オープンアクセス

ワイカト大学、OA義務化方針を決定 ニュージーランドでは初

2014年3月24日、ニュージーランドのワイカト大学(University of Waikato)が、2014年3月の同大学評議会(Academic Board)でオープンアクセス(OA)義務化方針が承認されたことを発表しました。ニュージーランドでOA義務化方針を決定したのは同大学が初めてとのことです。

このOA義務化方針では、査読論文について、基本的に同大学のリポジトリ”Research Commons”に収録することを求めています。

University of Waikato approves Open Access Mandate Guidelines(University of Waikato、2014/3/24付け)
http://www.waikato.ac.nz/news-events/media/2014/03university-of-waikato-approves-open-access-mandate-guidelines.shtml

Open Access Mandate Guidelines(University of Waikato)
http://www.waikato.ac.nz/__data/assets/pdf_file/0007/186586/open-access-guidlines.pdf

研究成果の共有や公開、保存のためのプロジェクト“SHared Access Research Ecosystem: SHARE”の概要(記事紹介)

米国のNPO・EDUCAUSEが刊行する“EDUCAUSE Review”の2014年3/4月号に、北米研究図書館協会(ARL)等が進める研究成果の共有や公開、保存のためのプロジェクト“SHared Access Research Ecosystem: SHARE”の概要を紹介する記事が掲載されています。著者はSHARE運営委員会のCo-Chair、Tyler Walters氏と、ARLのProgram Director for Transforming Research LibrariesであるJudy Ruttenberg氏です。

SHared Access Research Ecosystem(EDUCAUSE Review、2014/3/24付け)
http://www.educause.edu/ero/article/shared-access-research-ecosystem

New EDUCAUSE Article Provides Useful Overview of SHared Access Research Ecosystem (SHARE)(LJ INFOdocket、2014/3/24付け)

DOAJが雑誌登録受付フォームを刷新 より詳細な情報の収集・評価へ

2014年3月19日、オープンアクセスジャーナルのディレクトリであるDOAJ(Directory of Open Access Journals)が新たな雑誌情報の登録受付フォームを公開しました。新しい登録受付フォームでは、編集体制の透明性と質やライセンスの種類について等、従来よりも詳細な情報を入力する必要があります。これらの情報はその雑誌を評価し、DOAJに含めるべきか否かを決定する際に用いられるとのことです。

今後、DOAJへの雑誌情報登録を希望する出版者は、すべての情報を提供することが求められます。また、新規受付雑誌だけではなく、すでにDOAJに収録されている雑誌についても今後、同様の情報を提供するよう求めていく予定であるとのことです。

DOAJ Journal Application Form(DOAJ)
http://doaj.org/application/new?pressrelease

The new application form for journals' inclusion in DOAJ has been released(DOAJ Press Release、2014/3/19付け)

Wiley社、オープンアクセス誌へのAltmetrics導入を発表

2014年3月19日、Wiley社は同社が発行するすべてのオープンアクセス誌にAltmetricスコアを導入することを発表しました。

Wiley社は2013年5月から6か月間、同社の6つの雑誌を対象にAltmetricスコアを試験導入していました。この試験導入期間中、対象論文の約40%が10以上のAltmetricスコアを獲得したことや、期間中に行った利用者調査でAltmetricスコアの表示をポジティブに捉える回答が多かったことを受け、今回の導入に踏み切ったとのことです。

Altmetricスコアの導入対象はWileyが発行する35のオープンアクセス誌で、近く創刊される1誌にも導入されるとのことです。

Wiley introduces Altmetrics to its Open Access journals(Wiley社のブログ、2014/3/19付け)
http://exchanges.wiley.com/blog/2014/03/19/wiley-introduces-altmetrics-to-its-open-access-journals/

Wileyのオープンアクセス誌が論文のソーシャル・インパクトを示すAltmetricを導入(ワイリー・サイエンスカフェ、2014/3/20付け)

英ウェルカム財団、2012-2013年に同財団の助成によりAPCが支払われた論文のリストを公開

2014年3月17日、英ウェルカム財団が、2012-2013年に同財団の助成の中からAPC(論文加工料)が支払われた論文のリストを研究データ公開プラットフォームfigshareで公開しました。リストの中には論文タイトルや掲載された雑誌名、その出版者名等の情報に加え、実際に支払われたAPCの金額も掲載されています。

同リストを分析した”Research Information”誌の記事によれば、もっとも高額のAPCが支払われたのは論文ではなく、Palgrave Macmillan社から出版されたモノグラフ”Fungal Disease in Britain and the United States 1850-2000”で、APCの金額は13,200ポンドでした。雑誌論文の中で最も高額だったのは” Public Service Review”という雑誌に掲載された論文の6,000ポンドでしたが、現在この雑誌のサイトは閲覧できなくなっています。存在が確認できる雑誌論文の中で最もAPCが高額だったのは、Elsevier社のLancetシリーズに掲載された論文で、5,760ポンドでした。リストには全体で2,127の論文等に関する情報が掲載されています。

