長期保存

DryadとDANS、研究データの長期保存とアクセシビリティの保証で協同

2017年7月12日、データリポジトリのDryadと、オランダの学術情報の収集・提供機関であるData Archiving and Networked Services(DANS)は、研究データの長期保存とアクセシビリティの保証に共同で取り組むことを発表しました。

Dryad Digital Repositoryには、5万人以上の研究者の、1万5,000を超えるデータパッケージと5万を超えるファイルが収録されていますが、これらはDANSのアーカイブに定期的にバックアップされます。DANSはDryadの後継アーカイブとしても機能し、DryadのDOIの発見可能性を維持し続けます。メタデータについては、DANSのオンライン・アーカイビング・システムEASYから利用可能です。

米国議会図書館(LC)と米国国立公文書館(NARA)、PDFに関する国際標準の採用の促進を目的とするPDF Associationに参加

2017年7月13日、米国議会図書館(LC)と米国国立公文書館(NARA)は、PDF Associationにパートナー機関として参加したことを発表しました。

PDF Associationは、PDFに関する国際標準の採用を促進することを目的としており、2006年に設立されました。現在、約140の企業が参加しています。PDFに関する国際標準は、ISO/TC 171/SC 2によって管理されています。

Library of Congress, National Archives Join PDF Association(LC, 2017/7/13)
https://www.loc.gov/item/prn-17-103/library-of-congress-national-archives-join-pdf-association/2017-07-13/

国立国会図書館(NDL)、国立情報学研究所(NII)の電子図書館事業(NII-ELS)により提供されていた論文データの一部を収集・保存・公開

2017年6月22日、国立国会図書館(NDL)は、国立情報学研究所(NII)の電子図書館事業(NII-ELS)により提供されていた論文データの一部を収集・保存・公開することを発表しました。

これは、NII-ELSにより提供されていた論文データの長期保存と公開を目的としており、対象は、

・学協会がNDLによる収集・保存・公開を希望する論文
・発行終了あるいは編集元の解散等の理由により、学協会等から公開が行われない論文

で、約380誌、100万件の論文が該当します。

第一弾として、6月22日、29誌、5,149件の論文データを国立国会図書館デジタルコレクションから公開しました。CiNii Articlesの検索結果のリンクからも利用可能です。その他の論文データについても、順次、収集・保存・公開していきます。

全国科学博物館協議会(全科協)の『全科協News』、「画像・映像資料の保存」と題する特集記事を掲載

全国科学博物館協議会(全科協)発行の『全科協News』47巻1号が、「画像・映像資料の保存」と題する特集を組んでいます。

掲載されている記事は次のとおりです。

「写真画像の保存~プリントを中心に~」(東京都写真美術館 山口孝子)
「写真原板(フィルム)の保存とその利用」(公益社団法人日本写真家協会日本写真保存センター 中川裕美)
「美術館における映像資料の保存フォーマットについて」(東京都写真美術館 田坂博子)
「デジタル化された映像資料の長期保存」(東京国立近代美術館フィルムセンター 大関勝久)

全科協ニュース Vol47. no.1(全科協)
http://jcsm.jp/info/%E5%85%A8%E7%A7%91%E5%8D%94%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9-vol47-no-1/

アンドリュー・W・メロン財団と英国の電子情報保存連合(DPC)、電子メールのアーカイブへの技術的アプローチに関するタスクフォースを結成

2016年11月1日、アンドリュー・W・メロン財団と英国の電子情報保存連合(DPC)が、電子メールのアーカイブへの技術的アプローチに関するタスクフォース(Task Force on Technical Approaches for Email Archives)の結成を発表しました。

個人的にやり取りされた書簡は、人文・社会科学の歴史家や研究者等にとって重要な情報源ですが、現在ではほとんど電子資料、とくに電子メールの形態でやり取りされています。

しかし電子メールについては、作成・送受信・閲覧・保管などの技術的要素が複雑に絡み合っていて保存に課題があり、他の電子資料の保存・提供に比べるとその取組が遅れていました。また、プライバシーや法的な課題、メッセージ本体と添付ファイルの保存などの問題もあります。

このタスクフォースは、電子メールの保存に関する現在のフレームワークやツール等を評価することを責務としており、

・技術的なフレームワークを明確にすること
・既存のツールがこのフレームワークにどのように適合するのか提案すること
・他に取り上げるべき観点がないか検討すること

などに関するアジェンダを策定することとしています。

Internet Archive(IA)、Firefoxと共同で、リンク切れのウェブページの代わりにIAが保存するウェブページを表示できる実験的なプログラム“No More 404s”を立ち上げ

