図書館システム

「ホライズン・レポート」の2017年図書館版が刊行

2017年3月23日、米国のニューメディア・コンソーシアム(NMC)が、「ホライズン・レポート」(Horizon Report)の2017年図書館版(Library edition)を公開しています。

今後5年間の大学図書館・研究図書館界の変革を推進する傾向や技術を解説したもので、チュール応用科学大学(スイス)、スイス連邦工科大学チューリヒ校図書館(ETH-Bibliothek)、ドイツ国立科学技術図書館(TIB)及び米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の協力を得て作成したものです。

報告書では、教育、調査、情報管理といった、図書館の戦略、運営、サービスに影響を与える

・6つの主要な傾向(組織横断的連携、学術レコードの進化、クリエイターとしての利用者、図書館空間の再考、研究データ管理、ユーザエクスペリエンスの評価)

・6つの主要な課題(図書館サービスとリソースへのアクセシビリティ、デジタルリテラシーの改善、組織設計の将来の業務への適用、継続的な統合・総合運用性・連携プロジェクトの維持、経済的・政治的圧力、根本的な改革の必要性の受け入れ)

株式会社カーリル、図書館レファレンス支援システム「リッテルナビゲーター」について事業譲受

2017年3月23日、株式会社カーリルは図書館レファレンス支援システム「リッテルナビゲーター」について、営業権及び特許使用権を株式会社ネクストから譲り受ける、事業譲渡契約を締結したと発表しました。

リッテルナビゲーターは図書館分類体系(統制語)とWikipediaカテゴリ(非統制語)の統合利用を目指すサービスです。カーリルの発表によれば、同サービス開発者の清田陽司氏は引き続きアドバイザーとして協力し、従来同サービスを契約していた図書館についても、2017年4月以降も従来同様の利用が可能とのことです。

図書館レファレンス支援システム「リッテルナビゲーター」の事業譲受について(カーリルのブログ、2017/3/23付け)
http://blog.calil.jp/2017/03/littelnavigator.html

図書館問題研究会、「「マイナンバーカード」を図書館カードとして使用することについて慎重な検討を求めるアピール」を公表

図書館問題研究会が、2017年3月6日付で「「マイナンバーカード」を図書館カードとして使用することについて慎重な検討を求めるアピール」を公表しています。

「マイナンバーカード」を図書館カードとして使用することについて慎重な検討を求めるアピールを掲載しました(図書館問題研究会,2017/3/12)
http://tomonken.sakura.ne.jp/tomonken/blog/2017/03/12/mynumbercard/

「マイナンバーカード」を図書館カードとして使用することについて慎重な検討を求めるアピール (図書館問題研究会全国委員会,2017/3/6)
http://tomonken.sakura.ne.jp/tomonken/statement/mynumbercard/

韓国国立中央図書館、国内の障害者資料を統合検索・利用できる「国家代替資料統合検索システム」に新機能を追加

韓国国立中央図書館(NLK)が、2017年3月から、国内で所蔵されている障害者資料を統合検索・利用できる「国家代替資料統合検索システム」(DREAM)を更新し、以下の新機能を追加すると発表しています。

・英文用読み上げシステム“Text To Speech”の搭載
・ソフトのインストールが不要な「画面解説映像資料」1,500点の追加
・音声認識による資料検索機能
・SNSを通した文章共有機能
・ハングル辞典、英語辞典との連携機能
・韓国教育学術情報院(KERIS)、韓国科学技術情報研究院(KISTI)の資料検索結果との連携機能
・LGサンナム図書館のDAISY資料の提供(視覚障害者として登録されたNLKの会員のみ)
・聴覚障害者用「映像資料館」アプリの改善

ロシア国立図書館(National Library of Russia)と日本電気株式会社(NEC)、システム開発に向けた協業を開始

2017年2月28日、サンクトペテルブルグにあるロシア国立図書館(National Library of Russia)と日本電気株式会社(NEC)が、ITシステムやセキュリティシステムなどの開発に向けた協業を開始したことが発表されています。

同館の業務効率化のために、書籍管理の自動化システムや顔認証システムの導入、職員の人材育成などにおいて、協力して調査や検討を行なうものです。

NEC、ロシア国立図書館とITシステムやセキュリティシステムなどの開発に向けた協業を開始(NEC,2017/2/28)
http://jpn.nec.com/press/201702/20170228_03.html

参考:
E1867 - ロシアで国立電子図書館が開設
カレントアウェアネス-E No.316 2016.12.08
http://current.ndl.go.jp/e1867

