図書館事情

和歌山県立図書館の音楽監督委嘱状交付式が行われる(3期目)

2016年7月26日、和歌山県立図書館の音楽監督について、委嘱状交付式が行われました。「音楽監督」は、同館が行うクラシック演奏会や、音楽文化・芸術に関する文化発信活動、同館のメディア・アート・ホールの音響等の施設設備などに関し、監督や助言を行うもので、東京藝術大学学長の澤和樹氏(和歌山県出身)が委嘱されました。

澤氏の委嘱は3期目で、初回の委嘱は2014年6月29日からでした。今回の委嘱期間は2017年3月31日までとなっています。

和歌山県立図書館音楽監督委嘱状交付式について(わかやま県政ニュース, 2016/7/21)
http://wave.pref.wakayama.lg.jp/news/kensei/shiryo.php?sid=23560

関連:
学長挨拶(東京藝術大学)
http://www.geidai.ac.jp/outline/introduction/president

チェコ共和国にはなぜ図書館がたくさんあるのか?(記事紹介)

2016年7月21日付けのNewYork Times紙が、チェコ共和国に図書館が多い理由について解説した記事を掲載しています。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団が調査を実施し2013年に公開した“Cross-European survey to measure users' perceptions of the benefits of ICT in public libraries”によると、同国の図書館1館あたりのサービス対象者数は1,971人で、欧州の平均的な国より人口比4倍の、また、米国と比べて10倍の数の図書館があります。

記事では、その理由として、ドイツ語を共通語とするオーストリア・ハンガリー帝国からチェコスロバキア共和国として独立して間もない1919年に制定された法律により、リテラシー教育支援を目的に、全てのコミュティに対して、その規模を問わず図書館を設置することを義務付けたことや、その法律が、ドイツ占領下や共産主義時代、スロバキアとの分離を経ても、生き残ったことをあげています。

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、2015/2016年の年報を公開

2016年7月21日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、2015/2016年の年次報告書を公開しました。

2016年度から2019年度までの3か年計画の策定に関し取り組んだことや、2015年6月に1年あたり150万ドルの予算を支出し、開始した、“Documentary Heritage Communities Program”(DHCP)について、今年度は65のプロジェクトを支援したことなどに言及があります。

また、以下のような数値も紹介されています。

ウェブサイト閲覧数:8,992万4,103件
公開している政府に関する記録:580万2,398点
レファレンス部門の回答件数:1万6,636件
Flickerの閲覧数:425万2,222件
オンラインのデジタル画像:2,500万点
納本制度により収集された出版物:12万7,671点

Annual Report 2015-2016(LAC)
http://www.bac-lac.gc.ca/eng/about-us/annual-reports/annual-report-2015-16/Pages/AnnualReport-2015-16.aspx

Annual Report 2015-2016

福島県の南相馬市立図書館小高図書館と埴谷・島尾記念文学資料館、避難指示区域の解除に合わせ開館

2016年7月15日、福島県の南相馬市立図書館の小高図書館と、同市の埴谷・島尾記念文学資料館が、避難指示区域の解除に合わせ、再開館しました。

親子でくつろぎながら絵本を読むことができるスペースを備えた児童コーナー、相馬野馬追の企画展示コーナーも設け、リニューアルされています。

7月15日(金曜日) 小高図書館が再開館します(南相馬市, 2016/7/12)
http://www.city.minamisoma.lg.jp/index.cfm/23,30936,125,1,html

埴谷・島尾記念文学資料館(南相馬市)
http://www.city.minamisoma.lg.jp/index.cfm/32,html
※「7月15日(金曜日)再開館します」とあります。

広報みなみそうま 2016年7月1日号[第122号](南相馬市)
http://www.city.minamisoma.lg.jp/index.cfm/20,30659,c,html/30659/0701-13.pdf

小高の図書館と文学資料館再開(福島民報, 2016/7/16)
http://www.minpo.jp/news/detail/2016071632870

関連:
第40回原子力災害対策本部会議 (原子力災害対策本部, 2016/5/31)

米国での、ゲーム“Pokémon GO”と図書館(記事紹介)

2016年7月6日に米国など数か国でリリースされた、“Pokémon GO”について、米国図書館協会(ALA)の児童図書館サービス部会(ALSC)のブログをはじめ、米国を中心に、様々な媒体で図書館との関係が取り上げられています。

“Pokémon GO”は、スマートフォン等の端末の、カメラやGPS機能とAR(拡張現実)の技術を用いて、現実世界を舞台に、ゲームのキャラクターであるポケモンを捕まえたり、バトルしたりすることができる、Niantic社が開発したゲームです。プレーヤーは3つのチームに分かれてプレーすることになります。

ALSCのブログでは、“Pokémon Go”に関する説明のほか、図書館での活用事例、メディアに関する指導との関係などが説明されており、School Library Journal誌では、“Pokémon GO: What Do Librarians Need To Know?”という記事で、ゲームの仕組みや留意点、図書館の事例などを紹介しています。

