オープンアクセス

Springer社とJisc、オープンアクセスの所有権と購読にかかるコスト削減で合意

Springer Science+Business MediaとJiscが、オープンアクセスの所有権と購読にかかるコストを削減するモデルに合意したと発表しています。英国の学術機関が、ハイブリッドOAの費用や管理にかかるコストを大幅に減らし、持続可能な形でのOAへの移行を支援することを目的とした合意とのことです。

Springer社の購読誌へのフルアクセスのために英国の高等教育機関が支払う購読料に上限を設け、また、英国高等教育助成会議(HEFCE)のResearch Excellence Framework(REF)、英国研究会議(RCUK)のOA方針など主要な資金提供者のOA方針に適合した形で、その機関の研究者の論文をそれらの雑誌でOAとするという合意が提案されているようです。

Springer and Jisc reach agreement on a model to reduce the total cost of ownership of open access and journal subscriptions(Spriger, 2015/3/31)

「国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会」報告書が公開

内閣府は、2014年12月9日から全5回の予定で「国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会」を開催し、2015年3月30日付でその検討結果をとりまとめた報告書を公開しました。

報告書では、オープンサイエンスの重要性、国際動向を踏まえたオープンサイエンス推進の必要性、オープンサイエンスに関する国際動向への対応がまとめられているとのことです。

国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会(内閣府)
http://www8.cao.go.jp/cstp/sonota/openscience/index.html

「国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会」報告書エグゼクティブ・サマリー
http://www8.cao.go.jp/cstp/sonota/openscience/150330_openscience_summary.pdf

「国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会」報告書
http://www8.cao.go.jp/cstp/sonota/openscience/150330_openscience_1.pdf
http://www8.cao.go.jp/cstp/sonota/openscience/150330_openscience_2.pdf

英国研究会議(RCUK)、オープンアクセス方針の適用状況に関するレビュー第1弾を発表

2015年3月26日、英国研究会議(RCUK)は、2013年4月に施行となったオープンアクセス方針の適用状況について、第1弾となるレビューを発表しました。今回のレビューは、当該方針の経過期間である5年間(2013年4月~)のうち、最初の16か月間(2013年4月~2014年7月)を対象とするものであるとのことです。

レビューパネルは研究者のみならず、オープンアクセス、出版などの諸分野の専門家によって構成され、オープンアクセス方針が適用されるプロセスについて、改善のための提案を寄せているようです。レビューにおいてそれらの提案は、“Compliance monitoring”、“Communication”、“Embargoes”、“Licences”、“Administrative effort and costs”、“Block grant”という6つの項目に分けて示されているようです。

RCUK publishes first independent review of its open access policy(RCUK)
http://www.rcuk.ac.uk/media/news/openaccess/

Review of the implementation of the RCUK Policy on Open Access(RCUK)

CLOCKSSとCHORUSが提携、公的助成を得た研究成果への長期的なアクセスの保障へ

2015年3月30日、公的助成研究成果のパブリックアクセスに向けた官民連携イニシアティブ“Clearinghouse for the Open Research of the United States(CHORUS)”が、CLOCKSSと提携したと発表しています。CLOCKSSとの合意により、CHORUSに参加する出版者は、米国政府の公的助成を得た研究成果の保存と長期的なアクセス保障を行うことできるとのことです。

CLOCKSS and CHORUS PARTNER TO SUPPORT PERPETUAL PUBLIC ACCESS TO US FUNDED RESEARCH ARTICLES(CHORUS, )
http://www.chorusaccess.org/clockss-and-chorus-partner-to-support-perpetual-public-access-to-us-funded-research-articles/

The CLOCKSS Archive
http://clockss.org/

参考:
PorticoがCHORUSに協力し、OSTPの指令による公的助成を得た研究の長期アクセスを保障するための保存を支援することで合意
Posted 2014年8月19日

PeerJとPeerJ PreprintsがPorticoの保存対象に

2015年3月25日、電子リソースのアーカイブサービスを提供しているPorticoは、新たに生涯投稿料モデルを採用しているオープンアクセス誌“PeerJ”と、同誌のプレプリント公開サービス”PeerJ Preprints”のコンテンツが、新たに保存対象に加わったことを発表しました。これによりPeerJ等のコンテンツへのアクセスは将来にわたって保証されることになります。

Peer J and PeerJ Preprints to be preserved with Portico(Portico、2015/3/25付け)
http://www.portico.org/digital-preservation/news-events/news/peer-j-and-peerj-preprints-to-be-preserved-with-portico

米ボストン大学、オプトアウト方式のオープンアクセス方針を策定

米ボストン大学のニュースサイトBU Todayで、ボストン大学が2015年2月半ばにオプトアウト方式のオープンアクセス(OA)方針を策定したことが報じられています。

