オープンアクセス

独・De Gruyter社、“De Gruyter Open Access Book Library”を開設

2017年3月22日、独・De Gruyter社は、Directory of Open Access Books(DOAB)を支援し、オープンアクセス(OA)の図書の数や重要性の増加への注目を集めさせることを目的に、同社のウェブサイト(https://www.degruyter.com/)内に“De Gruyter Open Access Book Library”を開設したと発表しています。

“De Gruyter Open Access Book Library”には900点の図書が含まれ、その半分は同社の出版物で、残りは連携している出版社のものです。分野別では、40%が歴史・社会科学・哲学、50%が他の人文科学分野、10%が自然科学(STM分野)となっています。

これによりDe Gruyter社は人文科学系のOAの図書の最大の出版社となると述べられています。

英ウェルカム・トラスト、オープンアクセス助成基金COAFの助成状況に関する報告を発表

2017年3月21日、英ウェルカム・トラストは同財団を含む英国の医療関係助成機関6機関からなるオープンアクセス(OA)助成基金、COAF(The Charity Open Access Fund)の2015-2016年度の助成状況に関する報告を発表しました。報告の対象期間は2015年10月から2016年9月までで、同期間中にCOAFの助成を受けてOAで出版された論文は3,552本でした。

2015-2016年度のCOAFによる助成状況の概要は以下の通りです。

・3,552本のCOAF助成論文に費やされた費用は約730万ポンドであった。これは前年度(2014-2015年度)の約160万ポンドから大きく増加している。

・91%の助成論文はCOAFのOA要件(Euro PMCでも公開すること、CC-BYライセンスを付与すること)を満たしている。前年度の74%から顕著に改善している。

・OA出版にかかるコストは増加し続けている。ハイブリッドOA誌は完全OA誌よりも割高である。

米国国立医学図書館、機関リポジトリに登録されているフルテキストへのリンク機能を追加

2017年3月22日、米国国立医学図書館(NLM)が、PubmedのLinkout機能を用いて、機関リポジトリに登録されているフルテキストへのリンクを示すアイコンを表示する機能を追加したと発表しています。

機関リポジトリがこの新しい機能に参加することで、アイコンをAbstractの横にある“Full text links”欄に表示させることができます。

Institutional Repository LinkOut: A New Full Text Access Feature in PubMed(NLM Technical bulletin,2017/3/22)
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/ma17/ma17_linkout_institutional_repository_icon.html

日本学術振興会、論文のオープンアクセス化に関する実施方針を公表

2017年3月21日、日本学術振興会(JSPS)が「独立行政法人日本学術振興会の事業における論文のオープンアクセス化に関する実施方針」を公表しました。

同方針は、JSPSによる科学研究費助成事業をはじめとする研究資金による研究成果論文のオープンアクセス(OA)化について定めたものです。JSPSによる研究資金による論文については原則としてOAとなるよう、関連機関と連携を図りつつ取り組む、研究資金の公募要領等にOA化の推進について明示する、といった取り組みを行うとされています。

独立行政法人日本学術振興会の事業における論文のオープンアクセス化に関する実施方針
https://www.jsps.go.jp/data/Open_access.pdf

参考:
科学技術振興機構、「オープンアクセスに関するJSTの方針」を公表
Posted 2013年4月23日
http://current.ndl.go.jp/node/23390

E1898 - COAR Asia オープンアクセスサミット<報告>

2016年11月14日から15日にかけて,マレーシアのクアラルンプール郊外に位置する街であるシャー・アラムにおいて,オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)の地域コミュニティであるCOAR Asiaが主催するアジアにおけるオープンアクセス(OA)に関するサミット“Positioning Asia in the Global Movement of Open Science”が開催された。これは2016年3月4日に東京で開催された会議に続く,第2回目の会議となる。第1回目の会議では,アジア地域でOAを推進するコミュニティとして,COAR Asiaの立ち上げが確認された。今回の会議には,8つの国・地域から約150名が集い,日本からも京都大学,国立情報学研究所(NII)から3名が参加した。

