映像

米国議会図書館(LC)、未特定の無声映画・トーキー作品を特定するワークショップ“Mostly Lost”を開催

米国議会図書館(LC)が、2018年6月13日から6月16日にかけて、“Mostly Lost”ワークショップを開催します。

研究者、アーキビスト、映画愛好家等がその知見を集めて、未特定・特定作業中であったり、誤って特定されている無声映画や初期のトーキーの正確な識別のための手掛かりを得るために実施されるもので、LCの国立視聴覚資料保存センター(NAVCC)が立地するバージニア州カルペパーのパッカードキャンパス(Packard Campus)において行なわれます。

今年で7回目の同ワークショップでは、LCや、ジョージ・イーストマン博物館、パッカード人文研究所等が所蔵するあらゆるジャンルの映画が上映され、上映中、参加者は、俳優の名前、撮影場所、車種、映画製作会社など、上映作品から識別できたことを発言して、作品の特定に繋げます。

昨年(2017年)実施のワークショップでは、上映180作品のうちの29%にあたる52作品が特定され、その後の追加調査で、さらに46作品が特定されました。

昼間開催されるワークショップや関連発表への参加は事前の申し込みが必要ですが、夜間開催の上映会は一般公開されます。

アイルランド映画協会(IFI)、アイルランドの映像コレクションの実態調査報告書を公表

2018年4月19日、アイルランド映画協会(Irish Film Institute:IFI)がアイルランドの映像コレクションの実態調査報告書“Moving Image Collections in Ireland Survey Report”を公表しました。

個人や機関で所蔵されている映像コレクションの質・量・内容を調査したもので、調査の結果、1910年から現在までの53コレクション・2万6,282点(ビデオテープ:約1万8,300点、デジタルファイル:6,732点、フィルム:1,250点)に関するデータが集められました。

報告書では、88%のコレクションに目録がないこと、資料保存のための専門的な訓練を受けているコレクション管理者は5%にすぎないこと、75%のコレクションに保存計画がないこと、多くのコレクションの保存環境が不適切であることなどの課題を指摘するとともに、欧州での取組に適合した、全国規模の保存事業の策定を含む多くの提言を行なっており、欧州全体での流通や相互運用性促進のためのメタデータの標準化、保存業務を支援するための財政支援、保存のための技術が不十分な機関のためのサービスセンタの設置、等を指摘しています。

E2014 - 国立美術館の映画専門機関「国立映画アーカイブ」

2018年4月1日,独立行政法人国立美術館「国立映画アーカイブ」が東京・京橋に誕生した。前身は,東京国立近代美術館(1952年設置当時は国立近代美術館)のフィルム・ライブラリー事業から始まった東京国立近代美術館フィルムセンター(以下「フィルムセンター」)である。同美術館の中の一課として半世紀以上にわたって行ってきた映画の収集・保存・公開・活用の活動をふまえて,他の国立美術館と同格の,一つの独立した館に改組されたことになる。

特定非営利活動法人映画保存協会、ユネスコの“Audiovisual archiving: philosophy and principles”の第3版の日本語訳を公開

特定非営利活動法人映画保存協会が、ユネスコ(UNESCO)の“Audiovisual archiving: philosophy and principles”の第3版の日本語訳「視聴覚アーカイブ活動――その哲学と原則」を公開しています。

ユネスコのウェブサイトでもダウンロード可能です。冊子版の頒布もしています。

視聴覚アーカイブ活動――その哲学と原則 第3版(特定非営利活動法人映画保存協会, 2018/3/11)
http://filmpres.org/whatsnew/8725/

視聴覚アーカイブ活動 ――その哲学と原則(特定非営利活動法人映画保存協会)
http://filmpres.org/preservation/translation05/

国立映画アーカイブ、所蔵映画フィルム検索システムを公開

2018年4月1日、国立映画アーカイブは、所蔵映画フィルム検索システムを公開しました。

国立映画アーカイブが所蔵する日本劇映画を収録しており、映画の題名、スタッフ・キャスト、製作年代から検索できます。

国立映画アーカイブ「所蔵映画フィルム検索システム」開設のお知らせ(国立映画アーカイブ, 2018/4/1)
http://www.nfaj.go.jp/ge/topics/20180401-3/

所蔵映画フィルム検索システム(国立映画アーカイブ)
http://nfad.nfaj.go.jp/

参考:
独立行政法人国立美術館、2018年4月に「国立映画アーカイブ」を設置
Posted 2018年2月7日
http://current.ndl.go.jp/node/35440

【イベント】シンポジウム「映像コンテンツの国際展開と情報基盤の構築」(3/30・東京)

2018年3月30日、筑波大学東京キャンパス文京校舎において、同大学図書館情報メディア系、図書館情報メディア研究科および知的コミュニティ基盤研究センター主催のシンポジウム「映像コンテンツの国際展開と情報基盤の構築」が開催されます。

