デジタル人文学

国文学研究資料館・弘前大学・青森県立郷土館・弘前市教育委員会、文化観光資源学「津軽デジタル風土記の構築」プロジェクト推進に関する覚書を締結

2017年7月15日、国文学研究資料館・弘前大学・青森県立郷土館・弘前市教育委員会は、文化観光資源学「津軽デジタル風土記の構築」プロジェクト推進に関する覚書を締結します。

国文学研究資料館が撮影した新日本古典籍総合データベースの歴史的典籍画像を活用しつつ、デジタル空間において情報を体系的に連結し、津軽地方の魅力と文化を世界に向けて発信することを目的とした事業で、このような取組のモデル事業と位置付けられています。

締結式にあわせ、弘前大学において、記念講演会「津軽の魅力と文化を世界に発信!-古典籍・歴史資料のデジタル公開に向けてー」が開催され、弘前大学名誉教授・長谷川成一氏と国文学研究資料館長・ロバートキャンベル氏が講演します。

入場無料で申し込みも不要ですが、定員は先着250人です。

Twitter(@nijlkokubunken,2017/7/5)
https://twitter.com/nijlkokubunken/status/882466570399698944

国立情報学研究所と国文学研究資料館、スケッチや画像から古典籍画像を検索できる最新AIシステムの開発を発表

2017年6月8日、国立情報学研究所(NII)と国文学研究資料館(国文研)が、スケッチや画像から古典籍画像を検索できる最新AIシステムを開発したと発表しています。

国文研が公開したオープンデータセット「日本古典籍データセット」に対して、「画像内容を考慮した問い合わせ」ができるような画像検索システムの構築を目的に実施された、両機関による共同研究「画像検索のための構造化問い合わせ言語による歴史的典籍画像検索システム」の研究成果です。

検索窓に手描きでスケッチをすると、似ている形状を含んだ古典籍画像をデータベースから検索できるほか、検索結果の画像を検索窓にドラッグ&ドロップすると、その画像をもとにした再検索も可能です。

現在は「絵本和歌浦」「絵本時世粧」「絵本姫小松」「絵本玉かつら」「十二類絵巻」「絵本徒然草」の古典籍6冊のデータベースに含まれる計178枚の画像(1309領域)を対象に検索を行うことができるようになっています。

同システムのデモンストレーションが、6月9日と10日に開催される「国立情報学研究所 オープンハウス2017」で行われます。

E1922 - 図書館とWikipediaの連携がもたらす社会への効果

第17回図書館総合展(2015年)のフォーラムに関連して実施されたアンケート「図書館員が選んだレファレンスツール2015」の「インターネット情報源・DBの部」の8位(29票)にWikipediaが選ばれたことに見られるように,レファレンス業務の「取っ掛かり」としてWikipediaは欠かせないものとなってきていると言えるだろう。

米・イェール大学、同大学で上演された演劇の歴史に関するデータベース構築のためのクラウドソースシングプロジェクトを実施中

2017年5月24日付の“Yale News”が、米・イェール大学が、同大学で上演された演劇の歴史に関するデータベースを構築するために実施しているクラウドソーシングプロジェクト“Ensemble @ Yale”を紹介しています。

ニューヨーク公共図書館(NYPL)が、同館のパフォーミング・アーツコレクションに対して行ったクラウドソーシングプロジェクトを参考に構築されており、参加者は、同大学の“Digital Humanities Lab”が開発したソフト(SNSのIDでログイン可能)を用いて、デジタル化された同大学のロバート B. ハイス・ファミリー・アーツ図書館所蔵の演劇プログラム1万2千ページ分を確認し、タイトル、上演日、監督、出演者、裏方の名前をテキスト化します。

国文学研究資料館と茨城大学地球変動適応科学研究機関、 歴史資料を活用した防災・気候変動の研究に関する連携協定を締結

2017年5月24日、国文学研究資料館と茨城大学地球変動適応科学研究機関(ICAS)が、歴史資料を活用した防災・気候変動の研究に関する連携協定を締結したと発表しています。

両機関は、関東・東北豪雨で被災した歴史史料の修復作業をきっかけに交流を開始し、その後の協議を通じて、「歴史資料を活用した防災・気候変動適応に向けた新たな研究分野の創成」というテーマの下、共同研究を進めることで合意したとのことです。

