オープンアクセス

Simba Information、オープンアクセスジャーナルの市場情報についての報告書を公表

市場調査会社であるSimba Informationがオープンアクセスジャーナル(OAJ)の市場情報についての報告書“Open Access Journal Publishing 2014-2017”を公表しました。本文は有料ですが、プレスリリースで内容の一部が紹介されています。

プレスリリースによると、OAJの主な収入源は論文出版加工料(APC)で、2013年は32.8%にまで増加し、急激に成長しているが、OAJの収入は2013年の世界の科学、技術、医学(STM)分野のジャーナルの売り上げの2.3%にすぎないとのことです。しかしこの収入源は、活発ではない市場において明るい材料であり、STMジャーナルの収入は2011年から2017年の間に年間1%から2%の割合での増加が期待されているが、OAJはその期間に3倍以上の増加が期待されていると述べています。

New Simba Report Sizes the Market for Open Access Journal Publishing (PR Newswire, 2014/9/3)

オープンアクセス雑誌の国別の出版タイトル数をインフォグラフィックで表現(記事紹介)

2014年8月29日付けのザールラント大学Ulrich Herb氏のブログで、国別のオープンアクセス(OA)雑誌の出版タイトル数を地図上で色分けして表現したインフォグラフィックが公開されています。各国のオープンアクセスの取組みの度合が視覚的に表現されています。Directory of Open Access Journals(DOAJ)のデータを用い、オンライン上で、データから地図を作成する“CartoDB”というサービスを使用して作成したものとのことです。

Open Access Heatmap(scinoptca Blog、2014/8/29)
http://www.scinoptica.com/pages/topics/open-access-heatmap.php

Directory of Open Access Journals (DOAJ)
http://doaj.org/

オープンアクセス誌“eLife”が、論文公開後に著者が情報を追記できる“Advancing research”を開始

2014年8月13日、生命科学および医学分野のオープンアクセス誌“eLife”が、論文公開後に著者が情報を追記できる記事フォーマット“Advancing research”を開始すると発表しています。

“Advancing research”では、論文出版後に、1,500字以内のテキスト、4つ以内の図、表、動画などの追記が可能で、それにより、もともとの論文の理論を補強、精緻化する、あるいは課題を提示することができるとのことです。

Scientific publishing: Advancing research(eLife, 2014/8/13)
http://elifesciences.org/content/3/e03980

New article type enables eLife authors to present additions to research(Research Informationa, 2014/8/21)
http://www.researchinformation.info/news/news_story.php?news_id=1663

参考:
英米独の研究助成機関による生命科学分野のオープンアクセス誌“eLife”が正式創刊
Posted 2012年12月14日

【イベント】第2回SPARC Japan セミナー2014「大学におけるOAポリシー : 日本版OAポリシーのモデル構築に向けて」(9/26・東京)

2014年9月26日に、第2回SPARC Japan セミナー2014「大学におけるOAポリシー : 日本版OAポリシーのモデル構築に向けて」が、国立情報学研究所で開催されます。

今回のSPARC Japan セミナーでは、国内外におけるポリシー策定の先行事例やオープンアクセス(OA)の現況を参照しながら、今後日本のOAを推進していく上で、大学におけるOAポリシー策定が持つ意義・効果について議論し、今後のあり方を考えるとのことです。

第2回 SPARC Japan セミナー2014「大学におけるOAポリシー : 日本版OAポリシーのモデル構築に向けて」(SPARC Japan)
http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2014/20140926.html

IFLAとLIBERが覚書を締結、図書館における著作権についてのアドボカシー等で協力

国際図書館連盟(IFLA)(2014年7月9日署名)と欧州研究図書館協会(LIBER)(2014年7月8日署名)が覚書を締結したことが発表されています。

両者は、教育、学習、研究のための知識へのアクセスを推進するという共通の目的を持っており、特に、テキスト・データ・マイニング、研究データの共有、コンテンツへのアクセス、電子情報保存等の枠組みを発展させること等において協力するとのことです。

Memorandum of Understanding between Ligue des Bibliothèques Européennes de Recherche (LIBER) and International Federation of Library Associations(IFLA)
http://libereurope.eu/wp-content/uploads/2014/08/LIBER-IFLA-MoU-AUG2014.pdf

New Memorandum of Understanding approved between IFLA and the Association of European Research Libraries (LIBER)
http://www.ifla.org/node/8920

eLifeの論文出版にかかるコストは1本あたり14,000ドル?(記事紹介)

2014年8月18日付けの学術出版系ブログ“The Scholarly Kitchen”に、”How Much Does It Cost eLife to Publish an Article?”と題した記事が掲載されています。著者はKent Anderson氏です。

