オープンアクセス

PeerJ、Web of Scienceに採録へ

2014年10月27日、生涯投稿料モデルを採用しているオープンアクセス誌の“PeerJ”がWeb of Scienceに採録されることとなったと発表しています。また、Web of ScienceのデータベースであるScience Citation Index Expanded、Biological Abstracts、BIOSIS Previewsにも収録され、学術誌評価分析データベース“Journal Citation Reports”(JCR)に掲載されるとのことです。

PeerJは、JCRではNature、Science、PLOS ONE等と同様に、学際的な科学の分野に分類されるとのことです。2013年2月の創刊以降の記事が収録対象となるとのことです。

PeerJ to be indexed in Web of Science(PeerJ, 2014/10/27)
http://blog.peerj.com/post/101078062608/peerj-to-be-indexed-in-web-of-science

参考:
PeerJが創刊1周年 1年間の公開論文数は約500本
Posted 2014年2月13日
http://current.ndl.go.jp/node/25481

CA1829 - 査読をめぐる新たな問題 / 佐藤 翔

米カリフォルニア大学出版局、OAメガジャーナルの創刊とデジタルモノグラフプログラムの開始を発表

2014年10月23日、米カリフォルニア大学出版局は2015年中に新たに生命科学、環境学、社会科学・行動科学分野を主な対象とするオープンアクセス(OA)メガジャーナルを創刊することを発表しました。同じく2015年中には、デジタルフォーマットの特性を活かしたデジタルモノグラフプログラムも開始するとしています。

University of California Press Announces Plans to Roll Out Two Open Access Products(University of California Press Blog、2014/10/23付け)
http://www.ucpress.edu/blog/16959/university-of-california-press-announces-plans-to-roll-out-two-open-access-products/

参考:
JSTORとカリフォルニア大学出版局、新たな電子学術情報提供プラットフォーム構築で提携
Posted 2009年8月14日
http://current.ndl.go.jp/node/14006

米カリフォルニア大学、大学出版局の共同オンラインプラットフォーム“University Press Scholarship Online”に参加へ

DOAJ収録誌のAPC調査 2014年5月版が公開される

2014年10月17日付けで、オタワ大学のモリソン(Heather Morrison)氏らの研究チームが2014年5月に実施した、DOAJ(Directory of Open Access Journals)収録雑誌の論文処理費用(APC)状況の調査結果が公開されていました。

調査の結果、DOAJ収録誌中、APCを著者に課していたのは26%にとどまっていたこと、APCの平均は964ドルであったこと、APCを課していた雑誌のうち80%が途上国の研究者に対するディスカウントやメンバーシップ制等、複数の価格体系を持っていたこと等がわかったとされています。

OA APCs article 2014 October 17(Sustaining the Knowledge Commons、2014/10/17付け)
http://sustainingknowledgecommons.org/?attachment_id=257

Open access article processing charges: DOAJ survey May 2014(Sustaining the Knowledge Commons、2014/10/20付け)

PLOS、より充実した引用情報のフォーマットを検討

2014年10月22日、PLOSがより充実した引用情報のフォーマットを検討中であることを紹介しています。現在の引用情報では、引用先の論文やデータセットが引用元の論文から1回だけしか引用されていないのか、複数回引用されているのかがわからないことが指摘されています。

そこで、引用元Aの論文と、引用先のBの論文について、著者やタイトル、発行日、雑誌や出版者の情報、DOI等の識別子に加えて、下記の情報の追加した新しい引用情報が提案されているようです。

・Aのどの部分においてBが引用されているのか。
・Bの引用におけるライセンス
・BのCrossMarkステータス(CrossMarkはCrossRefが提供する、Web上で、論文の更新状況を確認できるサービス)
・BがAで何回引用されているか、引用されたコンテクスト
・AとBがの著者が同じかどうか(自著作の引用かどうか)
・Aにおいて、Bと同じ箇所で引用されている著作
・AとBのデータタイプ(記事、図書、コード等)

PLOSの論文情報から、この新しい引用情報を表示するツールやAPIも提供されているようです。現在、PLOSのすべての論文情報から、引用情報の収集が始められているとのことです。

SPARC、PLOS、OASPA、オープンアクセスの程度を示すガイドブックの第2版を公開

2014年10月20日、SPARC、PLOS、オープンアクセス学術出版社協会(OASPA)がオープンアクセスの程度を示すガイドブック、“HowOpenIsIt?” Open Access Spectrum (OAS) の第2版を公開しました。2012年に公開されていたものの改訂版とのことです。このガイドブックは、著者や研究の助成機関、政府機関がオープンアクセスの標準的な定義に基づいて学術雑誌の“オープンさ”の度合を示すもので、「読者の権利」「再利用に係る権利」「著作権」「投稿に係る著者の権利」「自動的な投稿」「機械可読性」という6つの観点から、そのオープンさの度合をそれぞれ5段階に分けて整理しています。

