オープンアクセス

Scopus、オープンアクセス(OA)雑誌を容易に識別する機能を開始

Elsevier社は、2015年7月29日から、Scopusにおいて、索引化された雑誌から、‘Browse Sources’リンクを介して、オープンアクセス(OA)雑誌を容易に識別できる機能を始めると発表しています。

このリンクは、Scopusで利用できる全ての雑誌、書籍、業界誌、会議録をアルファベット順に並べたリストとのことです。

Scopusでは、DOAJ(Directory of Open Access Journals)かROAD(Directory of Open Access Scholarly Resources)にGold OAもしくは助成金によるOAとして登録されているもののみ、OA雑誌として登録しており、索引化された21,000を超える雑誌のうち、3,785タイトルが2015年6月現在OA雑誌として登録されているとのことです。

OA雑誌リストのアップデートは年3~4回で、小規模で一時的な相違があるかもしれないとのことです。

Scopus to launch Open Access indicator for journals on July 29(Elsevier Scopus,2015/7/17)

BMCシリーズが15周年 15年間を振り返る企画も

2015年7月19日で、オープンアクセス出版を手掛けるBioMed Central(BMC)社のタイトルで初めて論文が公開されてから15年を迎えました。同社のブログ”BMC Series blog”ではBMCシリーズの15年を振り返る記事のほか、15年の間にBMCシリーズの雑誌に掲載された論文の中から選んだ15枚の印象的な写真を紹介したり、15年間のアクセス数トップ10論文を紹介する記事等が公開されています。

Happy 15th birthday BMC series!(BMC Series blog、2015/7/20付け)
http://blogs.biomedcentral.com/bmcseriesblog/2015/07/20/happy-15th-birthday-bmc-series/

15 images from 15 years of the BMC series(BMC Series blog、2015/7/21付け)
http://blogs.biomedcentral.com/bmcseriesblog/2015/07/21/15-images-15-years-bmc-series/

内閣府、オープンサイエンス推進に関するフォローアップ検討会の第1回を開催、配布資料を公開

2015年7月17日、内閣府が「オープンサイエンス推進に関するフォローアップ検討会(第1回)」の第1回を開催し、配布資料を公開しています。この検討会は、2015年3月30日付で公表された「国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会」報告書における今後の検討課題、及びフォローアップのあり方について検討するために開催されます。

第1回の配布資料として、JST科学技術情報委員会の「わが国におけるデータシェアリングのあり方に関する提言」、国大図協のマネジメントセミナー「大学図書館と研究支援」、京都大学のオープンアクセス方針、検討会報告書公開後の国内外の動向、日本学術会議のオープンサイエンスの取組に関する検討委員会、文部科学省の第8期学術情報委員会、OECDのオープンサイエンスに関する報告書、欧州委員会 研究・イノベーション総局の資料等が公開されています。

オープンサイエンス推進に関するフォローアップ検討会(第1回)(内閣府、2015/07/23)
http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/opnscflwup/1kai/1kai.html

オープンサイエンス推進に関するフォローアップ検討会(内閣府)
http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/opnscflwup/index.html

国家自然科学基金委員会(NSFC)、”Open Repository of National Natural Science Foundation of China”(NSFC-OR)を公開(中国)

中国の国家自然科学基金委員会(NSFC)が運営するリポジトリ”Open Repository of National Natural Science Foundation of China”(NSFC-OR)が公開されています。

このリポジトリは、2015年5月20日に公開されました。NSFCの助成を受けた13万5,100の記事を収録しており、収録されているジャーナル数は9,700以上、著者数は2万以上となっています。1998年からの記事が収録されています。

Open Repository of National Natural Science Foundation of China (NSFC-OR)
http://or.nsfc.gov.cn/?locale=en

国家自然科学基金基础研究知识库(NSFC)
http://or.nsfc.gov.cn/?locale=zh_CN

アルメニアにおいて初となる国家規模の電子学位論文のオープンアクセスリポジトリ構築など開始へ(記事紹介)

途上国において図書館を通じ、デジタル情報へのアクセスを推進しているEIFL(Electronic Information for Libraries)は、アルメニアにおいて、初となる国の電子学位論文に関するリポジトリの構築と、若手研究者や学生や大学関係者等を対象とした、オープンアクセス(OA)の促進を図る取組み“Enabling Open Access Electronic Theses and Dissertations as High Priority Scholarly Resources for Armenian Research and Education Communities”の開始を発表しています。

EIFLの援助を受け、アルメニア電子図書館コンソーシアム(Electronic Library Consortium of Armenia:ELCA)が、アルメニア国立図書館やNational Academy of Sciences of Armeniaなどと連携しつつ、大学や研究センターやなどにおけるワークショップ開催、世界各地でもイベントが開催される「オープンアクセスウィーク」の祝賀、リポジトリに関する出版物の刊行、などを実行していくとのことです。

