NLM(米国国立医学図書館)

NCBIのPubMed Labsが開発した試験的サービス“PubMed Journals”が終了:将来的にNCBIの製品への組み込みを検討

2018年6月15日付の米国国立衛生研究所(NIH)の国立バイオテクノロジー情報センター(NCBI)のブログで、 PubMed Labsが開発した試験的なサービス“PubMed Journals”の終了が発表されています。

“PubMed Journals”は、関心がある生物医学分野の雑誌を簡単に探して論文を閲覧できたり、NCBIのアカウント等でログインをすれば、興味のある雑誌を「フォロー」することで、雑誌の新着記事や論文の取り下げ情報などの最新情報をニュースフィードで受け取ることができるサービスです。

記事では、これまでの実績として、同サービスを約2万人が利用し、1万453点の雑誌がフォローされ、利用者は平均3誌をフォローしていたことが紹介されています。

同サービスは独立のサービスとしては終了するものの、将来的にはNCBIの製品への組み込みを考えているとしています。

米国国立医学図書館(NLM)、災害時医療・公衆衛生に関するデータベース“Disaster Lit”を公開

2018年6月19日、米国国立医学図書館(NLM)が、データベース“Disaster Lit”の公開を発表しています。

“Disaster Lit”は、災害時の医療や公衆衛生に関する情報を提供することでPubMedを補完する事を目的に構築されたもので、政府機関・NPO・大学などが作成した無料で利用可能な1万4,000点の報告書・ガイドライン・ウェブサイト等へのリンク情報が搭載されています。

あわせて、NLMの災害情報管理研究センター(DIMRC)のウェブサイトもリニューアルされています。

New Website Design for the NLM Disaster Information Management Research Center (NLM,2018/6/19)
https://www.nlm.nih.gov/news/New_Website_Design_for_NLM_DIMRC.html

システマティックレビューや消費者健康情報のポータルサイトPubMed Health、2018年10月31日に終了

米国国立医学図書館(NLM)が、2018年10月31日をもって、PubMed Healthを停止すると発表しました。

PubMed Healthは、システマティックレビューや消費者健康情報のポータルサイトとして8年前に構築されましたが、PubMedや、生命科学・医療関係の書籍・文献を提供するBookshelf、医学情報サイトMedlinePlusの利用が多いことから、「戦略計画2017-2027」に基づき、利用が高い3つのプラットフォームに注力するために停止を決めたものです。

PubMed Healthに掲載されていたシステマティックレビューはPubMedから、利用可能な全文はBookshelfから引き続き閲覧可能です。また、掲載されていた消費者健康情報の大部分はMedlinePlusからも入手できます。

米国国立医学図書館(NLM)による人体に有害な成分を含む図書の電子化作業(記事紹介)

米国国立医学図書館(NLM)の医学史に関する貴重な資料を紹介するブログ“Circulating Now”の2018年5月7日、5月9日、5月11日付けの記事において、NLMが行なった、1874年刊行の図書“Shadows from the Walls of Death: Facts and Inferences Prefacing a Book of Specimens of Arsenical Wall Papers”のデジタル化作業を紹介しています。

4点のみ現存している同書は、ヒ素による顔料の使用中止を普及するために作成されたもので、ヒ素による顔料で着色された壁紙のサンプル84点を含んでいます。

2017年8月11日に行なわれたスキャン作業は、専門家による作業環境調査のもと、防護服・ニトリル製手袋・防塵マスクを装着し、V字形ブックスキャーナーを用いて行われました。いくつかのページでめくるのが困難であったものの、作業自体は容易で、数時間で終了したと紹介されています。

また、作業環境調査の結果として、作業中の手袋の着用と、作業後の機器の徹底的な拭き取りを強く推奨しています。

米国国立医学図書館(NLM)、同館提供サービスに関する学習資料を探すためのデータベース“Learning Resources Database”のリニューアルを発表

米国国立医学図書館(NLM)は、同館提供サービスに関する学習資料(チュートリアルの記録、動画、ウェブサイト)を探すためのデータベース“Learning Resources Database”を、2018年4月18日にリニューアルしたと発表しています。

