オープンサイエンス

Hindawi社、新規の投稿論文についてはデータの可用性に関する言及を含めるよう要求する方針を発表

2017年2月16日、オープンアクセス(OA)出版を手掛けるHindawi社は、今後新たに同社の雑誌に投稿される論文については、用いた研究データの可用性に関する言及(Data Availability Statement)を含めるよう求める方針を発表しました。今後、より包括的なオープンデータ方針を構築していくための第一段階であるとのことです。

Data Availability at Hindawi(Hindawi、2017/2/16付け)
http://about.hindawi.com/opinion/data-availability-at-hindawi/

Hindawi、論文投稿時にData Availability Statementを要求(STI Updates、2017/2/21付け)
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=9444

オランダの10の学術・研究機関等が“Nationaal plan open science”を策定し、公開

2017年2月9日、オランダにおいて、ウェブサイト“openscience.nl”が立ち上げられ、“Nationaal plan open science”が公開されました。

2016年4月のオープンサイエンスに関するアクションプラン“EU action plan for Open Science”の公表、2016年5月のEU競争力担当相理事会によるオープンアクセス化に関する合意や、2017年1月19日に、教育・文化・科学省副大臣のデッカー(Sander Dekker)氏が、議会に提示したオープンサイエンスに関する公式文書において、利害関係者の広範な連携によるオープンサイエンスに関する国家計画の策定を要請したこと等をうけ、オランダ科学研究機構(NWO)、オランダ王立芸術科学アカデミー (KNAW)、オランダ大学協会(VSNU)、オランダ保健研究開発機構(ZonMW)、高等職業教育機関協会(Vereniging Hogescholen)、オランダ王立図書館(KB)、SURF財団、オランダ大学病院連合(NFU)、Promovendi Netwerk Nederland 、GO FAIRの10の学術・研究機関等が策定し、公開したものです。

“Nationaal plan open science”では、今後数年間の重点目標として以下が掲げられています。

カナダ研究図書館協会、持続可能な学術コミュニティ構築のためのロードマップを公開

2017年1月27日、カナダ研究図書館協会(CARL)が、持続可能な学術コミュニティ構築のためのロードマップ“Scholarly Communications Roadmap”を公開しました。

オープンで持続可能で、効果的で、革新的な学術コミュニケーションシステムに積極的に変化することを促すという協会の活動を明確にするために作成されたもので、今後数年間で取組む主な活動として、

・オープンアクセス(OA)の利益と変化の必要性について利害関係者の理解と関与を高める(オープンサイエンスポリシーの採用の促進・加速)
・学術出版物の作成、普及のための経済的障壁を下げる
・信頼できる研究のインパクトや生産性のための基準の適用の促進
・正式な学術コミュニケーションシステムに寄与する研究成果の種類を増やす

をあげています。

このロードマップは、状況にあわせて更新されることになっています。

CARL Releases Roadmap Towards Sustainable Scholarly Communication(CARL,2017/1/27)
http://www.carl-abrc.ca/news/scholarly-communications-roadmap/

【イベント】第2回CODHセミナー くずし字チャレンジ 〜機械の認識と人間の翻刻の未来〜(2/10・東京)

2017年2月10日、国立情報学研究所(NII)で、第2回CODHセミナー「くずし字チャレンジ 〜機械の認識と人間の翻刻の未来〜」が開催されます。

くずし字を読むというチャレンジに対して機械によるアプローチと人間によるアプローチを用いた研究について、研究者がこれまでの研究の紹介と今後の展望について語ります。

参加費は無料、定員は約40名です。事前の申込が必要です。

13:00-13:25
NIJL-NWプロジェクト―くずし字読解への課題と期待
山本 和明、国文学研究資料館

13:25-13:50
日本古典籍字形データセットの公開と活用への期待
北本 朝展、人文学オープンデータ共同利用センター/国立情報学研究所

13:50-14:15
電子くずし字字典データベースにおける現状と展望
山田 太造、東京大学史料編纂所

14:15-14:40
木簡文字への文字認識技術の応用
耒代 誠仁、桜美林大学

14:40-15:05
くずし字の学習支援と市民参加翻刻
橋本 雄太、京都大学

15:05-15:20
全体討論
全員

第2回CODHセミナー くずし字チャレンジ 〜機械の認識と人間の翻刻の未来〜(CODH)

E1880 - オープンサイエンスの潮流と図書館の役割<報告>

2016年11月15日,国立国会図書館(NDL)東京本館で国際シンポジウム「オープンサイエンスの潮流と図書館の役割」が開催された。本シンポジウムは,欧州の研究図書館や国立図書館でのオープンサイエンスに対する取組の現状を踏まえ,日本におけるオープンサイエンスの在り方と図書館が果たすべき役割を考えることを目的としたものであり,当日は研究者や図書館員など200名を超える参加があった。...

