オープンアクセス

オープンアクセスと人文学(文献紹介)

2014年11月に刊行された、Dr. Martin Paul Eve氏による著書“Open Access and the Humanities”が、オンライン上で無料で公開されています。特に人文学の領域におけるオープンアクセスの歴史、文脈や議論についてまとめたものとのことです。Dr. Martin Paul Eve氏は、“Open Library of Humanities”の共同創設者の一人とのことです。

Open Access and the Humanities: Contexts, Controversies and the Future
http://dx.doi.org/10.1017/CBO9781316161012

New Book on Open Access and the Humanities(OLH, 2014/12/2)
https://www.openlibhums.org/2014/12/02/new-book-on-open-access-and-the-humanities/

参考:
E1395 - 人・社版PLOSを目指す“Open Library of Humanities”が発足
カレントアウェアネス-E No.231 2013.02.07
http://current.ndl.go.jp/e1395

EIFL、2014年にオープンアクセスの方針を採択した22機関の機関名を紹介(記事紹介)

図書館を通じた情報へのアクセス向上に取り組んでいる非営利組織“Electronic Information for Libraries(EIFL)”が、2014年に新たにオープンアクセス(OA)方針を採択した13か国の22機関名を紹介する記事を公開しています。EIFLは、OA方針や義務化の導入にむけたアドボカシー活動に取り組んでいます。記事では、EU加盟国のOAおよびオープンデータ政策を推進するプロジェクト“OA Policy Alignment Strategies for European Union Research(PASTEUR4OA)”が2014年12月2日、3日に開催したミーティングについても簡単に紹介されています。

22 OPEN ACCESS POLICIES ADOPTED IN 2014(EIFL)
http://www.eifl.net/news/22-open-access-policies-adopted-2014

OPEN ACCESS POLICIES(EIFL)
http://www.eifl.net/programme/open-access-programme/open-access-policies

JISCとWiley社が新たなオープンアクセス契約を締結 購読料とAPCを二重に払った場合、翌年に還元

2014年12月17日、Wiley社と英JISCが新たなオープンアクセス(OA)契約を締結したことが発表されました。

この新たなOA契約では、契約参加大学が購読しているWileyの雑誌に掲載された論文を、その機関に属する研究者がAPC(論文出版加工料)を支払ってOAにする、いわゆるハイブリッドジャーナルにおける購読料とAPCの二重取り問題(double-dipping)が発生した場合への対応が盛り込まれています。参加館には前年に購読誌に対して支払ったAPCに従って、翌年”APC credit”が付与されます。このAPC creditはWileyが出版するOA誌やハイブリッドジャーナルのAPCの支払いに使用できるということです。

Wiley and Jisc Announce New Open Access Agreement(Wiley、2014/12/17付け)
http://as.wiley.com/WileyCDA/PressRelease/pressReleaseId-114824.html

参考:
E1579 -日本におけるOAジャーナル投稿とAPC支払いをめぐる調査 カレントアウェアネス-E No.262 2014.07.10
http://current.ndl.go.jp/e1579

CA1835 - デジタルアーカイブと利用条件 / 生貝直人

 デジタルアーカイブは、何のために作るのだろうか。世界各国の図書館・美術館・博物館・文書館等の文化施設がデジタル化・公開する無数の文化資源デジタルアーカイブ、そして欧州連合(EU)のヨーロピアナ(参加文化施設数2,300超、登録データ数3,000万超)(1)、米国のDPLA(米国デジタル公共図書館、参加文化施設数1300超、登録データ数700万超)(2)をはじめとする統合的ポータルの第一義的な目的は、おそらく元来は物理的な条件に制約されていた無数の文化資源を、デジタル情報に媒体変換することで「保存」し、インターネットという手段を通じて世界中の人々に「公開」することであったものと考えられよう(3)。...