同シンポジウムは、日本の文化や歴史に関わる資料映像等、知的資源としての映像コンテンツについて、国際展開と情報基盤構築の観点から考察するもので、図書館情報学を始め各分野の研究者の発表に加え、ヤフーおよびNHKからも講師を招いて、講演とパネルディスカッションをおこなうとのことです。参加費は無料ですが、事前の参加登録が推奨されています。

予定される主な講演等は以下の通りです。

講演「国際交流と文化の伝播──カナダ日系人収容所の事例から」
 筑波大学図書館情報メディア研究科長 溝上智恵子

講演「浮世絵画像のインタラクティヴ展示とインバウンド需要への対応」
 筑波大学知的コミュニティ基盤研究センター長 綿抜豊昭

講演「映像コンテンツのインターネット展開とサイト連携──東日本大震災アーカイブおよび戦争証言アーカイブ」
 ヤフー株式会社メディア事業本部エグゼクティブ・プロデューサー 宮本聖二

北海道立図書館、所蔵する16ミリフィルムをDVD化した「ふるさと動画DVD」の貸出しを開始:一部作品のダイジェスト版は「北方資料デジタル・ライブラリー」でも公開

2018年2月18日、北海道立図書館が、同館が所蔵する16ミリフィルム115作品をDVD化した「ふるさと動画DVD」の貸出しを開始すると発表しています。

北海道150年事業の一環で、「1960年代の道内の市町村を紹介したもの」、「1960年代の北海道の観光地を紹介するもの」、「1960年代から70年代にかけてのアイヌの人々の生活、文化を紹介したもの」、「戦前の北千島の様子を撮影したもの」、「1950年代の戦後開拓を記録したもの」等が含まれます。

DVDのほとんどは図書館や学校への貸出しが可能で、個人貸出しが可能なものもあります。あわせて、1960年代の道内の市町村を紹介した65作品については、見どころを3分間にまとめたダイジェスト版が、「北方資料デジタル・ライブラリー」内で公開されています。

北海道150年事業「ふるさと動画DVD」貸出しのご案内(北海道立図書館,2018/2/18)
http://www.library.pref.hokkaido.jp/web/hoppo/news/vmlvna0000007v21.html

独立行政法人国立美術館、2018年4月に「国立映画アーカイブ」を設置

2018年2月6日、独立行政法人国立美術館が、2018年4月に「国立映画アーカイブ」を設置すると発表しました。

現在の東京国立近代美術館フィルムセンターを、独立行政法人国立美術館の映画専門機関として新たに位置づけて設置するもので、他の国立美術館と同格の機関として改組することで、「映画を残す、映画を活かす。」をミッションとして、日本の映画文化振興のためのナショナルセンターとして一層の機能強化を進めるとしています。

独立行政法人国立美術館 トピックス
http://www.artmuseums.go.jp/
※「2018.2.6 2018年4月に「国立映画アーカイブ」を設置」とあります。

独立行政法人国立美術館 国立映画アーカイブ設置のお知らせ(東京国立近代美術館,2018/2/6)
http://www.momat.go.jp/ge/topics/fc20180206/

【イベント】第一回無形文化遺産映像記録作成研究会(2/19・東京)

2018年2月19日、東京都台東区の東京文化財研究所において、第一回無形文化遺産映像記録作成研究会が開催されます。

近年、国内外において、映像記録の重要性が高まりつつある一方、無形文化遺産の映像記録作成に関する方法論について、十分な議論がおこなわれることは少なかったことから、方法論を検討し、そのガイドラインを示すことを目標として開催されるものです。

今後、3か年にわたって定期的に研究会を開催し、そこで検討された成果を『無形文化遺産の映像記録作成のてびき』としてまとめる予定としています。

参加には事前の申し込みが必要です。

・開会のあいさつ
・趣旨説明  
 石村智氏(東京文化財研究所無形文化遺産部音声映像記録研究室長)
・研究発表
「研究資料としての映像記録作成」 佐野真規氏(映像作家)
・コメント
・ディスカッション
(キーワード:記録保存、アーカイブ、インフォームド・コンセント、映像人類学)

オランダ視聴覚研究所、視聴覚資料の保存にかかる今後10年間の戦略的優先事項と専門家が取るべき共通行動をまとめたホワイトペーパーを公表

2018年1月12日、オランダ視聴覚研究所(Netherlands Institute for Sound & Vision)がホワイトペーパー“Towards a New Audiovisual Think Tank for Audiovisual Archivists and Cultural Heritage Professionals”を公表しています。

視聴覚資料の保存にかかる専門家が今後10年間の戦略的優先事項を把握することを支援し、また、それらの優先事項を決めるために必要な関係者による共通行動を定めたものです。

そして、体系化すべき行動・研究・開発・資源に関する戦略的優先事項として10項目をあげており、各々の項目には取るべき最初の共通行動などの行動計画表が付随しています。

@Beeld en Geluid(Twitter,2018/1/12)
https://twitter.com/BeeldenGeluid/status/952903620269346816

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