オープンアクセス

独・OA2020-DEとKnowledge Unlatched(KU)、購読型学術ジャーナルをオープンアクセス(OA)に転換する作業を実施中と発表

2018年10月9日、学術雑誌のオープンアクセス(OA)化を目指すイニシアチブ“OA2020”のドイツにおける連絡窓口“OA2020-DE”とKnowledge Unlatched(KU)が共同で、購読型学術ジャーナルをOAに大規模に転換させる作業を実施していると発表しました。

国際コンソーシアムからの3年を超す期間の資金援助により、10の出版者の50のジャーナルを2019年からOAで提供する計画で、DEALプロジェクトの交渉による購読費用の節約で得た資金がこの計画のために充てられます。

参加出版者として、米国物理学協会、Berghahn社、Brill社、De Gruyter社 Emerald社、John Benjamins社等があげられています。

OA2020-DE and Knowledge Unlatched planning large-scale conversion of journals to Open Access(KU,2018/10/9)
http://knowledgeunlatched.org/2018/10/open-funding-2/

OpenAIREとDuraSpaceが覚書を締結

OpenAIREと米国の非営利団体DuraSpaceが、2018年9月25日に覚書を締結したことが発表されています。

両者はこの覚書により、リポジトリソフトウェアDSpaceをOpenAIREのメタデータガイドラインに適合させること、次世代リポジトリ機能の順次採用、利用統計の集約手段の標準化といった活動を協働して行っていくとしています。

OpenAIRE and DuraSpace partner to support greater functionality in the global repository network(OpenAIRE, 2018/10/8)
https://www.openaire.eu/openaire-and-duraspace-partner-to-support-greate...

米国大学・研究図書館協会(ACRL)の出版部門、大学のオープン教育資源(OER)に関して調査したホワイトペーパーを公開

2018年10月5日、学術書の書評誌Choiceを発行する米国大学・研究図書館協会(ACRL)の出版部門が、大学のオープン教育資源(OER)に関して調査したホワイトペーパーを公開しました。

ホワイトペーパーは、米国の大学教員を対象に教材の選択に関する調査を行い、回答約1,400件を分析したもので、米国の大学におけるOERの開発と普及の概要がまとめられています。教員が教材をどのように発見・評価・選択するかを検討し、教材を探すことやOERの導入に特有の問題について考察しています。

閲覧には登録が必要です。

Choice Releases Course Materials Adoption and OER Outlook White Paper(ACRL insider,2018/10/5)
https://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/16392

フィンランドアカデミーが”cOAlition S”に参加 参加機関は12に

2018年9月24日、フィンランドの国立研究助成機関、フィンランドアカデミー(Academy of Finland)が、2020年までの完全・即時オープンアクセス(OA)実現を目指すイニシアチブ“cOAlition S”に参加したことを発表しました。

cOAlition Sは2018年9月4日に、欧州の11の公的研究助成機関により発足したイニシアチブです。発足後に新たに参加したのはフィンランドアカデミーが初で、これにより参加機関数は12になりました。

Academy of Finland joins cOAlition S(Academy of Finland、2018/9/24付け)
http://www.aka.fi/en/about-us/media/press-releases/2018/academy-of-finland-supports-plan-s/

韓国の学術文献検索エンジンNAVER Academic、 英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREと連携

2018年10月5日、韓国の学術文献検索エンジンNAVER Academicが、 英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREとの連携を発表しています。

英・Jiscの説明によると、CORE搭載のデータは、ResourceSyncプロトコルに準拠してCOREが作成した“CORE FastSync”を用いて既にNAVER Academicに統合されています。

Over 200M scholarly documents and about 35% ratio of free documents(NAVER Academic,2018/10/5)
https://blog.naver.com/nv_academic/221371414086

オープンアクセス学術出版協会(OASPA)、オープンアクセスに関する”Plan S”への支持を表明

2018年10月2日、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)は、同年9月に欧州の11の公的研究助成機関が発表したオープンアクセス(OA)を実現するためのイニシアチブ“cOAlition S”と、そのOA推進の10の原則”Plan S”を支持し、実現に向け協力すると発表しました。

