オープンアクセス

国際STM出版社協会にOA出版のライセンス条件サンプルを取り下げるように求める共同文書が発表される

国際STM出版社協会が7月に公開した、オープンアクセス出版に対応するライセンス条件のサンプルについて、クリエイティブコモンズ・ライセンスと相容れず、混乱を生じさせるとし、取り下げるように求める共同文書を、約60の機関、団体、出版社等が共同で発表しました。共同文書には、PLOS、ALA、LIBER、ARL等が参加しています。

Global Coalition of Access to Research, Science and Education Organizations calls on STM to Withdraw New Model Licenses (PLOS, 2014/8/7)
http://www.plos.org/global-coalition-of-access-to-research-science-and-education-organizations-calls-on-stm-to-withdraw-new-model-licenses/

ARL Opposes STM Model Licenses, Recommends Creative Commons as Alternative(ARL, 2014/8/7)

公共図書館で学術文献を提供する英国のプロジェクト“Access to Research”、開始から半年

2014年2月から開始された、公共図書館で学術文献を提供する英国のプロジェクト“Access to Research”が、半年を経過し、現況を伝えるプレスリリースを公開しています。現在では、英国の163の地方自治体がこのプロジェクトに参加しており、さらに参加を予定している自治体もあるとのことです。これまでのところ、14,500以上の個人がこのサービスを利用したとのことで、ユーザからの反応は上々とのことです。

Six months in, and 80% of UK library services sign up to Access to Research(Access to Research, 2014/8/6)
http://www.pls.org.uk/media/65839/80-of-UK-library-services-sign-up-to-Access-to-Research.pdf
※プレスリリース

Six months in, and 80% of UK library services sign up to Access to Research(PLS, 2014/8/6)
http://www.pls.org.uk/news-events/n-050814-a2r-6-month-press-release/

参考:

米SPARC、米国エネルギー省の“Public Access Plan”に対して声明を発表

米国のエネルギー省(Department of Energy:DOE)が公開した“Public Access Plan”に対して、2014年8月4日、米SPARCが声明を発表しました。声明は、DOEの“Public Access Plan”が記事の再利用の権利について明確に述べていない点等を問題であるとし、記事の出版後12か月以内に一般公開するとしている点等は評価する内容となっています。

SPARC responds to the Department of Energy's Public Access Plan(SPARC, 2014/8/4)
http://www.sparc.arl.org/news/sparc-responds-department-energys-public-access-plan

米国エネルギー省“Public Access Gateway for Energy and Science(PAGES)”を公開

2014年8月4日、米国のエネルギー省(Department of Energy:DOE)が、DOEの資金による研究の学術論文とデジタルデータへのアクセスを増加させる新しい方策として、査読済み原稿や出版済みの科学雑誌記事を提供するポータルサイト“Public Access Gateway for Energy and Science(PAGES)”のテスト版の公開を発表しました。今後1年間で更にメタデータや記事へのリンクを追加し、毎年20,000から30,000の記事等の増加が予想されるとのことです。

DOEは、米国大統領府科学技術政策局(OSTP)が2013年の2月22日に公表した文書“Memorandum for the heads of executive departments and agencies”に応えて、2014年7月24日に“Public Access Plan”を完成させ、その中でPAGESの設置について明言しています。

PAGES
http://www.osti.gov/pages/

U.S. Department of Energy Increases Access to Results of DOE-funded Scientific Research(DOE, 2014/8/4)

SPARC Japan、平成25年度の年報を公開 2003年以来の活動に関する総合年表も掲載

2014年8月1日、国立情報学研究所・国際学術情報流通基盤整備事業(SPARC Japan)が、平成25(2013)年度の年報を公開しました。2013年から始まったSPARC Japan事業第4期の活動計画や概要、2013年度の活動のまとめ等のほか、2003年からこれまでのSPARC Japan事業をまとめた総合年表も掲載されています。

国際学術情報流通基盤整備事業 (SPARC Japan) 年報 平成25(2013)年度
http://www.nii.ac.jp/sparc/publications/annual/pdf/sparc_annual_2013.pdf

国際学術情報流通基盤整備事業(SPARC Japan)年報(国際学術情報流通基盤整備事業、2014/8/1付け)
http://www.nii.ac.jp/sparc/publications/annual/

