オープンアクセス

オープンアクセス誌PeerJ、査読コメントにDOIを付与

2014年5月6日、生涯投稿料モデルを採用しているオープンアクセス誌の“PeerJ”が、投稿された論文への査読コメントにDOIを付与すると発表しました。

PeerJでは、著者に査読も公開できるオプションを提供してきており、80%がこのオプションを選択しているとのことです。これまでも査読に個別のURLを付与していましたが、URLの変化の可能性に対応するため、今回の対応を行ったとのことです。また、PeerJでは、DOI付与は、“Academic Contribution”ポイントと同様、査読者による査読の投稿に報いるものであると考えているとのことです。査読者としてどの分野の論文にどのくらい査読コメントが採用されたかの一覧も確認できます。

PeerJ Peer-Reviews Now Have DOIs(PeerJ, 2014/5/6付)
http://blog.peerj.com/post/84907052088/peerj-peer-reviews-now-have-dois

Open reviews
https://peerj.com/contributions/#open-reviewers

参考:
PeerJが創刊1周年 1年間の公開論文数は約500本
Posted 2014年2月13日

Europe PMC、WHOの参加を発表

2014年5月1日、世界保健機構(WHO)がEurope PubMed Central(Europe PMC)に参加したことが発表されました。この発表は、WHOによる、もしくはWHOが資金提供した全ての出版物に、2014年7月1日から適用される新しいオープンアクセス方針の実施に向けたもので、WHOの研究成果物がEurope PMCを介して利用可能になるとのことです。

WHO commits to open access by joining Europe PubMed Central(Wellcome Trust, 2014/5/1)
http://www.wellcome.ac.uk/News/Media-office/Press-releases/2014/WTP056351.htm

World Health Organization joins Europe PMC (Europe PMC, 2014/5/1)
http://blog.europepmc.org/2014/05/world-health-organization-joins-europe.html

WHO’s vision for information sharing(WHO, 2014/1)

COARが"Aligning Repository Networks Meeting 2014"における最終報告書を公開

2014年4月25日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が3月20日、21日にローマで開催した"Aligning Repository Networks Meeting 2014"における最終報告書を公開しました。この会議において、COARとオーストラリア、カナダ、中国、欧州、南米、北米のいくつかの主要なリポジトリネットワークの代表が、共有のビジョンや公開原則、持続可能性、相互運用性などで同意し、更に、技術的相互運用性とポリシー、サービスの観点から、共同で活動を開始する多数の重点分野を確認したとのことです。重点分野での活動を開始するために、COARは"Strategic Committee for Aligning Repository Networks"を設立したとのことです。

COAR Launches Strategic Initiative to Align Repository Networks(COAR,2014/4/25)
https://www.coar-repositories.org/news-media/coar-launches-strategic-initiative-to-align-repository-networks/

ゲティ財団、Open Content Programに77,000点の画像を追加

2014年4月22日、米国のゲティ財団は、所蔵する美術品に関する画像のうち、同財団が権利を保有する、もしくはパブリックドメインとなっているデジタル資料をオンラインで無償提供するOpen Content Programに、77,000点以上の画像を追加したことを発表しました。今回追加された画像のうち72,000点以上は、イタリアの芸術や建築物を30年間撮影した写真家で研究者のMax Hutzelの写真作品を集めたコレクション "Foto Arte Minore: Max Hutzel photographs of art and architecture in Italy"の画像とのことです。

77,000 Images of Tapestries and Italian Monuments Join the Open Content Program (Getty Trust iris, 2014/4/22)
http://blogs.getty.edu/iris/77000-images-of-tapestries-and-italian-monuments-join-open-content-program/

Open Content Program
http://www.getty.edu/about/opencontent.html

オープンアクセスメガジャーナルに論文を発表しているのはどんな人?(文献紹介)

2014年4月22日、オープンアクセス(OA)雑誌PeerJで” A survey of authors publishing in four megajournals”と題した論文が公表されました。著者はミシガン州立大学のDavid J. Solomon氏です。

この論文はBMJ Open、PeerJ、PLOS ONE、SAGE Openの4つのOAメガジャーナルで論文を発表していた著者2,128人を対象に行ったWeb調査の結果を述べたものです。回答率は26%(BMJ Openの著者)~47%(SAGE Openの著者)でした。分析の結果、以下のようなことがわかったとされています。

・これらの著者がメガジャーナルに投稿した論文のうち25%が予備的な結果を述べたものである
・他の雑誌で却下された後にメガジャーナルに投稿された論文は全体の半数に満たない
・雑誌の質と査読の速さがこれらのメガジャーナルが選ばれた主要な理由である。PLOS ONEとBMJ Openはどちらもインパクトファクターがついているが、インパクトファクターを重視していたのはPLOS ONEに投稿した著者だけである
・PeerJに投稿していた著者は査読方針とOAであること自体を重視している

