オープンアクセス

日本の地球惑星科学関連の5学会が共同で刊行する欧文誌、Springer社からオープンアクセスで刊行

日本の地球惑星科学関連の5学会が共同で刊行する欧文誌“Earth, Planets and Space (EPS)”が、2014年1月刊行分から、Springer社からオープンアクセス(OA)誌として出版されることが、2014年5月12日に同社のサイトで発表されています。EPSのページでは、既に論文が公開されています。

EPSは、地球電磁気・地球惑星圏学会、日本地震学会、日本火山学会、日本測地学会、日本惑星科学会が共同で刊行してきた欧文誌で、1998年から2013年までは、TerraPubで購読雑誌として提供していたとのことです。2014年5月15日現在、1998年から2013年の刊行分については、Terrapubのウェブサイトで、オープンアクセスで公開されています。

なお、EPSは、“Journal of Geomagnetism and Geoelectricity”(1949-1997)、“the Journal of Physics of the Earth”(1952-1997)の2誌を合併して1998年からタイトルを変更して刊行されているもので、この2タイトルについては、J-Stageで公開されています。

COAR、EIFL、LIBER、中国科学院国家科学図書館、OpenAIRE、SPARCが共同で、研究成果の迅速な公開を支援する声明を公開

2014年5月14日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、Electronic Information for Libraries:EIFL、欧州研究図書館協会(LIBER)、中国科学院国家科学図書館(National Science Library of the Chinese Academy of Science)、OpenAIRE、SPARCが共同で、研究成果の迅速な公開を支援する声明を公開しました。

オープンアクセス(OA)のエンバーゴについて、新しいモデルに移行するまでには必要な暫定措置であるとしながら、OAの利点を損なうものであるとし、エンバーゴの期間は、自然科学分野では最大6か月、人文社会分野では最大12か月が望ましいとしているようです。

Major international associations join together to underscore their support for immediate open access to research articles(COAR, 2014/5/14付)

2014年のオープンアクセスウィークのテーマは”Generation Open” 学生と若手研究者に焦点

2014年5月8日、米SPARCが今年のオープンアクセスウィーク(Open Access Week)のテーマを発表しました。オープンアクセスウィークは毎年10月に、世界各地でオープンアクセスに関連する様々なイベントを開催する取り組みで、2007年から開始されています。8回目の今年は10月20日から26日にかけて行われる予定です。

8日に公表された今年のテーマは“Generation Open”です。学生や若手研究者の参加に焦点をあてていきたいとされています。

2014 Open Access Week Theme to be “Generation Open”(SPARC、2014/5/8付け)
http://www.sparc.arl.org/initiatives/openaccessweek/2014/announcement

参考:
2013年のオープンアクセスウィークは10月21日~27日
Posted 2013年10月16日
http://current.ndl.go.jp/node/24604

2012年のオープンアクセスウィークは10月22日~28日
Posted 2012年10月22日
http://current.ndl.go.jp/node/22126

2011年のオープンアクセスウィークは10月24日~30日

オープンアクセス誌PeerJ、査読コメントにDOIを付与

2014年5月6日、生涯投稿料モデルを採用しているオープンアクセス誌の“PeerJ”が、投稿された論文への査読コメントにDOIを付与すると発表しました。

PeerJでは、著者に査読も公開できるオプションを提供してきており、80%がこのオプションを選択しているとのことです。これまでも査読に個別のURLを付与していましたが、URLの変化の可能性に対応するため、今回の対応を行ったとのことです。また、PeerJでは、DOI付与は、“Academic Contribution”ポイントと同様、査読者による査読の投稿に報いるものであると考えているとのことです。査読者としてどの分野の論文にどのくらい査読コメントが採用されたかの一覧も確認できます。

PeerJ Peer-Reviews Now Have DOIs(PeerJ, 2014/5/6付)
http://blog.peerj.com/post/84907052088/peerj-peer-reviews-now-have-dois

Open reviews
https://peerj.com/contributions/#open-reviewers

参考:
PeerJが創刊1周年 1年間の公開論文数は約500本
Posted 2014年2月13日

Europe PMC、WHOの参加を発表

2014年5月1日、世界保健機構(WHO)がEurope PubMed Central(Europe PMC)に参加したことが発表されました。この発表は、WHOによる、もしくはWHOが資金提供した全ての出版物に、2014年7月1日から適用される新しいオープンアクセス方針の実施に向けたもので、WHOの研究成果物がEurope PMCを介して利用可能になるとのことです。

WHO commits to open access by joining Europe PubMed Central(Wellcome Trust, 2014/5/1)
http://www.wellcome.ac.uk/News/Media-office/Press-releases/2014/WTP056351.htm

