図書館員

IFLA Journal、2017年12月号が刊行

国際図書館連盟(IFLA)が刊行する“IFLA Journal”の43巻4号(2017年11月)が公開されました。

IFLA・カナダ王立協会(RSC)・ニュージーランド図書館協会(LIANZA)・オーストラリア図書館協会(ALIA)・イングランド芸術評議会(ACE)が将来の図書館や図書館員をテーマに実施したプロジェクト(2011年から2016年)の報告書を分析した論考、シンガポールの中等学校6校の学校図書館が校内の読書活動の中心へと変化した要因を分析した論考、カリブ海地域の図書館における地域の文化製品の収集・保存等に関する実践活動を調査した論考、米国の大学院への留学生が初年度に如何に新しい学問環境に馴染み、研究方法を学び、図書館の資源や空間を利用するかを調査した論考、ニュージーランドの法定納本制度の歴史を概観するとともに今後マオリ族・難民といった多様なコミュニティーのデジタル遺産に対応する納本制度の更新の必要性を指摘した論考が掲載されています。

Out Now: December 2017 issue of IFLA Journal(IFLA,2017/11/7)
https://www.ifla.org/node/15624

E1968 - 図書館総合展2017フォーラムin安城<報告>

2017年では4か所目の図書館総合展「地域フォーラム」(E1940参照)が9月23日,愛知県の安城市中心市街地拠点施設「アンフォーレ」で開催された。アンフォーレは2017年6月にオープンし,その中心施設がアンフォーレ本館の2階から4階に位置する安城市図書情報館(以下,図書情報館)である。フォーラムでは,作家の荒俣宏氏の基調講演「つながる読書」,荒俣氏に神谷学安城市長とアンフォーレを設計した三上建築事務所の益子一彦所長を加えたパネル討論「まちづくりと図書館」などが行われた。主催者発表の参加者は267人であった。

オーストラリア図書館協会、図書館情報学の教育と技能・雇用に関するレポートの2017年版を公表

2017年10月10日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、図書館情報学(LIS)の教育と技能・雇用に関するレポート“ALIA LIS Education, Skills and Employment Trend Report 2017” を公表しました。

報告書では、2010年から2015年の5年間で、労働者のなかでの図書館員の職は43.5%減少、図書館技術職では16.3%減少、図書館アシスタント職は12.4%減少していること、また、オーストラリア雇用省が、2022年にかけて、図書館員の雇用増加率を15.6%増、図書館技術職については安定的、図書館アシスタントは13%減と予測していることが紹介されています。

今後5年間は、図書館情報学に関する有資格者のポジションは漸増するものの、資格を持たない職員のポジションは大幅に減少することが予測されることや、図書館界の雇用が静的で欠員が生じにくい傾向が指摘されています。

国家デジタル管理連盟(NDSA)、デジタルコンテンツの保存のための職員配置や組織に関するレポート“Staffing for Effective Digital Preservation 2017”を公開

2017年10月17日、米国の国家デジタル管理連盟(National Digital Stewardship Alliance:NDSA)のStaffing Survey Working Groupが、デジタルコンテンツの保存のための職員配置や組織に関するレポート“Staffing for Effective Digital Preservation 2017”を公開したことを発表しました。

2017年に実施した調査の結果をまとめたもので、133の組織から回答がありました。組織の種別や規模、デジタルコンテンツ保存に関する組織や職員配置に対する現状認識、職員の能力や研修の必要性に対する組織の考え、などが紹介されており、また2012年の調査結果とも比較しています。レポートだけでなく、調査のデータも公開しています。

主な統計と調査結果の概要は次のとおりです。

・14か国から133の組織が回答。78%は米国の組織。
・政府機関、博物館、歴史関係の学会、公共図書館、営利企業等、13分野の組織が回答。46%は大学の図書館や文書館等。
・58%の組織では50TB以下のコンテンツを管理。

韓国図書館協会、公共部門の非正規雇用を正規雇用に転換する現政権の方針に対する協会の立場を発表

2017年10月18日、韓国図書館協会(KLA)が、公共部門の非正規雇用を正規雇用に転換する現政権の方針に対する協会の立場を発表しました。

8月24日から9月4日まで実施した会員館対象の現状調査の内容を整理して発表したものです。

同政策を歓迎すると述べる一方、公共図書館の現状を理解しないまま機械的に推進される懸念が禁じ得ないとし、現在の正常ではない人材構造を専門的に改革し、国民が十分に満足できる図書館サービスを提供できるようにすることを要請しています。

具体的には、正規雇用への転換以前に「図書館法」に規定された数の司書職員配置を優先的に取り組むべきこと、文化体育観光部が現場の意見を反映させた正規雇用転換のための統一的な基準・ガイドラインを作成すること、図書館の専門業務を実施するために必要な部門の職員は司書有資格者を対象とした公正な方式で転換を実施すること、協会が実施した現状調査を参考にして新規司書職員の補充と正規雇用への転換を望ましい方向に推進すること、非専門的な職員や司書以外の専門職の相応な方式での転換や無期契約職員の処遇の改善を実施すること、が要請されています。

