オープンアクセス

F1000と独・Max Planck Digital Library、オープンアクセス(OA)出版について合意

2018年12月4日、F1000は、独・Max Planck Digital Libraryが論文出版費用を支払うことで、独・マックスプランク協会の研究者が、出版プラットフォームF1000Research上で論文を無料でオープンアクセス(OA)で公開できる契約で合意したと発表しています。

論文はCC BYで、研究データはCC0で公開されます。

@F1000(Twitter,2018/12/4)
https://twitter.com/F1000/status/1069867669808144384
https://twitter.com/F1000/status/1069931842298613762
https://twitter.com/F1000/status/1069977005700079616

Library Publishing Coalition(LPC)、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリーの2019年版を公開

2018年11月29日、図書館による出版活動を進める大学図書館のイニシアティブ“Library Publishing Coalition”(LPC)が、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリー“Library Publishing Directory”の2019年版の公開を発表しました。

PDF版、EPUB版での公開のほか、掲載情報を検索できるオンラインデータベースも提供されています。

ダイレクトリーには、米国・カナダ・英国・オーストラリア・ドイツ・アイルランド・スウェーデン・ルーマニア・イタリア・カザフスタンの138の大学・研究図書館での出版活動について、各館ごとの担当部署、ウェブサイト、出版活動の概観、職員数、財源、OAのタイトル数、出版媒体、分野、査読誌の割合、APCが必要な学術雑誌の割合、出版プラットフォーム、デジタル保存戦略等がまとめられています。

【イベント】講演会「オープンサイエンス時代の大学図書館-これから求められる人材とは―」(2/13・京都)

2019年2月13日、京都大学附属図書館において、国立大学図書館協会近畿地区協会主催の講演会「オープンサイエンス時代の大学図書館-これから求められる人材とは―」が開催されます。

開催案内によれば、同講演会では「1. オープンサイエンスを巡る政策動向と求められる大学図書館機能への展望」、「2. 研究データのオープン化に向けた研究者の取り組みと図書館職員への期待」、「3. 大学図書館におけるオープンサイエンスの支援事例」に関する講演を柱とし、情報共有と意見交換を行うとのことです。

定員は80名で、参加費は無料ですが、ウェブフォームからの事前申込(応募締切:2019年2月5日)が必要です。

【図書館機構】「オープンサイエンス時代の大学図書館-これから求められる人材とは―」(平成30年度 国立大学図書館協会近畿地区助成事業)(京都大学図書館機構、2018/12/3付け)
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1379938

スウェーデン・Bibsamコンソーシアムと英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)、オープンアクセス出版等に関する契約で合意

Bibsamコンソーシアムを代表してライセンス契約の交渉を行っているスウェーデン王立図書館(NLS)と英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)は、2018年11月29日、オープンアクセス(OA)出版等に関する契約で合意したと発表しました。

アクセス料金と論文処理費用(APC)を含むオフセットモデルによる3年間契約です。同コンソーシアムに所蔵する研究者は、同出版局のハイブリッドジャーナルやOAジャーナルで公的資金を受けた研究成果をOAで公表することができるほか、2019年1月から同出版局の全ての出版物にアクセスできます。

同出版局にとって同内容での契約は、2017年5月にオランダ大学協会と締結した契約に続く2例目となります。

cOAlition S、Plan Sの要件を満たすための手順をまとめた手引きを公表:フィードバックを募集中

2018年11月27日、2020年までの完全・即時オープンアクセス(OA)実現を目指すイニシアチブ“cOAlition S”は、OA推進の10の原則“Plan S”をどのように満たすかについての手引きを公表したと発表しました。

Plan Sの要件を明確化し、それを満たすための手順をまとめたものであり、2019年2月1日17時00分(中央ヨーロッパ標準時)を期限として、手引きへのフィードバックを呼びかけています。

Plan S: From Principles to Implementation. cOAlition S Releases Implementation Guidance on Plan S(cOAlition S, 2018/11/27)
https://www.coalition-s.org/implementation-guidance-on-plan-s-now-open-for-public-feedback/

FOSTER Plus、オープンサイエンスに関する10のオンライン講座を公開

2018年11月21日、欧州連合(EU)が助成する、Horizon2020以降のオープンサイエンス実用的な実装を促進する2年間のプロジェクト“FOSTER Plus”が、オープンサイエンスの主要テーマに関する10のオンライン講座を公開したと発表しています。