ボストン大学は2009年にOAを推奨する方針を策定していましたが、この方針はオプトイン式でした。これまでにこのOA方針の下でオープンになっている査読論文の数は約1,400件で、年間4,000件を超えるボストン大学の研究者による論文の一部にとどまっていました。新たな方針では所属する研究者に対し、基本的に論文公開までに著者最終原稿の電子版を大学に提出することを求めています。提出された論文はボストン大学の機関リポジトリで公開されるとのことです。

BU Adopts Opt-Out Open Access Policy(BU Today、2015/3/25付け)
http://www.bu.edu/today/2015/bu-adopts-opt-out-open-access-policy/

Boston University Open Access Policy
http://www.bu.edu/library/files/2015/02/Open-Access-Policy-2015.pdf

参考:

日本におけるオープンアクセスに関するインタビュー(記事紹介)

オープンアクセス(OA)出版社BioMed Central(BMC)の2015年3月20日付けのブログ記事に、日本におけるOAの動向を紹介したインタビューが掲載されています。インタビューを受けたのは日本動物学会事務局長の永井裕子氏です。

日本動物学会は2015年から新たに、BMCのプラットフォームからOA雑誌”Zoological Letters”を刊行しています。インタビューでは日本のOAの動向に加え、OA雑誌刊行に至った理由や学会事務局の立場から、OA雑誌を刊行する際のアドバイス等が述べられています。

Open access in Japan – an inside perspective(BioMed Central blog、2015/3/20付け)
http://blogs.biomedcentral.com/bmcblog/2015/03/20/open-access-in-japan/

米SPARCが、FASTR法案の米国議会への再提出について歓迎の意を表明

2015年3月18日、米国議会において、研究助成を行う連邦機関を対象にパブリックアクセスを義務付ける、"FASTR(Fair Access to Science and Technology Research) Act"が再提出されました。
米SPARCは、本法案が法制化されれば、連邦機関による研究の成果の永続的なパブリックアクセスが確保されるとして、歓迎の意を表明しているようです。

"FASTR" Legislation Would Ensure Permanency of Public Access to Scientific Research
http://www.sparc.arl.org/news/2015-fastr-introduction

S.779 - Fair Access to Science and Technology Research Act of 2015(Congress.gov)
https://www.congress.gov/bill/114th-congress/senate-bill/779/actions

参考:
米国政府、公的助成研究成果のパブリックアクセス拡大に向けた計画案の策定を政府機関に指示
Posted 2013年2月25日
http://current.ndl.go.jp/node/22967

ISSN日本センター、2015年3月からROADへの登録作業を開始

ISSN日本センターでは、2015年3月からROAD(Directory of Open Access scholarly Resources)への登録作業を開始します。

ROADとは、ISSN国際センターがユネスコの支援を受けて提供するサービスで、ISSN国際センターが維持管理しているISSNの書誌データベース(ISSN Register)に登録された書誌データのうち、オープンアクセスの学術情報資源(学術雑誌、会議録、学術リポジトリ等)の書誌データを無償で公開しているとのことです。

ISSN日本センターにおける、ROADへの登録対象は、ISSNを付与した国内発行オンラインジャーナルのうち、次を満たすものとしています。
・査読済みの学術雑誌である
・最新号までの全論文がインターネット上で無料で利用できる
・誰でも論文の閲覧、ダウンロード、コピー、印刷、論文フルテキストへのリンク等が可能である

国立国会図書館では、1976年からISSNセンターとしての活動を行っています。

ROADについて
http://ndl.go.jp/jp/aboutus/issn/index.html#anchor16

2015年3月19日 ROADの登録を開始します。

米国科学財団(NSF)、助成による研究成果のパブリックアクセスの方針を公開

2015年3月18日、米国科学財団(NSF)が、NSFが助成する研究成果のパブリックアクセス方針“ Today's Data, Tomorrow's Discoveries”を公表しました。米国大統領府科学技術政策局(OSTP)が、公的助成による研究成果へのパブリックアクセスを促進させるため、2013年2月22日に、政府機関に対して方針策定を求めた指令に応えるものとのことです。

NSFは米国のエネルギー省(Department of Energy:DOE)と協力しており、初期の実装では、NSFの助成を受けた研究者等は“DOE PAGES (Public Access Gateway for Energy and Science) ”への、査読済み原稿等の登録が求められ、将来的には、他のレポジトリサービスも追加される予定とのことです。2015年末までは任意の提供が受け付けられ、2016年1月からは義務として実施されるとのことです。

NSF’S PUBLIC ACCESS PLAN:Today’s Data, Tomorrow’s Discoveries (PDF:35ページ)
http://www.nsf.gov/pubs/2015/nsf15052/nsf15052.pdf

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