オープンアクセス

九州大学、オープンアクセス方針の運用を開始

2017年1月1日、九州大学がオープンアクセス方針の運用を開始しました。

九州大学は2016年1月19日にオープンアクセス方針を採択していましたが、実施要領等はその後、作成するとしていました。2016年12月2日に実施要領が決定されたことを受け、2017年1月1日から方針の運用を開始したとのことです。

九州大学の教員はあわせて公開されている登録手順(マニュアル)に従い、2017年1月1日以降に出版した研究成果を九州大学学術情報リポジトリ(QIR)に登録することが求められます。なお、登録の負担を軽減するため、2017年度後半を目途に九州大学研究者情報(大学評価情報システム)から研究成果の登録も行えるようにすることを準備中とのことです。

九州大学オープンアクセス方針の運用を開始しました(九州大学、2017/1/10付け)
http://www.kyushu-u.ac.jp/ja/notices/view/598

九州大学オープンアクセス方針実施要領(QIR)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/services/qir/oa_policy_guideline

オープンアクセス方針対象研究成果の登録手順(QIR)

CLOCKSS、BoneKEy Reports誌とTijdschrift voor tijdschriftstudies誌のオープンアクセス提供を開始

2017年1月9日、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSは、国際骨代謝学会(International Bone and Mineral Society)の雑誌”BoneKEy Reports”(発行はSpringer Nature社)と、オランダの逐次刊行物研究に関する雑誌”Tijdschrift voor tijdschriftstudies”の2誌について、オープンアクセスでの公開を開始したことを発表しました。

CLOCKSSはコンテンツの恒久的な保存が主目的であり、通常は利用できないダーク・アーカイブですが、出版社の倒産や電子ジャーナルの提供停止等、「トリガーイベント」と呼ばれる事態が起こった場合、対象コンテンツにクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付与し、オープンアクセスで公開しています。

今回公開が始まった2誌のうち、”BoneKEy Reports”については2016年後半から国際骨代謝学会の運営が停止し、同誌もオンラインで閲覧できなくなっているため、”Tijdschrift voor tijdschriftstudies”については終刊し、バックナンバーのオンライン公開も停止したため、トリガーイベントが発生したと判断されました。

E1870 - 購読型ジャーナルをオープンアクセスに転換する15の方法

2016年8月,米国・ハーバード大学図書館の学術コミュニケーション室(Harvard Library Office for Scholarly Communication)が,購読料収入で運営する学術雑誌をオープンアクセス(OA)に転換する方法について体系的にまとめた報告書を公開した。...

Budapest Open Access Initiative発表15周年を前に オープンアクセスに関する意見調査実施

オープンアクセス(OA)とは何かを規定し、OA運動の契機となったBudapest Open Access Initiative(BOAI)の発表から2017年で15年が経過するのを前に、BOAIのウェブサイトでOAに関するオンライン意見調査を実施することが発表されています。

この調査は自由回答設問を中心に構築されており、「OAにとっての成功とは?」、「2017年のOAが未だ直面している問題とは?」、「OAに関する自分や所属機関の取り組み」等について意見・回答を求められています。回答は2017年1月20日で締め切られるとのことです。

BOAI15(Budapest Open Access Initiative)
http://budapestopenaccessinitiative.org/boai15-1

LIS Newsが選ぶ2016年の図書館・図書館情報学関連の10大ニュース(米国)

2016年12月15日、図書館や図書館情報学に関するニュースを掲載している米国のブログLIS Newsが、同ブログが選ぶ2016年の10大ニュースを発表しています。

1.POST-TRUTH(客観的な事実や真実が重視されない)の時代

2.Carla Hayden氏、米国議会図書館(LC)館長就任

3.米国議会図書館(LC)の件名標目“Illegal Aliens”の変更を停止する法案の可決

4.著作権を侵害して論文をオンライン公開するSci-Hubを巡る議論

5.人工知能(AI)の発展

6.多くの図書館が論文処理加工料(APC)を支払うように

7.知的財産を巡る問題(アンネ・フランク、NFLの試合の違法ライブストリーミング等)

8.Pokemon Go

9.オープンデータのための活動の増加

10.Googleブックス訴訟で最終判決

また、不見識な事件として、米国憲法修正第1条(信教・言論・出版・集会の自由、請願権)に反し、カンザス市公共図書館におけるイベントで職員と利用者が逮捕された件があげられています。

Ten Stories That Shaped 2016(LISNews,2016/12/15)
http://lisnews.org/ten_stories_that_shaped_2016

大手研究助成団体8機関が”Open Research Funders Group”を結成

2016年12月15日、大手研究助成団体8機関が、研究成果へのアクセス拡大のためのパートナーシップOpen Research Funders Group(ORFG)の結成を発表しました。参加機関はアルフレッド. P. スローン財団、米国心臓協会、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、オープンソサイエティ財団、ロバート・ウッド・ジョンソン財団等で、8機関合計の年間助成金額は50億ドル近くになるとのことです。