各講座の受講には約1時間必要で、アカウント登録せずに受講することは可能ですが、終了証明書が必要な場合は受講時の登録が必要です。講座の受講順は特に定められていませんが、 “What is Open Science?”から受講を開始することが推奨されています。

また、特定分野の知識を取得したい人向けに、4つから5つの講座で構成される5つの学習コースも提案されています。

Release of the FOSTER Open Science toolkit(FOSTER,2018/11/21)
https://www.fosteropenscience.eu/node/2556

米・ジョンズホプキンス大学、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)と連携し、助成機関と所属機関のOAポリシーに則った研究成果公開を支援するアプリケーションを開発

2018年11月13日、米国のジョンズホプキンス大学Sheridan図書館は、米・ハーバード大学のOffice for Scholarly Communicationや米・マサチューセッツ工科大学(MIT)図書館と連携し、研究者が助成機関と所属機関の双方のオープンアクセス(OA)ポリシーに準じているかを同時に確認できるウェブアプリケーションPublic Access Submission System(PASS)の開発を行うことを発表しました。

2018年7月、PASSはジョンズホプキンス大学のOAポリシー策定の一環として始まりました。同学のブログでは研究者は助成機関と所属機関内のOAポリシーに従った研究成果公開を、個別に行っている現況を指摘し、PASSを用いるとPubMedCentralと機関リポジトリに論文を同時に登録することが可能であると述べています。PASSは自動的にDOIに基づいてメタデータフィールドを完成させ、助成金の情報を論文に添付し、自由記述欄への入力の支援等を行うとしています。

PASSはオープンソースでGitHubに公開されています。2019年春には試行プログラムを実施する予定で、ハーバード大学は保健科学分野で、MITは生命科学分野でテストを行う予定です。

英・JiscとElsevier社、Publications RouterへのScienceDirectのメタデータの提供に関して合意

2018年11月26日、Elsevier社は、英・Jiscと、研究評価の枠組であるREFにおけるオープンアクセス(OA)の基準を履行する機関の共同支援に関して合意したと発表しました。

2016年のScienceDirectのコンポーネントに関する合意を更新するもので、ScienceDirectに搭載された論文・ジャーナルのメタデータ(受理日、エンバーゴ、助成金ID等)を、Elsevier社のAPIを介して、JiscのPublications Routerにより、各機関の機関リポジトリからアクセスできるようにするもので、カスタマイズしたフィードを入手することも可能です。

各機関では、それらのメタデータを図書館システムや機関リポジトリに取り込むことで、所属研究者の出版活動を深く洞察し、OAポリシーを遵守するための措置を講じることができるようになるとしています。

これにより、既にPublications Routerを通じて通知・転送されているものとあわせて、74%の英国の著者の論文を把握できるようになると発表されています。

PeerJシリーズとして新たに化学領域の5誌の創刊が発表される

2018年11月6日、オープンアクセス(OA)誌PeerJのブログにおいて、新たに化学領域のOA誌を5誌、創刊することが発表されました。

PeerJは2012年に創刊された、生涯投稿料を採用したことで話題となったOA誌です(現在は一般的なAPC支払いによる投稿も受け付けています)。PeerJ自体は生命科学領域を対象としており、2015年にはコンピュータ科学領域を対象とする”PeerJ Computer Science”を創刊していました。また、2017年にはPeerJ本誌の対象領域に環境学が追加されています。

PeerJのブログによれば、そのほかにも多くの領域からその領域を対象としたPeerJの創刊を希望する声が寄せられており、中でも多かったのが化学領域であった、とのことです。そこで今回、新たに物理化学を対象とする”PeerJ Physical Chemistry”、有機化学対象の”PeerJ Organic Chemistry”、無機化学対象の”PeerJ Inorganic Chemistry”、分析化学対象の”PeerJ Analytical Chemistry”、そして材料科学対象の”PeerJ Materials Science”の5誌を創刊することとした、とされています。

英・Jisc、永続的識別子(PID)の適切な利用によるオープンアクセス(OA)のワークフロー効率化に関する説明文書を公開

2018年10月24日、英・Jiscが説明文書“The potential of global identifiers to support more efficient workflows for all kinds of OA”を公開しました。

同文書は、永続的識別子(PID)レジストリを適切に利用することで、オープンアクセス(OA)ポリシーの管理上の負担を緩和し、ワークフローを改善できる可能性について説明しています。

研究者(ORCID)、出版物(Crossref)、研究データ(DataCite)、研究機関(ISNI)、助成機関(CrossRefの“Funder Registry”)のPIDが紹介されています。

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