オープンアクセス

EIFL、ザンビアにおけるOAキャンペーンについて紹介(記事紹介)

途上国において図書館を通じてデジタル情報へのアクセスを推進しているEIFL(Electronic Information for Libraries)は、ザンビアの図書館コンソーシアム“Zambia Library Consortium”(ZALICO)とともに、同国内で6か月間のOAキャンペーンを実施することについて発表しています。

このOAキャンペーンは2段階(関係機関レベル、国全体)にわけて実施されるとのことで、今回は、ZALICOを構成するザンビア大学(国内最大の大学)やNational Science Technologyなど、国内5機関において各機関の理事長や大学の総長等との交渉や理事会等でのプレゼンテーションといった働きかけを実行していくそうです。

記事では、OAの機関リポジトリは4つで、OAジャーナルは1つしかないこと、などといったザンビアにおけるOAの状況も紹介されています。

なお、EIFLはザンビアでは2001年から活動しており、ZALICOの創設の際も支援したようです。

OPEN ACCESS CAMPAIGN IN ZAMBIA(EIFL, 2015/5/26)
http://www.eifl.net/news/open-access-campaign-zambia

EIFL IN ZAMBIA(EIFL)

APCへの為替レートの影響 ユーロ圏では米ドル建てのAPCにかかるコストは1年前に比べて21%上昇(記事紹介)

Heather Morrison氏らが運営するブログSustaining the Knowledge Commonsの2015年5月20日付けの記事で、米ドル高が他の通貨圏に与える影響について紹介されています。

この記事ではカナダドル、日本円、英ポンド、ユーロの4つの通貨について、2014年と2015年の米ドルに対するレートをまとめており、すべての通貨に対して米ドルの価値が上がっており、日本円で18%、ユーロでは21%、それぞれの米ドルに対するレートが下がっているとしています。その上で、APC(論文処理費用)をドル建てで支払っている場合、APC自体は変わっていなくても、ユーロや円を使っている機関にとってはより多くのコストがかかることになります。

為替変動の影響は購読料においても問題になっていますが、APCにおいても同じく問題になると考えられます。

In the E.U.? Your USD APCs cost 21% more than a year ago(Sustaining the Knowledge Commons、2015/5/20付け)
http://sustainingknowledgecommons.org/2015/05/20/in-the-e-u-your-usd-apcs-cost-21-more-than-a-year-ago/

オープンアクセス(OA)単行書のダイレクトリDOABに登録されている出版社が100社を突破、登録冊数も3,000冊に

2015年5月初めに、オープンアクセス(OA)単行書のダイレクトリ”Directory of Open Access Books”(DOAB)に登録されている出版社数が100社に達したようです。

その時点で、DOABに登録されているOAの単行書の冊数は2,800冊を超えていたようですが、2015年5月20日、登録冊数が3,000冊を超えたようです。

News(DOAB)
http://www.doabooks.org/doab?func=news&uiLanguage=en
※"DOAB reaches 100 publishers 2015-05-07"とあります。

DOAB reaches 100 publishers(DOAB)
http://www.doabooks.org/doab?func=news&nId=21&uiLanguage=en

A new milestone: over 3000 books in DOAB!(twitter, 2015/5/20)
https://twitter.com/DOABooks/status/601017091051794432

参考:

エルゼビア社の新ポリシーに対し、COARやSPARCなどが連名で反対声明

2015年4月30日に発表されたElsevier社の新ポリシーに対して、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)やSPARCなど、5月20日時点で23の機関が反対を表明しています。このポリシーは、オープンアクセスの世界的潮流と対立し研究成果を共有する利点を減らすものであるとして、再考を強く求めています。

エルゼビア社が論文の共有を促進するとしているにもかかわらず、一部のジャーナルに4年のエンバーゴを要求していることや、著者最終版をリポジトリに登録する際にクリエイティブ・コモンズのCC BY-NC-ND(表示-非営利-改変禁止)の制約を課すことから、科学の進歩の機会を奪い、研究成果を社会に還元する妨げになるとしています。

エルゼビア社は、新ポリシーが研究機関や研究者のコミュニティから中立的で肯定的な反応を得られているとして、これらの批判を拒絶しています。

Statement against Elsevier’s sharing policy(COAR)
https://www.coar-repositories.org/activities/advocacy-leadership/petition-against-elseviers-sharing-policy/

COAR-SPARC conference 2015のレポートとプレゼンテーション資料等が公開される

2015年4月14日から16日まで、ポルト(ポルトガル)で開催されていたCOARとSPARCの共催のカンファレンス“COAR-SPARC conference 2015”のレポートとプレゼンテーション資料等が、COARのウェブサイト上に掲載されています。

“report”のページでは、会議の模様が紹介されており、セッションでは、”International Policy Environment”や、研究データ管理の組織モデル(Organisational models for Research Data Management)、国際的な連携・協力(Global alignment and Collaboration)などをテーマに、各種OA方針などについて、話し合われたようです。また、欧州や米国、南米の各種大学や機関から発表者の出席があったようです。

