災害

ハリケーン「グスタフ」による、図書館の大きな被害報告は今のところなし(米国)

ルイジアナ州ニューオーリンズ等に大きな被害を与えたハリケーン「カトリーナ」から3年後、再び同地を大型ハリケーン「グスタフ」が直撃しました。このグスタフによる各図書館への影響について、ルイジアナ州立図書館がブログで速報しています。避難勧告や大規模な停電のため、休館やサービス停止を余儀なくされた公共・大学図書館が多かったものの、今のところ、大きな被害報告はないとのことで、電力の復旧に伴い開館・サービスを再開する図書館も増えてきているようです。

Louisiana Library Status Blog
http://prepare.lib.la.us/blog/

Hurricane Gustav Closes Libraries in Louisiana, but No Reports Yet of Harm - 9/2/2008 - Library Journal

ハリケーン「カトリーナ」の襲来から3年

2008年8月29日、米国のメキシコ湾岸地域に大きな被害をもたらしたハリケーン「カトリーナ」が襲来してから3年の節目と、ハリケーンの季節を迎えるに当たり、米国議会図書館(LC)は、カトリーナの教訓を今後の図書館の災害対策に生かすため、カトリーナに関する新しいウェブサイト“Learning From Katrina”を開設しました。カトリーナの被害を受けた図書館資料を救出した7名の専門家のインタビューを聞くことができます。
また、地元の大学や公共図書館では、災害対策の整備が進んでいます。

Library of Congress Announces New "Learning From Katrina" Web Page
(LCのニュースリリース)
http://www.loc.gov/today/pr/2008/08-148.html

人口350人の島の図書館、雷で焼失(米国)

米国メイン州のSwan's島は人口350人の小島ですが、1970年に住民の手によって図書館が作られました。当初は教会の別棟に一室を間借りしていたのですが、徐々に規模を拡大し、1998年には1903年に学校用に建設され、現在は国の歴史的建造物に登録されている建物に移転しました。この図書館には、1万冊の書籍や利用者用PCのほかに、島の歴史資料、系図記録、歴史的な写真、採石・気象・フェリー運航等の公的記録なども保存されていたのですが、2008年7月24日未明に落雷に見舞われ、全焼してしまいました。Swan's島政府はトップページでその写真を掲載し、コミュニティのセンターとして機能していた図書館の復興のための寄付を募っています。

Swan's Island, Maine
http://www.swansisland.org/

Swan's Island Library

洪水の被害を受けた図書館の現況(米国)

洪水により大きな被害を受けた、米国アイオワ州のシダーラピッズ公共図書館(蔵書数約30万点)の被災状況について、Library Journal誌が担当者にインタビューしています。

・電力はまだ供給されていない。中心商業地区全体が洪水により被害を受けており、市庁、保安官事務所、警察署、消防署などの復旧が優先されている。信号も復旧していない状況である。
・建物自体は無事。窓ガラスも割れていない。
・1階は1.5メートルの高さまで浸水。ちなみに当初の予測は30センチメートルであり、書架の低い位置の資料を高い位置に移動させたが、ダメだった。氾濫した川には産業排水、下水が流れ込んでおり、1階の資料はすべて廃棄せざるを得ない見込み。
・2階は浸水していない模様であるが、大規模に除湿しなければならない。

米アイオワ州で洪水-水没した図書館も

米国アイオワ州各地で、豪雨のため洪水の被害が発生しています。シダー川が氾濫したことにより、シダーラピッズ公共図書館は2階まで浸水し、ほぼ水没状態となりました。国立チェコスロバキア博物館・図書館(在アイオワ州)も同様の状態です。両館とも2008年6月18日時点では水が引いているようですが、建物にはまだ入れないとのことです。州立図書館が、各地の図書館の状況を集約して発信しています。

このような中、シダー川とともにミシシッピ川の支流をなすアイオワ川の氾濫による被害を受けたアイオワ大学図書館が、洪水からの復旧のためのブックレットを公開するページを開設しています。同館の中央図書館は5センチの浸水にとどまり、資料は大丈夫とのことですが、今後、カビ等の発生が懸念される、としています。

LC、災害に対する備え/災害後の資料修復に関する情報源を集約

米国議会図書館(LC)が、洪水・火災・地震の各災害への備えと、災害後の資料修復に関する各種情報源を集約したウェブサイトを、資料保存のページの中に作成しています。ハリケーン「カトリーナ」後の資料修復に初動した人々へのインタビュー音声も公開されています。

Emergency Preparedness (Preservation, Library of Congress)
http://www.loc.gov/preserv/emergprep/prepare.html

四川大地震への募金活動をIFLAが開始

四川大地震で被害を受けた図書館に対する募金活動を、国際図書館連盟(IFLA)が始めました。

IFLA Fund Disaster Relief now open for China Donations
http://www.ifla.org/earthquake-china/

参考
E785 - 四川大地震による図書館の被害状況
http://current.ndl.go.jp/e785

四川大地震被災地にできた臨時図書館の写真

中国・四川大地震で被災した地区に作られた臨時図書館の様子が写真で紹介されています。たとえば、徳陽市図書館はテントの中でサービスを行っており、都江堰市では避難所に図書室を開設しているようです。

灾区临时图书室和救援团慰问图片报道 - 中国图书馆学会
http://www.lsc.org.cn/CN/News/2008-05/EnableSite_ReadNews2322420521212076800.html

参考:
E785 - 四川大地震による図書館の被害状況
http://current.ndl.go.jp/e785

四川大地震震央近くの図書館の被災写真

中国四川大地震で大きな被害を受けた、震央近くの図書館の被災写真が公開されています。

四川受灾地区图书馆图片报道 - 中国图书馆学会
http://www.lsc.org.cn/CN/News/2008-05/EnableSite_ReadNews2322420511212076800.html

なお四川省図書館学会が、5月29日時点での被災状況を整理しています。

●完全に倒壊
  2館(綿陽市北川県図書館、広元市青川県図書館)
●部分的に倒壊、または修復できない破損のため、危険建物に認定
  市レベル:2館(綿陽市図書館、広元市図書館)
  県レベル:12館
  大学・高等教育図書館:綿陽師範学院等(※訳注:数値の記載なし)
●破損のため修復・補強が必要
  綿竹市図書館、西南科技大学図書館、四川工程職業技術学院図書館、四川司法警官職業学院図書館等

E785 - 四川大地震による図書館の被害状況

2008年5月12日に中国・四川省で起こった大地震は,死者が6万5千人,行方不明者が2万3千人,負傷者が36万人,緊急避難者が1,438万人(い ずれも5月26日12時,新華社発表による)と,未曾有の大災害となった。図書館および図書館職員も例外ではなく,甚大な被害を被った。...

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