書館機構】京都大学貴重資料デジタルアーカイブ: 河合文庫『東文選』『續東文選』『日用冊』49点を公開しました(京都大学図書館機構,2019/7/30)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1382798

英国国立公文書館(TNA)、2018/2019年の年次報告書を公開

2019年7月25日、英国国立公文書館(TNA)は2018/2019年の年次報告書である“Annual Report and Accounts of The National Archives 2018-19”の公開を発表しました。

今回発表された年次報告書は2018年4月から2019年3月までの期間を対象に、事業・アカウンタビリティ・財務状況などが報告されており、2015年から4年間実施していた戦略計画“Archives Inspire”の完了を示したものである、としています。

国文学研究資料館と立命館大学、古文書の精査と植物の樹液成分の化学分析により復元した古代の甘味料「あまつら」の試食体験イベントの開催を発表

国文学研究資料館と立命館大学は、古代の甘味料「あまつら」の試食体験イベントを、立命館大学平井嘉一郎記念図書館において、2019年8月3日に開催すると発表しています。

同館と立命館グローバル・イノベーション研究機構は、2016年から共同で「料理・調味料の復元と活用に関する研究」を実施しており、その一環として、古文書の精査と20種の植物の樹液成分の化学分析を行い、砂糖の普及とともに中世中頃には消滅し、現在では幻の甘味料となっている「あまつら」を復元したものです。

当日は、あまつらのかき氷を試食することができます。定員は先着80人です。

立命館大学との共同研究の研究成果として、古代の甘味料「あまつら」 を復元しました。(国文学研究資料館,2019/7/24)
https://www.nijl.ac.jp/news/2019/07/31.html

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