Jisc

米・図書館情報資源振興財団と英・Jisc、デジタルライブラリや研究データリポジトリの開発に関する連携を発表

2017年3月29日、米・図書館情報資源振興財団(CLIR)が、英・Jiscとの、デジタルライブラリや研究データリポジトリの開発に関する連携を発表しています。

両機関では以下の目標に関して協力することに合意しています。

・将来にわたる“digital empowerment”の可能性を支援するためのデジタルに関する技術や知識の習熟度の向上

・ベストプラクティスや効果的で安定的なツール・アプリの共有などを通じて、デジタルを基礎とした教育プログラムのための品質の良いコンテンツと接続性を促進

・教育、研究の革新、教育と実践のコミュニティの促進、あらゆるデジタルを基盤とした学術成果の相互連携の強化、を支援する一貫した、良く管理されたデジタル環境の開発の促進

英・Jisc、デジタルコレクション共同購入のパイロットプロジェクトを開始

2017年3月7日、英・Jiscが、ProQuest社、Adam Matthew Digital社、Brill社の3社と連携し、一次資料(primary source)のデジタルコレクションを各機関が無理のない価格で購入できるようにするための共同購入のパイロットプロジェクトを実施すると発表しています。

高等教育機関が、より効率的で、調整され、透明性のある方法で、デジタルアーカイブコレクションを購入することを支援することを目的としており、会員の要請に応じてJiscが設立したものです。

各出版社が、今回のプロジェクトで対象となるデジタルコレクション(人文・社会科学が中心)を提示し、購入する分量に応じた割引が設定されています(当初から20%の割引で開始されます)。

各機関は、2017年の3月から7月までの間に、Jisc Collectionのウェブサイトから関心があるコレクションを選定し、期間終了後、各々のコレクションの価格が計算され、出版社が図書館に料金を請求します。

Jiscでは、パイロットプロジェクトと並行し、各機関が購入を希望するコレクションのウィッシュリストを集め、パイロット事業の第2弾の際に関連企業に知らせて、製品や参加企業の規模の拡大を目指すとのことです。

英・Jisc、コレクション管理や発見可能性の改善を目的とした“National Bibliographic Knowledgebase”の開発を開始

2017年2月2日、英・Jiscは“National Bibliographic Knowledgebase” (NBK)の開発に関する契約を、OCLCと締結したと発表しています。

NBKは、Jiscの“National monograph strategy”の提案に基づくもので、学術分野の書誌データを大規模に集約し、図書館のコレクション管理と学生・研究者による資料の発見を改善する事を目的としており、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)の総合目録であるCOPACの機能の拡張を目指しています。

開発は、RLUK、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、英国図書館(BL)や、その他個々の研究図書館、出版社、著作権管理団体、サービスプロバイダーと緊密に協力して行われることとなっており、2018年1月にはβ版でのサービスが開始される予定です。

New UK-wide service will transform library collaboration: The National Bibliographic Knowledgebase(Jisc,2017/2/2)

E1866 - 英国の大学図書館における利用統計の活用調査報告

本稿では,英国における電子リソースの利用統計サービス,およびその活用事例について報告する。本報告は,平成28年度国立大学図書館協会海外派遣事業の助成を受け,筆者が2016年9月27日から29日にかけて実施した,英国のJisc,インペリアル・カレッジ・ロンドン,ロンドン大学バークベック校の3機関へのインタビュー調査にもとづいている。...

英・Jisc、オープンアクセスモノグラフ出版サービス調査の最終報告書を公開

2016年10月、英・Jiscが、報告書“Investigating OA monograph services: Final report”を公開しています。

このプロジェクトは、オープンアクセス(OA)モノグラフ出版をサポートするために、潜在的な将来のサービスを調査することを目的としました。英国の大学、独立出版社、およびその他利害関係者の代表と、JISC Collections、OAPEN財団によって行われています。OA査読済モノグラフ出版をサポートし、奨励するために潜在的な中央集中型のサービスについて調査されています。

Investigating OA monograph services – Final report(Jisc scholarly communications、2016/10)
https://scholarlycommunications.jiscinvolve.org/wp/2016/10/11/investigating-oa-monograph-services-final-report/

ISSN国際センターと英・EDINA、デジタル学術情報の長期保存とアクセス保障に関する課題に取り組むために必要なアクションの概要を示した声明を発表

ISSN国際センターと英国の国立データセンターEDINAが、“Working Together to Ensure the Future of the Digital Scholarly Record”を公表しました。

この声明は、デジタル学術情報の長期保存とアクセス保障に関する課題に取り組むために必要なアクションの概要を示したもので、出版社、研究図書館、国立図書館のアーカイブと保存に関する取組みにおいて、彼らが支援することが約束できる一連の活動を提示しています。

