EDUCAUSE

高等教育機関・図書館関係団体が、米国連邦通信委員会に「ネットの中立性」を保護するようコメントを提出

北米研究図書館協会(ARL)と8つの高等教育機関・図書館関係団体は、2017年7月17日付けで、知的自由を守るために強く「ネットの中立性」を保護するよう、米国連邦通信委員会(FCC)に声明を提出しました。大学図書館等における教育研究活動やイノベーション、表現の自由を維持するために「ネットの中立性」は不可欠で同規則は守られるべきだと主張しています。

また米国図書館協会(ALA)は米国法律図書館協会(AALL)等と、2017年7月17日、FCCに「ネットの中立性」の規則の見直しについて声明を提出しました。声明では同規則を見直す必要性に疑問を呈し、現行の規則を強く守るよう主張しています。

FCCは、2015年に「ネットの中立性」に関する規則を採択しました。同規則では、インターネットサービスプロバイダが、特定のユーザーやコンテンツを優遇することは認めていません。FCCは現在、この規則の緩和を検討しています。

北米研究図書館協会(ARL),米SPARC,カナダ研究図書館協会(CARL)など、Elsevier社を辞職した言語学雑誌‘Lingua’の元・編集者及び編集委員への支持を表明

2015年11月12日、北米研究図書館協会(ARL)などの組織が、言語学雑誌‘Lingua’の「公正な」オープンアクセス(OA)化などをめぐって、10月27日にElsevier社を辞職したとされる、同誌の元・編集者及び編集委員への支持を表明しています。

支持を表明している組織として挙がっているのは、ARLのほか、米SPARC,カナダ研究図書館協会(CARL)、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、Association of State Colleges and Universities (AASCU)、American Council on Education(ACE)、米国のNPOであるEDUCAUSEです。

「公正な」オープンアクセス(OA)に関しては、2015年10月12日にオランダ大学協会(VSNU)のウェブサイトで、プレスリリース“Linguists to Publish Journal Articles in ‘Fair’ Open Access”が発表されていて、Johan Rooryck氏、VSNUのBastiaan Verweij氏の名があります。

ARL, Higher Education Groups Support Lingua Editors, Open Access(ARL, 2015/11/12)

米連邦通信委員会、新たな「ネットの中立性」規則の制定を計画

2014年2月19日、米連邦通信委員会(FCC)のTom Wheeler委員長が、新たな「ネットの中立性」規則を策定する計画を明らかにしました。

「ネットの中立性」とは、ユーザーやコンテンツなどによって差別することなく、インターネットサービスプロバイダ等がすべてのデータを平等に扱うべき、とする考え方です。FCCはこのネットの中立性を守るようプロバイダを規制していましたが、2014年1月に規制は無効との判決を米コロンビア特別区巡回控訴裁判所から受けていました。ただし、判決ではFCCにブロードバンドサービスを規制する権限があることも認めていたため、FCCは透明性の確保や一部のサービス等を優遇しないよう求める新たな規則を作成する見通しであるとのことです。

なお、2014年2月13日には米ARL、ALA、EDUCAUSEからFCCに対し、新たな「ネットの中立性」規則を作成するよう呼びかける公開書簡も提出されていました。この中では高等教育や図書館についても注意を払うようFCC委員長に対して求めています。

Net Neutrality: FCC Will Not Appeal Recent Court Ruling, Plan to Rewrite Open Internet Rules Announced(LJ INFOdocket、2014/2/19付け)

必要なデータを蓄積し、図書館の生み出した価値を定量的に示す―オーストラリア・ウーロンゴン大学の“Library Cube”(記事紹介)

米国のNPO・EDUCAUSEが刊行する“EDUCAUSE Review”の2012年7・8月号に、オーストラリアのウーロンゴン大学図書館のBrian Cox氏とMargie Jantti館長が執筆した“Discovering the Impact of Library Use and Student Performance”という記事が掲載されています。図書館が学生や大学に対して与える価値をテーマとしたもので、同大学では、図書館が生み出した価値を定量的に評価するために、必要なデータを蓄積してレポートを出力する“Library Cube”というシステムを開発したそうです。データ分析の結果、学生の成績と図書館の情報資源の活用の間には強い相関があったとしています。

Discovering the Impact of Library Use and Student Performance(EDUCAUSE Review)
http://www.educause.edu/ero/article/discovering-impact-library-use-and-student-performance

参考:
E1306 - 2012年,大学・研究図書館の10のトレンド
http://current.ndl.go.jp/e1306

米EDUCAUSE、高等教育におけるIT活用に関する論考・ケーススタディをまとめた書籍“Game Changers”を公開

米国のNPO・EDUCAUSEが、2012年5月2日付けで、“Game Changers: Education and Information Technologies”と題した書籍のPDFを公開しました。大学の学長や教員、その他関係者によって執筆された、ITと教育に関する17の論考と21のケーススタディがまとめられたものです。

Game Changers: Education and Information Technologies
http://www.educause.edu/game-changers

Game Changers: Education and Information Technologies
http://www.educause.edu/Resources/GameChangersEducationandInform/249721

