オープンアクセス

英JiscのPublications RouterサービスがDSpaceに対応

2018年10月17日、英Jiscは、論文のメタデータおよびフルテキストを出版者等から各大学のCRISや機関リポジトリへ通知・転送するためのシステム”Publications Router”が新たにDSpaceに対応したことを発表しました。

Publications Router は2016年に正式サービスを開始していましたが、これまでは英国で最も採用されている機関リポジトリソフトウェアである、Eprintsにしか対応していませんでした。

ETD2018 TaiwanでJPCOAR出展ポスターがBest Poster Awardを受賞

2018年9月26日から28日にかけて台湾国家図書館で開催された電子学位論文の国際会議、ETD2018 Taiwanで、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)から出展したポスターがBest Poster Awardを受賞したとのことです。

JPCOARの発表によれば、実際に参加・発表したのは琉球大学の大谷作業部会員で、” The current state of doctoral theses published via Institutional Repositories in Japan”と題したポスター発表を行ったとのことです。同ポスターでは2013年の学位規則改正や、機関リポジトリを通じた学位論文のメタデータ流通、全文の公開状況について報告を行っています。JPCOARのウェブサイトでは実際の出展ポスター等も公開されています。

ETD 2018 TaiwanでBest Poster Awardを受賞(JPCOAR、2018/10/16付け)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/?page_id=49#_href_284

MDPI、刊行するすべての雑誌にオープン・ピア・レビューオプションを適用開始

2018年10月22日、オープンアクセスジャーナルプラットフォームMDPIが、刊行するすべての雑誌でオープン・ピア・レビューオプションを選択可能にすると発表しました。

MDPIのオープン・ピア・レビューは2014年から一部の雑誌で開始され、現在までに14の雑誌で導入されていました。これらの雑誌では著者が査読レポートを論文とあわせて公開することを選べるオープン・レポートオプションと、査読者が自身の氏名を公開できるオープン・アイデンティティオプションが提供されており、特にオープン・レポートオプションについては対象となる雑誌掲載論文全体の41%、一部の雑誌では60%の論文で選択されていたとのことです。オープン・アイデンティティも、23%の論文で、少なくとも一人の査読者が選択していました。

各オプション選択者の割合に大きな変化はなく、MDPIはオープン・ピア・レビューが今も広がり続けているとは言えないが、すでにかなりの著者が、よりオープンであることを好んでいるとしています。この結果を受けて、MDPIは刊行する全雑誌でオープン・ピア・レビューオプションを提供することにしたとのことです。

フランスのコンソーシアムCouperin、Springer Nature社が購読料の値下げに応じることを発表

2018年10月16日、フランスの学術機関のナショナルコンソーシアムCouperinは、Springer Nature社が購読料の値下げに応じることを発表しました。今回の交渉は約21か月間続き、値下げは購読料とAPCの二重支払の解消のために行われます。

今回の契約は、前回の契約よりも雑誌の数を少し減らし1,121誌の購読となります。2018年から2020年の3年間で購読料を値下げするオプションが複数示されており、最初に大きく割引し2年目以降は少しずつ値上げする案と、3年間で段階的に割引を行う案があります。

プレスリリースでは、2018年10月10日現在、80近くの機関がいずれかのオプションを選択のうえ購読を更新し、約10機関は更新しないことを決定し、約30機関はまだ最終的な決定を下していないとしています。

Europe PMC、新インタフェースのベータ版公開を開始

2018年10月11日、Europe PMCが、新インタフェースのベータ版公開を開始したことを発表しました。

今回のインタフェース改修は2017年に実施した、12人の研究者を対象とする文献検索に関する日記式調査の結果に基づいて行われたものとのことです。検索結果ページで、従来は一度に一つしか選択できなかった絞り込みフィルターを同時に複数選択できるようになったこと等に加え、文献詳細ページで本文がオープンアクセスの場合は本文まで閲覧できたり、図を一覧できる機能等が追加されています。

Announcing new Europe PMC Beta!(Europe PMC、2018/10/11付け)
http://blog.europepmc.org/2018/10/europepmc-beta.html

