図書館サービス

公共図書館と認知症中央センターが連携して行なう「認知症克服先導図書館」事業(韓国)

2016年9月26日付の韓国の複数のメディアが、住民への認知症に関する情報提供や利便性の向上を目的に、認知症中央センターが公共図書館と連携して取り組んでいる「認知症克服先導図書館」事業を紹介しています。

同事業は、最新の認知症関連図書や冊子からなる「認知症図書コーナー」を公共図書館内に設置、運営するもので、現在、全国の17の公共図書館で実施されています(ソウル特別市:5館、仁川広域市:5館、光州広域市:1館、京畿道:3館、全羅南道:2館、慶尚南道:1館)。

中央認知症センターは、参加館に、同センターが作成した認知症関連図書や専門家の推薦図書のリストを配布するほか、図書館によっては、地域の認知症センターと連携して認知症に関する講義を行っているところもあるとのことです。

‘치매극복 선도도서관’으로 치매정보 허브가 된 공공도서관(doctorW,2016/9/26)
http://www.doctorw.co.kr/news/articleView.html?idxno=57023

치매정보 허브가 된 ‘치매극복 선도도서관’ 전국 17개 운영 중...(女性総合ニュース,2016/9/26)
http://womannews.net/detail.php?number=91624&thread=22r05r03

米フィラデルフィア自由図書館システムのパークウェイ中央図書館、ギター等の楽器の貸出プログラムを試行開始

2016年9月21日、米国ペンシルベニア州にあるフィラデルフィア自由図書館は、同館のパークウェイ中央図書館の音楽部門が楽器の貸出を9月26日から試行開始することを発表しています。

エレキギター、エレキベース、エレクトリック・アコースティックギター、マンドリン、バンジョー、ウクレレなどの楽器とチューナー、ストラップ、小型アンプ、ケーブルなどのキットも貸し出されます。

貸出期間は3週間で、今回は試行プログラムのため、貸出延長はできず、一度に借りられる楽器は1つに限るというサービス内容で、18歳未満の子どもは、親または保護者の同伴があれば借りることが可能です。

ウェブサイトでは、それぞれの楽器ごとにお勧めの教則本などについて、フィラデルフィア自由図書館の所蔵資料検索サイトへのリンクも掲載されています。また、寄付も募集されています。

Opening Notes of Instrument Lending at the Free Library(Free Library of Philadelphia, 2016/9/21)
https://libwww.freelibrary.org/blog/post/2640

参考:
カナダの公共図書館における楽器の貸出(記事紹介)
Posted 2016年9月2日

高齢化社会における公共図書館の存在意義(米国)(記事紹介)

2016年9月20日付のLibrary Journal誌(オンライン)は、米国が、2050年に21%の国民が65歳以上となる「超高齢化社会」を迎えるにあたり、高齢者のニーズを満たすために図書館は変化しなければいけないとし、米・ワシントン州のキング郡図書館システムのサービスを紹介しています。

同記事では、同館による、高齢者のみとは限定せず、多くの世代を包摂する形でのプログラムの実施や資料の提供といった事例を挙げ、65歳以上の高齢者は、自身を人生の最後の時とは思っておらず、新しい人生の始まりと考えており、身体的な制約を支援するためのプログラムは必要だとしても、個人の人間的、経済的、社会的成長のためのプログラムの拡充は必須であり、そのなかでも公共図書館は、知識基盤、社会的機関として、「人生の後半」を再定義し、その見方をコミュニティにとってより包摂的にすることを促すために必要な独自の空間・資源として位置付けられると指摘しています。

米・ニューヨーク公共図書館、新しい資料搬送設備を導入

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)のスティーブン・A・シュワルツマン図書館(Stephen A. Schwarzman Building)が、ブライアント・パークの地下にある書庫の資料を利用者に届けるための新しい資料搬送設備を10月3日から稼働させると発表しています。

30ポンドまでの重さの資料を搬送できる24個の赤色のカートが、全長950フィートあるレール上を、毎分75フィートの速さで、シームレスに水平・垂直方向に走行できるように設計されており、3階にある“Rose Main Reading Room”(大閲覧室)まで約5分で資料を届けることができると説明されています。

New York Public Library Installs New State-Of-The-Art Conveyor to Deliver Collection Items Throughout The Iconic 42nd Street Library(NYPL,2016/9/21)
https://www.nypl.org/press/press-release/september-21-2016/new-york-public-library-installs-new-state-art-conveyor

山中湖情報創造館、YouTubeで新着図書の紹介を開始

2016年9月16日、山中湖情報創造館が同館のYouTubeチャンネルで新着図書の棚から同館の所蔵資料をピックアップして紹介する「新着図書から、こんにちは。」の配信を開始しました。

今後、毎週金曜日に配信される予定です。

Facebook(lib.yamanakako, 2016/9/16)
https://www.facebook.com/lib.yamanakako/posts/1258088860889768