World Health Organization joins Europe PMC (Europe PMC, 2014/5/1)
http://blog.europepmc.org/2014/05/world-health-organization-joins-europe.html

WHO’s vision for information sharing(WHO, 2014/1)

COARが"Aligning Repository Networks Meeting 2014"における最終報告書を公開

2014年4月25日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が3月20日、21日にローマで開催した"Aligning Repository Networks Meeting 2014"における最終報告書を公開しました。この会議において、COARとオーストラリア、カナダ、中国、欧州、南米、北米のいくつかの主要なリポジトリネットワークの代表が、共有のビジョンや公開原則、持続可能性、相互運用性などで同意し、更に、技術的相互運用性とポリシー、サービスの観点から、共同で活動を開始する多数の重点分野を確認したとのことです。重点分野での活動を開始するために、COARは"Strategic Committee for Aligning Repository Networks"を設立したとのことです。

COAR Launches Strategic Initiative to Align Repository Networks(COAR,2014/4/25)
https://www.coar-repositories.org/news-media/coar-launches-strategic-initiative-to-align-repository-networks/

ゲティ財団、Open Content Programに77,000点の画像を追加

2014年4月22日、米国のゲティ財団は、所蔵する美術品に関する画像のうち、同財団が権利を保有する、もしくはパブリックドメインとなっているデジタル資料をオンラインで無償提供するOpen Content Programに、77,000点以上の画像を追加したことを発表しました。今回追加された画像のうち72,000点以上は、イタリアの芸術や建築物を30年間撮影した写真家で研究者のMax Hutzelの写真作品を集めたコレクション "Foto Arte Minore: Max Hutzel photographs of art and architecture in Italy"の画像とのことです。

77,000 Images of Tapestries and Italian Monuments Join the Open Content Program (Getty Trust iris, 2014/4/22)
http://blogs.getty.edu/iris/77000-images-of-tapestries-and-italian-monuments-join-open-content-program/

Open Content Program
http://www.getty.edu/about/opencontent.html

オープンアクセスメガジャーナルに論文を発表しているのはどんな人?(文献紹介)

2014年4月22日、オープンアクセス(OA)雑誌PeerJで” A survey of authors publishing in four megajournals”と題した論文が公表されました。著者はミシガン州立大学のDavid J. Solomon氏です。

この論文はBMJ Open、PeerJ、PLOS ONE、SAGE Openの4つのOAメガジャーナルで論文を発表していた著者2,128人を対象に行ったWeb調査の結果を述べたものです。回答率は26%(BMJ Openの著者)~47%(SAGE Openの著者)でした。分析の結果、以下のようなことがわかったとされています。

・これらの著者がメガジャーナルに投稿した論文のうち25%が予備的な結果を述べたものである
・他の雑誌で却下された後にメガジャーナルに投稿された論文は全体の半数に満たない
・雑誌の質と査読の速さがこれらのメガジャーナルが選ばれた主要な理由である。PLOS ONEとBMJ Openはどちらもインパクトファクターがついているが、インパクトファクターを重視していたのはPLOS ONEに投稿した著者だけである
・PeerJに投稿していた著者は査読方針とOAであること自体を重視している

人文社会系版PLOSを目指す”Open Library of Humanities”、アンドリュー・メロン財団の助成を獲得

“Open Library of Humanities(OLH)”がアンドリュー・メロン財団の助成金を獲得したことが、2014年4月7日付けで発表されていました。

OLHはオープンアクセス(OA)メガジャーナルであるPLOSを手本に、人文・社会科学系で類似のOA雑誌を作ることを目指しています。OLHのブログによれば、今回得た助成はビジネスモデルの構築や投稿論文の募集とその査読、技術インフラの構築という3つのコアタスクに用いる予定であるとのことです。

Funding from the Andrew W. Mellon Foundation(Open Library of Humanities、2014/4/7付け)
https://www.openlibhums.org/2014/04/07/funding-from-the-andrew-w-mellon-foundation/

Mellon Funding for the Open Library of the Humanities(The Chronicle of Higher Education、2014/4/18付け)

図書館情報学雑誌はどの程度“オープン”か(文献紹介)

フロリダ州立大学のChealsye Bowley氏らのグループが、“Librarian, Heal Thyself: A Scholarly Communication Analysis of LIS Journals”と題するレポートのプレプリントを公開しました。111の図書館情報学雑誌の著作権ポリシー、オープンアクセス・セルフアーカイビングポリシー、オープンアクセス出版のオプション等を含む“オープンさ”を測定し、分析した調査結果とのことです。

Librarian, Heal Thyself: A Scholarly Communication Analysis of LIS Journals
http://diginole.lib.fsu.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1009&context=library_faculty_publications

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