オープンアクセス

広島大学、オープンアクセス方針を策定

2018年4月20日、広島大学は「広島大学オープンアクセス方針」を2018年3月27日に採択していたことを発表しました。

採択されたオープンアクセス(OA)方針によれば、対象となるのは出版社、学協会、学内部局等が発行した学術雑誌に掲載された成果とし、公開手段については広島大学学術情報リポジトリによって公開する、とされています。

あわせて公開されたOA方針実施要領によれば、ポスドク・大学院生等の研究成果は当面、OA方針の対象としないとした上で、具体的にOA方針の対象となる役職名が列挙されています。また、会議発表論文もOA方針の対象とするとされています。

また、OA方針では適用の除外や研究者が大学に提供すべき版に加え、研究成果のもととなった研究資料等の保存についても明記されています。

広島大学オープンアクセス方針の採択及び説明会の開催について(広島大学学術情報リポジトリ、2018/4/20付け)
http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/ja/list/news/item/45620

独・De Gruyter社とスウェーデン・Bibsamコンソーシアム、オープンアクセス出版等に関する契約で合意

2018年5月3日、De Gruyter社が スウェーデン王立図書館(NLS)と、Bibsamコンソーシアムにおける同社の電子ジャーナルの閲覧とオープンアクセス(OA)出版に関する契約を締結したと発表しています。

NLSは、Bibsamコンソーシアムを代表してライセンス契約の交渉を行っており、今回の締結内容は、同コンソーシアム加盟機関(2018年は、ストックホルム大学、ヨーテボリ大学、セーデルトーン大学、チャルマース工科大学、スウェーデン王立工科大学)に所蔵する著者の100%のOA出版を保証するものです。

De Gruyter and Bibsam Consortium sign agreement for access and open access(De Gruyter,2018/5/3)

参考:
オランダ大学協会と独・De Gruyter社、オープンアクセス出版について合意
Posted 2016年6月14日
http://current.ndl.go.jp/node/31792

OpenAIRE-AdvanceとEOSC-hub、連携協定を締結

OpenAIREのミッションを引き継ぎ欧州におけるオープンアクセス(OA)とオープンデータの義務化を支援する“OpenAIRE-Advance”と、高度なデータ駆動型研究のためのリソースを発見するための欧州の研究者のためのハブを構築する“EOSC-hub”という、欧州委員会(EC)による2つの取組が、2018年4月30日に連携協定を締結したと発表しています。

連携にあたって、サービスの統合(Service Integration)、研究者にオープンサイエンスに関する完全な情報を提供するための研修やポータルサイトの構築(Communication, Engagement, Support and Training)、専門知識の共有(Governance and Strategy)の3つの活動の柱があげられています。

次期JAIRO Cloud開発共同タスクフォース、報告書「次期JAIRO Cloud開発共同タスクフォース報告~次世代リポジトリの機能に関する提案~」を公表

2018年5月1日、次期JAIRO Cloud開発共同タスクフォースが、報告書「次期JAIRO Cloud開発共同タスクフォース報告~次世代リポジトリの機能に関する提案~」を公表しました。

同タスクフォースは、次期JAIRO Cloud開発のために必要な情報を調査・検討することを目的に、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)と国立情報学研究所(NII)により2017年9月に設置されたもので、今回の報告書は、これまでの議論や意見を踏まえ、JPCOAR及びNIIに対して次世代リポジトリの構築に向けて、主として機能面について検討すべき事項を提案したものです。

次期JAIRO Cloud開発共同タスクフォース報告を公開しました(JPCOAR,2018/5/1)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/?page_id=49#_href_211

大阪市立大学、オープンアクセス方針を策定

2018年4月24日、大阪市立大学は「大阪市立大学オープンアクセス方針」を策定し、2018年4月1日から施行していることを発表しました。

オープンアクセス(OA)方針によれば、対象は大阪市立大学に在籍する研究者の研究成果(出版社、学協会および学内各部局が発行する学術雑誌等に掲載された研究者の学術情報)とし、研究に用いた資金等に関する限定は設けられていません。研究成果の公開については、大阪市立大学学術機関リポジトリおよび著者が選択するその他の方法によるとしています。

大阪市立大学オープンアクセス方針を策定しました(大阪市立大学,2018/4/24)
http://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/2018/180424

大阪市立大学オープンアクセス方針
http://libweb.media.osaka-cu.ac.jp/?page_id=9810

【イベント】専門図書館協議会2018年度全国研究集会『“情報氾濫社会”における専門図書館の価値を考える』(6/27-28・東京)

専門図書館協議会の2018年度全国研究集会が、2018年6月27日及び28日に、総合テーマを「“情報氾濫社会”における専門図書館の価値を考える」として開催されます。会場は、東京ウィメンズプラザです。

