リテラシー

米・カリフォルニア州立図書館、州内90の図書館でVR体験を提供:Oculus VR社との連携事業

2017年6月7日、米・カリフォルニア州立図書館は、バーチャルリアリティ機器メーカーのOculus VR社と提携し、州内の184の図書館のうち、約半数にあたる90の図書館に無料でOculus VR社製品を設置すると発表しています。

新しい技術への平等なアクセスを目的に、図書館利用者にVRの体験をしてもらうパイロット事業です。

将来的には設置館を増やす計画もあるとのことです。

Virtual Reality Arrives in California Libraries(California State Library, 2017/6/7)
http://www.library.ca.gov/pressreleases/pdf/Virtual_Reality_Release.pdf

米・コロラド州でも、州内の公共図書館で高校卒業資格等が得られるプログラムを開始

2017年6月7日、Gale社は、米・コロラド州立図書館と連携し、州内の公共図書館において“Career Online High School”(COHS)を用いて、正式の高等学校の卒業資格と職歴認定資格を提供するプログラムを開始すると発表しています。

米・教育省の調査によると、同州では、全人口の9%にあたる約50万人の成人が高校卒業資格を持っていないとのことです。

2017年の米国の“Library of the Year”が発表される:ナッシュビル公共図書館

2017年6月6日、Library Journal(LJ)誌とCengage Learning傘下のGale社は、2017年の米国の“Library of the Year”に、テネシー州のナッシュビル公共図書館(Nashville Public Library)を選出したと発表しました。

記事では、

・学生の成功を予測するための最も重要な要因である小学校3年生時の読解力を高めることを目指した早期読書プログラム“Bringing Books to Life” (BBTL)

・読書、歌、ライティング、お話、演奏を、授業や家庭生活に組み込むためのヒントを教師、保護者、家族に与えるために英語とスペイン語で行っているプログラム

・iPad、3Dプリンター、貸出し用ノートブック(宿題用)といったICT機器や図書館の資料を、学校図書館に貸出すプログラム“Limitless Libraries”の実施や、学校図書館の改装支援

・人形劇を活用した活動(人形劇用移動図書館車や常設人形劇団による講演)

・同地のアフリカ系アメリカ人による公民権運動に関するコレクションの収集と提供

・STEM分野のメンターがいる若者向けメイカースペース“Studio NPL”

米・ワシントンD.C.公共図書館、5か年の戦略計画“Know Your Neighborhood”を発表:26分館が各コミュニティにあわせたサービスを実施

2017年6月5日、米国のワシントンD.C.公共図書館が、5か年の戦略計画“Know Your Neighborhood”を発表しました。

計画では、包摂と公平を重視し、地区住民の生活や福祉を改善させるために、住民の読書振興(リテラシー)、デジタル・シチズンシップの推進(ICTへのアクセスとトレーニング)、強固なコミュニティの構築(学習と市民参加の拠点)、郷土愛の涵養(地域の歴史や文化へのアクセス等への支援)の4つを優先事項として定めています。

一方で、地域により、図書館サービスへの住民のニーズが異なる事から、例えば、コンピュータ利用へのニーズが多い地域の分館では、設置台数や関連講座を増やす対応を行なうなど、26の分館が、各々のコミュニティのニーズに合わせてカスタマイズした図書館サービスを実施することとしています。

これらの計画により、住民の満足度を向上させ、図書館カード保持率75%、年間来館者数500万人、年間500万点の貸出し、を目指すとしています。

ODILO社、洪水被害を受けたペルーの子どもを対象に教育関連のデジタルコンテンツを無償提供

2017年6月1日、スペインと米国に拠点を置き、欧州・ラテンアメリカを中心に電子書籍事業や図書館向けの電子図書館事業を行なっているODILO社が、3月末に発生した洪水の被害を受け、学校に通えない状況が続くペルーの子どもを対象に、教育関連のデジタルコンテンツ(電子書籍、視聴覚資料等)を無償で提供すると発表しています。

復旧工事下での継続的な学習の支援が目的で、通信業社テレフォニカ・ペルーとペルー教育省は、このプロジェクトを通じて、読解力やデジタルリテラシーが向上することも期待しているとのことです。

Flood victims receive free eBooks (ODILO,2017/6/1)
http://mailchi.mp/odilo/floodvicitms