初の女性、アフリカ系アメリカ人館長誕生へ:米国上院、米国議会図書館(LC)の第14代館長としてヘイデン氏を承認

2016年7月13日、米国上院においてヘイデン(Carla D. Hayden)氏が米国議会図書館(LC)の第14代館長となることが承認されました。初の女性、かつアフリカ系アメリカ人の館長となります。

23年間にわたってボルチモア市の市民に奉仕し、イーノック・プラット自由図書館を世界的に有名にする力となれたことを誇らしく思うということ、前任の館長たちの遺産・業績という土台の上に、LCという宝箱を開ける取組みを継続し、さらにLCを誰からも利用され、求められる場としていくことを名誉に思っているということ、などヘイデン氏のコメントがLCのウェブサイトに掲載されています。

Washington Postでは、2015年4月にボルティモアで黒人男性が警察へ連行される途中に死亡した事件に関し、現地で暴動が発生した際もイーノック・プラット自由図書館の館長として図書館を開館し続けたことなどが賞賛されたことなどにふれています。

Senate Confirms Carla Hayden as 14th Librarian of Congress(LC, 2016/7/13)
http://www.loc.gov/today/pr/2016/16-110.html

退去を命じられていた図書館ネコBrowser、これからも図書館ネコとして図書館に(米国)

2016年7月1日付のStar Telegramなどで、米国テキサス州のホワイトセトルメント公共図書館の図書館ネコBrowserについて、ホワイトセトルメントの市議会で投票が行われ、満場一致で今後も同館に住み続けられることになったことが報じられています。Browserは7月14日までに退去することを命じられていました。

報道によると、当日は50名ほどの市民が市議会内に詰めかけ、市長や市議会議員のもとに、Browserを支援する1,000通以上のEメールが米国内外から届いたほか、ワシントン・ポスト紙、Buzz Feed、AP通信など各メディアがBrowserに関して市長に取材したといい、7月1日の時点で2万件を超える嘆願署名が集められていました。

Browser the cat gets to stay at White Settlement library(Star Telegram, 2016/7/1)
http://www.star-telegram.com/news/local/community/article87302177.html

Browser, the library cat, won’t be evicted after all(Star Telegram, 2016/7/1)

CA1877 - 動向レビュー:カタール、サウジアラビア、ウズベキスタンの図書館事情 / 山本直樹

筆者は2015年3月に児童書出版事情の調査及びリヤド国際ブックフェア(1)参加のため、出版情報の入手が困難な地域である中東のカタールとサウジアラビア、及び中央アジアのウズベキスタンの3か国を訪問した。ここでは、それぞれの国で訪れた図書館の概要について紹介する(2)。...

オーストラリア図書館協会、職業教育機関の図書館に関する調査プロジェクトを終了:プロジェクトの成果は協会ウェブサイトで公開

2016年6月28日、オーストラリア図書館協会(ALIA)の職業教育機関(VET)の図書館に関する諮問委員会(VLAC)が、以下の3つの調査プロジェクトの終了を報告しています。

・公立の職業専門学校(TAFE)や私立のカレッジにおける図書館サービスの標準についてまとめたガイドラインの策定
・予算カットのTAFEの図書館や図書館員への影響調査
・全国のTAFEの図書館のリスト作成

プロジェクトの成果はVLACのウェブサイトで公開されています。

Newly released ALIA guidelines, survey and mapping projects support advocacy for libraries in the VET sector(ALIA,2016/6/28)
https://www.alia.org.au/media-releases/newly-released-alia-guidelines-survey-and-mapping-projects-support-advocacy-libraries-vet-sector

Guidelines for Australian VET Libraries(ALIA)

Browserを救え!:退去を命じられた米国ホワイトセトルメント公共図書館のネコBrowserの残留を願う署名集まる(記事紹介)

2016年6月23日付の米国テキサス州北部のフォートワースの地方紙“Star Telegram”で、2010年6月からテキサス州のホワイトセトルメント公共図書館の図書館ネコとなっているBrowserが、市議会の投票の結果、図書館から追い出されてしまうことになったという記事が掲載されています。

市議会議員Elzie Clements氏らの、市役所等は動物たちのための場所ではないとする意見によって、急きょ6月14日に投票されることになったとのことで、7月14日までにBrowserは、退去して移住先を探さなくてはならないことになっているようです。

同館の友の会の代表者は、Browserに対してあらゆる支援を行うことを表明しており、また、図書館の利用者から11月に予定されている市長選まで追い出すことを猶予する嘆願について618名の署名が集まっているほか、市議会において投票権をもたない市長のRon White氏は、「Browserは誰かを傷つけたわけではない」などとし、Browserを支持するコメントを同紙に寄せています。

Save Browser: White Settlement council fur-loughs library cat(Star Telegram, 2016/6/23)

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