デジタル人文学

米国議会図書館、コレクションの創造的な活用を目的とした“labs.loc.gov”を公開

2017年9月19日、米国議会図書館(LC)が“labs.loc.gov”を公開しました。

同館のコレクションの創造的な活用を促進するために開発・実施された、プロジェクトやイベント、リソースなどに関する情報が公開されているウェブサイトで、公開時点では、

・同館のコレクションに関する機械可読形式のデータやAPI(LC for Robots)
・コレクションに関するデータを用いた視覚化実験
・米国のデジタル化された新聞のコレクション“Chronicling America”に含まれる第1次世界大戦期の新聞に掲載されたマンガや写真を識別し、キャプションを付与するクラウドソーシングプログラム(Beyond Words)
・デジタル化事業に関するプレゼン資料、動画

等が公開されています。

Library Launches labs.loc.gov (LC,2017/9/19)
https://www.loc.gov/item/prn-17-129/

米・図書館情報資源振興財団、大学図書館の学習や教育への貢献について調査した報告書を公開

2017年9月13日、米・図書館情報資源振興財団(CLIR)が、資源の提供・専門的な支援・空間として、大学図書館の学習や教育への貢献について調査した報告書“A Splendid Torch: Learning and Teaching in Today’s Academic Libraries”を公開しました。

CLIRの現・元の博士研究員による、ラーニングコモンズ、情報リテラシー教育、デジタルヒューマニティーズ教育、デジタルリテラシー、電子図書館と特別コレクション、3Dプリンター、をテーマとした小論が掲載されています。

Report Explores Academic Libraries’ Evolving Role in Supporting Learning and Teaching (CLIR,2017/9/13)
https://www.clir.org/about/news/pressrelease/a-splendid-torch

第83回IFLA年次大会のデジタルヒューマニティーズに関するサテライトミーティングでの発表資料が公開

2017年8月15日から8月17日にかけて、国際図書館連盟(IFLA)の大学・研究図書館分科会が、ドイツ・フンボルト大学ベルリンの図書館において、欧州研究図書館協会(LIBER)、Digital Research Infrastructure for the Arts and the Humanities(DARIAH)、独・ネットワーク情報イニシアチブ(DINI)等とともに開催した、第83回国際図書館連盟(IFLA)年次大会のデジタルヒューマニティーズに関するサテライトミーティングでの発表資料が公開されました。

Digital Humanities Satellite Meeting August 2017(IFLA)
https://www.ifla.org/node/11268
※“Last update: 19 August 2017”とあります。

【イベント】KU-ORCAS キックオフセミナー「デジタル・アーカイブ化の先にあるものー新しい人文学研究のあり方をめぐってー」(9/22・東京、吹田)

2017年9月22日、関西大学東京センターと関西大学千里山キャンパスにおいて、「KU-ORCAS キックオフセミナー」が開催されます。

このセミナーは関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)の設立を記念したもので、テーマは「デジタル・アーカイブ化の先にあるものー新しい人文学研究のあり方をめぐってー」です。同センターは、デジタルアーカイブの構築を通して東アジア文化研究のオープン・プラットフォームの形成を目指しています。

セミナーは二会場同時開催で、二元中継されます。参加は無料で、事前申込が必要です。

講演 東京会場
永崎研宣(一般財団法人人文情報研究所 主席研究員)
「SAT 大蔵経テキストデータベース ー東アジア文化研究デジタルアーカイブのオープン・プラットフォームとしてー」
久永一郎(大日本印刷株式会社 C&I事業部コンサルティング本部IM&Sコンサルティング室室長)
「ルーヴル美術館・DNP 共同プロジェクト"Lonvrev-DNP Museum lab"鑑賞システムの開発プロセスと認知科学的実証(論文)の紹介」
「BnF(フランス国立図書館)所蔵 天球儀・地球儀の超高層細3次元計測の技術紹介」

『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ、IIIFによる高解像度画像の公開とコンテンツへのDOIの付与を開始

2017年7月27日、国立情報学研究所(NII)の『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブは、IIIFによる高解像度画像の公開と、コンテンツへのDOIの付与を開始したことを発表しました。

DOIについては、NIIが提供するクラウド型機関リポジトリ環境提供サービスJAIRO Cloud上に「人文学研究データリポジトリ」を開設し、ここにコンテンツのメタデータ134件を入力してDOIを取得しています。

ニュース(国立情報学研究所『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ, 2017/7/27)
http://dsr.nii.ac.jp/toyobunko/news/#20170727

『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ
http://dsr.nii.ac.jp/toyobunko/

人文学研究データリポジトリ
https://codh.repo.nii.ac.jp/

北米研究図書館協会、デジタル人文学のメタデータを“SHARE”のデータベースに取り入れるためのプロジェクトを開始

2017年8月2日、北米研究図書館協会(ARL)は、より多くのデジタル人文学(DH)の学術成果のメタデータを、そのライフサイクルを通じて参照可能とすることを目的に、それらのデータを“SHARE”のデータベースに取り入れるためのプロジェクト“Integrating digital humanities into the web of scholarship with SHARE”に対して、全米人文科学基金(NEH)の“Digital Humanities Advancement Grant”から7万5,000ドルの助成金を獲得したと発表しています。