European Open Science Cloudのパイロットプロジェクトが始動

2017年1月17日から18日にかけて、オランダ・アムステルダムで、European Open Science Cloud(EOSC) のパイロットプロジェクトのキックオフ会合が開催されました。

33の団体や、15のサードパーティーが参加するコンソーシアムEOSCpilotによる、EOSCの初期開発段階を支援するためのプロジェクトで、同プロジェクトでは、欧州での研究でまだ十分にデータを活用できていない主な原因について対処することとしており、特に、

・科学、経済、国、政府の形態を超えて作業するためのデータインフラ間の断片化の軽減
・データやリソースが大規模、複雑、多様なフォーマットであったとしても共有できる方法を実証することによるデータインフラ間の相互運用性の向上

を目指しています。

European Open Science Cloud Pilot Project Kicks Off(LIBER,2017/11/19)
http://libereurope.eu/blog/2017/01/19/european-open-science-cloud-kicks-off/

Twitter(@eoscpilot)
https://twitter.com/eoscpilot

EOSCpilot

【イベント】「分野を超えたデータサイエンスの広がり~自然科学から人文社会科学まで~」(2/20・東京)

2017年2月20日、情報・システム研究機構は、東京大学伊藤謝恩ホールにおいて、シンポジウム「分野を超えたデータサイエンスの広がり~自然科学から人文社会科学まで~」を開催します。

下記の講演のほか、本機構国立極地研究所の昭和基地(南極)における観測データ取得現場からの生中継、ポスター展示などが行われます。参加費は無料ですが、事前申込が必要です。

・「情報・システム研究機構のこれまでを振り返って」
 北川源四郎氏(情報・システム研究機構)
・「大学におけるデータサイエンスとその教育」
 安浦寛人氏(九州大学)
・「データは誰のものか」
 佐藤洋一郎氏(人間文化研究機構)
・「シン・ニホン - AI × データ時代における日本の現状と人材育成課題」
 安宅和人氏(ヤフー株式会社)
・「データサイエンス共同利用基盤施設の取組み」
 藤山秋佐夫氏(データサイエンス共同利用基盤施設)
・「データサイエンス共同利用基盤施設における具体的取組みの紹介」
 小原雄治氏(ライフサイエンス統合データベースセンター)
 門倉昭氏(極域環境データサイエンスセンター)
 吉野諒三氏(社会データ構造化センター)
 北本朝展氏(人文学オープンデータ共同利用センター)
 野口英樹氏(ゲノムデータ解析支援センター)
 中野慎也氏(データ融合計算支援プロジェクト)

京都大学古地震研究会、Webアプリケーション「みんなで翻刻【地震史料】」を公開

2017年1月10日、京都大学の古地震研究会が、研究者と市民がともに古い地震史料の翻刻(くずし字等で書かれている古文書を、一字ずつ現代文字に活字化する作業)に参加できる、パソコンやタブレット向けのウェブアプリケーション「みんなで翻刻」を公開しました。

アプリのおもな機能と特徴が以下のように紹介されています。

・ 「まなぶ」:数多くのくずし字のパターンや、江戸時代の本から収集した熟語・約3000パターンを収録。くずし字学習支援アプリKuLAと連携
・「翻刻する」:東京大学地震研究所所蔵「石本文庫」から約200点を収録。Wikipediaのように、多人数で作業できる「ライブ」機能付き
・「つながる」:SNS機能で写真や文章の投稿が可能
・史料をパラパラめくるように閲覧可能

今後の予定として、古地震の年表・発生場所を記した地図の作成、「石本文庫」以外の史料の掲載、他のウェブサービスとのコラボレーションの可能性についても触れられています。

Webアプリケーション「みんなで翻刻【地震史料】」の公開 -市民参加で地震史料を後世に残し、新たな史料発掘へ- (京都大学,2017/1/10)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2016/170110_1.html

【イベント】第3回 SPARC Japan セミナー2016「科学的知識創成の新たな標準基盤へ向けて : オープンサイエンス再考」(2/14・東京)

2017年2月14日、国立情報学研究所において、第3回 SPARC Japan セミナー2016「科学的知識創成の新たな標準基盤へ向けて : オープンサイエンス再考」が開催されます。

第3回セミナーでは、一年間のSPARC Japanセミナーを総括し、オープンサイエンスを「しなければならないこと」「すべきこと」「したほうが利益があること」「せざるを得ないこと」など多角的に再考することで、オープンサイエンスの先にある科学的知識創成の新たな標準基盤について考えます。

以下の内容や、パネルディスカッションが予定されています。参加費は無料ですが、事前の申し込みが必要です。

・ヨーロッパにみるオープンサイエンスの状況
 Ron Dekker氏(European Commission (DG Research & Innovation))
・ディープラーニングとオープンサイエンス~研究の爆速化が引き起こす摩擦なき情報流通へのシフト~
 北本朝展氏(国立情報学研究所)
・JSTにおけるオープンサイエンスへの対応(DMP導入試行をはじめとして)
 小賀坂康志氏(科学技術振興機構)
・オープンサイエンスにおけるライセンス
 小野寺千栄氏(物質・材料研究機構)
・地球環境情報分野における研究データ共有に関する意識調査:研究現場の実態

【イベント】第4回オープンサイエンスデータ推進ワークショップ(京都・2/28-3/1)

2017年2月28日から3月1日まで、京都大学にて「第4回オープンサイエンスデータ推進ワークショップ」が開催されます。

パデュー大学Distributed Data Curation CenterのMichael Witt氏、シカゴ大学Computation InstituteのVas Vasiliadis氏の講演などが予定されているとのことです。なお、過去3回のプログラムと講演資料の一部が公開されています。

オープンサイエンスデータ推進ワークショップのページ(京都大学大学院理学研究科附属地磁気世界資料解析センター、2016/12/27)
http://wdc2.kugi.kyoto-u.ac.jp/openscws/

参考:
【イベント】第3回オープンサイエンスデータ推進ワークショップ(京都・9/27-28)
Posted 2016年9月6日
http://current.ndl.go.jp/node/32483

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