Nature Publishing Group、オンライン誌“Nature Communications”において、OA論文はより多く閲覧・引用されていると発表

2014年7月30日、Nature Publishing Groupが、オンラインのみで刊行している学術雑誌“Nature Communications”で出版された論文の統計分析の結果を公表しました。この分析は英国の研究情報ネットワーク(RIN)によって行われたもので、発表によると“Nature Communications”で出版されたオープンアクセス(OA)論文は、同誌で出版された購読者のみ利用可能な論文よりも3倍閲覧されており、より多く引用されていたとのことです。

Nature Communications data shows open access articles have more views and downloads(Nature Publishing Group, 2014/7/30)
http://www.nature.com/press_releases/ncomms-report.html

Nature Communications: citation analysis(RIN)
http://www.nature.com/press_releases/ncomms-report2014.pdf

参考:
オンライン誌“Nature Communications”が創刊、オープンアクセスの設定もあり

科学技術政策研究所の『科学技術動向』2014年7・8月号にOA出版のコストに関する記事が掲載

2014年7月29日、科学技術政策研究所が、「科学技術動向」7・8月号を公表しました。レポート3「オープンアクセスを踏まえた研究論文の受発信コストを議論する体制作りに向けて」が掲載されています。

レポートでは、従来から議論されている電子ジャーナル購読費の問題に加えて、オープンアクセス(OA)出版によって発生するコストについて解説しているようです。OA出版事業の仕組みや出版者の対応を紹介し、日本でも研究者が支払う掲載料 (Article Processing Charge) が無視できない規模になることが予見される中、電子ジャーナルの購読費とOA出版費を合わせて把握することで、受発信コストを議論できる体制づくりが必要とされているとのことです。

レポート3 オープンアクセスを踏まえた研究論文の受発信コストを議論する体制作りに向けて
http://www.nistep.go.jp/wp/wp-content/uploads/NISTEP-STT145J-19.pdf

Brill社、新たなオープンアクセス誌の創刊を発表

2014年7月29日、Brill社が人文学、社会科学、法学、生物学の4分野で新たなオープンアクセス誌を創刊することを発表しました。各誌ともオンライン版のみの査読誌で、2014年と2015年は論文出版加工料(APC)を減額し、投稿料は免除されるとのことです。

Brill Announces New Suite of Open Access Journals(Brill, 2014/7/29)
http://www.brill.com/news/brill-announces-new-suite-open-access-journals

Coming Soon: A New Suite of Open Access Journals(Brill)
http://www.brill.com/about/open-access/coming-soon-new-suite-open-access-journals

参考:
国際図書館連盟とBrill社、2014年の“オープンアクセス賞”を発表
Posted 2014年6月23日
http://current.ndl.go.jp/node/26418

オープンアクセス学術出版協会(OASPA)にBrill社が加盟
Posted 2014年2月4日

欧州研究図書館協会(LIBER)の2014年第43回年次大会の発表資料等が公開

2014年7月2日から5日まで、ラトビアのリガで開催された欧州研究図書館協会(LIBER)の第43回年次大会の発表資料等が公開されています。今回は、“Research Libraries in the 2020 Information Landscape”をテーマとして開催されたとのことです。「クラウドソーシングとオープンソース」、「Linked Open Data」など10のセッションのペーパーとその発表者のプロフィール、「Europeana Sounds」や「Europeana Cloud」など20のポスター(一部は概要のみ)等が公開されています。

LIBERとSPARC Europeが共同で開催したワークショップでは、EU加盟国のオープンアクセスおよびオープンデータ政策を推進するプロジェクト“Open Access Policy Alignment Strategies for European Union Research(PASTEUR4OA)”や研修等を通じて若手研究者等のオープンサイエンスの実践を支援するプロジェクト“Foster Open Science Training for European Research(FOSTER)”が紹介されたようです。

英JISC Collections、ジャーナルの総所有コストについての調査結果を公表

2014年7月21日、英JISC Collectionsが、ジャーナルの総所有コストについての調査についてのレポートと調査データを公開しました。英国の24の高等教育機関を対象に、Information Power Ltdと協力して、購読契約と論文出版加工料(APC)の費用について調査したものとのことです。

Releasing open data about the Total Cost of Ownership(JISC Collections, 2014/7/21)
https://www.jisc-collections.ac.uk/News/Releasing-open-data-about-Total-Cost-of-Ownership/

Jisc Collections on Total Cost of Ownership Project: Data Capture and Process(Jisc Collections)
https://www.jisc-collections.ac.uk/Global/News%20files%20and%20docs/IPL-Jisc-Total-Cost-of-Ownership-Data-Capture-Report.pdf

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