音楽資料

欧州12か国のサウンド・アーカイブから集めた音源が“Europeana Radio”で利用可能に

2017年1月11日、Europeanaが、欧州の12か国のサウンド・アーカイブから集めた20万の音源が“Europeana Radio”で利用可能になったと発表しています。

クラシック、フォーク、伝統音楽、ポピュラー音楽や、言語・方言、スポークン・ワード(Spoken-word)、サウンドスケープ(soundscapes)などといった幅広い分野の音源を聴くことが可能で、利用者はタグ付けをすることも可能となっています。

Europeana Radio - discover, listen and tag the music from Europeana Music Collections(Europeana,2017/1/11)
http://blog.europeana.eu/2017/01/europeana-radio-discover-listen-and-tag-the-music-from-europeana-music-collections/

Europeana Radio
http://www.europeana.eu/portal/en/radio.html

参考:
E1674 - 古音源の保存と活用に関する国際シンポジウム<報告>
カレントアウェアネス-E No.281 2015.05.21

山陽小野田市立図書館(山口県)、閉館後に、レコード・カフェ「ボブ・ディラン レコードコンサート」を開催

2016年12月17日、山口県の山陽小野田市立図書館が、ボブ・ディラン氏のノーベル文学賞の受賞を祝して、閉館後の17時半から、夜の図書館「レコード・カフェ」と題し、「ボブ・ディラン レコードコンサート」を開催します。

地元の山口東京理科大学の学生が淹れるコーヒー付きです。

定員は50名で、申し込み不要です。

『ボブ・ディラン レコードコンサート』 開催のお知らせ(山陽小野田市立図書館,2016/12/6)
http://library.city.sanyo-onoda.lg.jp/event/post-99.html

ミシガン大学図書館、女性作曲家のコレクションをデジタル化して公開

ミシガン大学図書館が女性作曲家のコレクションのデジタル化を完了したことが発表されています。

コレクションには、700名以上の作曲家の、楽譜をはじめとする約2,800点の作品が含まれており、そのうち約250点は自筆の楽譜です。これらの作品は19世紀と20世紀の作品にほぼ二分されます。歌曲やピアノ独奏曲など様々なジャンルの作品が含まれています。約80%の作品はパブリックドメインに属しており、全文が利用可能とのことです。

これらの作品は、ミシガン大学図書館のOPAC“Mirlyn”のほか、HathiTrustから検索・閲覧することができます。また、エクセル形式の目録でも、検索やMirlynの書誌のページへのリンクが可能です。

Women Composers Collection now online(IAML, 2016/11/23)
http://www.iaml.info/news/women-composers-collection-now-online

Mirlyn(University of Michigan Library)
http://mirlyn.lib.umich.edu/

Women Composers Collection(HathiTrust)

和歌山県、読売日本交響楽団から、南葵音楽文庫を寄託

和歌山県は、読売日本交響楽団から、南葵音楽文庫の寄託を受けることとなり、2016年12月2日、契約調印式が行われました。

南葵音楽文庫は、紀州徳川家の16代当主・徳川頼貞が建設した音楽専用ホール「南葵楽堂」に併設された音楽図書館に所蔵されていた音楽書・楽譜のコレクションで、現在は、読売日本交響楽団が所有しています。

今回の寄託契約により、貴重資料98点が、和歌山県立博物館で保管され、特別展等で一般公開されるほか、その他の資料は和歌山県立図書館で保管され、閲覧や研究のために活用されます。

南葵音楽文庫の寄託契約に係る調印式の開催について(和歌山県,2016/11/28)
http://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/press/281128/281128_2.pdf

「南葵音楽文庫」県に寄託 ベートーベン自筆譜も(わかやま新報,2016/12/3)
http://www.wakayamashimpo.co.jp/2016/12/20161203_65607.html

南葵音楽文庫(読売日本交響楽団)
http://yomikyo.or.jp/nanki/

参考:
慶應義塾、ベートーヴェンの自筆資料などを含む南葵音楽文庫所蔵資料をデジタル化
Posted 2008年12月16日

韓国国立中央図書館、歌謡曲のLPレコードの調査を実施:本人の歌声か「詐称曲」か

2016年11月7日、韓国国立中央図書館(NLK)は、本人が歌ったものか、他人が本人の名を騙って歌っているもの(詐称曲)かについて、LPレコードを調査した結果を、同館のブログで公開しています。

対象は、韓国の歌手ペ・ホとナム・インスのレコードで、同館と、韓国放送公社(KBS)、ロエン・エンタテインメント、崇実大学校音響工学研究所が共同で、今年の6月から、KBSの音楽資料室が所蔵するLPレコードを調査しました。

大衆歌謡を保存・継承すべき文化遺産と考えた時、「詐称曲」を区分する必要があるとの認識のもと行われた調査で、今後、その正確な情報を示し、本人が歌う音盤と原曲を保存・提供できるようにするとしています。

