利用調査

ユトレヒト大学図書館、未来の大学図書館における開架書架についての調査結果を公開(文献紹介)

2017年7月19日、Journal of Academic Librarianship誌に、オランダのユトレヒト大学図書館による調査の報告記事“Predicting the Role of Library Bookshelves in 2025”が掲載されました。この記事では、同大学内の調査を元に2025年までに大学図書館における開架書架の役割がどう変化するか予想しています。同誌は有料ですが、当該記事はオープンアクセス(OA)で公開されています。

調査では、2014年以降、同大学図書館内で資料購入費の90%は電子媒体に割かれており、開架図書の80%が書庫に移動したことが示されています。また、教員の約50%は開架図書を利用しており、紙媒体の方が使いやすいと回答する一方、大学院生・学部生は開架図書をほとんど利用せず、オンラインリソースの方がより早く資料が手に入ると回答しています。しかし知的刺激のある学習環境を作り上げるという理由から、学生は図書館に開架書架があることを支持しています。

カルチュア・コンンビニエンス・クラブ、『親子関係と本に関するアンケート調査』の結果を公開 学生や社会人になった子どもへ本を贈りたいと思う親は3割

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が、2017年7月18日付けでTカード利用者中の登録モニターを対象とするオンライン調査、Tアンケートで実施した『親子関係と本に関するアンケート調査』の結果を公開しています。調査は2017年6月2日から7日にかけて、40~69歳の登録者を対象に実施され、800人から回答を得たとのことです。

同調査では学生や社会人になった子ども(40代まで)との関係や、本を贈りたいと思ったことがあるか、その動機、自身が親から本を贈られたことがあるか等を尋ねたものです。集計の結果、大人になってから親に本を贈られたことがある回答者は全体の5%にとどまった一方で、子どもへ本を贈りたいと思う親は3割存在したとのことです。また、子どもに本を贈る場合、子どもが男性であれば「学んでほしい」、「新しい発見をしてほしい」といった動機で本を選ぶ回答者が多いのに対し、子どもが女性の場合には「幸せになってほしい」、「悩んだときに読んでほしい」といった動機をあげる回答者が多かったとされています。

ノルウェーの公共図書館における利用者行動に関する調査(記事紹介)

2017年7月3日付のIFLAのブログで、ノルウェーの公共図書館における利用者行動に関する調査の結果が紹介されています。

オスロなどの主要都市の大規模な公共図書館が研究機関と共同で、2015年12月のある一週間、利用者の行動や利用場所、利用時間などを観察しました。2007年にも同様の調査が実施されています。

その結果として、

・19歳から30歳までの利用者の割合が29%と最も多く、19歳から45歳までで54%を占める。また、本館と比べて分館のほうが子どもや高齢者の利用者の割合が多い。
・人口における移民の割合よりも、ノルウェー語以外の言語を話す利用者の割合のほうが多い。
・他の利用者と交流をした利用者は、2007年調査の26%から2015年調査では30%に増加した。
・平均滞在時間は、35分から47分に増加した。
・読書や勉強をした利用者は、11%から21%に増加した。
・図書館サービスを利用せず、社会的な活動を行なったり、図書館の無料のWi-Fiを利用していると思われる利用者は、9%から16%に増加した。

などが紹介されています。

Oxford University Press、学生・研究者が参考資料をどのようなものと理解し、どう発見し、どう利用しているのかに関するホワイトペーパーを公開

Oxford University Pressは2017年6月付けで、学生・研究者等の学術的な利用者が、参考資料をどのようなものと理解し、どう発見し、そしてどう利用しているのかに関する調査結果をまとめたホワイトペーパー”How academic users understand, discover, and utilize reference resources”を公開しています。利用登録をすれば、本文を無料で閲覧することができます。

同文書は文献調査のまとめと、16名の図書館員と18名のエンドユーザ(教員・学生)に対するインタビュー調査、164名の図書館員に対する質問紙調査の結果をまとめたものです。結果からわかった主な事項として、以下等をあげています。

・独自のカテゴリとしての「参考資料」への認識は下がってきているが、コンテキスト情報に対するニーズは健在であり、分野によっては新たなニーズも生まれている。

・単なる事実情報・用語情報に対するニーズは無料のオンライン資源によって低下している。

・入門的な情報と専門的な情報の間をつなぐものとして、あるいは学際的な領域をサポートするものとして、ある領域のガイダンス的な情報が利用者により求められるようになっている。

E1911 - 北米の公共図書館におけるサービスやプログラムの効果を測る

2016年10月,米国図書館協会(ALA)の1部門である公共図書館協会(PLA)が,公共図書館支援のためのプロジェクト“Project Outcome”の年次報告書を公表した。“Project Outcome”は,利用者調査及び調査結果分析のための無料のオンラインツールを提供することで,図書館が自館の主要なサービスやプログラムの実際の効果を測ることを支援するとともに,調査結果を業務に役立てるための研修や,各館の取組を共有する機会等を提供するプロジェクトである。公共図書館では,自館のサービスやプログラムが地域にどのような効果をもたらしているかを裏付けるデータが不足しているとされており,そのようなデータを得て図書館の業務改善を支援しようというものである。2015年6月の開始以来,米国及びカナダの1,000館以上の公共図書館から2,000人以上の職員が参加している。