2016年6月6日と7日にパリで開かれた、電子ジャーナルの継続的なアクセスと保存についてのプロジェクトである“Keepers Extra”のワークショップに参加した保存の専門家・アーキビスト・図書館員・技術者の合意を得たものとのことです。

Working Together to Ensure the Future of the Digital Scholarly Record(EDINA,2016/8/11)
http://thekeepers.blogs.edina.ac.uk/2016/08/11/working-together/

Ensuring the Future of the Digital Scholarly Record(EDINA)

APCと雑誌購読費用: OAのコストを監視する(文献紹介)

2016年6月27日付けで、英Jiscから"Article processing charges (APCs) and subscriptions: Monitoring open access costs."という論文が公開されています。

この論文ではJisc、英国研究会議(RCUK)、The Charity Open Access Fund(COAF)から収集した英国の公開データが用いられており、下記のことなどが指摘されています。

・APCは機関の支出において一層重要な部分を占めるようになっている。2015年のAPC支出額は、2013年のほぼ3倍である。
・APCは、PLoSのような完全OA出版社を除き、講読契約した出版社に支払われている。
・大部分のAPCはハイブリッドジャーナルに支払われており、ハイブリッドジャーナルの平均APCは、オープンアクセス(OA)ジャーナルの平均APCよりも高い。しかし、OAジャーナルの平均APCは、ハイブリッドジャーナルの平均APCに比べてより増大傾向にある。
・市場の透明性を促進するために、APCのデータが公開されることが重要である。

研究者が個別に支払うAPCsの費用の割合を理解する必要性(英国)(文献紹介)

英・JiscのLOCH Pathfinder projectのプロジェクトオフィサーで、エジンバラ大学のアンドリュー(Theo Andrew)氏が、同学が一括管理しているファンドからは支払われなかったAPCs(論文処理費用)を特定することで、研究者が個人で支払ったAPCs(APCs paid in the wild)に関する情報を集約した方法について述べた論文“Improving estimates of the total cost of publication by recognising 'APCs paid in the wild'”が出版後査読誌Winnowerでオープンレビューに付せられています。

論文では、大学・機関による一括支払いとは別に研究者が個別に支払っているAPCsは、出版の総コストの20%を超えると推定されていて、この追加のコストは、組織が出版社とオープンアクセス(OA)出版の公正な相殺協定を締結する上で考慮に入れる必要があると指定しています。

‘APCs in the Wild’ Report from the LOCH Pathfinder Project(Jisc,2016/5/3)

RIOXX 2.0とOpenAIREメタデータ仕様とのマッピングが公開される

英Jiscの研究・教育に関するオンラインサービス部門であるEDINAが、同部門が手掛けるリポジトリ向けメタデータ仕様RIOXX 2.0と、OpenAIREのメタデータ仕様第3版(OpenAIRE 3.0)との対応関係のマッピングを公開しました。

RIOXX 2.0は英国研究会議(RCUK)と高等教育助成会議(HEFCE)のオープンアクセス(OA)方針の要求に従ったリポジトリ向けのメタデータ仕様、OpenAIRE 3.0はEUの助成研究の成果に関するOA推進プロジェクトであるOpenAIREがリポジトリ向けに定めたメタデータ仕様です。対象とする領域が重なることから、今回RIOXX 2.0の担当チームがOpenAIREの技術者と協働し、RIOXX 2.0の各語彙とOpenAIRE 3.0における語彙との対応関係や、メタデータの各項目が必須のものかどうか等の運用についてまとめた表を作成したとのことです。

Compatibility with OpenAIRE(RIOXX、2015/9/10付け)
http://rioxx.net/2015/09/10/compatibility-with-openaire/

Crosswalk from RIOXX 2.0 to OpenAIRE 3.0

英Jisc、RIOXXに対応するためのEPrints向けプラグイン、DSpace向けパッチを公開

2015年7月30日付けの英Jiscブログ” Jisc Scholarly Communications”記事で、機関リポジトリソフトウェアEPrintsとDSpace向けに、研究助成機関が要求するAPI仕様RIOXXに対応するためのプラグインとパッチが公開されたことが報じられています。

RIOXXは英国研究会議(RCUK)がその助成を受けた研究の成果をトラッキングできるようにすることを目的に、助成研究成果を収録する機関リポジトリに対して対応するよう要求しているAPI仕様です。今回公開されたEPrints向けのプラグインや、DSpace向けのパッチをインストールすることによって、それぞれのソフトウェアを使用している機関リポジトリはRIOXXに対応することができます。

Jiscではさらに英高等教育助成会議(HEFCE)と協力し、研究評価フレームワークREF2014の要求仕様に対応するためのプラグインも開発中であるとのことです。

Update on RIOXX plug-in and REF plug-in(Jisc Scholarly Communications、2015/7/30付け)

ページ