Second Release of HowOpenIsIt? Guide Now Available
http://oaspa.org/second-release-howopenisit-guide-now-available/

How Open Is It?
http://www.plos.org/wp-content/uploads/2014/10/hoii-guide_V2_FINAL.pdf

“HowOpenIsIt?” Open Access Spectrum (OAS)

ハーバード大学図書館、パブリックドメインの資料をデジタル化したものは自由利用でオンライン公開する方針を公表

2014年10月21日、ハーバード大学図書館が、パブリックドメインの資料のデジタル複製物については、パブリックドメインでオンライン公開するという方針を発表しました。

Harvard Library Lifts Restrictions on Digital Reproductions of Works in the Public Domain(Harvard University Library)
https://osc.hul.harvard.edu/oaweek2014#publicdomain

Harvard Library Policy on Access to Digital Reproductions of Works in the Public Domain(Harvard University Library, 2014/9/30)
https://osc.hul.harvard.edu/pdpolicy

“Open Access Button”、新たな機能の追加を発表

2014年10月21日、シティ・ユニバーシティ・ロンドンで行われたオープンアクセスウィークのイベントにおいて、新たな機能が追加された“Open Access Button”が発表されました。必要な論文を検索しても入手できないユーザーに、ウェブ上で無料で手に入るプレプリント等のバージョンを検索する等、論文入手のための別の手段を探すことを可能にし、探しても見つからない場合は、その論文の著者に、論文がシェアできるように依頼するメールを送る機能を提供するとのことです。また、リクエストされた論文のリストを作成し、著者が自身の論文へのアクセス要求を確認することもできるとのことです。

Open Access Button
https://openaccessbutton.org/

Open Access Button launches with new features (Creative Commons, 2014/10/21)
https://creativecommons.org/weblog/entry/43858

NEW APPS FIND FREE ACCESS TO SCIENTIFIC AND SCHOLARLY RESEARCH

NPGとPalgrave Macmillan社、約30,000人の執筆者調査の結果を公開

2014年10月20日、Nature Publishing Group(NPG)とPalgrave Macmillan社がオープンアクセスウィークの一環として、執筆者調査のデータを公開しました。オープンアクセスに関する、執筆者、資金提供者、出版者のより深い相互理解のためにデータを公開したとのことです。

調査は2014年の春に、NPG、Palgrave Macmillan社及びFrontiers社等で論文を書いた研究者を対象として行われたもので、24,773人の科学系執筆者と、5,693人の人文社会科学系執筆者の回答が含まれるとのことです。調査結果は、出版ルートとしてオープンアクセスを選んだ理由など、様々なトピックに関する研究者の意見を明らかにしているとのことです。

Open access to survey of 30,000 authors by Nature Publishing Group and Palgrave Macmillan(NPG, 2014/10/20)
http://www.nature.com/press_releases/oa-week.html

Author Insights 2014(データのダウンロードページ)

Publishers Communication Groupがオープンアクセスにおける組織内での図書館の役割に関する報告書を公開

学術出版コンサルタントをつとめるPublishers Communication Group(PCG)が、オープンアクセス(OA)のための資金や支援業務における組織内での図書館の役割について調査した報告書“Open Access Library Survey: An investigation of the role of libraries in open access funding and support within institutions”を公開しています。

OAモデルにおける図書館の役割等を理解するために実施された調査で、2014年7月から8月にかけて30か国149名から寄せられた回答をもとにしているようです。

The Role of Libraries in Open Access(PCG、Fall 2014)
http://www.pcgplus.com/the-role-of-libraries-in-open-access/

Open Access Library Survey(13ページ、pdf)
http://www.pcgplus.com/wp-content/uploads/2014/09/PCG-Open-Access-Library-Survey-2014.pdf

COARがRepository Observatory第3号で機関リポジトリとCRISの相互運用性を特集

2014年10月16日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)がRepository Observatoryの第3号を公開しました。今回は、機関リポジトリ(IR)と最新研究情報システム(CRIS:Current Research Information System)の相互運用性という特集が組まれています。巻頭の「IRとCRISの相互運用性について知っておくべき7つのこと(7 things you should know about…IR-CRIS interoperability)」という記事では、

・CRISとIRの主な違いは何か?
・CRISとIRは共存しない? CRISがIRに取って代わることがあるのはなぜか?
・CRISは商用製品のみ? そしてIRはオープンソースばかりか?
・リポジトリはどうやったらCRISの役割を果たせるか? すでに事例はあるか?
・CRISとIRの相互運用性というフレーズを最近よく耳にするが、どういう意味か?
・それでは、CRIS+IRというアーキテクチャがベストなのか?
・CRISとIRの相互運用性が他に応用できそうな領域は?

という7点について触れられています。

Third Edition – IR and CRIS

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