この記事では英国のウェルカムトラスト、米国のハワードヒューズ医学研究所、ドイツのマックスプランク協会が創刊した、当面はAPCも無料の完全OA雑誌eLifeについて、発表された2013年の財務報告に基づき、論文1本の出版にかけているコストを見積もっています。Anderson氏は米ドル換算で論文1本あたり14,000ドルのコストがかかっていると見積もっており、過去にNatureが行った、同誌をOA誌として刊行するならば1本あたり10,000ドルは料金をとる必要がある、という主張と対比しています。

How Much Does It Cost eLife to Publish an Article?(The Scholarly Kitchen、2014/8/18付け)
http://scholarlykitchen.sspnet.org/2014/08/18/how-much-does-it-cost-elife-to-publish-an-article/

120万本以上の学術論文がクリエイティブ・コモンズライセンスを導入(記事紹介)

2014年8月15日の米PLOSのブログ”PLOS Opens”に、学術論文におけるクリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスの導入状況の見積もりに関する記事が掲載されています。同記事の見積もりでは世界中で少なくとも120万の論文がCCライセンスを導入しており、うち72万以上はCC-BYであろうとされています。

この見積もりはDirectory of Open Access Journals(DOAJ)のデータに基礎を置きつつ、DOAJに含まれていない個別の論文に関わる数字を大手のOA雑誌等のデータによって補う等して算出された、とのことです。

The rise and rise of Creative Commons: Over 1.2M CC Licensed Scholarly Articles(PLOS Opens、2014/8/15付け)
http://blogs.plos.org/opens/2014/08/15/rise-rise-creative-commons-1-2m-cc-licensed-scholarly-articles/

参考:
オープンアクセス雑誌におけるCCライセンスの導入状況(記事紹介)
Posted 2014年6月24日
http://current.ndl.go.jp/node/26423

PorticoがCHORUSに協力し、OSTPの指令による公的助成を得た研究の長期アクセスを保障するための保存を支援することで合意

2014年8月14日、Porticoが、公的助成研究成果のパブリックアクセスに向けた官民連携イニシアティブ“Clearinghouse for the Open Research of the United States(CHORUS)”と保存についての取組みで合意したと発表しています。米国大統領府科学技術政策局(OSTP)が2013年2月に出した、政府機関に対して、政府助成を受けた研究の成果出版物やデータへのパブリックアクセスを促進させるための計画案策定を求めた指令に関して、その長期的なアクセスを保障するため、保存を支援することで合意したとのです。

CHORUS-Portico Agreement Supports Preservation Requirements of U.S. Federal OSTP Policy(Portico, 2014/8/14)
http://www.portico.org/digital-preservation/news-events/news/chorus-portico-agreement-supports-preservation-requirements-of-u-s-federal-ostp-policy

米国国立衛生研究所(NIH)、パブリックアクセス方針についてのウェブセミナーを開催

米国国立衛生研究所(NIH)が、同研究所のパブリックアクセス方針についてのウェブセミナーを開催します。セミナーは、2014年8月19日と8月26日の開催が予定されており、1日目は、図書館員向けにNIHのパブリックアクセス方針の概要と図書館員が果たす役割についての紹介、2日目は3つの図書館の図書館員から、どのように研究者コミュニティを支援し、研究者にその方針を順守させるかについて紹介されるとのことです。

いずれも視聴には登録が必要になるとのことです。

1. The NIH Public Access Policy - Information for Librarians
2014年8月19日 13:00-14:30(米国東部夏時間:EDT)
https://www3.gotomeeting.com/register/269124766

2. The NIH Public Access Policy - Views from the Library Trenches
2014年8月26日 15:00-16:30(米国東部夏時間:EDT)
https://webmeeting.nih.gov/npap

Webinar Series on the NIH Public Access Policy(NIH, 2014/8/8)

国際STM出版社協会にOA出版のライセンス条件サンプルを取り下げるように求める共同文書が発表される

国際STM出版社協会が7月に公開した、オープンアクセス出版に対応するライセンス条件のサンプルについて、クリエイティブコモンズ・ライセンスと相容れず、混乱を生じさせるとし、取り下げるように求める共同文書を、約60の機関、団体、出版社等が共同で発表しました。共同文書には、PLOS、ALA、LIBER、ARL等が参加しています。

Global Coalition of Access to Research, Science and Education Organizations calls on STM to Withdraw New Model Licenses (PLOS, 2014/8/7)
http://www.plos.org/global-coalition-of-access-to-research-science-and-education-organizations-calls-on-stm-to-withdraw-new-model-licenses/

ARL Opposes STM Model Licenses, Recommends Creative Commons as Alternative(ARL, 2014/8/7)

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