オープンアクセス

RCUKとHEFCEのOA方針に対応したリポジトリ向けメタデータ仕様 RIOXX2.0ベータ版公開

2014年6月27日、英国研究会議(RCUK)と高等教育助成会議(HEFCE)のOA方針の要求に従ったリポジトリ向けのメタデータ仕様、RIOXX 2.0のベータ版が公開され、コメントの受付が開始されました。

RIOXX 2.0は英国情報システム合同委員会(JISC)の関係機関であるEDINAが、JISCの助成を受け、RCUKおよびHEFCEと共同で策定したものです。RCUKの助成研究に対するOA方針と、2016年4月1日以降から始まるHEFCEのOA方針の要求に適った情報を提供できるよう企図されています。2013年にはRCUK方針に従った仕様としてRIOXX 1.0も定められていましたが、短期間で作成されたもので不十分であったとして、RIOXX 2.0の開発が進められていました。

RIOXX 2.0ではダブリンコア等の他のメタデータモデルの語彙に加え、RIOXXによる語彙として助成を受けたプロジェクト名や文献タイプに関する仕様も加えられています。

RIOXX 2.0 beta 1 released for comment(RIOXX、2014/6/27付け)
http://www.rioxx.net/2014/06/27/rioxx-2-0-beta-1-released-for-comment/

「転覆計画」から20年目のインタビュー(記事紹介)

2014年6月27日は、1994年6月27日にStevan Harnad氏がバージニア工科大学が運営する電子ジャーナル・メーリングリストに「転覆計画」あるいは「破壊的提案」(" A Subversive Proposal”)と呼ばれる投稿を行ってから20年目にあたりました。この投稿は研究者自身がプレプリントや査読後の論文をオンラインで公開することで、必要最低限の経費で成果発信が実現できると呼びかけるもので、後にオープンアクセス運動につながっていきました。

Richard Poynder氏のブログ”Open and Shut?”ではこの「転覆計画」から20年の節目に、提案者であるHarnad氏に対して行ったメールインタビューのまとめを公開しています。インタビューではGold OAとGreen OA、OA方針、OAと途上国の関係等のトピックが扱われており、最後に「もし2014年の今に向けて、『転覆計画』を書き直すとしたら?」と問われたハーナッド氏は、「研究者は自分ではやらないことがわかったので、もし今『転覆計画』を行うなら研究者ではなく、その所属機関や助成機関に呼びかける」とした上で、具体的な文言が簡潔に述べられています。

The Subversive Proposal at 20(Open and Shut?、2014/6/28付け)

J-STAGE、Google等との連携強化とCCライセンスを利用したポリシー明確化の推奨を発表

科学技術振興機構(JST)がJ-STAGE利用学協会を対象に、2014年6月12日に開催した「Google等との連携強化およびオープンアクセス対応方針に関するJ-STAGE利用学協会説明会」の当日資料が公開されています。

同資料によれば、Google等との連携強化に関しては、Google Scholarのインデキシングポリシーに従い、抄録のない記事には書誌情報画面に本文1ページ目のプレビュー画像を掲載していくこと、また通常のGoogleウェブサーチ対策として、J-STAGE上のすべてのコンテンツについて、Googleによるクローリングを原則禁止しないことにするとされています。

また、オープンアクセスへの対応については、従来どおりのフリー公開(本文の無料公開)の推奨に加え、今夏中にJ-STAGE上の各記事に対してクリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスの表示ができるようにする機能をリリースし、公開コンテンツに対してCCライセンス等を利用した、二次利用の扱いを含むポリシーの明確化を強く推奨していく、とされています。

そのほかに、2014年12月から、現在J-STAGEで運用されているJOIをDOIに一本化することも公表されています。

国立大学図書館協会、「オープンアクセスジャーナルと学術論文刊行の現状-論文データベースによる調査」をウェブに掲載

2014年6月26日、国立大学図書館協会のウェブサイトに、国立大学図書館協会 学術情報委員会 学術情報流通検討小委員会による調査報告「オープンアクセスジャーナルと学術論文刊行の現状 -論文データベースによる調査-」(2014年4月付け)が掲載されました。

要約では、調査結果の要点として、以下の3点を示しています。
1.学術ジャーナル数、学術論文数は、依然として増大し続けている。
2.オープンアクセスジャーナルに掲載された論文数が論文数全体に占める比率は、現時点でなお小さいが、いずれの分野でも増大している。
3.購読ジャーナルは、依然として巨大なシェアを占めている。

また、そのうえで、APCについて広く大学内外の関係者・部局、機関で検討する必要があること、など3点の提案が示されています。

オープンアクセス雑誌におけるCCライセンスの導入状況(記事紹介)

2014年6月23日付けのザールラント大学Ulrich Herb氏のブログで、オープンアクセス(OA)雑誌におけるクリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスの導入状況に関する調査結果が公開されています。この調査はDirectory of Open Access Journals(DOAJ)のデータを用いて行われたものです。

