オープンアクセス

PLOS ONE、出版論文数が10万本に到達

2014年6月23日、米PLOS ONEが創刊から10万本目の論文を公開したことをブログで発表しました。

PLOS ONEは2006年12月に創刊し、その後2年間で4,000の論文を出版、創刊の4年後には世界最大の学術雑誌になっていました。出版論文数が10万本に達するまでにかかった期間は7年半でした。

PLOS ONE Publishes its 100,000th Article(EveryONE The PLOS ONE Community Blog、2014/6/23付け)
http://blogs.plos.org/everyone/2014/06/23/plos-one-publishes-100000th-article/

参考:
PLoS ONE、創刊
Posted 2006年12月25日
http://current.ndl.go.jp/node/5121

国際図書館連盟とBrill社、2014年の“オープンアクセス賞”を発表

2014年6月23日、国際図書館連盟(IFLA)とBrill社は、学術出版物の継続的なオープンアクセス出版を支援するKnowledge Unlatchedが、2014年のオープンアクセス賞(IFLA/Brill Open Access award)に選ばれたことを発表しました。同賞は、IFLAとBrill社により2013年に創設された、人文学及び社会科学分野の学術論文のオープンアクセスを促進するイニシアチブを表彰する賞とのことです。

IFLA/Brill Open Access Award 2014 goes to Knowledge Unlatched (IFLA, 2014/6/23)
http://www.ifla.org/node/8701

Knowledge Unlatched
http://www.knowledgeunlatched.org/

参考:
Knowledge Unlatched、オープンアクセスの試行についての概要報告を公開
Posted 2014年5月26日
http://current.ndl.go.jp/node/26214

国際図書館連盟、2014年の“オープンアクセス賞”募集開始
Posted 2014年1月29日
http://current.ndl.go.jp/node/25362

SPARCがNew Venture Fundと契約、新たな運営体制へ

2014年6月17日、SPARCは、New Venture Fundと契約し、資金面で北米研究図書館協会(ARL)から独立し、新たな運営体制に移行することを発表しました。

SPARCは、1998年からARLのプロジェクトとして開始されましたが、その活動規模が非営利組織としての税金控除の上限に近くなったため、運営体制の変更を行ったとのことです。

両者は引き続き、協力して事業を推進するとのことです。

Positive Changes for SPARC's Operating(SPARC, 2014/6/17付)
http://www.sparc.arl.org/news/positive-changes-sparcs-operating-structure

無料の高解像度画像コレクションリスト(記事紹介)

Open Education Database(OEDb)の2014年6月18日付けブログ記事で、無料の高解像度画像コレクションのリストが掲載されています。メトロポリタン美術館やウェルカム図書館、米国海洋大気局(NOAA)、米国農務省(USDA)等による画像コレクションが短い解説つきで紹介されています。

A Guide to Little-Known Image Collections with Millions of Free, Hi-Res Images (OEDB, 2014/6/14)
http://oedb.org/ilibrarian/guide-little-known-image-collections-millions-free-hi-res-images/

参考:
ニュージーランド国立博物館、30,000点の高精細画像を無料でダウンロード可能に
Posted 2014年6月4日
http://current.ndl.go.jp/node/26278

米国メトロポリタン美術館、40万点の高精細デジタル画像をウェブサイトからダウンロード可能に:“Open Access for Scholarly Content”(OASC)として公開
Posted 2014年5月21日

オープンアクセス雑誌におけるAPCの導入状況

2014年6月15日、ザールラント大学のUlrich Herb氏がオープンアクセス(OA)雑誌におけるAPC(論文出版加工料)の導入状況を国別に比較したデータを公開しました。このデータはDirectory of Open Access Journals(DOAJ)を用いて、DOAJに収録されているOA雑誌数の多い出版元国上位10位について、その国で出版されているOA雑誌の数や、そのうちAPCを課している雑誌の数と割合をまとめたものです。

Herb氏のデータによれば、出版している雑誌数に対するAPCを課している雑誌の割合が最も高いのはエジプトで、約87%の雑誌でAPCが課されていました。次いで英国、インド、米国の順にAPCを課している割合が高かったとしています。

The prevalence of Open Access publication fees(scinoptca Blog、2014/6/15付け)
http://www.scinoptica.com/pages/topics/the-prevalence-of-open-access-publication-fees.php

Shares of Open Access journals charging publication fees per country(ZENODO、2014/6/15付け)

米SHAREプロジェクト、論文情報共有サービスの開発者を決定

2014年6月2日、米国のSHARE(SHared Access Research Ecosystem)プロジェクトが論文情報の共有サービス(Notification Service)の開発者として、ヴァージニア州の非営利団体Center for Open Science(COS)とパートナーシップを結んだことを発表しました。

