クラウド

米・メイン州立図書館とメイン州立公文書館、同州の歴史史料のクラウドソーシングでのテキスト化プロジェクトを開始

2017年3月3日、米・メイン州は、メイン州立図書館とメイン州立文書館が、同州の歴史史料をより利用しやすくするために、“Digital Maine Transcription Project”を開始すると発表しています。

同州のデジタルリポジトリ“DigitalMaine”を用いて実施するもので、“DigitalMaine”上で、利用者に対して、歴史史料の内容を入力する機能を提供し、それにより史料の全文検索を可能とさせる計画です。また、テキスト化された史料は、視覚障害者等への読み上げソフトに対応させます。

同プロジェクトは、職員が、米国国立公文書館(NARA)やスミソニアン協会が実施した同種の事業を見て計画したとのことです。

Maine State Archives, Library launch Digital Maine Transcription Project(米・メイン州,2017/3/3)
http://www.maine.gov/sos/news/2017/archivesdigitalproject.html

ウェールズ国立図書館が、クラウドソーシングのためのプラットフォームの開発に着手

2017年2月15日、ウェールズ国立図書館が、クラウドソーシングのためのプラットフォームの開発に着手することを発表しています。

クラウドソーシングにより、国内外のボランティアと協力し同館のコレクションへのアクセスを改善することが目的で、同館では既にクラウドソーシングによる資料のオンライン公開事業を行なってきていますが、今回、Digirati社と連携して、カスタマイズや多様なコレクションへの対応が可能なバイリンガルなプラットフォームを作成するものです。

プラットフォームは、IIIFとW3Cの“Web Annotation Data Model”を基盤に構築され、共有や再利用を可能とする予定です。

NLWでは、同プラットフォームを用いて、「カーディガンシャー第一次世界大戦裁判記録」(Cardiganshire Great War Tribunal records)のテキスト化等を計画しています。

A Crowdsourcing Platform for Wales(NLW,2017/2/15)
https://www.llgc.org.uk/blog/?p=14496

総務省、平成28年度総務省「教育の情報化」関連事業に係る成果発表会を開催(3/2・東京)

2017年3月2日、総務省が、東京の野村不動産銀座ビルにおいて、平成28年度総務省「教育の情報化」関連事業に係る成果発表会を開催します。

総務省が、教育の情報化を推進するために行っている、「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業及び「先導的教育システム実証事業」の成果を、全国の教育現場に横展開していくため、教育委員会・学校関係者、民間教育事業者等を対象に行うもので、併せて、「教育クラウド・プラットフォーム協議会」による展示等も実施されます。

参加には事前の申し込みが必要です。

平成28年度 総務省「教育の情報化」関連事業に係る成果発表会の開催(総務省)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu05_02000090.html
http://www.soumu.go.jp/main_content/000463337.pdf

若年層に対するプログラミング教育の普及推進(平成28年度~)(総務省)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/kyouiku_joho-ka/jakunensou.html

先導的教育システム実証事業(平成26年度~)(総務省)

Europeana、今年の年次総会で“Europeana 1914-1918”内の手書きコンテンツを対象とした文字起しのコンペを実施

Europeanaは、2016年11月にラトビアの首都リガで開催される年次総会の開催中に、第一次世界大戦に関する資料を公開している“Europeana 1914-1918”内の手書きコンテンツの文字起しのコンペを行ないます。

Europeanaのネットワークのメンバーを対象とした文字起しツールの体験(ハンズオン)を兼ねており、参加チームが“Europeana 1914-1918”内のコンテンツの文字起し作業を協同で行い、文字起しの量や質、プレゼンテーションの内容で優勝者を決定します。

文字起しツールは“Europeana 1914-1918”内のコンテンツに対して、トランスクリプト、注釈、位置情報を付与できるもので、ツールの開発の背景には、“Europeana 1914-1918”内の手書きコンテンツに対して、上記の情報を付与することにより、教育・研究・出版への利用を容易にすることがあげられています。

Europeanaでは、同ツールを用いたクラウドソーシングによる市民参加型の文字起し事業への参加をソーシャルメディアを通じて呼びかけているほか、学校、大学、図書館、高齢者コミュニティでのワークショップを行なっています。また、今後は、Europeanaの他のコンテンツへ対象を広げることも考えているようです。

スコットランド国立図書館(NLS)が、英国の歴史地名を保存するプロジェクト“GB1900 project”へのボランティア参加を呼びかけ

2016年9月20日、スコットランド国立図書館(NLS)が、英国の歴史地名を保存するプロジェクト“GB1900 project”へのボランティア参加を呼びかけています。

“GB1900 project”は、英国陸地測量部(Ordnance Survey)による1888年から1913年の地図にある、300万件ほどの地名のリストを作成することを目的としたプロジェクトです。英国のRoyal Commission on the Ancient and Historical Monuments of WalesやNLS、ウェールズ国立図書館等の6つの組織がパートナーとなっています。

ボランティアの参加者は、地名を追記するだけでなく、その場所に関する個人の記憶を記録するという形でも貢献できるというものです。

GB1900.org
http://www.gb1900.org/

Place names volunteers(NLS, 2016/9/20)
http://www.nls.uk/news/press/2016/09/place-names-volunteers