今後開催予定の講座やウェビナー(ウェブセミナー)に関する情報を掲載したほか、検索機能の安定性の向上、APIの提供などが行なわれています。

Learning Resources Database Redesign. NLM Tech Bull. 2018 May-Jun;(422):b1.(NLM,2018/5/2)
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/mj18/brief/mj18_learning_resources_redesign.html

PubMed及びPubMed Central、データセットを公開している論文を見つけるためのフィルターの提供を開始

2018年4月24日、米国国立医学図書館(NLM)が、PubMed及びPubMed Central(PMC)において、データセットを公開している論文を見つけるためのフィルターの提供を開始したと発表しています。

Data Filters in PMC and PubMed. NLM Technical Bulletin. 2018, (421).(NLM,2018/4/24)
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/ma18/brief/ma18_pmc_data_filters.html

全米医学図書館ネットワーク(NN/LM)史概説(1985-2015)(文献紹介)

2018年4月に発行された、Journal of the Medical Library Association誌の106巻2号に、全米医学図書館ネットワーク(NN/LM)の1985年から2015年までの動向を概観した論文“An historical overview of the National Network of Libraries of Medicine, 1985-2015”が掲載されています。

著者は、米国国立医学図書館(NLM)のスピーカー(Susan L. Speaker)氏です。

NN/LMは、1965年に創設された、米国の地域医学図書館(室)等によるネットワークで、本文献は、NN/LMの最初の20年間を紹介した1987年の論文以降の、NN/LMの活動の動向を追ったものです。

医学図書館全米ネットワーク(NNLM)、Wikipediaの希少疾患に関する記事に参考文献を追加するエディタソンを開催

2018年4月17日、医学図書館全米ネットワーク(NNLM)が、既存のWikipediaの希少疾患に関する記事に参考文献を追加するエディタソン(Edit-a-thon)を開催します。

遺伝子および希少病情報センター(GARD)による希少疾患のリストに基づき、米国国立医学図書館(NLM)のGenetics Home Reference、MedlinePlus、PubMed等の情報を用いて行われます。

また参考文献の追加作業の初心者向けに、医師で「ウィキプロジェクト医学」のエディターでもある講師によるウェビナー(ウェブセミナー)がイベントに先だって3月29日に開催されます。

NNLM Wikipedia Edit-a-thon(NNLM,2018/3/20)
https://news.nnlm.gov/mcr/nnlm-wikipedia-edit-a-thon/

生物医学分野の非営利助成機関の団体Health Research Alliance(HRA)、オープンサイエンスのための新しいプラットフォーム“HRA Open”を公開

2018年3月12日、生物医学分野の非営利助成機関の団体Health Research Alliance(HRA)は、米国国立医学図書館(NLM)、figshare、Dimensionsなどとの連携協力により、オープンサイエンスのための新しいプラットフォーム“HRA Open”を、研究成果の公開・共有プラットフォームfigshare上に立ち上げたことを発表しました。

HRA Openでは、HRAの加盟機関から助成を受けた研究者は、助成による研究成果のうち、出版物をPubMed Central(PMC)に登載し、それ以外の図表やデータセットなどの研究成果をHRA Openにアップロードして共有することができます。また、助成金のデータベースを検索して、受給した助成金とそれによる研究成果とを結びつけることができます。

PMCへの出版物の登載は、NLMとの連携により実現しています。NLMへはHRAの加盟機関の助成金とそれを受給した研究者のデータが提供され、出版物や研究成果へのアクセスを促進するために利用されます。

米国国立医学図書館(NLM)が、戦略計画2017-2027を公表

2018年2月28日、米国国立医学図書館(NLM)が、戦略計画2017-2027“A Platform for Biomedical Discovery and Data-Powered Health”を公開しました。

「データ駆動型研究のためのツールを提供することで保健衛生の発展を加速する」(Accelerate discovery and advance health by providing the tools for data-driven research)、「普及や関与の程度を強化することでより多くの人々に情報を行き届かせる」(Reach more people in more ways through enhanced dissemination and engagement pathways)、「データ駆動型研究や保健衛生のための人材を育成する」(Build a workforce for data-driven research and health)という3つの目標を掲げています。

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