ハイブリッドオープンアクセスはすべて同じ、わけではない(オーストラリア)

2014年3月13日、Australian Open Access Support Group(AOASG)のウェブサイトに「ハイブリッドオープンアクセスはすべて同じわけではない」(”Not all hybrid is equal”)と題したページが掲載されました。AOASGはオーストラリア国立大学、クイーンズランド工科大学などオーストラリアの9つの大学によって構成される、オーストラリアのオープンアクセス(OA)推進団体です。

今回公開されたページでは、購読モデルの雑誌の中で著者が追加料金を払った論文のみOAとするハイブリッドOAモデルについて、「ハイブリッドOA論文は必ずしもはっきりそうわかるよう示されるとは限らない」、「ハイブリッドOAにしてもサーチエンジンなどで見つけられるようになるとは限らない」、「どのようなライセンスが採用され、どれくらいコストがかかるかは様々である」等、出版社によってハイブリッドOAの扱いが異なることについて注意を促しています。

なお、この記事は”Payment for Publication”と題した、OAにおける著者支払いに関するシリーズの一環として公開されたものです。そのほかに「OAに対する助成はハイブリッドOAにも使えるか」、「ハイブリッドOAのコスト」などの記事も公開されています。

欧州研究図書館協会(LIBER)とEIFLが覚書を締結

2014年3月17日、欧州研究図書館協会(LIBER)とEIFLが、欧州委員会などの組織に対する主導権の強化や、オープンアクセスや著作権の分野での協力などを目的とした覚書を締結したとのことです。

また、この覚書以外に、FOSTERやPASTEUR4OAなどのプロジェクト、学術コミュニケーションに必要な図書館スキルの評価についてのタスクフォースなどでも協力するとのことです。

EIFL and LIBER sign Memorandum of Understanding(LIBER, 2014/3/17付)
http://www.libereurope.eu/news/eifl-and-liber-sign-memorandum-of-understanding

Memorandum of Understanding between LIBER(Ligue des Bibliotheques Europeenees de Recherche) and EIFL
http://www.libereurope.eu/sites/default/files/images/Scan_1.pdf

EIFL
http://www.eifl.net/

EIFL supports new taskforce on librarians' competencies

国立情報学研究所、総合目録データベースのデータ公開方針を決定

2014年3月17日、国立情報学研究所(NII)が、2014年2月14日開催の第7回連携・協力推進会議にて決定された「総合目録データベースのデータ公開方針」に基づき、総合目録データベース内のデータの公開を進めていくと発表しています。

総合目録データベースのデータ公開方針(NII)
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/about/infocat/od/

総合目録データベースのデータ公開に関するパブリックコメントの結果について(NII)
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/about/project/od2013/

物質・材料研究機構(NIMS)が発行するオープンアクセス材料科学ジャーナル“Science and Technology of Advanced Materials”、CC-BY 3.0ライセンスを適用へ

2014年3月6日、独立行政法人物質・材料研究機構(NIMS)が責任編集を行うオープンアクセス材料科学ジャーナル“Science and Technology of Advanced Materials”(STAM;ISSN 1468-6996)が、掲載される全論文に対しCC-BY 3.0ライセンスを適用することが発表されました。

STAM誌はNIMSが英国物理学会出版局(Institute of Physics Publishing, IOP)と共同で刊行している雑誌で、2008年からオープンアクセス誌となっています。また、2014年1月にはスイス連邦材料試験研究所(Empa)との間で、今後5年間の国際共同刊行について合意したことも公表されていました。

Leading open access material science journal changes copyright license(IOP Publishing、2014/3/6付け)
http://ioppublishing.org/newsDetails/leading-open-access-material-science-journal-changes-copyright-license

参考:

オープンアクセス学術出版協会(OASPA)にBrill社が加盟

2014年1月29日、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)に Brill社が加盟しました。2014年2月4日現在、商業出版社、学術出版社や関連機関など82機関がOASPAに加盟しているようです。

Brill joins the Open Access Scholarly Publishers Association (OASPA)(Brill, 2014/1/29付け)
http://www.brill.com/news/brill-joins-open-access-scholarly-publishers-association-oaspa

Open Access Scholarly Publishers Association:Members(OASPA)
http://oaspa.org/membership/members/

Member Record: BRILL(OASPA)
http://oaspa.org/member-record-brill/

Brill Open
http://www.brill.com/brill-open-0

参考:
オープンアクセス学術出版協会(OASPA)にProQuest社が加盟
Posted 2014年1月27日

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