京都府立図書館、「京都府図書館総合目録ネットワークシステムの充実を図る産官学連携プロジェクト」のクラウドソーシングを開始

2017年2月9日、京都府立図書館は、2016年11月30日に記者発表を行った「京都府図書館総合目録ネットワークシステムの充実を図る産官学連携プロジェクト」のクラウドソーシングを開始したと発表しています。

このプロジェクトは、京都府域の図書館のデータに対し、同定判定をクラウドソーシングにより行います。まずはISBNが付与されている本のデータの一部、約56,000件を対象に行うとのことです。システムや図書館に関心のある方を中心に広く参加を求めています。

全国の公立図書館初のクラウドソーシングを開始しました!(京都府立図書館、2017/2/9)
https://www.library.pref.kyoto.jp/?p=9196
http://www.library.pref.kyoto.jp/wp/wp-content/uploads/2017/02/20170209_PR.pdf

都道府県総合目録の将来像に関する研究プロジェクト(L-Crowd)
https://crowd4u.org/ja/projects/lcrowd#unicat

L-Crowd: インターネットでできる図書館ボランティア(図書館×クラウドソーシング)
https://crowd4u.org/ja/projects/lcrowd

参考:

英・Jisc、コレクション管理や発見可能性の改善を目的とした“National Bibliographic Knowledgebase”の開発を開始

2017年2月2日、英・Jiscは“National Bibliographic Knowledgebase” (NBK)の開発に関する契約を、OCLCと締結したと発表しています。

NBKは、Jiscの“National monograph strategy”の提案に基づくもので、学術分野の書誌データを大規模に集約し、図書館のコレクション管理と学生・研究者による資料の発見を改善する事を目的としており、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)の総合目録であるCOPACの機能の拡張を目指しています。

開発は、RLUK、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、英国図書館(BL)や、その他個々の研究図書館、出版社、著作権管理団体、サービスプロバイダーと緊密に協力して行われることとなっており、2018年1月にはβ版でのサービスが開始される予定です。

New UK-wide service will transform library collaboration: The National Bibliographic Knowledgebase(Jisc,2017/2/2)

日本図書館協会(JLA)図書館の自由委員会、緊急学習会「マイナンバーカードの図書館利用とは」の当日配布資料を公開

2017年2月1日、日本図書館協会(JLA)図書館の自由委員会は、1月30日に開催された緊急学習会「マイナンバーカードの図書館利用とは」の当日配布資料を公開しました。

緊急学習会「マイナンバーカードの図書館利用とは」(日本図書館協会図書館の自由委員会)
http://www.jla.or.jp/Portals/0/data/iinkai/jiyu/seminar2017.html

配布資料(論点整理)(PDF: 2.2MB)
http://www.jla.or.jp/Portals/0/data/iinkai/jiyu/mynorev_okuno_20170130.pdf

図書館システムに関する国際調査の2016年版が公開

Library Technology Guidesを運営するブリーディング(Marshall Breeding)氏による、図書館システムに関する国際調査の第10回目となる2016年版の結果が公表されています。4,042図書館から回答が得られています。

WorldShare Management ServicesやAlmaなど図書館サービスプラットフォームを実装している図書館からは成果と不満が報告されており、Aleph、Voyager、Millenniumなどの製品は、電子リソースと冊子体の管理に図書館の期待を満たしていないと認識されているとのことです。オープンソースの製品は、プロプライエタリな製品と同様の満足度を達成しているとのことです。

Perceptions 2016: An International Survey of Library Automation(Library Technology Guides, 2017/1/25)
https://librarytechnology.org/perceptions/2016/

Perceptions 2016: An International Survey of Library Automation(Library Technology Guides blog, 2017/1/25)

OCLC、クラウドベースのILLシステム “Tipasa” 及びカナダのRelais International社の買収を発表

2017年1月17日、OCLCは、クラウドベースのILL管理システム “Tipasa” を発表しています。ILLiadの機能を、クラウド上に移行したもので、WorldShareのプラットフォーム上に構築されており、既に8館が採用しているとのことです。

また、同日、カナダ・オタワを拠点にILLやリソースシェアリングに関するシステムを開発しているRelais International社の買収について合意したと発表しています。

OCLC introduces 'Tipasa' interlibrary loan management system(OCLC,2017/1/17)
https://www.oclc.org/en/news/releases/2017/201701dublin.html

OCLC agrees to acquire Relais International to provide library consortia more options for resource sharing(OCLC,2017/1/17)
https://www.oclc.org/en/news/releases/2017/201702dublin.html

Relais International

ページ