オープンアクセス

【イベント】未来の図書館:図書館の新しいミッション 第Ⅰ弾 「オープンアクセスウィーク・ワークショップ」(10/22・神戸)

2014年10月22日、神戸大学附属図書館の主催により、シリーズイベント「未来の図書館:図書館の新しいミッション」の第1弾として、「オープンアクセスウィーク・ワークショップ」が開催されます。

このワークショップは10月20日から26日のオープンアクセスウィークにあわせて開催されるもので、「変化しつつある学術情報流通の現状を、‘ポストOA’‘図書館の新たなミッション’という観点から取り上げ、あわせて神戸大学リポジトリKERNELのアクセス傾向を分析することにより、リポジトリのOAにおける役割を再定義し、今後の大学図書館のミッションとOAの方向性を探る機会」とする、とのことです。講師には佐藤義則氏(東北学院大学教授)、三根慎二氏(三重大学専任講師)、佐藤翔氏(同志社大学助教)が予定されています。

オープンアクセスウィーク・ワークショップ(神戸大学附属図書館)
http://lib.kobe-u.ac.jp/www/html/events/oaworkshop.html

ハゲタカ出版がインドの魚類学に与える影響(文献紹介)

インドの総合学術誌Current Science誌の第107巻5号(2014年9月10日発行)に、”Predatory journals and Indian ichthyology”と題したオピニオン論文が掲載されています。この論文は論文処理費用(APC)を得ることだけを目的に、まともな査読をせずに論文を掲載する、いわゆる「ハゲタカ出版」がインドの科学研究に与える影響について、魚類の分類に関する研究を例に問題提起するものです。

同論文によれば、インドにおいては研究の質よりも量を重視した研究評価指標が導入されたこと等により、研究者がハゲタカ出版者の雑誌に論文を掲載するようになり、インドは世界最大のハゲタカ出版の基地と化している、と指摘しています。また、分類学では新種発見者として自分の名前を残したいがためにハゲタカ出版で論文を発表する者がいること等も指摘した上で、具体的にハゲタカ出版者の雑誌にどのような論文が掲載されているのかを、実際に掲載された魚類学の論文を例に紹介しています。

Nature Communications誌がOA論文のみの雑誌に移行

2014年9月23日、Nature Publishing Group(NPG)はオンライン誌Nature Communicationsをオープンアクセス(OA)論文のみを掲載するOA雑誌に移行する、と発表しました。NPGはこれまでもOA雑誌を刊行していますが、Natureブランドを冠する雑誌ではNature Communicationsが初のOA雑誌となります。

Nature Communicationsは購読型雑誌でしたが、これまでも著者が論文処理費用(APC)を支払えば論文をOAとすることができる制度を導入していました。2014年10月20日以降はAPCを支払うOA論文のみを受け付ける、とのことです。2014年10月19日までに投稿を受け付けた論文については著者がOAとするか否かを引き続き選択できるため、当面は購読料を支払っていないと読めない論文も掲載され続ける予定です。

なお、Nature CommunicationsのAPCは日本円で661,500円(2014年9月30日現在)です。

Nature Communications to become open access only(NPG、2014/9/23付け)
http://www.nature.com/press_releases/ncomms-oa.html

CHORUSに米国化学会(ACS)等が新たに参加、署名した機関は100以上に

2014年9月29日、官民連携イニシアティブ”The Clearinghouse for the Open Research of the United States”(CHORUS)に、米国化学会(ACS)、AIP Publishing、米国物理学会(APS)、計算機協会(ACM)、エルゼビア、Hindawi、ワイリーが新たに参加したと発表されています。2014年9月30日現在、CHORUSのページには、署名した出版社が99、サービスプロバイダ等関連機関が11掲載されています。

New Members and Other News(CHORUS)
http://www.chorusaccess.org/new-members-and-other-news/

OUR MEMBERS(CHORUS)
http://www.chorusaccess.org/about/our-members/

参考:
CHORUS、コンセプトデザインを発表
Posted 2013年9月20日
http://current.ndl.go.jp/node/24421

CHORUSに署名した出版社等、65機関に(米国)
Posted 2013年6月24日
http://current.ndl.go.jp/node/23779

科学技術・学術政策研究所の『科学技術動向』2014年9・10月号に科学技術・学術情報共有の枠組みの国際動向と研究のオープンデータに関する記事が掲載

2014年9月22日、科学技術・学術政策研究所が、「科学技術動向」9・10月号を公表しました。レポート2「科学技術・学術情報共有の枠組みの国際動向と研究のオープンデータ」が掲載されています。

レポートでは、科学技術・学術の存在基盤である研究データに着目し、その共有とオープン化について、G8の会合の合意等、国際動向を含めて解説しているとのことです。また、研究データを研究論文とおなじく研究成果として捉えて出版や引用を行い、保存することについても論じられているようです。日本においても、科学技術・学術研究システムの再構築に、科学技術・学術研究情報の電子化・オープン化を進める制度の整備まで含めて取り組むことが求められてると指摘されているようです。