YouTube(山中湖情報創造館, 2016/9/15)
https://www.youtube.com/watch?v=UXG1j50PsJg

E1839 - 第25回京都図書館大会<報告>

 2016年8月8日,同志社大学寒梅館ハーディホールで第25回京都図書館大会が開催された。本大会(E1337E1714参照)は館種を越えた図書館関係者の連携を図り,研鑽を積むことを目的として1992年から年1回開催されている。第25回大会では図書館の空間や場所としての機能に注目し,人や情報が集まる場としての図書館のあり方を探るため「場としての図書館」をテーマとし,基調講演に続き異なった3つの館種に所属する登壇者から事例発表がなされた。

Pew Research Center、米国民の図書館に対する意識調査“Libraries 2016”を公開

2016年9月9日、米国の調査機関・Pew Research Centerが、“Libraries 2016”のレポートを公開しました。Pew Research Centerは,16歳以上の米国民1,601名を対象に調査を行ったもので、

図書館の利用については、
・図書館または移動図書館を訪れた:48%
・図書館のウェブサイトへアクセスした:27%

という値で、前回調査と変わらなかったことが示されています。

また、図書館については、「公共図書館は必要なリソースを提供している」としたのが、77%で、「地域の図書館の閉鎖は地域社会に影響を与える」としたのが、66%でした。

その他、図書館が提供するサービスについては、

・図書館はコンピューターやスマートフォンなど、デジタルツールの使用方法を教えるプログラムを提供すべきである:80%
・読書や仕事のためのスペースを望む:57%
・人々が使い方を習得できるよう、図書館は3Dプリンターやその他デジタルツールを購入し、提供すべきである:50%

という結果が示されています。

Libraries 2016
http://www.pewinternet.org/files/2016/09/PI_2016.09.09_Libraries-2016_FINAL.pdf

米・ルイジアナ州南部で発生した洪水と図書館:図書館による被災住民の支援活動

2016年9月8日付けのLibrary Journal(オンライン版)が、2016年8月中旬に米国ルイジアナ州南部で発生した洪水による図書館の被害状況や、図書館による被災住民の支援活動などをリポートしています。

図書館への影響としては、学校図書館に大きな被害があった一方で、ほぼすべての公共図書館は洪水中に閉館したが、大きな被害は免れ、翌週には概ね再開館したとのことです。

公共図書館が大きな被害を受けなかった要因の1つとして、記事では、同州が2005年にハリケーン・カトリーナの被害を受けた結果、災害に耐えられるように多くの公共図書館が改装されていたことがあげられています。

公共図書館が洪水被害を受けなかった結果、平均1/3の図書館職員がなんらかの被害を受けたものの、再開館した図書館には、現状から逃れ、癒される場所として多くの住民が読書をしに来館しているほか、勤務可能な図書館職員により、保険や援助の申請手続きの支援、住宅再建のための情報提供、ノートパソコンやWi-Fiのホットスポットの避難所への貸出、避難所での児童サービス等、被災した住民を支援するためのサービスを提供することができていることが述べられています。

韓国・慶尚南道、教育庁が所管する図書館のシステムを統合:道内サービスの標準化や学校図書館との連携

2016年9月6日、韓国・慶尚南道教育庁が、同庁が所管する道内24の図書館システムの統合事業が完了し、利用者登録をすれば道内24館のどの館でも資料の貸出・返却が可能となったと発表しています。

また、専用のウェブサイト(慶尚南道教育庁統合公共図書館)を構築し、24館の資料の統合検索が可能となったほか、障害者等一部住民のみを対象としていた宅配サービスの全道民への拡大、各館間での相互貸借サービスの開始、スマートフォンを用いた会員証、相互貸借の申込や電子書籍・オーディオブックの利用が可能なアプリの提供なども行っています。

その他、道内960の学校図書館との連携のため、読書教育総合支援システムを構築し、学校図書館からの公共図書館資料の検索と、資料の学校図書館での受取を可能としたと発表されています。

경상남도교육청 공공도서관 서비스, 확 달라진다 (慶尚南道教育庁,2016/9/6)
http://news.gne.go.kr/allBoard.do?mcode=XM1401070728004&idx=9105&point=view&boardId=boardQC1399882243039&page=1&search=

회원증 하나로 경남도내 24개 공공도서관 이용 가능(国際新聞,2016/9/6)

3Dプリンターで少女の手に義手を(米国)(記事紹介)

2016年8月22日付のワシントン・ポストなどで、米国テキサス州のヒューストン市にある、ハリス郡とヒューストン市双方の公共図書館であるクリアレイク市・郡フリーマン分館(Clear Lake City-County Freeman Branch Library)の3Dプリンターを活用し、5歳の女の子Katelyn Vincikさんの左手の義手が製作されたことが報じられています。

娘のための義手を探していたKatelynさんの両親が、3Dプリンターを使って義手などを作成することに取り組むボランティアコミュニティ“E-NABLE”のウェブサイトで義手のデザインを見つけ、同じウェブサイトに3Dプリンターが使用できる場所のリストがあり、住んでいるところから一番近い図書館を探し、同館のイノベーションラボのPatrick Ferrell氏らによって義手は製作された、とのことです。

市販の義手であれば、5,000~6,000ドル必要なところ、全体の費用は100ドル以内に収まったとのことです。

A 5-year-old girl needed a prosthetic hand. So a public library used its 3-D printer(The Washington Post, 2016/8/22)

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