オープンアクセス

韓国国立中央図書館、機関リポジトリ普及促進事業OAKの2017年の対象機関を発表:参加機関が44機関に

2017年7月14日、韓国国立中央図書館(NLK)が、同館が主管する機関リポジトリ普及促進事業OAKの2017年の対象機関を発表しました。

新規に普及のための協約を締結する機関は、韓国開発研究院、韓国法制研究院、韓国コンテンツ振興院の3機関で、これにより同事業には44機関が参加していることになります。また、亜洲大学校医学部、延世代学校医学図書館、韓国保健社会研究院の3機関が、改善のための協約を締結します。

締結機関は、OAKのメタデータ標準に対応したリポジトリ構築、内部システム連携、無償でのシステムメンテナンス(1年)、担当者研修などの支援を受けることができます。

지식 세계화를 위한 도전, 열린지식저장소 보급 확대(NLK,2017/7/14)
http://www.nl.go.kr/nl/commu/libnews/article_view.jsp?board_no=9190&notice_type_code=3&cate_no=0

東京大学附属図書館、『オープンアクセスハンドブック』を公開

2017年7月13日、東京大学附属図書館は、『オープンアクセスハンドブック』を公開しました。

『オープンアクセスハンドブック』は学内の研究者がオープンアクセスおよびオープンサイエンスを実施するための手引きとして作成されました。オープンアクセスの沿革、オープンアクセス実施の方法、オープンサイエンスの概要と動向などがまとめられています。

『オープンアクセスハンドブック』を公開しました(東京大学附属図書館、2017/7/13付け)
http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/koho/news/news/fuzokuto_17_07_13.html

オープンアクセスハンドブック(UTokyo Repository)
http://hdl.handle.net/2261/72694

ハンガリーの機関リポジトリ(記事紹介)

OpenAIREのブログに2017年7月12日付けで、ハンガリーの機関リポジトリに関する調査の結果を紹介する記事が掲載されています。

この調査は、2017年2月から3月にかけて、ハンガリーの国立図書館でもあるデブレツェン大学(University of Debrecen)図書館が実施しました。ハンガリーの機関リポジトリのネットワーク形成のためのコンソーシアムHUNOR(HUNgarian Open Repositories)のメンバーを対象にオンライン調査を実施し、23の回答を得ました。

次のような結果が紹介されています。

・農学、人文科学、神学などの分野をカバーしている
・収録しているコンテンツのうちオープンアクセスのコンテンツが占める割合が90%以上なのは、5のリポジトリである
・雑誌記事、図書、図書の一部の章、学位論文などが主に収録されている

Landscape of Hungarian Repositories 2017(OpenAIRE Blog, 2017/7/12)
https://blogs.openaire.eu/?p=2071

引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OC、新たに16の出版者が参加

2017年7月11日、学術出版物の引用データのオープン化を推進するイニシアティブInitiative for Open Citations(I4OC)は、4月の立ち上げ以降新たに16の出版者が加わり、参加している出版者は40を超えたことを発表しました。

これにより、引用データ量が多い上位20の出版者のうち、13の出版者が引用データをオープンにしているとのことです。また、オープンな引用データをもつ記事が1,600万件を超え、CrossRef中の記事3,500万件に占めるその割合は45%を超えました。

その他、OASPA、LIBER、Jiscなどの機関が新たにI4OCに賛同していることも発表されています。

I4OCは、CrossRefに引用データを登録している小規模な出版者を中心に、参加を呼び掛けています。

Open Research Funders Group、研究助成機関のOAポリシー策定のためのガイドを公開

2017年7月10日、大手研究助成団体によって結成されているOpen Research Funders Group(ORFG)が、研究助成機関が助成ポリシーを策定するにあたってのガイド“HowOpenIsIt? A Guide for Evaluating the Openness of Journals”を公開しました。

研究助成機関が、オープンアクセス(OA)ポリシーを策定するにあたって、ジャーナルのオープンさを評価する際に、考慮すべき注意点の枠組みを示したものです。

OAの中核的な構成要素として“reader rights”、“reuse rights”、“copyrights”、“author posting rights”、“automatic posting”、“machine readability”の6点をあげ、それらが満たされている程度に基づいて「オープン」「非オープン」間でのオープンさを図示しています。

