地域資料

米国デジタル公共図書館、モンタナ州のサービス・ハブからのコンテンツの提供を開始

2017年8月21日、米国デジタル公共図書館(DPLA)は、モンタナ州のサービス・ハブ(州単位で複数機関のデータを集約する連携先)である“Big Sky Country Digital Network”(BSCDN)からのコンテンツの提供を開始したと発表しています。

“Big Sky Country Digital Network”は、モンタナ州立図書館、モンタナ歴史協会、モンタナ大学、モンタナ州立大学が運営しており、公開されたコンテンツには、グレイシャー国立公園に関する写真コレクション、作家・アイバンドイグ(Ivan Doig)のアーカイブコレクション、地図コレクションなどが含まれます。

Big Sky Country Digital Network Collections Now Discoverable in DPLA!(DPLA,2017/8/21)
https://dp.la/info/2017/08/21/montana-service-hub-discoverable-in-dpla/

米・バージニア大学Albert and Shirley Small Special Collections Library、シャーロッツビルでの衝突事件で用いられたエフェメラ類の寄贈を呼びかけ

2017年8月14日、米・バージニア大学のAlbert and Shirley Small Special Collections Libraryが、同館のFacebookで、シャーロッツビルでの衝突事件で用いられたエフェメラ類(看板、フライヤー、ポスターなど)の寄贈を呼びかけています。

@SmallSpecialCollectionsUVa(Facebook,2017/8/14)
https://www.facebook.com/SmallSpecialCollectionsUVa/posts/1797534216938343

スイス国立図書館による州立図書館と連携したウェブアーカイブ事業“Web Archive Switzerland”(文献紹介)

2017年8月19日から8月25日までポーランドのヴロツワフで開催される第83回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会での発表資料として、スイス国立図書館のバーバラ(SIGNORI, Barbara)氏による“Preserving cultural heritage: Better together!”と題する文献が公開されています。

単独ではスイス全体のウェブサイトをアーカイブすることは不可能との判断のもと、地域の文化遺産を収集・保存する義務を負っている各州(カントン)立図書館と連携することとし、2013年から11の州立図書館とのパイロットプロジェクトを開始した、スイス国立図書館によるウェブアーカイブ事業“Web Archive Switzerland”を紹介するものです。

同プロジェクトでは、各州立図書館が収集するウェブ情報の選定とメタデータの作成を、スイス国立図書館が権利関係の処理や収集・保存・利用提供を担当しており、2017年時点では30の機関が参加し、7,800点のウェブサイトの27,300件のスナップショットが保存されていることが紹介されています。

大仙市アーカイブズ(秋田県)、豪雨による水損被害を受けた市内の古い文書や写真などの修復作業を実施中

秋田県大仙市の大仙市アーカイブズが、2017年7月22日、7月23日に発生した豪雨により水損被害を受けた古い文書や写真などの修復作業を行なっています。

今回の水害で代々家に伝わる文書や写真が被害を受けたり、今後の保管に関して心配がある場合には、大仙市アーカイブズに連絡するよう呼びかけています。

古い文書や写真などの救出について(大仙市,2017/7/28)
http://www.city.daisen.akita.jp/docs/2017072700040/

「思い出を守りたい」 アルバムも修復(毎日新聞,2017/8/6)
https://mainichi.jp/articles/20170806/k00/00e/040/208000c

米・アイオワ州、学校での活用を目的とした無料のオンラインリソース“Primary Source Sets”を公開

2017年8月7日、米・アイオワ州は、アイオワ州歴史協会と米国議会図書館(LC)の支援を受け、教員・児童・生徒や生涯学習で活用することを目的とした無料のオンラインリソース“Primary Source Sets”を、同州文化部(局)のウェブサイトで公開したと発表しています。

LCのTeaching with Primary Sourcesプログラムから約10万ドルの助成を得て、約1年をかけて作成されたもので、教員が歴史上の主要な転換点を示すための教材を作成することを支援するために開発されました。

2020年までに全ての学年でアイオワの歴史を取り入れることが求められていることから、約20%がアイオワ州に関するコンテンツとなっており、また、教員が指導する際に活用できるツールキットも用意されています。

高野山大学、「高野山アーカイブ」を公開

和歌山県にある高野山大学が、2017年7月31日に「高野山アーカイブ」を公開したと発表しています。

文部科学省の「私立大学研究ブランディグ事業」の採択を受けて立ち上げた、同大学が所蔵する真言密教や日本の歴史・文化に関する資料や、高野山の古地図・古写真のウェブ上での公開を目的とした5か年プロジェクトの成果であり、その最初の成果として、同日、同大学の図書館が所蔵する「胎蔵秘密略大軌」を公開しています。