Project to preserve historical place names(NLS, 2016/9/20)

米国ホロコースト記念資料館とAncestry.comによる“Holocaust Survivors and Victims Database”の収録件数が100万件を突破

2016年4月7日、米国ワシントンD.C.にある米国ホロコースト記念資料館と家系図情報を提供するAncestry.comの連携による“World Memory Project”は、ナチスによるホロコーストの犠牲者や生存者に関するデータベースの件数が100万件を突破したことを発表しています。

2011年5月に開始されたプロジェクトで、世界各国からのボランティアの参加によるクラウドソーシングで、達成されたものです。

Holocaust Survivors and Victims Database
https://www.ushmm.org/remember/the-holocaust-survivors-and-victims-resource-center/holocaust-survivors-and-victims-database

World Memory Project
https://www.ushmm.org/online/world-memory-project/

Museum and Ancestry Reach One Million Searchable Online Records(United States Holocaust Memorial Museum, 2016/4/7)

奈良文化財研究所、埋蔵文化財の発掘調査報告書をインターネット上で検索・閲覧できる「全国遺跡報告総覧」を公開

奈良文化財研究所は、2015年6月24日、埋蔵文化財の発掘調査報告書をインターネット上で検索・閲覧できる「全国遺跡報告総覧」を6月25日から公開することを発表しました。

これは、埋蔵文化財の発掘調査報告書を全文電子化して収録したもので、32道府県の316機関の報告書が14,374冊収録されています。キーワードによる全文検索や報告書の閲覧などが可能です。

2008年度から2012年度にかけて、島根大学を中心とした全国の21の国立大学が連携して発掘調査報告書を電子化して公開する「全国遺跡資料リポジトリ・プロジェクト」が行なわれましたが、このプロジェクトによる「遺跡資料リポジトリ」に奈良文化財研究所、島根大学等が機能改善を加え、クラウドプラットフォームにシステムを構築して電子化データを統合したものです。

「全国遺跡報告総覧」の公開のお知らせ(奈良文化財研究所, 2015/6/24)
http://www.nabunken.go.jp/fukyu/press.html

「全国遺跡報告総覧」の公開のお知らせ(奈良文化財研究所)
http://repository.nabunken.go.jp/dspace/bitstream/11177/3428/1/sitereports20150624.pdf
※プレスリリース

全国遺跡報告総覧

総務省、公共クラウドシステムを公開

総務省が、2015年3月25日から、公共クラウドシステムを公開しました。公開API機能を備えており、掲載データを利用して、自治体に係る観光等の情報の一括取得やアプリケーションの開発、二次利用(編集、加工等)による新たなコンテンツの作成、データ分析によるサービスの高度化・効率化が可能となっています。今後は順次、対応情報を拡充していくとのことです。

公共クラウドシステム
https://www.chiikinogennki.soumu.go.jp/k-cloud-api/

「全国移住ナビ」及び「公共クラウド」の供用開始(総務省, 2015/3/24)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei07_02000026.html

英BBC、“BBC Genome Project”を公開

2014年10月16日、英BBCは、これまで放送した全てのラジオ・テレビ番組を包括的に公開するためのプロジェクト“BBC Genome Project”のテスト版を公開しました。1923年から2009年に発行された“Radio Times”誌に掲載されたBBCの番組データを基にしたプロジェクトとのことです。BBCでは、計4,469冊に掲載された4,423,654番組のデータを公開し、ユーザーからの、スキャンの過程で生じたスペルミス等の間違いの報告や、掲載された番組と、実際に放送された番組には変更があった等の情報を求めているとのことです。

また、BBCが初期に放送した多くの番組の記録は保存されていないため、視聴者が録音、録画した記録の発見につながることを期待しているとのことです。

Welcome to the BBC Genome Project
http://genome.ch.bbc.co.uk/

BBC's Genome Project offers radio and TV archive listings(BBC, 2014/10/16)
http://www.bbc.com/news/technology-29643662

図書館所蔵の19世紀~20世紀初め出版図書にある書き込み等の情報を集めるクラウドソーシングプロジェクト"Book Traces"

図書館が所蔵する19世紀から20世紀初めに出版された図書にある、元の持ち主による書き込み等の情報を集めるクラウドソーシングプロジェクト"Book Traces"が開始されています。このプロジェクトは、米国ヴァージニア大学の、18、19世紀を対象とした人文学研究のためのデジタル研究基盤プロジェクト“NINES”(Networked Infrastructure for Nineteenth-Century Electronic Scholarship)の支援を受けて行われているもので、19世紀における読書や図書の利用のパターンを知ることができる痕跡を集めているとのことです。

2014年4月に投稿された図書には、戦前のファッションを示す紙製の人形の服が挟まれているものや、糸がついたままの縫い針が差し込まれているものなどがあります。

Book Traces
http://www.booktraces.org/

NINES
http://www.nines.org/

参考:
米国の電子出版社、人文学に関するデジタル研究基盤プロジェクトと提携
Posted 2010年8月10日
http://current.ndl.go.jp/node/16642

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