Europeana

Europeana、教育分野でのコンテンツ利用の活性化を目的に“Europeana4Education”を立ち上げ

2017年3月22日、Europeanaは、2017年の優先的なコンテンツの市場を「教育」とし、公式・非公式、初等教育から生涯教育にわたって、そのコンテンツを用いて学習者を刺激し、教育資源を豊かにすることを目的に“Europeana4Education”事業を立ち上げると発表しています。

専用ウェブページも公開しており、同事業の政府や民間、非営利の連携先や、教育に関するアプリ・リソース・プラットフォーム関する事例を確認できるようになっているほか、同事業の紹介やコンテンツの再利用についての優良事例を紹介するリーフレット、検索方法・ライセンス・APIといったEuropeanaのコンテンツを教育に用いる際の基礎知識を案内する“Guide to using Europeana in education”も掲載されています。 

その他、LinkedInにコミュニティを設けるほか、Twitterでハッシュタグ“#Europeana4Education”を用いて広報することを求めています。

Europeana、コンテンツ戦略を発表

2017年3月14日、Europeanaが、コンテンツ戦略“EUROPEANA CONTENT STRATEGY: Getting the right content to the right user at the right time”を公開しました。

提供されるコンテンツによってのみEuropeanaのプラットフォームは改善されるとの考えのもと、Europeana財団の職員と各分野(美術館・図書館・アーカイブズ・視聴覚アーカイブズ)の代表で構成されたチームで策定したもので、「量より質」「需要に基づいたコンテンツ」という指針や、更新された“Europeana Strategy 2015-2020”に基づき、その実践方法が記述されています。

同戦略の運用やデータ要件については“Europeana Publishing Guide”の新版で規定されており、この新版には、“Publishing Framework”の付録で公開されたデジタルオブジェクトの最低要件の更新版も含まれています。

欧州歴史教育者協会とWebtic社が連携して行なっているオンラインでの歴史学習環境構築事業:EuropeanaのDSI-2プロジェクトの一環

2017年3月8日付けのEuropeanaのブログが、EuropeanaのDSI-2プロジェクトの一環として、欧州歴史教育者協会(EUROCLIO) とWebtic社と連携して行なっている、オンラインでの歴史学習環境構築事業について紹介しています

両者は、Europeanaの「教育と学習のための政策提言」の遂行のため、教育資源の作成者とも共同し、全ての言語で利用できるシステムの構築と試験、ツールやサービスの宣伝を行なっているとのことです。

歴史学習用に設計された「ブロック」を組み合わせることを通じて歴史的・論理的思考が可能となるオンラインでの学習環境を構築することで、教員を支援することが目的で、短縮URLを用いて教員は自身の教育内容を他の教員や生徒と共有したり、自身の既存の教育のワークフロー内に埋め込む事も可能とのことです。

システムは、2017年4月2日から4月7日にかけて、スペインのサン・セバスティアンで開催されるEUROCLIOの第24回年次総会で公開され、ワークショップも開催されます。

Europeana、2017年のビジネスプランを発表

Europeanaが、2017年2月28日付けで、2017年のビジネスプランを発表しました。

2月22日に発表された“Europeana Strategy 2015-2020”の更新に対応したもので、新しい戦略を実行するためのビジネスプランです。

需要をさらに拡大するために、文化遺産機関・公衆・研究者・教育機関・創造産業に焦点をあてた業務を行なうこととし、各々のニーズの理解と迅速な対応、ターゲットを絞った製品・サービスの開発といった目標の達成度合いを知るためのパフォーマンス指標を開発するとのことです。

また、具体的な計画として、ファッション・写真・新聞に関する新しいコレクションの開発、ウェブサイトの改善、移民と文化・第一次世界大戦終結100周年に関するキャンペーンの実施、著作権の改革、データ集約方法の活性化などがあげられています。

Europeana、“Europeana Strategy 2015-2020”を更新

2017年2月22日、Europeanaが、発表してから3年を迎える戦略“Europeana Strategy 2015-2020”を更新したと発表しています。

この間の社会状況や技術動向を踏まえて、戦略に対して批判的検討を加え、課題に対応するための3つの優先事項を定めたものです。

現在の問題点として、コンテンツを共有する事による恩恵が不十分であること、Europeanaのエコシステムに明確な役割分担が欠けていること、エンドユーザへのアプローチ方法の近代化が必要であることをあげ、それへの対応策として、高品質なコンテンツをより簡単に共有し利用できるようにすること、提携者とともに需要をさらに拡大すること、キャンペーンを通じて人々を魅了し、より夢中になれる体験を得るためのニーズに対応することを優先事項として定めています。