今後も順次公開するコンテンツを充実を図るとのことです。

アーカイブシステムの構築を担当したNTTデータ・NTTデータ関西の発表によると、アマゾンウェブサービスを活用し、NTTデータが保有するデジタルアーカイブソリューション「AMLAD」を用いて構築されており、判読が難しい写本等の旧漢字(訓点、装飾文字)・くずし字に対して活字を表示させる機能(翻刻機能)も備えていると説明されています。

「高野山アーカイブ」の一般公開について(高野山大学,2017/8/1)
http://www.koyasan-u.ac.jp/notice/news/detail/208

【イベント】シンポジウム「地域歴史資料救出の先へ」(9/2・いわき)

2017年9月2日、福島県のいわき市文化センターにおいて、人間文化研究機構広領域型基幹研究プロジェクト国文学研究資料館ユニット「人命環境アーカイブズの過去・現在・未来に関する双方向的研究」シンポジウム「地域歴史資料救出の先へ」が開催されます。

福島県内の歴史資料の保全と継承に関する以下の報告が行われます。

参加費は無料で、事前の申し込みは不要です。

・「民俗資料の保全をめぐる限界と可能性―福島県における民具の救出を事例に―」 
内山大介氏(福島県立博物館主任学芸員)

・「「地域の記憶」を記録する―浪江町請戸地区における大字誌編纂の取り組み―」 
泉田邦彦氏(東北大学大学院生)

・「救出した歴史資料の射程―福島県浜通りから未来へ―」
西村慎太郎氏 (国文学研究資料館准教授)

・「被災の記憶と資料を未来へ伝える試み―双葉町と筑波大学の震災資料保全活動―」
白井哲哉氏(筑波大学教授)

国文学研究資料館と株式会社PFU、可搬型ブックスキャナを用いた歴史的典籍の電子化実証実験を実施

2017年8月1日、 国文学研究資料と株式会社PFUは、可搬型ブックスキャナを用いた歴史的典籍の電子化実証実験の結果を発表しています。

両者は、同館の「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」(歴史的典籍NW事業)の一環として、歴史的典籍に特化したブックスキャナの共同研究を行なっており、今回の実証実験は、PFU社が開発中の可搬型ブックスキャナを、和歌山県田辺市の鬪雞神社に持ち込んで、同社が所蔵する古典籍「今昔物語集(写本)」の電子化を行なったものです。

実証実験の結果、日本各地に点在し、所蔵場所から持ち出すことが難しい古典籍についても、可搬型ブックスキャナを用いることで、大幅に電子化作業時間が短縮され、生産性を向上させることが検証されたとのことです。

今回の実証結果をもとに可搬型ブックスキャナのさらなる改良をおこない、歴史的典籍NW事業への参加大学や、日本各地の古典籍所蔵機関、個人所有者の協力を得て、実地評価を進め、書籍の読み取りに関する様々な業務への適応を拡大し、2018年度中の提供開始を目標に開発を進めるとのことです。

Internet Archive、公共図書館による地域の歴史のウェブアーカイブ構築を目的とした継続教育プログラム“Community Webs”を実施

2017年7月18日、Internet Archive(IA)が、博物館・図書館サービス機構(IMLS)の“Laura Bush 21st Century Librarian Program”による2年間の助成を受け、公共図書館による地域の歴史のウェブアーカイブ構築を目的とした継続教育プログラム“Community Webs”に参加する図書館員の募集を開始しました。

同プログラムは、IAが、クイーンズ公共図書館、クリーブランド公共図書館、サンフランシスコ公共図書館、OCLCのオンライン学習コミュニティWebjunctionと連携して実施するもので、米国内の異なる公共図書館に勤務する職員15人を対象に研修や支援活動が行なわれます。

プログラムの成果として、Archive-Itを用いて収集する35TB分の地域の歴史のウェブアーカイブと、誰でも無料で利用可能なガイドや動画教材の作成が計画されています。

歴史資料ネットワーク、「2017年7月5日からの大雨による被災地のみなさま、ならびに災害ボランティアのみなさまへ(歴史資料保全のお願い)」を発表

2017年7月16日、歴史資料ネットワーク(史料ネット)が、「2017年7月5日からの大雨による被災地のみなさま、ならびに災害ボランティアのみなさまへ(歴史資料保全のお願い)」を発表しています。

2017年7月5日からの大雨による被災地のみなさま、ならびに災害ボランティアのみなさまへ(歴史資料保全のお願い)(史料ネット,2017/7/16)
http://siryo-net.jp/info/201707-flood/

参考:
CA1743 - 被災資料を救う:阪神・淡路大震災からの歴史資料ネットワークの活動 / 川内淳史
カレントアウェアネス No.308 2011年6月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1743

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