エクアドルで機関リポジトリネットワークRRAAE立ち上げ

2014年12月4日、エクアドルの研究・教育機関ネットワークであるCEDIA(Consorcio Ecuatoriano para el Desarrollo de Internet Avanzado)が、新たに国内の機関リポジトリネットワークRRAAE(Red de Repositorios de Acceso Abierto del Ecuador)を立ち上げました。

RRAAEでは加盟機関のリポジトリの統合検索機能を提供しているほか、加盟機関等が作成したコンテンツの保存やオープンアクセス化、相互運用性の確保等を支援するとのことです。

現段階で15の大学・研究機関がネットワークに参加もしくは参加を検討しており、RRAAEのサイトで検索できるコンテンツの数は46,630にのぼります。

RRAAE
http://rraae.org.ec/

米国Freer and Sackler Galleries、40,000点以上のコレクションの画像をオンライン公開予定であることを発表

2014年12月15日、米国スミソニアン協会のアジア美術の美術館であるFreer and Sackler Galleriesが、所蔵する40,000点以上のコレクションの画像を2015年1月1日からオンライン公開すると発表しました。90%以上の画像は、非営利使用であれば著作権制限なしの高解像度画像で公開予定とのことです。

Freer and Sackler Galleries to Release Complete Digitized Collection Jan. 1, 2015 (Freer and Sackler Galleries, 2014/12/15)
http://www.asia.si.edu/press/2014/digitization.asp

参考:
Getty財団等によるOSCI、全参加機関がマルチメディアカタログを公開完了したことを発表
Posted 2014年11月19日
http://current.ndl.go.jp/node/27440

UNESCOドイツ委員会、Wikimedia Deutschland等、クリエイティブコモンズライセンスの実践ガイドを公開

UNESCOのドイツ委員会やWikimedia Deutschland等が、クリエイティブコモンズライセンスの実践ガイド“Open Content – A practical guide to using Creative Commons Licences”を公開しました。関心を持っている個人や団体に、オープンコンテンツライセンスの利用や活用のためのガイドラインを提供することを目的とし、ライセンスの機能の説明や個人の必要にあったライセンスの選び方、オンライン上のオープンコンテンツの見つけ方等が掲載されているとのことです。

Open Content – A practical guide to using Creative Commons Licences (PDF:80ページ)
http://www.unesco.de/fileadmin/medien/Dokumente/Kommunikation/Open_Content_A_Practical_Guide_to_Using_Open_Content_Licences_web.pdf

Open Content - A Practical Guide to Using Creative Commons Licences(Wikimedia)

Open Knowledge Foundation、世界規模でのオープンデータ現況調査にもとづいた“Global Open Data Index 2014”を公開

2014年12月9日、Open Knowledge Foundationが、世界規模でのオープンデータ現況調査にもとづいた“Global Open Data Index 2014”を公開しました。政府支出、選挙結果、交通時刻表、環境汚染レベル等を含む主要10領域における情報の可用性とアクセシビリティに基づいて、各国をランク付けしたとのことです。Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)の発表によると、日本はこのインデックスで、2013年の27位から19位に上昇したとのことです。

The Global Open Data Index 2014 is now live! (Open Knowledge Foundation Blog, 2014/12/9)
http://blog.okfn.org/2014/12/09/the-global-open-data-index-2014-is-now-live/

“OpenAIRE”が新しいフェーズ“OpenAIRE2020”へ

欧州の新しい研究開発・イノベーション政策“Horizon2020”の開始から1年を経た2015年1月より、EUが助成した研究成果をオープンアクセスで提供するリポジトリを連携させる“OpenAIRE”が、“OpenAIRE2020”という新しいフェーズへと移行するとのことです。“OpenAIRE2020”は、“Horizon2020”の研究成果の監視を支援し、欧州委員会のITのバックエンドシステムと緩やかに連携して、研究成果公開をレポートするインフラとなるとのことです。

OpenAIRE2020には、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)等も参加を表明しているようです。

OpenAIRE2020: A new horizon for open science(OpenAIRE, 2014/12/2)
https://www.openaire.eu/news-events/openaire2020-press-release

Open Access in Horizon 2020(OpenAIRE)
https://www.openaire.eu/oa-publications/h2020/open-access-in-horizon-2020

Research data management(JISC, 2014/12/5)

香川県立図書館、『香川県立図書館デジタルライブラリー』を公開

2014年12月9日、香川県立図書館で、『香川県立図書館デジタルライブラリー』が公開されました。江戸時代や明治時代に作成された古地図や古文書など、県立図書館が所蔵する郷土資料をデジタル化し、公開したものとのことです。資料は、「四国遍路」、「空海」、「金毘羅」、「その他讃岐(香川)の歴史」の4分野に分けられています。

香川県立図書館デジタルライブラリー
http://kagawa.digilib.jp/index.html

香川県立図書館
http://www.library.pref.kagawa.jp/index.html

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