オープンアクセス

英国図書館(BL)、英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)、学術図書の将来をテーマとした研究プロジェクトの開始へ

2014年1月24日、英国図書館(BL)は、英国芸術・人文科学研究会議(Arts and Humanities Research Council: AHRC)の支援を受け、“The Academic Book of the Future”という研究プロジェクトを開始するとのことです。

このプロジェクトは、オープンアクセス出版と変化するデジタル環境の文脈において、学術図書の将来についての研究ということです。ケンブリッジ大学のAnne Jarvis氏を中心とし、2014年10月から2年間で実施されるとのことです。

このプロジェクトでは、下記のような分野での、研究プロセスにおける主要な変化についての知識を広めるというニーズに応えることを目的としています。

・技術的なプラットフォームと学術著作の著者との関わり
・成果物のフォーマットの変化
・デジタル環境下における連携のあり方
・出版前後のソーシャルメディアの利用
・品質、価値体系とそのあり方(ピアレビュー、引用など)
・グローバルな研究の生態系への示唆

このプロジェクトでは、「モノグラフ」などの伝統的な学術書だけでなく、校訂版なども対象とすること、また、人文学領域のテキストベースの成果物に限らず、舞台芸術研究におけるビデオや音声なども検討の対象とするということです。

英国下院のBIS委員会のゴールドOA偏重路線に再考を促すリポートに、政府が回答としての特別報告書を刊行

英国下院の産業・技術革新・職業技能委員会(Business, Innovation and Skills Committee: BIS committee)が、政府に対して提出した、オープンアクセス(OA)方針の見直しを求める報告書に対して、2013年11月26日、政府からの回答として特別報告書(Special Report)が刊行されました。Appendix 1として政府からの回答、Appendix 2として英国研究会議(RCUK)からの回答があります。

政府は、長期的な観点において最も有効な形態はゴールドOAであるとし、その方向性の認識について、BISコミッティと違いはなく、そこに至るまでのゴールドOAとグリーンOAの割合については、研究者の判断や市場の動向によるとしているようです。

BISコミッティの委員長は、この特別報告書が同委員会の提言を多く取り入れていることを評価しているとのことです。

Business, Innovation and Skills Committee - Third Special Report Open Access: Responses to the Committee's Fifth Report of Session 2013-14

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)等のウェブセミナー「オープンアクセスの世界における図書館員の役割」の資料等が公開

2013年10月23日に米国大学・研究図書館協会(ACRL)とACRLの出版部局であるChoice、SAGE社により開催された、ウェブセミナー“The Role of the Librarian in an Open Access World”のアーカイブが公開されています。

また、SAGE社のサイトで、同セミナーの内容への質問とその回答が公開されています。

What is the Role of the Librarian in an Open Access World
https://connect.iu.edu/p5u793qdw4f/?launcher=false&fcsContent=true&pbMode=norma

The Role of the Librarian in an Open Access World: Your questions answered(SAGE, 2013/11/20付け)
http://connection.sagepub.com/blog/2013/11/20/the-role-of-the-librarian-in-an-open-access-world-your-questions-answered/

Web of KnowledgeにブラジルのSciELOの引用文献データベースが追加

2013年10月24日に、トムソン・ロイター(Thomson Reuters)社が、SciELO(Scientific Electronic Library Online)のSciELO Citation IndexをWeb of Knowledgeに追加すると発表しました。

トムソン・ロイター社のニュースによると、SciELO Citation Indexには、アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、キューバ、スペイン、メキシコ、ポルトガル、南アフリカ、ベネズエラのオープンアクセス誌約650タイトルと400万件以上の引用文献が収録されているとのことです。

Thomson Reuters Collaborates with SciELO to Showcase Emerging Research Centers within Web of Knowledge(Research Information 2013/10/24付け)
http://thomsonreuters.com/press-releases/102013/SciELO-Collaboration

Thomson Reuters collaborates with SciELO(Thomson Reuters)

Taylor & Francisグループが新たなオープンアクセス出版社Cognet OAを設立

2013年9月18日、Taylor & Francisグループが新たにオープンアクセス出版社Cogen OAを設立しました。同社はTaylor & Francisの支援を受けつつも、他の雑誌とは独立して運営されるとのことです。行動科学、生物学、工学、人文学など分野ごとにタイトルを持つ予定で、2013年後半の創刊を目指し準備が進められています。