JPCOAR、COAR2017年(第8回)総会の参加報告書と発表資料を公開

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)が、2017年5月8日から10日にかけてヴェネツィア大学で開催されたオープンアクセスリポジトリ連合(COAR)2017年(第8回)総会の参加報告書と、同会における発表資料を公開しています。

同会では国立情報学研究所の山地委員が日本のオープンサイエンスの基盤整備に関する取り組みを紹介するとともに、お茶の水女子大学の香川委員がJPCOARスキーマの策定について事例報告を行ったとのことです。

COAR(オープンアクセスリポジトリ連合)の2017年総会に参加しました(JPCOAR、2017/7/10付け)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/?page_id=49#_href_125

参考:
E1830 - オープンアクセスリポジトリ推進協会の発足 カレントアウェアネス-E No.309 2016.08.18
http://current.ndl.go.jp/e1830

欧州大学協会(EUA)、よりオープンな学術情報流通システムへの移行に向けた報告書を公開

2017年6月29日、欧州大学協会(EUA)は、よりオープンな学術情報流通システムへの移行に向けて欧州の大学や各国の大学学長会議を支援するため、オープンアクセス(OA)に関する報告書2タイトルを公開しました。

“Towards Full Open Access in 2020: aims and recommendations for university leaders and National Rectors’ Conferences”では、さまざまな分野にわたって、OAに関する提言を行っています。質の高い査読、研究成果に対する著者等の権利の保証、公共機関と出版社の双方が満足できる費用便益比などに基づいたオープンな学術情報流通システムの実現を呼び掛けています。

“Open Access in European universities: results from the 2015/2016 EUA institutional survey”では、OAのポリシーや実践について、各機関の実施状況を2014年の前回調査から追跡しています。調査は2015年10月から2016年1月まで実施され、欧州の33の国の169の機関から回答を得ています。出版物へのOAのほか、今回初めて、研究データへのOAにも焦点を当てています。

カナダ研究図書館協会、持続可能な学術出版のための枠組みモデルに関する最終報告書を公開

2017年7月4日、カナダ研究図書館協会(CARL)のCanadian Scholarly Publishing Working Group(CSPWG)が、同国における持続可能な学術出版のための枠組みモデルを提示する最終報告書を公開しました。

枠組みは、各々の現状が異なる事から、単行書、雑誌、その他新しい学術型式におけるいくつかの関連した取り組みをまとめたものとなっています。

また、重要な原則として、以下の6点を示しています。

・Accountable to the academy
・Supporting openness
・Supporting high-quality publishing practices
・Well-informed authors
・Rich Canadian publishing opportunities
・Building on strength

フランスの学術機関のコンソーシアムCouperin、DOAJへの支援を表明

2017年7月4日、OAジャーナルのディレクトリであるDOAJ(Directory of Open Access Journals)は、フランスの学術機関のコンソーシアムCouperinと、DOAJへの支援について合意したと発表しました。

Couperinにはフランスの大学や研究機関、教育機関、フランス国立図書館(BnF)、博物館、病院等、250以上の機関が加盟していますが、現在、47の機関がDOAJへの支援について署名を済ませています。

COUPERIN TO SUPPORT DOAJ AS A CONSORTIUM(DOAJ, 2017/7/4)
https://blog.doaj.org/2017/07/04/couperin-to-support-doaj-as-a-consortium/

Couperin
http://www.couperin.org/

フィンランドの研究者グループ、Elsevier社の雑誌の編集・査読へのボイコット運動を実施中

フィンランドの研究者グループが、専用ウェブサイト“No deal, no review”を開設し、Elsevier社の雑誌の編集・査読をボイコットする運動を実施しています。

同国では、図書館コンソーシアム“FinELib”を支援することを目的に、2016年11月からウェブサイト“Tiedonhinta.fi”で実施されていた、学術雑誌の公正な価格とオープンアクセス(OA)促進のための、出版社との継続的な交渉を請願するオンラインでの署名活動において、2,700人以上の研究者からの署名が集まりました。署名者の2/3にあたる1,800人以上が、交渉が決裂し、購読が終了した際には、出版社をボイコットする覚悟ができていると表明しているとのことです。

その後、Wiley社、米国化学会(ACS)との交渉は進展しましたが、Elsevier社との交渉は進捗が見られないため、交渉を支援するため、今回実施されるものです。

ウェブサイトでは、世界からの署名を受け付けています。

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