図書館統計

英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)・英国国立公文書館(TNA)・Jisc、特別コレクションの引用方法の一貫性・正確性の改善に関する課題・条件、及び、引用データの効率的な収集に必要な戦略やツールについて考察した報告書を公開

2018年11月1日、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)は、英国国立公文書館(TNA)・Jiscと共同で実施した、現在の特別コレクション(Unique and Distinct Collections:UDC)の引用方法の一貫性や正確性の改善に関する課題や条件及び、引用データの効率的な収集に必要な戦略やツールについて考察した報告書“Citation Capture: Enhancing Understanding of the Use of Unique and Distinct Collections within Academic Research”を公開しました。

引用方法を標準化することでアーキビスト・図書館員等が利用状況を把握し、情報に基づく意思決定を容易にすることや、資金調達の際に事実に基づく評価指標を提供できるようにすることが目的とされています。

Wiley社の電子出版プラットフォーム部門Atypon、Elsevier社、Digital Science社、論文単位での利用データを出版者に提供するために連携

2018年10月9日、Wiley社の電子出版プラットフォーム部門AtyponとElsevier社、Digital Science社は論文単位での利用データを出版者に提供するために連携することを発表しました。利用データの取得には、Elsevier社の文献管理ツールMendeley、Digital Science社の研究ディスカバリーツールであるReadCube、Paper、Dimensionsを用いる予定です。

プレスリリースによると、電子リソースの利用統計の記録と交換のための実務指針であるCOUNTERに基づいて利用統計データを取得している図書館は、COUNTERのチャネルに含まれない図書館外や学外のプラットフォームからの研究者のアクセスが増加しているため、正確なアクセス数の把握が難しくなっていると述べられています。この問題の解決のために、MendeleyやDigital Science社のツールはアクセス数やシェア数といった論文単位の利用データを出版者に提供することを予定しています。利用データはCOUNTER Code of practiceの第5版に準じ、プライバシー保護のために機関単位に匿名化して出版者に提供されます。

韓国国立中央図書館(NLK)、公共図書館における3年間の貸出しデータを用いて行なった高齢者に人気のある図書の分析結果を発表

2018年9月20日、韓国国立中央図書館(NLK)が、公共図書館における3年間(2015年1月から2018年8月まで)の貸出しデータ2億9,000万件を用いて行った、60代以上の高齢者に人気のある図書の分析結果を発表しました。

文学関係は除いた、上位200冊の分析の結果、生活と人生をテーマとした人文系図書が42%を占めて最も多く、歴史(38.5%)、趣味(8%)、健康(6.5%)、経済・財テク(1.5%)と続きます。上位には、岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』も含まれています。

一方、文学関係では、韓国の作家による図書が81%を占める結果となったとのことです。

COUNTERプロジェクト、研究データの評価指標に関する実務指針の第1版を公開

2018年9月14日、COUNTERプロジェクトが、研究データの評価指標に関する実務指針“Code of Practice for Research Data Usage Metrics”の第1版を公開しました。

カリフォルニア電子図書館(CDL)、DataCite、DataONE、からなる研究データの評価指標に関するMake Data Count(MDC)プロジェクトとCOUNTERプロジェクトが共同で策定したものです。

「COUNTER実務指針第5版」の内容と可能な限り調整されていますが、研究データ固有のものに関しては、「COUNTER実務指針第5版」から離れて特別に対応しています。

COUNTERプロジェクトでは、あわせて第1版への意見を募集しており、寄せらせた意見は第2版に反映させるとしています。

@ProjectCounter(Twitter,2018/9/14)
https://twitter.com/ProjectCounter/status/1040263879539011585

韓国国立中央図書館(NLK)、ポータルサイトNAVERを通じた、公共図書館に関する詳細情報の提供を開始:館別貸出ランキング・新着図書リスト、時間別・曜日別貸出数グラフなどを表示

2018年8月30日、韓国国立中央図書館(NLK)が、ポータルサイトNAVERを通じた、国内の公共図書館に関する詳細情報の提供を開始したと発表しました。

同ポータルで図書館名で検索すると、住所、開館時間、休館日、蔵書数といった基本情報のほか、“도서관 정보나루”(図書館情報の渡し場)で提供されている公共図書館に関するビックデータを活用した、各館の年代別(乳幼児・小学生・青少年・成人)の貸出しランキング・新着図書情報、時間別・曜日別の貸出冊数の折れ線グラフなどが表示されます。