レポート2「科学技術・学術情報共有の枠組みの国際動向と研究のオープンデータ」
http://www.nistep.go.jp/wp/wp-content/uploads/NISTEP-STT146J-12.pdf

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、2013/2014年年報を公開

2014年9月19日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が、2013/2014年年報を公開しました。戦略や年次総会、執行委員会及び作業部会の活動、出版物等についての情報が含まれているとのことです。

COAR Annual Report 2013/14 published (COAR, 2014/9/19)
https://www.coar-repositories.org/news-media/coar-annual-report-201314-published/

Annual Reports(COAR)
https://www.coar-repositories.org/about/coar-ev/annual-reports/

欧州における多分野の灰色文献を収録したリポジトリ“OpenGrey”に、英国の学位論文のデータが追加

2014年8月27日、欧州における多分野の灰色文献を収録したリポジトリ“OpenGrey”に、英国の電子学位論文データベース“Electronic Theses Online Service:EThOS” から英国の2003年以降の学位論文11万3千件が追加されたとのことです。

今回のデータ追加は、英国図書館(BL)とフランス国立科学研究センターの科学技術情報研究所(Inist-CNRS)の提携により実現したものとのことです。

OpenGreyから、EThOSの対応するデータへのリンクにより、学位論文のフルテキストのダウンロード、もしくは、各機関の所蔵資料へのリンクやBLへの学位論文のスキャニングデータの入手依頼が利用できるとのことです。33,000件のデータについては、電子版の学位論文のフルテキストにリンクしているとのことです。

OpenGrey
http://www.opengrey.eu/
※NewsにOpenGrey includes 113000 doctoral theses records from EThOS(2014/8/27)の記述あり。

EThOS (Electronic Theses Online Service)
http://www.opengrey.eu/partner/ethos

Library of the Year 2014の大賞候補(優秀賞)に選ばれた4つの機関が発表

2014年9月19日、NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)が授与する“Library of the Year”の2013年の対象候補となる優秀賞に選ばれた4つの期間・活動が発表されました。対象は2014年11月7日に横浜で開催される第16回図書館総合展での最終選考で決定されます。

優秀賞は以下の4館です。

海士町中央図書館(島根県)
http://lib.town.ama.shimane.jp/

京都府立総合資料館
http://hyakugo.kyoto.jp/

福井県鯖江市図書館「文化の館」
http://www.city.sabae.fukui.jp/

NPO法人情報ステーション「民間図書館」(千葉県)
http://www.infosta.org/library/

Ref:
Library of the Year 2014優秀賞の決定および最終選考について
http://www.iri-net.org/loy/loy2014-prel.pdf

Library of the Year 2014
http://www.iri-net.org/loy/loy2014.html

参考:
Library of the Year 2014の優秀賞候補機関が発表 Posted 2014年7月18日

NISOがInformation Standards Quarterly刊行、今号はオープンアクセスのインフラストラクチャーがテーマ

2014年9月17日、米国情報標準化機構(NISO)が、季刊誌“Information Standards Quarterly”(2014, vol.26, no. 2)を刊行しました。今号はオープンアクセスのインフラストラクチャーが特集テーマとなっており、OA出版を管理するにあたっての規格の役割や、出版社からのOAへの視点をまとめた記事の他、SHared Access Research Ecosystem(SHARE)、Clearinghouse for the Open Research of the United States(CHORUS)等のプロジェクトについての記事等も掲載されているようです。

Information Standards Quarterly (ISQ) Summer 2014, volume 26, no. 2
http://www.niso.org/publications/isq/2014/v26no2/

Themed Information Standards Quarterly Issue on Open Access Infrastructure Published by NISO(NISO, 2014/9/17付)

米SHAREプロジェクト、公式ロゴとブランドアイコンを発表

2014年9月12日、米国のSHARE(SHared Access Research Ecosystem)プロジェクトが公式ロゴとブランドアイコンを発表しました。

SHAREは北米研究図書館協会(ARL)等が進める研究成果の共有や公開、保存のためのプロジェクトです。今回発表されたアイコンは一部が開いた形の「∞」を信号電波のようなサインが囲った形をしています。ARL Newsに掲載された説明では、アイコンの形だけではなく配色にも意図があることが述べられています。

SHARE Launches Brand Identity(ARL News、2014/9/12付け)
http://www.arl.org/news/arl-news/3375-share-launches-brand-identity#.VBk0gaxM7fN

参考:
研究成果の共有や公開、保存のためのプロジェクト“SHared Access Research Ecosystem: SHARE”の概要(記事紹介)
Posted 2014年3月25日
http://current.ndl.go.jp/node/25760

米SHAREプロジェクト、IMLSとスローン財団から100万ドルの助成を獲得
Posted 2014年4月1日

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