EDUCAUSE、「教科書の変化について知っておくべき7つのこと」を公開

2012年4月16日に、米国のNPO・EDUCAUSEが、毎月刊行している「知っておくべき7つのこと」シリーズの最新号として、「教科書の変化について知っておくべき7つのこと」(7 Things You Should Know About the Evolution of the Textbook)を刊行しました。デジタル教科書やタブレット端末等の登場による教科書の変化について7項目から論じています。

7 Things You Should Know About the Evolution of the Textbook
http://www.educause.edu/Resources/7ThingsYouShouldKnowAbouttheEv/249927

米NMC及びEDUCAUSE、今後5年間で高等教育に影響を与える6つのテクノロジーを示した「ホライズン・レポート」の2012年版を公開

米国のニューメディア・コンソーシアム(NMC)とEDUCAUSEによる「ホライズン・レポート」(Horizon Report)の2012年版が公開されています。これは両団体が毎年発行しているレポートで、今後5年間に大学などの高等教育機関での研究・教育活動に影響を与えると考えられるテクノロジーについて解説しているものです。主流となるまでの期間別に、下記の6つのテクノロジーが挙げられています。

・1年以内:「モバイルアプリ」「タブレットコンピューティング」
・2年から3年:「ゲームベースラーニング」「ラーニングアナリティクス」
・4年から5年:「ジェスチャーベースコンピューティング」「モノのインターネット」

Horizon Report 2012 Edition (PDF文書:40ページ)
http://net.educause.edu/ir/library/pdf/HR2012.pdf

2012 Horizon Report on Emerging Technologies Published (EDUCAUSE 2012/2/2付けプレスリリース)
http://www.educause.edu/ELI/PressReleases/2012HorizonReportonEmergingTec/246129

EDUCAUSE、「ラーニングアナリティクスについて知っておくべき7つのこと」を公開

2011年12月6日、米国のNPO・EDUCAUSEが、毎月刊行している「知っておくべき7つのこと」シリーズの最新号として、「ラーニングアナリティクスについて知っておくべき7つのこと」と題したペーパーを公開しました。ラーニングアナリティクス(Learning Analytics:LA)の概要、機能、重要性、マイナス面、教育や学習との関わり、などの7項目が2ページでコンパクトにまとめられています。LAは、学習効果の向上を目的として、学習管理システム(Learning Management System)等のシステムにおける学生の履歴データ等を利用・分析するもののようです。

7 Things You Should Know About First-Generation Learning Analytics (PDF:2ページ)
http://net.educause.edu/ir/library/pdf/ELI7079.pdf

7 Things You Should Know About First-Generation Learning Analytics (EDUCAUSE 2011/12/6付け)
http://www.educause.edu/Resources/7ThingsYouShouldKnowAboutFirst/242966

EDUCAUSE、高等教育機関におけるモバイルIT利活用状況に関する調査報告書を刊行

米国のNPO組織EDUCAUSEのCenter for Applied Research(ECAR)が、高等教育機関におけるモバイルITの利活用状況に関する調査報告書“Mobile IT in Higer Education”の2011年版を刊行しました。報告書は、209の高等教育機関の回答に基づくもので、モバイル端末へのITサービスの進展がほとんど認められなかったとしています。また、平均的な機関では一部のウェブページへのアクセスを可能にする等のサービスを提供するに留まっている一方で、モバイルITに経費と人的資源を投資している機関では大きな飛躍が認められたようです。なお、この報告書本文はEDUCAUSEにログインしなければ閲覧できないようですが、報告書目次と報告書内容をまとめたインフォグラフィックス等が一般公開されています。

Mobile IT in Higher Education, 2011 Report (EDUCAUSEのウェブサイト)
http://www.educause.edu/Resources/MobileITinHigherEducation2011R/238470

ECAR Releases Report on Mobile IT in Higher Education (EDUCAUSE 2011/12/2付けの記事)

EDUCAUSE、「ゲーミフィケーションについて知っておくべき7つの事柄」を公開

2011年8月12日、米国のNPO・EDUCAUSEが、「ゲーミフィケーションについて知っておくべき7つの事柄」と題したレポートを公開しました。ゲーミフィケーション(ゲーム化:gamification)とは、ゲーム以外の場面において動機付けや活性化を目的としてゲーム的な要素を持ち込むことだそうで、高等教育業界でも広まってきているそうです。レポートでは、ゲーミフィケーションとは何か、それはどのような機能か、なぜ重要で、それは教育や学習にどのように関わってくるか等の7項目がコンパクトに2ページでまとめられています。

7 Things You Should Know About Gamification (PDF:2ページ)
http://net.educause.edu/ir/library/pdf/ELI7075.pdf

New ELI 7 Things... Explores Gamification (EDUCAUSE 2011/8/12付けニュース)
http://www.educause.edu/blog/pkurkowski/NewELI7ThingsExploresGamificat/233856

参考:
EDUCAUSE、「ラーニングコモンズについて知っておくべき7つの事柄」を公開

ページ