ロエン・エンタテインメントが運営するウェブサイト“Melon”では、本人のものと「詐称曲」を聴き比べることができるページが設けられています。

배호, 남인수의 진짜 목소리를 찾아라(NLK,2016/11/11)
http://www.nl.go.kr/nl/commu/libnews/article_view.jsp?board_no=8852&notice_type_code=3&cate_no=0

배호, 남인수의 진짜 목소리를 찾아라(NLK,2016/11/4)

トルコ国立図書館、1階に「デジタルライブラリー」を開設

2016年10月25日、トルコ国立図書館の1階に「デジタルライブラリー」が開設されました。

86人の利用が可能で、タブレット、ノートパソコン、プリンター、スクリーン等が備えられています。

韓国・サムスン電子のトルコ法人が担当した事業で、ライブラリー内では、デジタル化された約2万7千点のオスマントルコ語・ペルシャ語・アラビア語の手稿類、オスマン帝国時代の逐次刊行物、1928年以降の逐次刊行物や新聞、オスマン帝国時代の新聞、絵画、映画ポスター、地図、切手、政治ポスター、レコード等を利用することができます。

MİLLÎ KÜTÜPHANE İÇERİĞİ DİJİTAL ORTAMDA(トルコ国立図書館,2016/10/25)
http://basin.kulturturizm.gov.tr/TR,164598/milli-kutuphane-icerigi-dijital-ortamda.html

Samsung Electronics Turkey Presents the Digital Library(サムスン電子,2016/10/25)
https://news.samsung.com/global/samsung-electronics-turkey-presents-the-digital-library

参考:

米・コピーライト・クリアランス・センター、“RightFind™ Music”を公開

2016年10月17日、米国の著作権集中管理団体であるコピーライト・クリアランス・センター(CCC)が、映像でのプレゼン等で利用することが許可された“APM Music”の50万曲を超す音楽コレクションを検索・ダウンロード・管理できるウェブサイト“RightFind™ Music”を公開しました。

Twitter(@copyrightclear,2016/10/17)
https://twitter.com/copyrightclear/status/788006249447194624

Copyright Clearance Center Launches RightFind? Music(CCC)
http://www.copyright.com/copyright-clearance-center-launches-rightfind-music/

デジタル化された楽譜や雑誌記事などを、コンテンツの有料・無料の別なくシームレスに検索・利用できる“Open Music Library”

2016年10月12日、Library Journal誌のサイトで、現在開発中の“Open Music Library”(OML)が取り上げられています。

OMLは、米国議会図書館(LC)、英国図書館(BL)、フランス国立図書館(BnF)などによって提供された、オープンアクセスやパブリックドメインのコンテンツを検索・利用できるオンラインリソースです。開発元である、ストリーミングメディアなどの出版社Alexander Street社のサービスを契約している場合は、サービスによって提供される有料のコンテンツとOMLのコンテンツとをシームレスに検索・利用できます。

現在、20万点以上の楽譜、3万3,000件以上の記事のほか、100誌以上のジャーナルからのコンテンツが収録されています。上記のLC、BL、BnFのほか、スペイン国立図書館(Biblioteca Nacional de España)、デンマーク王立図書館、ポーランド国立図書館(Biblioteka Narodowa)などのコンテンツも収録されています。

関連するコンテンツを発見しやすくするため、OMLでは、WikidataのようにLinked Open Dataのノードを生成しており、バーチャル国際典拠ファイル(VIAF)とも連携しています。

図書館等への動画・音楽の配信を手がける米・Alexander Street Press社が、ProQuest社の傘下に

2016年6月22日、ProQuest社は、デジタル化された一次資料や動画・音楽の図書館等への配信を手がける米・Alexander Street Press社を傘下におさめたと発表しています。

今後、“Alexander Street, a ProQuest Company”という事業名になるとのことです。

Alexander Street Press Joins the ProQuest Family of Companies (ProQuest,2016/6/22)
http://www.proquest.com/about/news/2016/Alexander-Street-Press-Joins-the-ProQuest-Family-of-Companies.html

Alexander Street Joins the ProQuest Family of Companies(Alexander Street, a ProQuest Company,2016/6/22)

DOREMUS:音楽に関するメタデータの改善を目指すプロジェクト(フランス)(記事紹介)

2016年8月に開催される第82回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会の資料として、フランスで行われている研究プロジェクト“DOREMUS”を紹介する記事が掲載されています。

2014年に開始された3年間の研究プロジェクト“DOREMUS”は、フランスの3機関(フランス国立図書館、フィルハーモニー・ド・パリ、ラジオ・フランス)が連携して、互いの目録データを豊かにし、Linked Open Dataとしてウェブ上で公開することを目指しており、発表原稿では、音楽分野の記述への、FRBRooや国際ドキュメンテーション委員会(CIDOC)のCRMモデルの拡張方法について説明がなされています。

DOREMUS : Connecting Sources, Enriching Catalogues and User Experience(IFLA)
http://library.ifla.org/1322/
http://library.ifla.org/1322/1/093-choffe-en.pdf

参考:
CA1434 - 博物館情報の標準化‐概念参照モデルの提案- / 菅野育子
カレントアウェアネス No.267 2001.11.20
http://current.ndl.go.jp/ca1434

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