2月28日公開予定のビジネスプラン2017や、3月公開予定コンテンツ戦略とあわせて、新たな取り組みを進めていくとのことです。

Europeana、IIIFに関するタスクフォースを立ち上げ

2017年2月7日付のEuropeanaのブログで、Europeanaの研究開発部門の専門家・開発者・研究者のコミュニティであるEuropeanaTechが、International Image Interoperability Framework(IIIF)に関するタスクフォースを立ち上げたことが紹介されています。

同タスクフォースは、単に参加機関に対してIIIFの採用を推奨するのではなく、多様なコンテンツを持つEuropeanaの参加機関が一緒になってこの技術に対応するために、オーストリア国立図書館が中心となり、欧州のコンテンツプロバイダーによるIIIF技術の採用に関しての検討を行なうとともに、逆に、IIIFコミュニティに寄与するための勧告を行なうことも目的としています。

また、Europeanaは、IIIFのコンソーシアムから、執行委員会(executive committee)への参加を呼びかけられたとのことです。

IIIF adoption by Europeana: future perspectives for the Network (Europeana pro,2017/2/7)

Europeana、中等教育向けのデジタル学習ツール開発のためのマッチングファンドプロジェクトへの参加者の募集開始

2017年2月1日、Europeanaが、Europeana内のオープンライセンスのコンテンツを用いて、中等教育(11~18歳)向けの、アプリ・Moocs・電子書籍といったデジタル学習ツール開発を行なうためのマッチングファンド(公的、民間、住民による共同投資)プロジェクトへの参加者の募集を開始しました。応募にあたっては、複数の言語や国で使えるような拡張性があり、最新のアイデアであることが求められています。

2017年3月15日に締切られた後、そのなかから選ばれた3つのプロジェクトが、クラウドファンディングを実施し、目標金額を達成した場合、2017年12月31日までに製品を納入することになります。

Europeanaでは、クラウドファンディングで目標金額を達成したプロジェクトに対して、クラウドファンディングでの1寄付あたり最大で100ユーロ、プロジェクトあたりでは最大3,500ユーロまでの資金を提供します。

Europeana launches its first match funding call for innovative digital education projects(Europeana,2017/2/1)

Europeana Spaceプロジェクトが、“E-Space Portal”を公開

Europeana、米国デジタル公共図書館(DPLA)、アムステルダム国立美術館、Youtube、オーストラリア国立図書館、DigitalNZ等が公開しているデジタル文化コンテンツのオンラインコレクションの創造産業での活用強化を目的に結成された欧州13か国29機関によるコンソーシアム“Europeana Space”が“E-Space Portal”を公開しました。

同ポータルは、多数のリポジトリからの、数十億のデジタルコンテンツの検索結果を統合して表示させるとともに、それらコンテンツの管理や共有のためのツールを提供するもので、それらのツールを用いることで、個人のデータセットのアップロードやデータの編集、オンライン展示等も可能となっています。

Presenting the E-Space Portal: where culture meets creativity(digitalmeetsculture)
http://www.digitalmeetsculture.net/article/presenting-the-e-space-portal-where-culture-meets-creativity/

Europeana Space
http://www.europeana-space.eu/

E-Space Portal

EuropeanaのData Quality Committee、“Data quality committee - 2016 report”を公開

2016年3月に創設されたEuropeanaのData Quality Committee(DQC)が、2016年12月31日付けで“Data quality committee - 2016 report”を公開しています。

同レポートの著者は、Europeanaのブログにおいて、この1年間のメタデータ品質の向上に関する成果として、

・情報検索行動を反映したユーザーシナリオの作成
・要件定義の明確化(必須要件と任意要件)
・メタデータの品質の調査の開始
・検索やランキングのアルゴリズムに影響するメタデータ値の問題パターンの特定

をあげています。

Data quality committee - 2016 report(Europeana)
http://pro.europeana.eu/files/Europeana_Professional/EuropeanaTech/EuropeanaTech_WG/DataQualityCommittee/DataQualityCommittee-2016Report.pdf

And the quest for better metadata quality goes on: an update from the DQC (Europeana,2017/1/16)

欧州12か国のサウンド・アーカイブから集めた音源が“Europeana Radio”で利用可能に

2017年1月11日、Europeanaが、欧州の12か国のサウンド・アーカイブから集めた20万の音源が“Europeana Radio”で利用可能になったと発表しています。

クラシック、フォーク、伝統音楽、ポピュラー音楽や、言語・方言、スポークン・ワード(Spoken-word)、サウンドスケープ(soundscapes)などといった幅広い分野の音源を聴くことが可能で、利用者はタグ付けをすることも可能となっています。

Europeana Radio - discover, listen and tag the music from Europeana Music Collections(Europeana,2017/1/11)
http://blog.europeana.eu/2017/01/europeana-radio-discover-listen-and-tag-the-music-from-europeana-music-collections/

Europeana Radio
http://www.europeana.eu/portal/en/radio.html

参考:
E1674 - 古音源の保存と活用に関する国際シンポジウム<報告>
カレントアウェアネス-E No.281 2015.05.21

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