Springer Nature、オープンデータバッヂに関するパイロットを開始

2018年10月8日、Springer Nature社はデータ共有の習慣を研究者に奨励することを目的に、データ共有についての基準を満たした論文にオープンデータバッヂを付与するパイロットプログラムを開始したと発表しました。

同プログラムでは、データの可用性について論文中に明記されており、どこからデータにアクセスできるかが示されていること、データセットが公開リポジトリに登録されていること、DOI等の恒久的識別子がデータセットに付与されていること等の基準を満たした論文がバッヂ付与の対象となります。パイロットプログラムはBMC Microbiology誌を対象に実施され、最初のバッヂは2018年9月半ばに付与されたとのことです。

オープンアクセス学術出版協会(OASPA)が設立から10周年を迎える

オープンアクセス学術出版協会(OASPA)が2018年10月14日で設立10周年を迎えしました。OASPAのブログに10周年を迎えての記事が掲載されています。

同団体は2008年10月14日、当時のOpen Access Day(現在はOpen Access Weekに拡大)に設立されました。

OASPA Turns 10(OASPA、2018/10/15付け)
https://oaspa.org/oaspa-turns-10/

参考:
「オープンアクセスの日」にオープンアクセス学術出版社協会が発足
Posted 2008年10月15日
http://current.ndl.go.jp/node/9061

【イベント】第3回 SPARC Japan セミナー2018「オープンアクセスへのロードマップ: The Road to OA2020」(11/9・東京)

2018年11月9日、東京都千代田区の国立情報学研究所(NII)で、第3回 SPARC Japan セミナー2018「オープンアクセスへのロードマップ: The Road to OA2020」が開催されます。

OA2020について、基本的な理念やオープンアクセス(OA)に至るまでのロードマップなどを参考にしながら、日本における最適なOAモデルへの移行方法を考えるきっかけとなる情報共有の場を提供することを目的としています。

参加費は無料ですが、定員は70人で、事前の申込が必要です。申込受付は10月26日開始の予定です。当日は動画中継も予定されています。

主な内容は次のとおりです。

・OA2020について(仮)
Ralf Schimmer氏(Head of Information Provision, Max Planck Digital Library)

・日本におけるOAの推進について(1)(仮)
大隅典子氏(東北大学副学長/附属図書館長/医学部・医学系研究科教授)

・日本におけるOAの推進について(2)(仮)
市古みどり氏(慶應義塾大学三田メディアセンター事務長/JUSTICE運営委員会委員長)

HathiTrust、10周年を迎える

HathiTrustは2018年10月13日で10周年を迎え、これまでの10年間を振り返る記事を投稿しています。

記事では、HathiTrustは現在140以上の会員機関で構成されており、1,600万以上のアイテムを保存していると述べられています。事業開始当時に関する記事やプレスリリース類を紹介しているほか、年ごとに出来事をまとめたタイムラインも公開しています。

@hathitrust(Twitter,2018/10/14)
https://twitter.com/hathitrust/status/1051175208260907009

HathiTrust Celebrates 10 Years: 2008-2018(HathiTrust)
https://www.hathitrust.org/hathitrust-celebrates-10-years-2008-2018

文献管理ツールZotero、無料公開の研究論文に誘導するサービスUnpaywallと連携

2018年10月9日、文献管理ツールZoteroが、最新バージョン5.0.56から無料公開の研究論文に誘導するサービスUnpaywallと連携したことを発表しました。

Zoteroで学術文献をダウンロードする際に、優良のコンテンツであった場合、Unpaywallが保持するデータを用いて、出版者やリポジトリで公開されているオープンアクセス(OA)の全文テキストのPDFを探して保存できるようにしたものです。

また、直接もしくはVPNによるアクセスが可能な場合、OAコンテンツを検索する前に、機関購読版のPDFの有無を検索し、機関購読版のPDFをダウンロードする設定となっています。プロキシ設定をしている場合にはOAコンテンツをダウンロードしますが、Zotero Connectorを用いて機関購読版をダウンロードすることも可能です。

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