オープンアクセス

COAR、世界のリポジトリの現状をまとめたレポートを公開

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が世界のリポジトリの現状と主なトピック等をまとめたレポート” Promoting Open Knowledge and Open Science: Report of the Current State of Repositories”を公開しています。

このレポートはCOARのExecutive DirectorであるKathleen Shearer氏が、世界のリポジトリ関係者の協力を得ながら作成したものです。2015年4月にロンドンで開催されたGlobal Research Council(GRC)ワークショップの補足資料として、公開に先立ちGRCと英国研究会議(RCUK)に提出されたとのことです。

Promoting Open Knowledge and Open Science: Report of the Current State of Repositories
http://www.rcuk.ac.uk/RCUK-prod/assets/documents/international/COARStateOfRepositories.pdf

参考:
COAR-SPARC conference 2015のレポートとプレゼンテーション資料等が公開される Posted 2015年5月21日

OAPEN、オープンアクセス(OA)の単行書のダウンロードが200万冊に到達、データはisidoreで検索可能に

人文・社会科学分野の単行書のオープンアクセス(OA)を推進する欧州のコンソーシアムOAPENは、2015年5月28日、OAPENのデータベースからのOA単行書のダウンロードが、5月初めに200万冊に達したと発表しています。これは、2013年8月に統計を取り始めて以来の数字です。

また、2015年1月からOAPENのOA単行書やそのメタデータがisidoreでインデクシングされていることが発表されています。isidoreは、社会科学や人文科学のための検索プラットフォームで、300万以上のデジタルリソースが、フランス語、英語、スペイン語の3か国語のインターフェースで提供されているとのことです。

その他、新規タイトルについての情報の入手手段や、メタデータのダウンロード回数など、OAPENのメタデータの利用に関する統計が紹介されています。

OAPEN news: milestone 2 million downloads & new publishers @ubiquitypress and @LangSciPress(twitter, 2015/5/28)
https://twitter.com/OAPENbooks/status/603840613965004800

OAPEN Milestone: two million downloads(OAPEN)

SciELO、SciELOブラジルコレクションにおいて、プラットフォームにReadCube Connectを導入

2015年5月26日、SciELOは、SciELOブラジルコレクションにおいてReadCube ConnectのインタラクティブなPDFビューアを285以上の科学的なジャーナルと280,000以上の記事に組み入れたと発表しています。

ReadCubeは、注釈ツール、ハイパーリンクされたインラインでの引用、著者名からクリックできるといったようなインタラクティブ性と関連したコンテンツでpdfが強化されるものとのことです。

Open Access Collaborative Program SciELO Partners with ReadCube to Enhance Scholarly Articles(PRWEB, 2015/5/26)
http://www.prweb.com/releases/2015/05/prweb12735433.htm

SciELO Partners With ReadCube(Information Today,2015/5/28)
http://newsbreaks.infotoday.com/Digest/SciELO-Partners-With-ReadCube-104218.asp

EIFL、ザンビアにおけるOAキャンペーンについて紹介(記事紹介)

途上国において図書館を通じてデジタル情報へのアクセスを推進しているEIFL(Electronic Information for Libraries)は、ザンビアの図書館コンソーシアム“Zambia Library Consortium”(ZALICO)とともに、同国内で6か月間のOAキャンペーンを実施することについて発表しています。

このOAキャンペーンは2段階(関係機関レベル、国全体)にわけて実施されるとのことで、今回は、ZALICOを構成するザンビア大学(国内最大の大学)やNational Science Technologyなど、国内5機関において各機関の理事長や大学の総長等との交渉や理事会等でのプレゼンテーションといった働きかけを実行していくそうです。

記事では、OAの機関リポジトリは4つで、OAジャーナルは1つしかないこと、などといったザンビアにおけるOAの状況も紹介されています。

なお、EIFLはザンビアでは2001年から活動しており、ZALICOの創設の際も支援したようです。

OPEN ACCESS CAMPAIGN IN ZAMBIA(EIFL, 2015/5/26)
http://www.eifl.net/news/open-access-campaign-zambia

EIFL IN ZAMBIA(EIFL)

APCへの為替レートの影響 ユーロ圏では米ドル建てのAPCにかかるコストは1年前に比べて21%上昇(記事紹介)

Heather Morrison氏らが運営するブログSustaining the Knowledge Commonsの2015年5月20日付けの記事で、米ドル高が他の通貨圏に与える影響について紹介されています。

この記事ではカナダドル、日本円、英ポンド、ユーロの4つの通貨について、2014年と2015年の米ドルに対するレートをまとめており、すべての通貨に対して米ドルの価値が上がっており、日本円で18%、ユーロでは21%、それぞれの米ドルに対するレートが下がっているとしています。その上で、APC(論文処理費用)をドル建てで支払っている場合、APC自体は変わっていなくても、ユーロや円を使っている機関にとってはより多くのコストがかかることになります。