OpenAIRE、オープンアクセス市場の経済分析調査報告書“Towards a Competitive and Sustainable OA Market in Europe”を公開

2017年3月21日、OpenAIREが、欧州研究図書館協会(LIBER)の委託を受けて行なったオープンアクセス(OA)市場の経済分析調査の報告書“Towards a Competitive and Sustainable OA Market in Europe”を公開しました。

付録として、第7次研究開発枠組み計画(FP7)による助成期間終了後のOA支援プロジェクト“FP7 Post-Grant Open Access Pilot”の中間評価報告が添付されています。

また、同報告書には、2017年4月20日にオランダ・ハーグで開催される、LIBERの専門家ワークショップでの意見をもとに作成されるロードマップに関する文書が追加される予定です。

Report: “Towards a Competitive and Sustainable OA Market in Europe”(OpenAIRE,2017/3/21)
https://blogs.openaire.eu/?p=1841

Impactstory、無料公開の研究論文に誘導するChrome拡張機能"Unpaywall"を公開

2017年3月15日、学術成果のソーシャル上の影響力を測るaltmetricsサービス“Impactstory”のブログにおいて、無料公開の研究論文に誘導するChrome拡張機能“Unpaywall”が紹介されています。

Unpaywallは、著者自身が合法的にアップロードしたオープンアクセスリソースの1000万を超えるインデックスを使用しています。Unpaywall Chrome拡張機能をインストールし、記事を参照した際ページの右側に小さな緑色のタブが表示されると、それは、Unpaywallが無料のバージョンを発見したことを意味するとのことです。タブをクリックし、記事を読むことが出来ます。

Unpaywall prerelease(Impactstory)
http://unpaywall.org/
http://unpaywall.org/faq

米国大学協会(AAU)、北米研究図書館協会(ARL)、米国大学出版協会(AAUP)がオープンアクセス単行書出版イニシアティブを開始

2017年3月16日、米国大学協会(AAU)、北米研究図書館協会(ARL)、米国大学出版協会(AAUP)は、人文科学社会科学の研究者が、電子版の単行書をオープンアクセスで出版するための助成金の共有を促進するために、今春からOpen Access Monograph Publishing Initiativeを開始すると発表しています。

このイニシアティブに参加する大学は、オープンアクセス単行書出版をサポートするため大学の基本的な出版助成金15,000米ドルを提供する、1年に少なくとも3回出版助成する、このイニシアティブに5年間参加することとしています。12の大学が参加を表明しています。

AAUPは、2017年3月16日現在、57の大学出版社が助成金を受け入れる準備が整っているとしています。

OpenAIRE、“FP7 Post-Grant Open Access Pilot”の第9次進捗報告書を公開

2017年3月13日、オープンアクセスリポジトリに関する欧州の地域ネットワークである“OpenAIRE”が、第7次研究開発枠組み計画(FP7)による助成期間終了後のOA支援プロジェクト“FP7 Post-Grant Open Access Pilot”の第9次進捗報告書を公開しています。

3月1日時点の数値に基づいています。

同プロジェクトは2017年4月30日に終了しますが、5月の第1週に最終報告書の公開が予定されています。

9th progress report for the FP7 Post-Grant Open Access Pilot(OpenAIRE,2017/3/13)
https://blogs.openaire.eu/?p=1801

米・カリフォルニア大学、新政権の最近の行為とその結果生じている、オープンアクセスの継続や、情報・学術成果・知識の保存に関する懸念に対処するための声明を発表

2017年3月6日、米・カリフォルニア大学の学術コミュニケーション室(OSC)と大学図書館が、新政権の最近の行為とその結果生じている、オープンアクセスの継続や、情報・学術成果・知識の保存に関する懸念に対処するための声明を発表しています。

声明において、OSCと図書館は、政府関連情報のパブリックアクセスを確保するため、今後数週間、研究データ・出版物・学術成果が利用可能・発見可能であり続けるための具体的な行動をとるとしており、また、全国で行われている同種の保全活動を支援するとともに、他の機関もこの動きに関与することを推奨しています。

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