米国議会図書館、キャリアの浅い図書館員を対象とした“Librarians-in-Residence”の実施を発表

2017年10月17日、米国議会図書館(LC)が、キャリアの浅い図書館員を対象としたパイロットプログラムとして“Librarians-in-Residence”を実施すると発表しています。

キャリアの浅い図書館員に、専門性の開発と、LCの蔵書の構築・管理・提供に貢献する機会を与えるもので、米国図書館協会(ALA)が認定した図書館情報学大学院で、2016年12月から2018年6月までの期間に修士号を取得した(取得予定の)人物を対象に、2017年11月1日から11月30日まで、募集が行われます。

プログラムの実施期間は、2018年6月からの半年間で、最大4人が選出されます。

Library Journal誌、2016年の米国の図書館情報学大学院の卒業生の就職状況調査の結果を掲載

2017年10月11日、Library Journal(LJ)誌は、同誌が毎年実施している米国の図書館情報学(LIS)大学院の卒業生の就職状況調査について、2017年版(2016年の状況)のデータを公開しました。

52の大学院の4,223人のデータを集計したもので、調査によると、83%の卒業生が常勤の職を得ており(2014年:83%、2015年:82%)、うち67%が図書館での勤務であり昨年の74%より減少しています。また、20%がその技術を活かして常勤の職として勤務しています。また、平均の初任給は5万1,798ドルで、昨年より7.45%上昇しています。

また、大学院入学時点で図書館での勤務経験がないと回答した割合が半分を超すことや、22%の学生が入学以前に他の上位の学位を取得していること、図書館情報学修士の取得と同時に他の学位を取得したと回答した割合が8%であること、今後別の学位を取得しようと考えていると回答した割合が14%であることなどが指摘されています。

米・公共図書館協会と医学図書館全米ネットワーク、公共図書館職員の健康情報に関する知識・能力を向上させる“Healthy Communities”イニシアチブを開始

2017年10月11日、米・公共図書館協会(PLA)と医学図書館全米ネットワーク(National Network of Libraries of Medicine:NNLM)が“Healthy Communities”イニシアチブの開始を発表しています。

住民に健康情報を提供する情報源となっている公共図書館の職員向けの9か月間のイニシアチブで、公共図書館における健康情報ニーズを評価するとともに、公共図書館員がそのようなニーズを満たすのに役立つ無料の情報源と専門性開発の機会を提供するものです。

2018年初頭には、健康情報に関する研修・ツール・情報源を提供する公共図書館用のウェブサイトが公開されるほか、研修やウェビナー(ウェブセミナー)の開催や、成功事例の記事やポッドキャストの公開を通じて、多くの図書館員が健康情報専門家の認定資格を取得することが目指されています。

イノベイティブな図書館リーダーを鍛える2日間の研修プログラムSILL 研修資料と映像を公開

イリノイ大学アーバナシャンペーン校図書館に設置された、図書館員向けの研修プログラム等を提供する機関Mortenson Center for International Library Programsが、イノベイティブな図書館リーダーを鍛える2日間の研修プログラム”Strengthening Innovative Library Leaders”(SILL)を公開しました。

SILLは「図書館員のリーダーシップスタイル」、「イノベイターとしての図書館リーダー」、「図書館リーダーとプラン」(現実的なゴールと計画をいかに立案するか)、「コミュニケイターとしての図書館リーダー」という4つのモジュールから成る研修プログラムです。一方的な座学ではなくグループワークやロールプレイング、アクションプランなど、参加型の内容から構成されています。

研修のスタートガイドやハンドブック、スケジュール、スライド等はCC-BY-NC-SAで公開されており、また実際の研修の映像もYouTubeから閲覧することができます。これらの資料を用いて、SILLを自由に利用することができるとのことです。

北米研究図書館協会(ARL)が報告書シリーズ“SPEC Kit”第356号を公開:「多様性と包摂」がテーマ

2017年9月12日、北米研究図書館協会(ARL)が、報告書シリーズ“SPEC Kit”第356号を刊行しました。

“Diversity and Inclusion”がテーマで、2010年以降、ARL加盟館の多様性に関する計画がどのように変化したかを調査したものです。

マイノリティの図書館員を増やすための求人・人材確保に関する戦略、包摂的な職場環境や風土の形成のためのスタッフ教育プログラム、これらの取組の評価方法などが紹介されています。

Diversity and Inclusion, SPEC Kit 356, Published by ARL(ARL, 2017/9/12)
http://www.arl.org/news/arl-news/4367-diversity-and-inclusion-spec-kit-356-published-by-arl

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