為替変動の影響は購読料においても問題になっていますが、APCにおいても同じく問題になると考えられます。

In the E.U.? Your USD APCs cost 21% more than a year ago(Sustaining the Knowledge Commons、2015/5/20付け)
http://sustainingknowledgecommons.org/2015/05/20/in-the-e-u-your-usd-apcs-cost-21-more-than-a-year-ago/

オープンアクセス(OA)単行書のダイレクトリDOABに登録されている出版社が100社を突破、登録冊数も3,000冊に

2015年5月初めに、オープンアクセス(OA)単行書のダイレクトリ”Directory of Open Access Books”(DOAB)に登録されている出版社数が100社に達したようです。

その時点で、DOABに登録されているOAの単行書の冊数は2,800冊を超えていたようですが、2015年5月20日、登録冊数が3,000冊を超えたようです。

News(DOAB)
http://www.doabooks.org/doab?func=news&uiLanguage=en
※"DOAB reaches 100 publishers 2015-05-07"とあります。

DOAB reaches 100 publishers(DOAB)
http://www.doabooks.org/doab?func=news&nId=21&uiLanguage=en

A new milestone: over 3000 books in DOAB!(twitter, 2015/5/20)
https://twitter.com/DOABooks/status/601017091051794432

参考:

エルゼビア社の新ポリシーに対し、COARやSPARCなどが連名で反対声明

2015年4月30日に発表されたElsevier社の新ポリシーに対して、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)やSPARCなど、5月20日時点で23の機関が反対を表明しています。このポリシーは、オープンアクセスの世界的潮流と対立し研究成果を共有する利点を減らすものであるとして、再考を強く求めています。

エルゼビア社が論文の共有を促進するとしているにもかかわらず、一部のジャーナルに4年のエンバーゴを要求していることや、著者最終版をリポジトリに登録する際にクリエイティブ・コモンズのCC BY-NC-ND(表示-非営利-改変禁止)の制約を課すことから、科学の進歩の機会を奪い、研究成果を社会に還元する妨げになるとしています。

エルゼビア社は、新ポリシーが研究機関や研究者のコミュニティから中立的で肯定的な反応を得られているとして、これらの批判を拒絶しています。

Statement against Elsevier’s sharing policy(COAR)
https://www.coar-repositories.org/activities/advocacy-leadership/petition-against-elseviers-sharing-policy/

COAR-SPARC conference 2015のレポートとプレゼンテーション資料等が公開される

2015年4月14日から16日まで、ポルト(ポルトガル)で開催されていたCOARとSPARCの共催のカンファレンス“COAR-SPARC conference 2015”のレポートとプレゼンテーション資料等が、COARのウェブサイト上に掲載されています。

“report”のページでは、会議の模様が紹介されており、セッションでは、”International Policy Environment”や、研究データ管理の組織モデル(Organisational models for Research Data Management)、国際的な連携・協力(Global alignment and Collaboration)などをテーマに、各種OA方針などについて、話し合われたようです。また、欧州や米国、南米の各種大学や機関から発表者の出席があったようです。

なお、会議の場では、COARの常会の2015年から2018年までの新しい議長として、Eloy Rodrigues氏(ミンホ大学)が選定された模様です。

COAR-SPARC conference 2015 report(COAR)
https://www.coar-repositories.org/news-media/coar-sparc-conference-2015-report/

オープンアクセス学術出版協会(OASPA)、加盟機関が2014年にCC BYで出版したオープンアクセス(OA)の論文数を公開

オープンアクセス学術出版協会(Open Access Scholarly Publishers Association;OASPA)は、その加盟機関がCC BYで出版したオープンアクセス(OA)論文数を公開しています。

2014年は141,232件で累計543,611件になったとのことです。加盟機関毎の論文数のほか、CC BY以外のライセンスのOA論文数、ハイブリッドジャーナルのOA論文数、OAの単行書のダイレクトリ”Directory of Open Access Books”(DOAB)の出版者数・冊数が、エクセル形式で公開されています。

Growth of OA-only Journals Using a CC-BY License(OASPA, 2015/5/19)
http://oaspa.org/growth-of-oa-only-journals-using-a-cc-by-license/

OASPA Members CC-BY Growth_Data to 2014(OASPA)
http://oaspa.org/wp-content/uploads/2015/05/OASPA-Members-CC-BY-Growth_Data-to-2014.xlsx

参考:

E1677 - 仏・独における電子版博士論文のOAに関する調査<文献紹介>

E1677 - 仏・独における電子版博士論文のOAに関する調査<文献紹介>

Joachim Schopfel et al. A French-German Survey of Electronic Theses and Dissertations: Access and Restrictions. D-Lib Magazine, 2015, 21(3/4)

ページ