New Open Access publisher aims to build more connected communities(Cognet OA、2013/9/18付け)
http://www.cogentoa.com/news.html

Who we are(Cognet OA)
http://www.cogentoa.com/about.html

バングラデシュにおける機関リポジトリとオープンアクセスの動向(論文紹介)

このほど刊行された欧州研究図書館協会(LIBER)の季刊誌“LIBER QUARTERLY”(vol.23, no.1)に“Institutional Repositories and Open Access Initiatives in Bangladesh: A New Paradigm of Scholarly Communication”という論文が掲載されています。バングラデシュに存在する3つの機関リポジトリと同国でのオープンアクセスの動きについて論じたものです。なお、同論文はオープンアクセスです。

INSTITUTIONAL REPOSITORIES AND OPEN ACCESS INITIATIVES IN BANGLADESH: A NEW PARADIGM OF SCHOLARLY COMMUNICATION (Library Quarterly)
http://liber.library.uu.nl/index.php/lq/article/view/URN%3ANBN%3ANL%3AUI%3A10-1-114593

CHORUSに署名した出版社等、65機関に(米国)

2013年6月20日、官民連携イニシアティブ”The Clearinghouse for the Open Research of the United States”(CHORUS)に署名した出版社等が65機関になったとのことで、そのリストが公開されています。

リスト
http://publishers.org/chorussignatories/

CHORUS Update
http://publishers.org/press/110/

米国: "CHORUS"、65の出版社・学協会が署名(情報管理web, 2013/6/24付け)
http://johokanri.jp/stiupdates/policy/2013/06/008664.html

ARL等、科学技術政策局(OSTP)の“公的助成研究成果OA指令”に関し声明を公表

2013年4月17日、米国大学協会(AAU)、公立ランドグラント大学協会(APLU)、及び北米研究図書館協会(ARL)が、“Expanded Public Access: A New Era with New Challenges”と題する声明(2013年4月15日付け)を公表しています。

この声明は、米国大統領府科学技術政策局(OSTP)が2013年2月22日に出した、政府助成を受けた研究の成果、出版物やデータへのパブリックアクセスを促進させるための計画案策定を求めた指令を受けたものであり、アクセスの拡大はこの決定だけで達成されるわけではないとし、計画を学術に役立つものとするため研究者や大学コミュニティの協力を呼びかける内容となっています。

Expanded Public Access to Federally Funded Research: AAU, APLU, ARL Issue Call to Action(ARL, 2013/4/17)
http://www.arl.org/news/arl-news/2669-expanded-public-access-to-federally-funded-research-aau-aplu-arl-issue-call-to-action

ケンブリッジ大近辺のパブで案が練られた、「科学におけるオープンデータの原則」

2009年に英国のケンブリッジ大学の近辺にあるパブ“Panton Arms”で、同大学の関係者らによって初稿が練られ、その後、非営利団体Open Knowledge Foundationのオープンデータ・ワーキンググループも参加して内容を修正してきた、科学におけるオープンデータの原則が発表されました。この原則は、“Panton Principles for Open Data in Science”(科学におけるオープンデータのためのPanton原則)と名付けられ、現在支持者を募集中です。

この原則は、科学的データの法的地位は明確にされるべきであること、コンテンツ・ライセンスは科学的データには適切でないこと、といった立場に立っています。

Panton Principles
http://pantonprinciples.org/

Launch of the Panton Principles for Open Data in Science and ‘Is It Open Data?
- Open Knowledge Foundation Blog 2010/2/19付けの記事
http://blog.okfn.org/2010/02/19/launch-of-the-panton-principles-for-open-data-in-science/

CA1559 - 動向レビュー:オープンアクセスのインパクト分析 / 宮入暢子

はじめにジャーナルのオープンアクセス(OA;CA1543,1544参照)に関する議論の高まりに伴い,この新しい出版形態が学術情報流通に及ぼす影響についての様々な見解が発表されている。そのひとつに,「OA化は文献のインパクトを増大させる」という意見がある。ここでいう「インパクト」とは…

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