E1912 - ぬいぐるみお泊まり会:読書活動の促進と効果の持続性

ぬいぐるみお泊まり会は米国のペンシルバニア州の公共図書館で始まったと言われている。2007年1月の米国の新聞記事でぬいぐるみお泊まり会が紹介されており,「昨年の夏に行われていた公共図書館のプログラムからアイデアを得た」と記載されていることから,2006年頃にはすでに同様のプログラムがあったと思われる。ぬいぐるみお泊まり会では,子どもが図書館にぬいぐるみを預けて帰った後,ぬいぐるみたちが絵本を読んでいたり,他のぬいぐるみたちと一緒に遊んだりしている場面の撮影が行われる。そして,翌日以降,ぬいぐるみを迎えに来た子どもに写真と絵本が手渡され,この絵本はぬいぐるみが読んでいたと伝えられる。このような体験は子どもの読書活動を促進させるのではないかと期待されており,日本各地の図書館でもぬいぐるみお泊まり会が行われるようになった。しかし,ぬいぐるみお泊まり会が子どもたちの読書活動の向上に貢献しているかどうかは検証されておらず,効果は明らかになっていなかった。そこで,筆者らの研究グループでは,ぬいぐるみお泊まり会が子どもの読書活動に与える効果について検証を行った。

人と防災未来センター資料室(兵庫県)、「くらしと震災学習ノート」をウェブサイトで公開

兵庫県神戸市にある人と防災未来センター資料室が、「くらしと震災学習ノート」をウェブサイトで公開したと発表しています。

主に中高生を対象とした教材として、阪神・淡路大震災後の生活で困った点や工夫、同室所蔵資料が伝える実体験等を紹介するものです。

ノート内に掲載の所蔵資料の横に記載されている調査先番号(最初の0は除く)を同室の情報検索システムで検索することで、その資料がどのような資料とともに寄贈されたのかも分かるような工夫もされており、このノートを用いて、事前学習・事後学習に役立てることを目的としています。

Facebook(人と防災未来センター資料室,2017/4/17)
https://ja-jp.facebook.com/dri.archives/posts/1540494239294157

フランス国立図書館、子供向けタブレット用アプリ“Gallicadabra”を公開

2017年3月7日、フランス国立図書館(BnF)が、3歳から12歳までの子どもを対象としたiOS用タブレットアプリ“Gallicadabra”を公開しました。

同館の国立児童図書センター(Centre national de la littérature pour la jeunesse:CNLJ)が選定したお話30点が利用でき、BnFの資料から選ばれた動物の画像アイコンからお話を選択できる機能もあります。

オフラインで利用できるほか、いくつかの話では、俳優による朗読を聞くことができます。

今後アンドロイド版も公開される予定とのことです。

Gallicadabra ! Et Gallica s'ouvre aux enfants (BnF Gallica,2017/3/7)
http://gallica.bnf.fr/blog/07032017/gallicadabra-et-gallica-souvre-aux-enfants

「ぬいぐるみお泊まり会」が子どもの読書活動に与える効果(文献紹介)

「ぬいぐるみお泊まり会」が子どもの読書活動に与える効果について調査した論文が、2017年2月28日、Heliyon誌で公開されました。

岡山大学大学院教育学研究科の岡崎善弘講師らによる共同研究グループの調査で、3歳から5歳の幼稚園児42人を対象に、お泊まり会前後での子どもの読書活動の変化を調べたものです。

お泊まり会前は、ぬいぐるみに対して絵本の読み聞かせをする子どもが2人しかいなかったのに対し、ぬいぐるみを子どもたちに返した当日は、21人の子どもがぬいぐるみに読み聞かせを行っており、能動的な読書活動が増えたとのことです。

一方で、お泊まり会後3日経つと、読み聞かせをする子どもの数が4人に減っていることから効果が続く期間は3日程度と短いこと、お泊まり会から1カ月後、子どもたちにお泊まり会のエピソードを思い出させると、その前後で読み聞かせをする子どもの数が再び増加することも指摘されています。

米国図書館協会、読書会向けのオンラインプラットフォーム“Book Club Central”の立ち上げを発表

2017年2月15日、米国図書館協会(ALA)が、推薦図書リストや、熟練者向けの図書リスト等を含む、読書会等向けの情報を提供するオンラインプラットフォーム“Book Club Central”の作成を発表しています。

俳優でプロデューサーのサラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)氏が名誉会長を務め、年間を通して推薦図書のタイトルを提供することになっており、“Book Club Central”を立ち上げる2017年7月24日に、開催中のALA年次大会のなかで、彼女が選んだ最初の図書リストが発表されます。

ALA to launch Book Club Central with Sarah Jessica Parker(ALA,2017/2/15)
http://www.ala.org/news/press-releases/2017/02/ala-launch-book-club-central-sarah-jessica-parker

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