古典

高野山大学、「高野山アーカイブ」を公開

和歌山県にある高野山大学が、2017年7月31日に「高野山アーカイブ」を公開したと発表しています。

文部科学省の「私立大学研究ブランディグ事業」の採択を受けて立ち上げた、同大学が所蔵する真言密教や日本の歴史・文化に関する資料や、高野山の古地図・古写真のウェブ上での公開を目的とした5か年プロジェクトの成果であり、その最初の成果として、同日、同大学の図書館が所蔵する「胎蔵秘密略大軌」を公開しています。

今後も順次公開するコンテンツを充実を図るとのことです。

アーカイブシステムの構築を担当したNTTデータ・NTTデータ関西の発表によると、アマゾンウェブサービスを活用し、NTTデータが保有するデジタルアーカイブソリューション「AMLAD」を用いて構築されており、判読が難しい写本等の旧漢字(訓点、装飾文字)・くずし字に対して活字を表示させる機能(翻刻機能)も備えていると説明されています。

「高野山アーカイブ」の一般公開について(高野山大学,2017/8/1)
http://www.koyasan-u.ac.jp/notice/news/detail/208

国文学研究資料館、第3回日本語の歴史的典籍国際研究集会をライブ配信(7/28-29)

国文学研究資料館が、同館で2017年7月28日と7月29日に開催する、第3回日本語の歴史的典籍国際研究集会をライブ配信します。

プログラムは以下の通りです。

●7月28日
13:20~ パネル1 「文字認識のフロンティア」
15:40~ 「「新日本古典籍総合データベース」の新たな試み」
16:00~ パネル2 「文献観光資源学は何をめざすか」

●7月29日
10:30~ 研究報告1 「古典の普及・教育と漫画」
11:00~ 研究報告2 「絵本としての草双紙」
11:30~ 研究報告3 「近世日本数学文献研究の新しい地平」
13:00~ パネル3 「「文芸を折る」―日本古典籍における折本という存在」
14:45~ パネル4 「生活・環境と古典籍――異分野融合研究の可能性」

国文学研究資料館 お知らせ・更新情報
http://www.nijl.ac.jp/
※「2017/7/27 7月28日~29日に、第3回 日本語の歴史的典籍国際研究集会をライブ配信いたします。」とあります。

国文学研究資料館、「日本古典資料調査データベース」を「日本古典資料調査記録データベース」 に改称し、サイトをリニューアル

2017年6月30日、国文学研究資料館が、「日本古典資料調査データベース」を「日本古典資料調査記録データベース」 に改称し、サイトをリニューアルしたと発表しています。

トップページに古典籍調査のための補助資料・ギャラリーを新設し、古典籍調査のために有益な資料類と同館が所蔵するマイクロフィルム画像・デジタル収集画像の一部を紹介するようにしたものです。

「日本古典資料調査記録データベース」 は、同館の創設以来、全国の研究者の協力により行ってきた、他機関・個人等に所蔵される古典籍資料の調査に際して記録した調査カードの情報を公開するデータベースです。

日本古典資料調査記録データベース(国文学研究資料館)
http://www.nijl.ac.jp/pages/database/kotensiryoDB.htm
※更新履歴・お知らせ欄に「トップページをリニューアルしました。」とあります。

イングランドにおける最初期の図書の一部がレディング大学で発見される

2017年5月9日、英国レディング大学は、15世紀の印刷物を同大学図書館のコレクションから発見したと発表しました。

発見された印刷物はイングランドに印刷技術をもたらした、ウィリアム・キャクストンの印刷工房で1476年から1477年に印刷された“Sarum Ordinal”“ Sarum Pye”と呼ばれる中世ラテン語で書かれた司祭のハンドブックの一部です。

この資料は同大学のSpecial Collections Librarianのデルベック(Erika Delbecque)氏が手稿類のコレクションを整理するなかで偶然発見しました。この資料は元々、背の補強のために関係のない本に貼り付けられており、1820年代に英・ケンブリッジ大学のある司書が救い出したと言われています。当時の司書にはそれがキャクストンの初期印刷物であることは分かっていなかったそうです。

この図書は完全な形では現存しておらず、今回発見された箇所とは異なる一部のページを英国図書館(BL)のみが所蔵しています。

なお資料は同大学の英国農村生活博物館(The Museum of English Rural Life)にて、5月31日まで展示されています。

青森県の弘前市教育委員会と弘前大学人文社会科学部、弘前市立弘前図書館が所蔵する古文書・古典籍等のデジタル化事業に関する覚書を締結

青森県の弘前市教育委員会と弘前大学人文社会科学部が、2017年3月30日に、弘前市立弘前図書館が所蔵する古文書・古典籍のデジタル化事業に関する覚書を締結したと地元紙で報じられています。

2017年度は、『新編弘前市史』の一部をフルテキスト化するとともに、引用されている資料86点と大型の古地図16点のデジタル化を進め、2018年3月までに公開することを目指していると紹介されています。

古典書籍をデジタル化 弘前市教委と弘大が覚書(陸奥新報,2017/3/31)
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2017/03/45833.html