調査の結果、DOAJ収録誌の中でなんらかのCCライセンスを導入している雑誌は40%弱で、そのうち最も多かったのはCC-BY(表示)ライセンスを導入している雑誌(全体の約21%)でした。一方、社会学分野に限ってみると、なんらかのCCライセンスを導入しているのは約32%にとどまり、CCライセンス導入誌の中でもCC-BYではなくCC-BY-NC(表示-非営利)やCC-BY-NC-ND(表示-非営利-改変禁止)を採用している雑誌が多かった、としています。

Editors of sociological Open Access journals seem hesitant to adopt Open Knowledge principles(scinoptca Blog、2014/6/23付け)

PLOS ONE、出版論文数が10万本に到達

2014年6月23日、米PLOS ONEが創刊から10万本目の論文を公開したことをブログで発表しました。

PLOS ONEは2006年12月に創刊し、その後2年間で4,000の論文を出版、創刊の4年後には世界最大の学術雑誌になっていました。出版論文数が10万本に達するまでにかかった期間は7年半でした。

PLOS ONE Publishes its 100,000th Article(EveryONE The PLOS ONE Community Blog、2014/6/23付け)
http://blogs.plos.org/everyone/2014/06/23/plos-one-publishes-100000th-article/

参考:
PLoS ONE、創刊
Posted 2006年12月25日
http://current.ndl.go.jp/node/5121

国際図書館連盟とBrill社、2014年の“オープンアクセス賞”を発表

2014年6月23日、国際図書館連盟(IFLA)とBrill社は、学術出版物の継続的なオープンアクセス出版を支援するKnowledge Unlatchedが、2014年のオープンアクセス賞(IFLA/Brill Open Access award)に選ばれたことを発表しました。同賞は、IFLAとBrill社により2013年に創設された、人文学及び社会科学分野の学術論文のオープンアクセスを促進するイニシアチブを表彰する賞とのことです。

IFLA/Brill Open Access Award 2014 goes to Knowledge Unlatched (IFLA, 2014/6/23)
http://www.ifla.org/node/8701

Knowledge Unlatched
http://www.knowledgeunlatched.org/

参考:
Knowledge Unlatched、オープンアクセスの試行についての概要報告を公開
Posted 2014年5月26日
http://current.ndl.go.jp/node/26214

国際図書館連盟、2014年の“オープンアクセス賞”募集開始
Posted 2014年1月29日
http://current.ndl.go.jp/node/25362

SPARCがNew Venture Fundと契約、新たな運営体制へ

2014年6月17日、SPARCは、New Venture Fundと契約し、資金面で北米研究図書館協会(ARL)から独立し、新たな運営体制に移行することを発表しました。

SPARCは、1998年からARLのプロジェクトとして開始されましたが、その活動規模が非営利組織としての税金控除の上限に近くなったため、運営体制の変更を行ったとのことです。

両者は引き続き、協力して事業を推進するとのことです。

Positive Changes for SPARC's Operating(SPARC, 2014/6/17付)
http://www.sparc.arl.org/news/positive-changes-sparcs-operating-structure

無料の高解像度画像コレクションリスト(記事紹介)

Open Education Database(OEDb)の2014年6月18日付けブログ記事で、無料の高解像度画像コレクションのリストが掲載されています。メトロポリタン美術館やウェルカム図書館、米国海洋大気局(NOAA)、米国農務省(USDA)等による画像コレクションが短い解説つきで紹介されています。

A Guide to Little-Known Image Collections with Millions of Free, Hi-Res Images (OEDB, 2014/6/14)
http://oedb.org/ilibrarian/guide-little-known-image-collections-millions-free-hi-res-images/

参考:
ニュージーランド国立博物館、30,000点の高精細画像を無料でダウンロード可能に
Posted 2014年6月4日
http://current.ndl.go.jp/node/26278

米国メトロポリタン美術館、40万点の高精細デジタル画像をウェブサイトからダウンロード可能に:“Open Access for Scholarly Content”(OASC)として公開
Posted 2014年5月21日

オープンアクセス雑誌におけるAPCの導入状況

2014年6月15日、ザールラント大学のUlrich Herb氏がオープンアクセス(OA)雑誌におけるAPC(論文出版加工料)の導入状況を国別に比較したデータを公開しました。このデータはDirectory of Open Access Journals(DOAJ)を用いて、DOAJに収録されているOA雑誌数の多い出版元国上位10位について、その国で出版されているOA雑誌の数や、そのうちAPCを課している雑誌の数と割合をまとめたものです。

Herb氏のデータによれば、出版している雑誌数に対するAPCを課している雑誌の割合が最も高いのはエジプトで、約87%の雑誌でAPCが課されていました。次いで英国、インド、米国の順にAPCを課している割合が高かったとしています。

The prevalence of Open Access publication fees(scinoptca Blog、2014/6/15付け)
http://www.scinoptica.com/pages/topics/the-prevalence-of-open-access-publication-fees.php

Shares of Open Access journals charging publication fees per country(ZENODO、2014/6/15付け)

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