国立国会図書館(NDL)、「平成28年度遠隔利用者アンケート結果」を公開

2016年12月22日、国立国会図書館は、2016(平成28)年度に実施した、遠隔利用者(来館せずに利用できるサービスの利用者)に対するアンケートのうち、国立国会図書館ホームページアンケートと図書館アンケートについて、結果を公表しました。

平成28年度遠隔利用者アンケート結果(国立国会図書館)
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/enquete/enquete2016_01.html

新着情報(国立国会図書館)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/index.html
※「2016年12月22日 平成28年度利用者アンケートの結果を掲載しました。」とあります。

参考:
国立国会図書館(NDL)、「平成26年度遠隔利用者アンケート結果」を公開
Posted 2015年1月16日
http://current.ndl.go.jp/node/27808

国立国会図書館(NDL)、「平成27年度来館利用者アンケート結果」を公開
Posted 2015年12月28日
http://current.ndl.go.jp/node/30331

国立国会図書館(NDL)、「平成25年度来館利用者アンケート結果」を公開
Posted 2014年2月4日

内閣府、「文化に関する世論調査(平成28年9月調査)」の結果を公表

2016年11月21日、 内閣府が、「文化に関する世論調査(平成28年9月調査)」の結果を公表しています。

芸術の鑑賞活動及び創作活動、文化芸術振興に対する寄付に関する意識 、地域の文化的環境、文化芸術の振興と効果、子どもの文化芸術体験 、文化芸術の国際交流・発信、について調査されています。

世論調査 最近公表した世論調査(内閣府)
http://survey.gov-online.go.jp/
※2016年11月21日に「文化に関する世論調査(平成28年9月調査)」とあります。

文化に関する世論調査(内閣府)
http://survey.gov-online.go.jp/h28/h28-bunka/index.html

ニューヨーク市民の図書館利用方法の変化

2016年11月15日、米国・ニューヨーク市の予算局(New York City Independent Budget Office)が、近年のニューヨーク市民の図書館の利用方法の変化について、その調査結果を同局のウェブサイトで公表しています。

ここ数年、ニューヨーク、ブルックリン、クイーンズの3つの図書館は、貸出冊数や来館者数の減少に示されるように、書籍や情報の保存場所ではなく、英語教室や映画上映会といった図書館主催のプログラムへの参加者数や、Wi-Fiへの接続セッション数の増加に見られるような、コミュニティーのためのより広範な資源へと変化していると指摘されています。

また、2016年には市からの補助金が増額され、週6日開館する分館が増えたけれども、2015年と比べての来館者の増加はなかったことも紹介されています。

How Have New Yorkers Changed the Ways They Use the City's Libraries in Recent Years?(New York City Independent Budget Office,2016/11/15)

ITHAKA S+R、カナダの研究者に関する調査報告書を公開

2016年10月4日、米国のITHAKA S+Rが、カナダ研究図書館協会(Canadian Association of Research Libraries)に属する11の大学の研究者を対象に実施した調査”Canadian Association of Research Libraries Faculty Survey”の結果の概要を公開しています。

この調査は2014年から2015年にかけ実施されたもので、調査項目の一部は同じくITHAKAが米国の研究者を対象に実施している調査等とも重複しています。今回のカナダの研究者を対象とする調査では4.039の回答が集まったとのことです。

分析からわかった主な点として、以下等が挙げられています。

・3分の2近い研究者が、図書館の主要な役割は学術資源へのアクセスの手助けであると考えている。回答者の約半数が、学部学生の学習サポートが図書館の役割である、という考えに強く同意している。

・研究者は自分の研究データは自分で保存することを好む。回答者の約4分の3は自分の研究データを自分で保存している。回答者の約半数は大学図書館がデータの保存・管理について支援することを重要であると考えている。

Pew Research Center、米国民の図書館に対する意識調査“Libraries 2016”を公開

2016年9月9日、米国の調査機関・Pew Research Centerが、“Libraries 2016”のレポートを公開しました。Pew Research Centerは,16歳以上の米国民1,601名を対象に調査を行ったもので、

図書館の利用については、
・図書館または移動図書館を訪れた:48%
・図書館のウェブサイトへアクセスした:27%

という値で、前回調査と変わらなかったことが示されています。

また、図書館については、「公共図書館は必要なリソースを提供している」としたのが、77%で、「地域の図書館の閉鎖は地域社会に影響を与える」としたのが、66%でした。

その他、図書館が提供するサービスについては、

・図書館はコンピューターやスマートフォンなど、デジタルツールの使用方法を教えるプログラムを提供すべきである:80%
・読書や仕事のためのスペースを望む:57%
・人々が使い方を習得できるよう、図書館は3Dプリンターやその他デジタルツールを購入し、提供すべきである:50%

という結果が示されています。

Libraries 2016
http://www.pewinternet.org/files/2016/09/PI_2016.09.09_Libraries-2016_FINAL.pdf

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