SHAREは北米研究図書館協会(ARL)等が進める研究成果の共有や公開、保存のためのプロジェクトで、政府助成を受けた研究の成果出版物やデータへのパブリックアクセスを促進させるための計画案策定を求めた米国大統領府科学技術政策局(OSTP)の指令に応える形で始まりました。SHAREでは助成研究の成果を各機関リポジトリ等に登録し、その登録された成果のDOIや著者ID、助成金ID、助成機関等のメタデータを助成機関や著者所属機関等に配信・共有することが想定されています。今回、COSが開発することが決定したのはこの構想の中核となる、研究成果に関するメタデータを共有する部分のサービスです。

ボイコットを越えて Elsevier社へのボイコットから2年、主導者へのインタビュー(記事紹介)

米SPARCのウェブサイトで、2012年にElsevier社へのボイコットを主導したフィールズ賞受賞数学者、ガワーズ(Timothy Gowers)氏への電話インタビューに基づく記事が公開されています。

ガワーズ氏はElsevier社の雑誌が高額であることや図書館への電子ジャーナルのバンドル販売、オープンアクセスの制限につながる米国の法案Research Works Act(RWA)にElsevier社が賛同していること等に反対して、同社での論文出版や同社からの査読依頼に対するボイコットを起こしました。このボイコットは10,000人以上の賛同者を集め、Elsevier社のRWA支持撤回につながる等の成果を収めたものの、インタビューの中でガワーズ氏はそのほかの点は改善しておらず、ボイコットの成果は十分ではなかったと答えています。また、OA義務化に期待しているものの、Gold OA、特にいわゆるハイブリッドOAに重きが置かれがちで、ますます出版者の収益増につながることに対し懸念が示されています。

ガワーズ氏は2014年4月にボイコットから2年を経ての状況をまとめた記事も自身のブログに掲載しており、インタビューの中ではその記事への反応等も尋ねられています。

Beyond the Boycott: Q&A with Timothy Gowers(SPARC)

国際日本文化研究センターの機関リポジトリが正式公開

2014年6月2日から、「国際日本文化研究センター学術機関リポジトリ」である「日文研リポジトリ」が正式公開されました。国際日本文化研究センターの出版物や所属研究員の著作物等、 研究成果を蓄積し、公開しているとのことです。

「日文研機関リポジトリ」の正式公開のお知らせ (国際日本文化研究センター, 2014/6/3付)
http://library.nichibun.ac.jp/ja/announce/side/2014/06/03/s001/index.html

国際日本文化研究センター学術リポジトリ
http://shikon.nichibun.ac.jp/

E1571 - ニュージーランド国立図書館,利用及び再利用の方針を公表

 ニュージーランド国立図書館(NLNZ)が,2014年3月12日承認の,所蔵資料の利用及び再利用についての新方針を発表した。“Policy for Use and Reuse of Collection Items”と題する同方針は,ニュージーランド人による同館所蔵資料の利用・再利用を,明確な枠組みの中で,容易に行うことができるようにすることを目的とするものであり,9つの原則が示されている。なお,同方針における所蔵資料の利用・再利用とは,個人的,社会的,教育的,商業的な利用を目的とする,あらゆる手段での使用と定義されている。また,所蔵資料とは,研究者がアクセス可能なあらゆる同館所蔵の資料を意味し,ここにはボーンデジタルのコンテンツ,NLNZによりデジタル化された物理的なコンテンツ,研究者によりデジタルカメラで撮影された物理的なコンテンツを含むものとされている。また研究者とは,情報ニーズを満たすためにNLNZの資料を活用する者とされ,いわゆる利用者と同義である。...

ニュージーランド国立博物館、30,000点の高精細画像を無料でダウンロード可能に

ニュージーランド国立博物館(Museum of New Zealand Te Papa Tongarewa)が、30,000点以上の高精細画像を無料でダウンロード可能としたことを発表しています。14,000点以上の画像が、クリエイティブコモンズの表示-非営利-改変禁止(CC BY-NC-ND)のライセンスで利用可能であり、また17,000点ほどの画像は、“no known copyright restrictions”とのことで、自由に利用してよいものとのことです。同館のCollections Onlineで検索、利用できるようになっています。

公式ブログの記事では、類似のイニシアティブとして、米国のMetropolitan Museum of Art、National Gallery of Art、Brooklyn Museum、Los Angeles County of Art、Yale University、欧州のRijksmuseum、British Library、British Museum、Victoria & Albert Museum、そしてニュージーランド国立図書館の利用・再利用に関する方針が列挙されています。

ページ