人文社会系版PLOSを目指す”Open Library of Humanities”、アンドリュー・メロン財団の助成を獲得

“Open Library of Humanities(OLH)”がアンドリュー・メロン財団の助成金を獲得したことが、2014年4月7日付けで発表されていました。

OLHはオープンアクセス(OA)メガジャーナルであるPLOSを手本に、人文・社会科学系で類似のOA雑誌を作ることを目指しています。OLHのブログによれば、今回得た助成はビジネスモデルの構築や投稿論文の募集とその査読、技術インフラの構築という3つのコアタスクに用いる予定であるとのことです。

Funding from the Andrew W. Mellon Foundation(Open Library of Humanities、2014/4/7付け)
https://www.openlibhums.org/2014/04/07/funding-from-the-andrew-w-mellon-foundation/

Mellon Funding for the Open Library of the Humanities(The Chronicle of Higher Education、2014/4/18付け)

図書館情報学雑誌はどの程度“オープン”か(文献紹介)

フロリダ州立大学のChealsye Bowley氏らのグループが、“Librarian, Heal Thyself: A Scholarly Communication Analysis of LIS Journals”と題するレポートのプレプリントを公開しました。111の図書館情報学雑誌の著作権ポリシー、オープンアクセス・セルフアーカイビングポリシー、オープンアクセス出版のオプション等を含む“オープンさ”を測定し、分析した調査結果とのことです。

Librarian, Heal Thyself: A Scholarly Communication Analysis of LIS Journals
http://diginole.lib.fsu.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1009&context=library_faculty_publications

英国学士院、人文学および社会科学分野のジャーナル出版へのOA方針の影響についての調査レポートを公開

2014年4月17日、英国学士院(British Academy)が、人文学および社会科学分野のジャーナル出版にオープンアクセス(OA)方針が与える影響について分析を行ったレポート“Open access journals in humanities and social science”を公開しました。

このレポートでは、英国以外のジャーナルがどのぐらい英国のOA方針、特にグリーンOAの方針に合致するものであるか、分野による“利用半減期”、図書館の収集方針とエンバーゴがそれにどの程度影響するのかなどについて分析されているようです。

British Academy report offers new evidence about the impact of Open Access journal publishing(British Academy, 2014/4/17付)
http://www.britac.ac.uk/news/news.cfm/newsid/1080

Open access journals in humanities and social science(British Academy)
http://www.britac.ac.uk/openaccess/index.cfm

2013年は特に劇的な変化はなし 2014年雑誌価格調査の結果(米国)

2014年4月11日付けのLibrary Journal誌の記事で、2014年版の雑誌価格調査の結果“Steps Down the Evolutionary Road | Periodicals Price Survey 2014”が公開されています。

2013年にはSCOAP3の開始などの大きな出来事もあったものの、雑誌出版の世界では劇的な変化は起こっておらず、変わらずどの分野の雑誌も値上がりを続けていることなどが報じられています。

また、同日付の別の記事”Measuring the Value of Journals | Periodicals Price Survey 2014”では、計量書誌学的指標と価格の関係についても分析されています。

Steps Down the Evolutionary Road | Periodicals Price Survey 2014(Library Journal、2014/4/11付け)
http://lj.libraryjournal.com/2014/04/publishing/steps-down-the-evolutionary-road-periodicals-price-survey-2014/

米国国立医学図書館(NLM)と英国ウェルカム図書館が150年分の生物医学分野の雑誌をデジタル化して無料公開へ

米国国立医学図書館(NLM)と英国ウェルカム図書館(Wellcome Library)が共同で、歴史的に重要な生物医学分野の雑誌近150年分のバックナンバーをオンラインで無料公開するという覚書を交わしました。NLMが75万ポンド(120万ドル)の寄付を受け、同館の蔵書を3年間かけて記事レベルでスキャニングを行い、ウェルカム図書館が著作権処理や出版者への許諾処理を行うとのことです。NLMはデジタル化済みのオリジナルの資料についても保存していくとのことです。

デジタル化済みの資料は、米国国立衛生研究所(NIH)のリポジトリであるPubMed Central、EuropePMCで公開される予定とのことです。このプロジェクトは、“Medical Journal Backfiles Digitization Project (2004-2010) ”の成果を基にしたものと位置づけられているようです。

NLM and Wellcome Library Establish Agreement to Make 150 Years of Biomedical Journals Freely Available Online(NLM, 2014/4/14付)
http://www.nlm.nih.gov/news/welcome_library_agreement.html

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