Internet Archive(IA)が、Firefoxと共同で実験的なプログラム“No More 404s”を立ち上げました。

このプログラムは、リンク先のウェブページが存在しない場合、そのページがIAのWayback Machineに保存されていれば、その保存されているページをFirefoxのアドオンがユーザーに知らせてくれるというものです。

Wayback Machineでは、20年にわたって保存された4,900億以上のページを利用することができます。

このプログラムを体験するには、Firefoxに“Test Pilot”をインストールして、“No More 404s”のアドオンを有効にする必要があります。

No More 404s! Resurrect dead web pages with our new Firefox add-on.(IA, 2016/8/9)
http://blog.archive.org/2016/08/09/no-more-404s-resurrect-dead-web-pages-with-our-new-firefox-add-on/

Firefox Test Pilot(Firefox)
https://testpilot.firefox.com/

参考:

米国科学財団(NSF)、3,500万ドルを助成して、科学研究に使用されるソフトウェアの持続可能性向上のための機関を設立

2016年7月29日、米国科学財団(NSF)は、科学研究に使用されるソフトウェアの持続可能性を高めるために3,500万ドルを拠出することを明らかにしました。

これは、ソフトウェア研究に対して助成するNSFのSoftware Infrastructure for Sustained Innovation(SI2)プログラムが、持続可能なソフトウェアに関する研究や教育においてイノベーションを促すことを目的として、Molecular Sciences Software InstituteとScience Gateways Community Instituteの設立に対して、今後5年間で3,500万ドルを助成するものです。これらの機関は、科学研究に使用されるソフトウェアの開発・維持管理等に関する長期的なハブとして機能するとのことです。

NSF commits $35 million to improve scientific software(NSF, 2016/7/29)
http://nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=189347&org=NSF&from=news

参考:
E1820 - 研究用ソフトウェアの持続可能性
カレントアウェアネス-E No.307 2016.07.14

米国議会図書館(LC)、長期保存のための推奨フォーマットのガイド”Recommended Formats Statement”の2016-2017年版を公開

2016年7月、米国議会図書館(LC)は、長期保存のための推奨フォーマットのガイド”Recommended Formats Statement”の2016-2017年版を公開しました。

今回の修正では、ウェブサイトが創作物の一分野として追加されました。

Library of Congress Recommended Formats Statement 2016-2017(LC)
http://www.loc.gov/preservation/resources/rfs/TOC.html

Library of Congress Recommended Formats Statement 2016-2017(PDF: 353KB)
http://www.loc.gov/preservation/resources/rfs/RFS%202016-2017.pdf

Library of Congress Recommended Formats Statement(LC)
http://www.loc.gov/preservation/resources/rfs/

Recommended Formats Statement: Expanding the Use, Expanding the Scope(The Signal, 2016/7/26)

電子情報保存連合(DPC)、トランザクション・データの保存に関するレポート“Preserving Transactional Data”を公表

2016年6月15日、英国の電子情報保存連合(DPC)が、トランザクション・データの保存に関するレポート“Preserving Transactional Data”を公表しました。

このレポートは、データ保存のための要件や、データの再利用に伴う課題について解説しており、また、データ保存を実践する際の問題や戦略についても言及しています。データ保存の事例も紹介しています。

Digital Preservation Coalition
http://www.dpconline.org/
※「Latest News」に「‘Preserving Transactional Data’: new DPC Technology Watch Report now available 15 Jun 2016」とあります。

‘Preserving Transactional Data’: new DPC Technology Watch Report now available(DPC)
http://www.dpconline.org/newsroom/latest-news/1706-preserving-transactional-data-new-dpc-technology-watch-report-now-available

ユネスコ等の"UNESCO PERSIST"プロジェクトが、MLA向けデジタル遺産保存のガイドラインを公開

2016年3月10日、ユネスコ、国際図書館連盟(IFLA)、国際公文書館会議(ICA)等によるデジタル遺産の長期保存のためのイニシアチブであるUNESCO PERSIST(Platform to Enhance the Sustainability of the Information Society Trans globally)プロジェクトは、ガイドライン"The UNESCO/PERSIST Guidelines for the selection of digital heritage for long-term preservation"を公開しました。

ガイドラインの目的は、長期的に持続可能な保存を行うために、デジタル遺産の選択に関し、MLA等の各機関が方針を立案する際の出発点を提供することであるとされています。

Launch of the PERSIST digital heritage selection Guidelines(IFLA, 2016/3/10)
http://www.ifla.org/node/10315

"The UNESCO/PERSIST Guidelines for the selection of digital heritage for long-term preservation"

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