助成金を受け、同プロジェクトでは、DHセンターの調査、図書館員や研究者へのフォーカスグループインタビューなど多様な方法で調査を行なって、既存のDHの学術成果のメタデータモデルやレジストリを把握して要件を定義した後、多様なDHの学術成果のメタデータの集約や検索・ディスカバリのためのワイヤフレームやプロトタイプを作成します。

国文学研究資料館、第3回日本語の歴史的典籍国際研究集会をライブ配信(7/28-29)

国文学研究資料館が、同館で2017年7月28日と7月29日に開催する、第3回日本語の歴史的典籍国際研究集会をライブ配信します。

プログラムは以下の通りです。

●7月28日
13:20~ パネル1 「文字認識のフロンティア」
15:40~ 「「新日本古典籍総合データベース」の新たな試み」
16:00~ パネル2 「文献観光資源学は何をめざすか」

●7月29日
10:30~ 研究報告1 「古典の普及・教育と漫画」
11:00~ 研究報告2 「絵本としての草双紙」
11:30~ 研究報告3 「近世日本数学文献研究の新しい地平」
13:00~ パネル3 「「文芸を折る」―日本古典籍における折本という存在」
14:45~ パネル4 「生活・環境と古典籍――異分野融合研究の可能性」

国文学研究資料館 お知らせ・更新情報
http://www.nijl.ac.jp/
※「2017/7/27 7月28日~29日に、第3回 日本語の歴史的典籍国際研究集会をライブ配信いたします。」とあります。

情報・システム研究機構と人間文化研究機構が連携協定を調印

2017年7月19日、情報・システム研究機構と人間文化研究機構が連携協定を調印しています。

包括的な法人間の協力推進協定を締結することによって連携体制を前進させ、学術研究を加速する体制を整えることを目的としており、残りの2大学共同利用機関法人を加えた4法人連携へ向けたステップとして位置付けられているとのことです。

社会的意義として、人文学の膨大かつ貴重な歴史的資料のデータ化、解析、利活用の実現とともに、市民が参加するオープンサイエンスなどの広がりが期待されるとしています。

2大学共同利用機関法人が連携・協力推進で協定~情報・システム研究機構と人間文化研究機構が連携協定に調印~(情報システム研究機構,2017/7/19)
http://www.rois.ac.jp/topics/index.html

国文学研究資料館・弘前大学・青森県立郷土館・弘前市教育委員会、文化観光資源学「津軽デジタル風土記の構築」プロジェクト推進に関する覚書を締結

2017年7月15日、国文学研究資料館・弘前大学・青森県立郷土館・弘前市教育委員会は、文化観光資源学「津軽デジタル風土記の構築」プロジェクト推進に関する覚書を締結します。

国文学研究資料館が撮影した新日本古典籍総合データベースの歴史的典籍画像を活用しつつ、デジタル空間において情報を体系的に連結し、津軽地方の魅力と文化を世界に向けて発信することを目的とした事業で、このような取組のモデル事業と位置付けられています。

締結式にあわせ、弘前大学において、記念講演会「津軽の魅力と文化を世界に発信!-古典籍・歴史資料のデジタル公開に向けてー」が開催され、弘前大学名誉教授・長谷川成一氏と国文学研究資料館長・ロバートキャンベル氏が講演します。

入場無料で申し込みも不要ですが、定員は先着250人です。

Twitter(@nijlkokubunken,2017/7/5)
https://twitter.com/nijlkokubunken/status/882466570399698944

国立情報学研究所と国文学研究資料館、スケッチや画像から古典籍画像を検索できる最新AIシステムの開発を発表

2017年6月8日、国立情報学研究所(NII)と国文学研究資料館(国文研)が、スケッチや画像から古典籍画像を検索できる最新AIシステムを開発したと発表しています。

国文研が公開したオープンデータセット「日本古典籍データセット」に対して、「画像内容を考慮した問い合わせ」ができるような画像検索システムの構築を目的に実施された、両機関による共同研究「画像検索のための構造化問い合わせ言語による歴史的典籍画像検索システム」の研究成果です。

検索窓に手描きでスケッチをすると、似ている形状を含んだ古典籍画像をデータベースから検索できるほか、検索結果の画像を検索窓にドラッグ&ドロップすると、その画像をもとにした再検索も可能です。

現在は「絵本和歌浦」「絵本時世粧」「絵本姫小松」「絵本玉かつら」「十二類絵巻」「絵本徒然草」の古典籍6冊のデータベースに含まれる計178枚の画像(1309領域)を対象に検索を行うことができるようになっています。

同システムのデモンストレーションが、6月9日と10日に開催される「国立情報学研究所 オープンハウス2017」で行われます。

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