このパートナーシップは2015年にロバート・ウッド・ジョンソン財団と米SPARCが開催したオープンアクセスOA関係者のフォーラムをきっかけに生まれたもので、SPARCはパートナーシップの調整役も務めるとのことです。ORFGは研究助成機関が、研究成果や研究データのアクセスを加速するために使えるような、実用的な公開原則の策定のために定期的に協議を行うとしています。また、情報資源やベストプラクティスの蓄積・管理、オープン性を加速するための基盤の構築・支援等にも取り組むとのことです。

Prominent Funding Organizations Team Up to Launch Open Research Funders Group(ORFG、2016/12/15付け)

PLOS ONEが創刊10周年

2016年12月20日でオープンアクセス誌PLOS ONEが創刊10周年を迎えました。PLOSのコミュニティブログEveryONEで10年間の歩みが紹介されているほか、PLOS公式ブログに編集長のJoerg Heber氏が寄稿しています。

創刊から最初の10年間でPLOS ONEが発表した論文数は165,000本以上に上ったとのことです。

The Ride of Your Life: ONE to the Power of 10(EveryONE、2016/12/20付け)
http://blogs.plos.org/everyone/2016/12/20/the-ride-of-your-life-one-to-the-power-of-10/

Ten Years of Advancing Science as ONE(The Official PLOS Blog、2016/12/20付け)
http://blogs.plos.org/plos/2016/12/ten-years-of-advancing-science-as-one/

参考:
PLoS ONE、創刊
Posted 2006年12月25日
http://current.ndl.go.jp/node/5121

PLOS ONE、出版論文数が10万本に到達

研究・出版ネットワークScienceOpen、ユーザインタフェースを更新

2016年12月16日、ドイツと米国に本拠をおく研究・出版ネットワークScienceOpenが、ユーザインタフェースを更新したと発表しています。

キーワード検索の結果を、引用数、Altmetricスコア、日付、閲覧数、評価、レレバンス(関連性)でソートできるようになっています。

ScienceOpen launches new search capabilities(ScienceOpen,2016/12/16)
http://blog.scienceopen.com/2016/12/scienceopen-launches-new-search/

Search(ScienceOpen)
https://www.scienceopen.com/search

参考:
研究・出版ネットワークScienceOpen、人文科学分野のオープンアクセス(OA)雑誌のプラットフォーム“Open Library of Humanities”(OLH)と連携開始
Posted 2016年10月25日
http://current.ndl.go.jp/node/32804

研究・出版ネットワークScienceOpenとPeerJが連携 PeerJ Computer ScienceがScienceOpenに収録
Posted 2016年10月25日

ドイツ・DEALプロジェクトとElsevier社による全国規模でのライセンス契約交渉が決裂

ドイツ大学長会議(HRK)は、同会議主導で行っている、学術出版社の出版物に対する2017年1月1日からの全国規模でのライセンス契約を目的としたDEALプロジェクトにおいて、Elsevier社との交渉を中断したと発表しています。

同社から、ドイツ科学機構連合(Alliance of Science Organisations in Germany)に対して提示があった契約内容が、さらなるオープンアクセスを可能とする透明性の高いビジネスモデルを拒否し、価格の上昇を求めるものであったためと説明されています。

ゲッティンゲン大学図書館の説明によると、交渉力を高めるために、ドイツ国内の60以上の主要な研究機関が、2016年10月に同社との契約を解除しており、それらの機関では、2017年1月1日からElsevier社の電子ジャーナルへのアクセスができなくなるとのことです。

HRKの説明によると、Springer Nature社とWiley社との契約は2017年1月1日から履行されるとのことです。

Elsevier licence offer contravenes open access and fair pricing for scientific publications(HRK,2016/12/2)

文部科学省、第8期学術情報委員会(第8回)の議事録を公開

2016年12月13日、文部科学省は、2016年10月18日に開催された科学技術・学術審議会学術分科会第8期学術情報委員会(第8回)の議事録を公開しています。

議題は、2016年3月公表の「学術情報のオープン化の推進について(審議まとめ)」に係る施策の実施について等です。

第8期学術情報委員会(第8回)議事録
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/036/gijiroku/1380458.htm

第8期学術情報委員会(第8回)配付資料
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/036/shiryo/1378712.htm

第8期学術情報委員会(研究振興局参事官(情報担当)付学術基盤整備室)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/036/index.htm

新着情報 最新1か月分の一覧(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/news/
※2016/12/13に「第8期学術情報委員会(第8回)議事録」とあります。

参考:

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