今後、大規模な自然災害や気候変動に対して、古典籍・古記録・古文書等から歴史的な災害対応、適応の状況を明らかにし、将来の防災・気候変動適応に向けた文理融合型の新たな研究分野の創成をめざすとともに、そのためのネットワーク形成と人材育成を推進するとされています。

2017年5月31日には、茨城大学水戸キャンパスで、調印式と国文学研究資料館の西村慎太郎准教授及び茨城大学理学部の小荒井衛教授による研究発表が予定されています。

E1909 - 2017年NCCワークショップ・CEAL及びAAS年次大会<報告>

2017年3月,カナダ・トロントにて,13日から14日まで北米日本研究資料調整協議会(NCC)主催のワークショップ,15日から16日まで東亜図書館協会(CEAL)年次大会(E1671ほか参照),さらに16日から19日までアジア学会(AAS)の年次大会が開催された。国立国会図書館(NDL)からは,筆者を含め2名の職員が参加した。

【イベント】第3回CODHセミナー 人文学でのDOI活用 〜研究データや所蔵品など研究資源へのDOI付与〜(5/30・東京)

2017年5月30日、国立情報学研究所(NII)で、第3回CODHセミナー「人文学でのDOI活用 〜研究データや所蔵品など研究資源へのDOI付与〜」が開催されます。

人文学に関連する分野におけるDOI導入の先行事例を集め、現状と今後の課題を議論する場を設けたとのことです。

参加費は無料、定員は約40名です。事前の申込が必要です。

13:00-13:30
DOI概論―研究基盤のオープン化に向けたIDの活用
北本 朝展(情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センター/国立情報学研究所)

13:30-14:00
人文学を検証可能に―DOIへの取り組み・国文研
山本 和明(国文学研究資料館)

14:00-14:30
Re*poNからみたJAIRO Cloudの可能性
林 正治(国立情報学研究所)

14:40-15:10
歴史的モノ資料をどのようにデジタルで認識するか
後藤 真(国立歴史民俗博物館)

15:10-15:40
Japan Link Centerの紹介、質疑応答、ディスカッション

オランダ王立図書館、実験ツールやデータセットを利用できるウェブサイト“KB Lab”をリニューアル

2017年4月11日、オランダ王立図書館(KB)は、“KB Lab”のウェブサイトをリニューアルしたと発表しています。

“KB Lab”のウェブサイトは、デジタルヒューマニティーズの研究者や、デジタル研究に関心がある利用者が、実験ツール及びKBのデジタルコレクションや歴史的資料のポータルサイト“Delpher”を基にしたデータセットを利用できるプラットフォーム(英語)です。

Renewed KB Lab website live(KB,2017/4/11)
https://www.kb.nl/en/news/2017/renewed-kb-lab-website-live

KB Lab(KB)
http://lab.kb.nl/

米国図書館協会、米国図書館界の概況についての報告書 (2017年版)及び「2016年に最も批判を受けた図書」を公表

2017年4月10日、米国図書館協会(ALA)が、全米図書館週間にあわせ、米国図書館界の概況をまとめた報告書“State Of America's Libraries Report”の2017年版を公表しています。

報告書では、図書館が、(1)あらゆる種類の情報を質の評価に必要な知識や訓練を利用者に提供していること、(2)幼児のリテラシー・コンピュータスキル・労働力開発支援に大きな役割を果たしていること、(3)資料・プログラム・サービスにコミュニティの多様性を反映させることで住民にとって安全な場所を提供していること、を示しています。

その他、館種別では

・大学図書館
学術コミュニケーション、デジタルアーカイブス、データキュレーション、デジタルヒューマニティーズ、可視化、ボーンデジタルの分野で新しい役割を担いつつある。新興領域として、計量書誌学、オルトメトリクス、e-Learning、custom information solutions、研究データ管理がある。

人文学オープンデータ共同利用センター、正式発足

2016年4月1日付けで準備室が情報・システム研究機構・データサイエンス共同利用基盤施設に開設されていた人文学オープンデータ共同利用センターについて、2017年4月1日より正式に発足しました。センター長は準備室長から引き続き北本朝展氏(国立情報学研究所)が務めるとのことです。

センターの概要(人文学オープンデータ共同利用センター)
http://codh.rois.ac.jp/about/

人文学オープンデータ共同利用センターが「正式に」誕生(笠間書院online、2017/4/2付け)
http://kasamashoin.jp/2017/04/post_3915.html

参考:
情報・システム研究機構、人文学オープンデータ共同利用センター準備室を開設
Posted 2016年4月25日
http://current.ndl.go.jp/node/31435

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