なお、会議の場では、COARの常会の2015年から2018年までの新しい議長として、Eloy Rodrigues氏(ミンホ大学)が選定された模様です。

COAR-SPARC conference 2015 report(COAR)
https://www.coar-repositories.org/news-media/coar-sparc-conference-2015-report/

オープンアクセス学術出版協会(OASPA)、加盟機関が2014年にCC BYで出版したオープンアクセス(OA)の論文数を公開

オープンアクセス学術出版協会(Open Access Scholarly Publishers Association;OASPA)は、その加盟機関がCC BYで出版したオープンアクセス(OA)論文数を公開しています。

2014年は141,232件で累計543,611件になったとのことです。加盟機関毎の論文数のほか、CC BY以外のライセンスのOA論文数、ハイブリッドジャーナルのOA論文数、OAの単行書のダイレクトリ”Directory of Open Access Books”(DOAB)の出版者数・冊数が、エクセル形式で公開されています。

Growth of OA-only Journals Using a CC-BY License(OASPA, 2015/5/19)
http://oaspa.org/growth-of-oa-only-journals-using-a-cc-by-license/

OASPA Members CC-BY Growth_Data to 2014(OASPA)
http://oaspa.org/wp-content/uploads/2015/05/OASPA-Members-CC-BY-Growth_Data-to-2014.xlsx

参考:

E1677 - 仏・独における電子版博士論文のOAに関する調査<文献紹介>

E1677 - 仏・独における電子版博士論文のOAに関する調査<文献紹介>

Joachim Schopfel et al. A French-German Survey of Electronic Theses and Dissertations: Access and Restrictions. D-Lib Magazine, 2015, 21(3/4)

学術出版におけるスパム:ある研究者に届いたスパムメールの分析(文献紹介)

Journal of the Association for Information Science and Technology誌に掲載予定の論文、”Spamming in scholarly publishing: A case study”の早期公開版が2015年5月13日付けで公開されています(本文は有料)。著者はポーランド・University of Information Technology and Management in RzeszowのMarcin Kozak氏らです。

この論文では2012年8月6日から2013年8月31日までにKozak氏の持つ4つのメールアカウントに届いた、学術雑誌もしくは出版者による論文投稿を促すメール1,024通について、それらの雑誌のビジネスモデルやどこに本拠地を置いているか、DOAJやJeffrey Beall氏による単なる”金もうけ”の疑いのあるオープンアクセス雑誌リストへの収録状況等を分析しています。

物質・材料研究機構(NIMS)が発行するオープンアクセス誌“Science and Technology of Advanced Materials”、最先端研究開発支援プログラム(FIRSTプログラム)による研究成果を公開

2015年5月8日、独立行政法人物質・材料研究機構(NIMS)は、責任編集を行うオープンアクセス材料科学ジャーナル“Science and Technology of Advanced Materials”(STAM;ISSN 1468-6996)に、超伝導について1,000種に及ぶ物質を対象とした,4年にわたる共同研究のレビュー論文を掲載しました。

この研究は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議(旧・総合科学技術会議)の最先端研究開発支援プログラム(FIRSTプログラム)で採択されたものであるということです。論文には、新たに発見された超電導体とともに,超電導が認められなかった約700種の物質のリストも収録されています。論文の筆頭著者である細野秀雄東京工業大学教授によると、超伝導の研究者にとって貴重なデータなはずということです。

日本の超伝導の新物質探索のエキスパート 4年間にわたる約1000の物質探索結果を初公開 (May 8 2015 published)(STAM、2015/5/14)
http://www.e-materials.net/stam/pickuppaper/detail.html?pp_id=48

最先端研究開発支援プログラム(内閣府)
http://www8.cao.go.jp/cstp/sentan/index.html

【イベント】専門図書館協議会2015年度全国研究集会 『未来に続く専門図書館を目指して』(6/22-23・東京)

専門図書館協議会の2015年度全国研究集会が、2015年6月22日及び23日、総合テーマを「未来に続く専門図書館を目指して」として開催されます。会場は、機械振興会館です。

22日は、翻訳家・評論家の山形浩生氏の記念講演「ピケティ『21世紀の資本』と日本への示唆」が行われ、翌23日には以下の分科会が開かれるそうです。

第1分科会: 専門職業人のための情報リテラシー支援
第2分科会: 震災記録とデジタルアーカイブス
第3分科会: どうなる著作権、企業図書館の現場から考える
第4分科会: ビジネスライブラリーのこれから
第5分科会: オープンサイエンスと研究データ公開
第6分科会: 専門図書館員のためのディスカバリーサービス講座:活用と課題

6/22・23 平成27年度通常総会・全国研究集会のご案内(専門図書館協議会、2015/5/13)
http://www.jsla.or.jp/h27-soukai/

概要(PDF)
http://www.jsla.or.jp/jsla/wp-content/themes/jsla_new/pdf/new/h27zenkoku-gaiyou.pdf

申込書(会員用)

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