「古典書籍デジタル化」弘前の歴史、深く知る機会に(陸奥新報,2017/4/1)
http://www.mutusinpou.co.jp/shasetsu/2017/04/45836.html

富士通、教師データ数を削減できる深層学習技術を開発、中国古文書の文字認識において学習用の教師データを削減

2017年2月21日、富士通研究開発中心有限公司は、中国古文書文字の文字認識に用いる深層学習技術において、少ない数の学習データでも高精度な文字認識を実現できる技術を開発しました。

この技術により、図書館などに大量に保管されている古文書文字の電子化を促進し、中国古文書の公共利用と歴史研究などの学術の発展に貢献することができるとのことです。

教師データ数を削減できる深層学習技術を開発
中国古文書の文字認識において学習用の教師データを70%削減(富士通株式会社、2017/2/21)
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/02/21.html

【イベント】一橋大学、シンポジウム「書物の構成要素としての紙について~本の分析学」を開催(2/15・東京)

2017年2月15日、一橋大学社会科学古典資料センター及び一橋大学附属図書館が、平成28年度文化的・学術的資料の保存シンポジウム「書物の構成要素としての紙について~本の分析学」を開催します。これは、文部科学省共通政策課題「文化的・学術的な資料等の保存等」概算事業として採択された「西洋古典資料の保存に関する拠点およびネットワーク形成事業」(2016年度から2018年度まで)の一環として開催するものです。国立大学図書館協会東京地区協会が後援しています。

内容は次のとおりです。

講演
「洋書の紙質と本の寿命について」吉川也志保氏(一橋大学言語社会研究科特別研究員)
「洋紙の原材料を観察する」宍倉佐敏氏(女子美術大学特別招聘教授)
「『モノ』が持つ情報とその保全~科学・技術の限界~」加藤雅人氏(東京文化財研究所文化遺産国際センター国際情報研究室長)

全体討論・質疑応答
コーディネーター 江夏由樹氏(帝京大学教授・一橋大学名誉教授)

参加は無料です。定員は50名で、申込みが必要ですが、席に余裕があれば当日参加も可能とされています。

講演会(一橋大学社会科学古典資料センター)
http://chssl.lib.hit-u.ac.jp/education/lecture.html

米国国立医学図書館、インキュナブラ及び第二次世界大戦関係の政府文書のデジタルコレクションを公開

2017年1月11日、米国国立医学図書館(NLM)が、デジタルコレクション2件をインターネットで公開したと発表しています。

公開された2件は、科学や医学に関する、同館が所蔵する580点以上のインキュナブラの内、40点を超す世界的に有名なコレクションを含む“Incunabula: A collection of books and broadsides printed in Europe before 1501”と、政府・軍人・医療従事者・科学者が第二次世界大戦中や、その後に国内外で行った取り組みを示す、連邦、州、地方政府が作成した報告書、応急処置マニュアル、パンフレット、採用関連資料などの刊行物1,500点以上を含む“World War 2, 1939-1949: A collection of U.S. government documents”です。

NLM Announces Two New Digital Collections: Incunabula & World War II U.S. Government Documents(NLM,2017/1/11)
https://www.nlm.nih.gov/news/incunabula_ww2_gov.html

韓国国立中央図書館、古書10点16冊を新たに貴重本に指定:日本語語彙集「倭語類解」や朝鮮通信使の使行録「溟槎録」など

2016年12月27日、韓国国立中央図書館(NLK)が、所蔵する古書のなかから、10点16冊を新たに貴重本に指定したと発表しています。

今回指定された貴重本のなかには、18世紀の訳官・洪舜明が編纂し司訳院で使用された日本語語彙集「倭語類解」や、朝鮮通信使の使行録「溟槎録」が含まれています。

18c초 군사지도‘영고탑도’등 10종 16책 고서 귀중본 신규 지정(NLK,2016/12/27)
http://www.nl.go.kr/nl/commu/libnews/article_view.jsp?board_no=8893&site_code=nl&notice_type_code=3&currentPage=0&srch=&searchWord=&cate_no=0

「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」、2015年度の拠点デジタル化資料として、拠点9大学分のデジタル化画像を公開

国文学研究資料館が中心となって、「日本語の歴史的典籍」をキーワードに、国際的な共同研究ネットワークの構築へ向けて行なっているプロジェクト「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」が、2016年12月22日、拠点20大学のうち、9大学分(北海道大学、東京大学、お茶の水女子大学、名古屋大学、大阪大学、京都大学、奈良女子大学、慶應義塾大学、関西大学)のデジタル化画像を公開したと発表しています。

2017年4月には新たな画像データベースが公開される予定で、以降は、その新データベースから拠点大学の画像を公開するとのことです。

拠点大学の画像公開について 【2015(平成27)年度の拠点デジタル化資料 】(国文学研究資料館,2016/12/22)
http://www.nijl.ac.jp/pages/cijproject/database.html

貴重書画像(適塾,懐徳堂)を公開しました(国文学研究資料館「歴史的典籍に関する大型プロジェクト」)(大阪大学附属図書館,2016/12/22)
http://www.library.osaka-u.ac.jp/news/20161222_common.php

参考:
E1754 - 国文研「歴史的典籍オープンデータワークショップ」<報告>

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