なお、アルメニアでは、2011年に初のOA機関リポジトリが創設されたとのことです。

OpenAIRE、LA Referencia、SHAREがリポジトリのデータ交換等において協働へ

2015年7月9日・10日、オープンアクセスリポジトリに関する地域ネットワークである、OpenAIRE(欧州)、LA Referencia(南米)、SHARE(米国)が、COARやCenter for Open Science(COS)とともに会合を開催しました。

会合では、ネットワーク間の協働による相乗効果や協働の可能性のある領域について議論を行い、協働に向けた強い意欲が明らかになったそうです。また、そのような領域として
・定期的なデータ交換
・共通のメタデータ要素および語彙
・共通の技術的サービス
・継続的な対話
の4つが確認されたということです。

今後数週間で詳細な計画の策定が行われる予定です。

Major repository networks agree to collaborate on data exchange, technological development, and metadata(COAR、2015/07/16)
https://www.coar-repositories.org/news-media/major-repository-networks-agree-to-collaborate-on-data-exchange-technological-development-and-metadata/

Science Europeの社会科学の科学委員会、高品質の研究成果のオープンアクセス(OA)についてのレポートを公開

2015年7月13日、ヨーロッパの研究助成財団・研究実施機関が加盟するScience Europeの社会科学委員会が、高品質の研究成果のオープンアクセス(OA)についてのレポート“The Need for‘Diamond Engagement’around Open Access to High Quality Research Output”を公開しました。

OAに抵抗してきた科学者や政策立案者を読者に想定しており、この報告書では、3つの重要な原則、パートナーシップ・標準化・相互運用性に“Diamond Engagement”という概念を提案しているとのことです。

Emerald社、図書館情報学分野の雑誌等を対象に出版直後からの機関リポジトリ登録を認める” Zero Embargo trial”を開始

2015年7月10日、Emerald Group Publishing社は同社が刊行する図書館情報学分野のすべての雑誌と、情報・知識管理分野の一部の雑誌を対象に、論文出版直後からの機関リポジトリ等への登録を認める” Zero Embargo trial”を実施することを発表しました。対象となるのは”Library Review”、”Journal of Documentation”等の21誌です。

Emerald社では通常、同社の雑誌に掲載された論文の著者最終稿をリポジトリ等で公開する際には、論文出版から24ヵ月間の猶予期間(エンバーゴ)を置くことを求めています。これに対し今回実施されるZero Embargo trialの対象誌については、論文公開直後から、著者最終稿を機関リポジトリ等で公開することが認められることになります。なお、対象となるのは助成機関や所属機関等のポリシーによりオープンアクセス化が義務付けられている(”mandated”)論文に限られます。

このtrialはEmerald社に新たに設けられたLibrarian Advisory Group (LAG)の意見に従って実施に至ったとのことです。LAGは同社の図書館情報学分野の主要な編集者や著者によって構成されています。

ORCIDとCHORUSが連携

2015年7月13日、研究者に識別子を与える国際組織であるORCIDと、出版社・学協会が公的助成研究成果のパブリックアクセス拡大に向けた官民イニシアティブであるCHORUSが研究者のワークフロー支援のため覚書を締結したと発表しています。

両機関の計画には、CHORUSの記事レコードとORCID IDの著者レコードを結びつけることで、

・研究者と助成機関の間が単純で明快なリンクで結び付けられることを支援する
・助成機関の調査員と管理者の間にORCIDのレジストリを意識させる
・研究者と機関の業績調査のためのパブリックアクセスを支援するために永続的識別子の使用を促す

ことが含まれるとのことです。

ORCID and CHORUS Partner to Support Researcher Workflow(CHORUS,2015/7/13)
http://www.chorusaccess.org/orcid-and-chorus-partner-to-support-researcher-workflow/

参考:
出版社・学協会が公的助成研究成果のパブリックアクセス拡大に向けた官民イニシアティブ”CHORUS”を提案(米国)
Posted 2013年6月11日
http://current.ndl.go.jp/node/23696

ハリーランサムセンター、19世紀から20世紀初期にかけての米国・英国の文学者の手稿のデジタルデータをパブリックドメインで公開

テキサス大学オースチン校の人文科学図書館・博物館であるハリーランサムセンターが、オープンアクセスポリシーを採択し、これと関連して、19世紀から20世紀初期にかけての米国・英国の文学者の手稿の25のコレクションをデジタル化する、“Project REVEAL(Read and view English and American Literature)”を開始したと発表しています。

Project REVEALでは22,000以上の高解像度の画像が生成され、帰属表示のみで、制限や費用なしで誰でもどのような目的でも利用できるとのことです。

今後の他の資料のデジタル化でも制限なしで、センターの“digital collections portal”で公開するとのことです。

Ransom Center Initiative Provides Free Access
to More Than 22,000 Images of Collection Materials(Harry Ransom Center,2015/6/29)
http://www.hrc.utexas.edu/press/releases/2015/reveal.html

Project REVEAL(Harry Ransom Center)

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