국립중앙도서관 빅데이터 기반 공공도서관 상세정보 서비스 제공(NLK,2018/8/30)
http://www.nl.go.kr/nl/commu/libnews/article_view.jsp?board_no=9737&notice_type_code=3&cate_no=4

国際図書館連盟(IFLA)、“Library Map of the World”に国別ページを開設

2018年8月26日、国際図書館連盟(IFLA)が、“Library Map of the World”に国別ページを開設したと発表しています。

各国の図書館制度、運営・財源、開発及びポリシーの優先順位、最近の実績といった図書館の現況を国別に知ることができるページで、各国図書館協会、国立図書館、政策策定機関の詳細や、図書館を支援する機関、図書館政策や法制度、教育制度、イベント等についても掲載されています。

Now available: Data, Stories and more with Country Pages from the IFLA Library Map of the World(IFLA,2018/8/26)
https://www.ifla.org/node/67009

COUNTRY PAGES(Library Map of the World)
https://librarymap.ifla.org/countries

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)、公共図書館の統計・概況調査の2015年度版のレポートを公開

2018年8月2日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、公共図書館の統計・概況調査“Public Libraries Survey”(PLS)の2015会計年度版のレポートを公開しました。

全米の1万7,000を超す図書館、分館、自動車図書館を含む約9,000の図書館機構(public library system)における図書館利用、経営状態、職員数に関する統計を分析したもので、レファレンスサービスの利用の堅調さ、電子書籍や視聴覚資料の増加、利用者用コンピュータの利用増、多様なプログラムの提供と参加数の増加、等の分析結果を指摘しています。

また、あわせて、IMLSでは、50州及びコロンビア特別区個別のレポートも公開しています。

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、「学術図書館の動向と統計」の2017年版を刊行

2018年7月31日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、2017年版「学術図書館の動向と統計」(2017 Academic Library Trends and Statistics)を刊行したと発表しています。

1,719の学術図書館のコレクション(冊子体・電子書籍)、職員数、支出額(資料費、人件費)、サービスといったデータがまとめられています。

本文は有料ですが、プレスリリースにおいて、授与可能な学位別に、平均図書館資料購入費、図書館の総支出額中の人件費の割合、図書館員の昇給制度の教員との一致割合といったデータが紹介されています。

2017 Academic Library Trends and Statistics(ACRL insider,2018/7/31)
https://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/16149

福岡市が総合図書館・分館の2007~2016年度の入館者数に誤りがあったと発表 新センサー導入で旧センサーの感度の問題が明らかに

2018年7月27日、福岡市が総合図書館・分館の2007~2016年度の入館者数に誤りがあったと発表しました。

福岡市総合図書館では2007年度(平成19年度)から出入口にセンサーを設置し、入館者数を計測していました。しかし2017年度にセンサーを新しいものに入れ替えたところ、前年度の入館者数と大きなかい離が生じた(2016年度は入館者数約163万人に対し、2017年度は約89万人)ことから、旧センサーの感度を検証した結果、入館者数を過剰にカウントしていたことが判明したとのことです。旧センサーは自動ドアの開閉や人影、日光の差し込みにも反応していたとされています。また、一部の分館でも同様の事象が発生したとのことです。

福岡市は再発防止策として、分館におけるセンサーの取付位置見直し・感度調整を行ったほか、総合図書館ではセンサー作動状況の定期的確認・調整を行うとしています。

韓国国立中央図書館(NLK)、公共図書館における3年間の貸出しデータを用いて行なったビジネス関連図書の貸出に関する分析結果を発表

2018年7月26日、韓国国立中央図書館(NLK)が、公共図書館における3年間(2015年1月から2018年5月まで)の貸出しデータ2億6,000万件を用いて行った、ビジネス関連図書の貸出に関する分析結果を発表しました。

また、貸出数上位の図書のテーマは、職場の上司と部下間の意思疏通や関係、会社員としての素養、幸福で、同テーマは全年齢層にわたって人気がありました。貸出数上位200位のキーワードは職場内での意思疎通や関係、幸福等で、タイトルに「リーダー」「リーダシップ」が含まれる図書が43%含まれていました。

なお、貸出数上位5位の図書の中には曽野綾子氏の『人間の分際』(약간의 거리를 둔다)が含まれています。

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