OASPAの発表では、APC(論文処理加工料)に上限を設ける等の”Plan S”の一部の方針には懸念を表明しつつ、”Plan S”のハイブリッドOAを認めない方針は、完全OA雑誌への論文掲載を推奨するものであり、大いに歓迎するとしています。総じて、cOAlition Sの野心的なビジョンを歓迎し、実施に向けた計画策定と実現のための支援を行うと述べています。

OASPA Offers Support on the Implementation of Plan S(OASPA、2018/10/2付け)
https://oaspa.org/oaspa-offers-support-on-the-implementation-of-plan-s/

独・De Gruyter社と英・Jisc Collections、オープンアクセス(OA)出版について合意

2018年10月4日、独・De Gruyter社は、高等教育機関に代わってデジタルコンテンツ等の契約交渉を行っている英・Jisc Collectionsと、オープンアクセス(OA)出版で合意したと発表しています。

英国の参加機関に対して、同社の電子ジャーナルへのアクセスを提供するとともに、同社の出版物からOAで学術成果を出版するにあたって、APC(論文処理費用)を割り引く内容です。

De Gruyter and Jisc Collections sign journal and open access agreement(De Gruyter,2018/10/4)
https://www.degruyter.com/dg/newsitem/296/de-gruyter-and-jisc-collections-sign-journal-and-open-access-agreement

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、2018年夏に実施した会員調査の結果概要を発表:戦略計画や作業計画に反映

2018年10月4日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が、2018年の7月から8月にかけて実施した会員調査の結果概要を発表しました。

回答は23か国の59会員から寄せられており、調査から得られた主な知見として、

・リポジトリには、(1)ユーザーエンゲージメントとコンテンツの登録、(2)リポジトリへの認知と可視性、(3)研究データ管理、の3つの大きな課題がある。

・会員は、(1)リポジトリに関する最新の実践の維持、(2)学術コミュニケーション・研究環境におけるリポジトリの役割強化、という点でCOARを評価している

・COARの最善の活動は、(1)次世代リポジトリ、(2)研究データ管理、(3)相互運用性と連携、の3つである

・回答者の66%がCOARの活動やワーキンググループに直接関与していない

・回答者の68%がCOARとの交流レベルに満足しており、27%がよりCOARと関わりたいと考えている

・会員は、COARに対して、戦略レベルでの活動の継続を望むとともに、リポジトリの運用におけるより多くの関与や実践的な支援を望んでいる

・会員は、COARの地域でのアウトリーチ活動を評価し、有用性を感じている

米国教育省、米・カリフォルニア大学デービス校等によるオープン・テキストブックに関するプロジェクトに490万ドルを助成

2018年10月3日、米国教育省は、オープン・テキストブックに関するプロジェクトとして、米・カリフォルニア大学デービス校に490万ドルの助成を行うことを発表しました。同プロジェクトでは、化学等の進学する学生が多い分野についても、職業技術教育分野と同様に、オープン・テキストブックの作成を開始する予定です。

今回の計画は、同校が中心となって進めている米国の12大学によるオープン・テキストブックのサービスであるLibreTextsを拡大させる形で事業を進める予定です。LibreTextsは、化学から人文学まで12の学問分野で、6万8,500ページ以上の教科書を公開しており、2億5,000万回以上のページビューがあり学生が閲覧した時間はのべ650年分にあたると述べています。これまでの取り組みで3,000万ドル分の学生の教科書代を節約したと見積もっており、今回の支援を受けて今後3年間で5,000万ドル以上の教科書代の節約につなげることが目標であるとしています。

研究・出版ネットワークScienceOpen、中国のCompuscript/International Science Editing社との提携を発表 中国市場向けプロダクトを開発

2018年9月25日、研究・出版ネットワークScienceOpenは、中国で研究者向けのエディトリアルサービスを手掛けるCompuscript/International Science Editing社と提携を結んだことを発表しました。中国市場向けのプロダクト開発に取り組むとされています。

ScienceOpenのプレスリリースによれば、中国は言語障壁をはじめ、インターネット規制、西洋からのバイアス等、学術コミュニケーションにおいて様々な障害を抱えているとしています。そこで中国の研究コミュニティにおいて強固なネットワークを築いているCompuscriptと、4,500万本以上の論文情報を持つScienOpenのプラットフォームが結びつくことで、中国の研究者に対し国外の研究者コミュニティに自身の成果を伝え、人的ネットワークを築く有力な機会を提供できるとのことです。

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