参加には事前の申し込みが必要です(有料)。

27日には、東京国立近代美術館館長・神代浩氏の記念講演「最近恋をしていますか」が行われ、翌28日には以下の分科会が開かれます。

第1分科会: 利用者のアウトプットを促進する情報リテラシー
第2分科会: 著作権法をめぐる最新の動向2018
第3分科会: 専門図書館をうまく活用するには
第4分科会: 研究成果の発信力強化に向けて:今図書館ができること
第5分科会: 専門図書館とデジタルアーカイブ
第6分科会: 専門図書館をジェンダーの視点で考える~連携の構築をキーワードとして~

6/27・28 平成30年度通常総会・全国研究集会のご案内(専門図書館協議会,2018/4/23)
http://www.jsla.or.jp/h30-soukai/

1Science、世界中の全分野・全言語の査読誌掲載論文の搭載を目指すプラットフォーム“1findr”の提供開始

2018年4月24日、オープンアクセス(OA)に関するサービスを提供するカナダの1Scienceが、“1findr”の提供開始を発表しています。

これまでは、西洋諸国に偏ったツールを用いて科学に関する知識にアクセスし評価してきたとし、1findrでは、世界中の全分野・全言語の査読誌掲載論文を搭載するプラットフォームを目指しています。

無料版と機関版があり、無料版はGoogle Scholarなどからデータを取得して提供するものですが、機関版では、専門の抄録・索引データベースのデータに基づいたものが提供されます。また、機関版では、“organization search”やワンクリックでの複数記事一括ダウンロード(最大50件まで)等の機能が備わっており、今後、引用数指標や雑誌の影響度に基づいた検索機能の提供も予定されています。

両版とも9,000万件のデータが搭載されており、arXiv、DOAJ、SciELOといったリポジトリ等から1Scienceが収集した2,700万件のグリーンOA・ゴールドOAの論文にアクセスすることもできます。

プレプリントサーバarXiv、検索機能の更新を発表:arXiv Search v0.1

2018年4月17日、プレプリントサーバarXivを運営する米・コーネル大学が
検索機能の更新を発表しています。

arXiv-NGと呼ばれる次世代のarXivの開発プロジェクトの一環で、

・検索エンジンをLuceneからElasticsearchに変更
・ユーザーインターフェイスへのCSSフレームワークBulmaの採用
・著者検索の改善(ORCID idでの著者検索ほか)
・タイトルやアブストラクト内の数式のTeXの記述様式による検索対応
・DOIの検索フィールド追加
・ACM(米国計算機学会)の主題分類と数学主題分類(MSC)の別フィールド化
・タイトル及びアブストラクトでのワイルドカードによる検索の改善
・トップ画面の検索窓がすべて新しい検索フィールドに対応
・検索でヒットした箇所のハイライト表示

が追加されたと紹介されています。

今後の計画として、全文検索対応(2018年予定)、APIの改善(2018年後半予定)、ファセット検索機能の追加(2019年半ばから後半予定)があげられています。

ResearchGate、Springer Nature社・ケンブリッジ大学出版局・Thieme社と、学術論文の合法的共有化に向けての連携を発表

2018年4月19日、研究者向けのSNSであるResearchGateが、Springer Nature社・ケンブリッジ大学出版局(CUP)・Thieme社と、著者・出版者の権利を保護する形での学術情報共有プラットフォーム上での論文共有にむけて連携することで合意したと発表しています。

合意の一端として以下の3点があげられています。

・両者は、自身の論文をネットワーク上で共有する方法についての情報を提供することで、著作権で保護されたコンテンツの権利について利用者に伝える。

・ResearchGateは、出版者から警告を受けた際には、著作権を侵害したコンテンツを速やかに削除する。

・出版者は、学術誌を公開したプラットフォーム上の新規コンテンツの利用方法についての認知度を上げる。

E2018 - 「学術出版における透明性の原則と優良事例」第3版が公開

2018年1月,オープンアクセス学術出版協会(OASPA),Directory of Open Access Journals(DOAJ),出版倫理委員会(COPE),世界医学雑誌編集者協会(WAME)の出版関連4団体が「学術出版における透明性の原則と優良事例」(Principles of Transparency and Best Practice in Scholarly Publishing)の第3版を公開した。初版は2013年12月に公開されている。同原則は16の項目からなり,出版者が4団体に加盟する際の評価基準と位置付けられている。また,加盟後に原則を満たしていないことが判明した場合,4団体は当該出版者と連携してその事項に対処することとなっている。もし,当該出版者が対応不可能,あるいは,対応することを望まない場合,会員資格の停止や取り消しといった措置が取られる。本稿では,今回発表された第3版の概要を紹介するとともに, 2015年6月に公開された第2版との主な違いについてもあわせて触れておく。なお,第3版と第2版には項番にも大きな変更があることから,第3版の項目名の後に,丸括弧と算用数字を記載し,第2版における項番を示した。

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