ライセンス契約

英・Jisc、デジタルコレクション共同購入のパイロットプロジェクトを開始

2017年3月7日、英・Jiscが、ProQuest社、Adam Matthew Digital社、Brill社の3社と連携し、一次資料(primary source)のデジタルコレクションを各機関が無理のない価格で購入できるようにするための共同購入のパイロットプロジェクトを実施すると発表しています。

高等教育機関が、より効率的で、調整され、透明性のある方法で、デジタルアーカイブコレクションを購入することを支援することを目的としており、会員の要請に応じてJiscが設立したものです。

各出版社が、今回のプロジェクトで対象となるデジタルコレクション(人文・社会科学が中心)を提示し、購入する分量に応じた割引が設定されています(当初から20%の割引で開始されます)。

各機関は、2017年の3月から7月までの間に、Jisc Collectionのウェブサイトから関心があるコレクションを選定し、期間終了後、各々のコレクションの価格が計算され、出版社が図書館に料金を請求します。

Jiscでは、パイロットプロジェクトと並行し、各機関が購入を希望するコレクションのウィッシュリストを集め、パイロット事業の第2弾の際に関連企業に知らせて、製品や参加企業の規模の拡大を目指すとのことです。

Elsevier社、ライセンス契約交渉中のドイツの研究機関に対して、同社の電子ジャーナルへのアクセス権を回復させる

2017年2月13日、Elsevier社が、2016年をもって契約を解除したドイツの研究機関に対して、同社の電子ジャーナルへのアクセス権を回復させることを発表しています。

DEALプロジェクトとElsevier社によるドイツの全国規模でのライセンス契約交渉が決裂したため、ドイツ国内の60以上の主要な研究機関では、2017年1月1日からElsevier社の電子ジャーナルへのアクセスができなくなっていました。

Science誌によると1月の交渉は予定が合わなかったため、次回の交渉は2017年3月23日に予定されているとのことです。

Continued Elsevier access in support of German science(Elsevier,2017/2/13)
https://www.elsevier.com/connect/continued-elsevier-access-in-support-of-german-science

台湾やペルーでも、2017年からElsevier社の電子ジャーナルの閲覧が不可能に

台湾の図書館コンソーシアムCONCERTは、Elsevier社と、2017年のライセンス契約において契約料を下げるよう交渉していましたが、台湾の大学図書館の75%以上が同社の提案を拒否したことにより、交渉が決裂したと発表しています。

CONCERTでは、Google Scholor、図書館間貸出し、郵送複写サービス、学術コミュニティのネットワークを通じた学術情報資源へのアクセスを提案しています。

台湾科技大学においては、当初、2016年末までCONCERTを支持するとともに、2017年1月からはElsevier社と個別交渉することを予定していましたが、台湾教育部の政策や、他の大学との友好精神にもとづき、他の大学とともに、交渉をしないと決めたと発表しています。同大学では、影響を最小限に抑えるため、代替計画を策定し、教職員を支援するとしています。

2016年12月23日付けのNatureオンライン版記事では、ペルーにおいても、政府が国立科学技術委員会(CONCYTEC)に対して、アクセスに必要な経費を支出しないため、2017年からElsevier社製品へのアクセスできなくなることが紹介されています。

ドイツ・DEALプロジェクトとElsevier社による全国規模でのライセンス契約交渉が決裂

ドイツ大学長会議(HRK)は、同会議主導で行っている、学術出版社の出版物に対する2017年1月1日からの全国規模でのライセンス契約を目的としたDEALプロジェクトにおいて、Elsevier社との交渉を中断したと発表しています。

同社から、ドイツ科学機構連合(Alliance of Science Organisations in Germany)に対して提示があった契約内容が、さらなるオープンアクセスを可能とする透明性の高いビジネスモデルを拒否し、価格の上昇を求めるものであったためと説明されています。

ゲッティンゲン大学図書館の説明によると、交渉力を高めるために、ドイツ国内の60以上の主要な研究機関が、2016年10月に同社との契約を解除しており、それらの機関では、2017年1月1日からElsevier社の電子ジャーナルへのアクセスができなくなるとのことです。

HRKの説明によると、Springer Nature社とWiley社との契約は2017年1月1日から履行されるとのことです。

Elsevier licence offer contravenes open access and fair pricing for scientific publications(HRK,2016/12/2)

研究図書館センター(CRL)等、“LIBLICENSE Model License Agreement”の改訂版を発表

北米の研究図書館センター(CRL)が、北米研究図書館協会(ARL)や図書館情報資源振興財団(CLIR)等と協力し、図書館の電子リソースのライセンス契約モデルである“LIBLICENSE Model License Agreement”の改訂版を発表しました。1997年に開始されたLIBLICENSE Projectは、電子リソースのライセンスについて情報が必要な図書館や研究機関に、情報やガイダンスを提供するプロジェクトで、2001年にはオリジナルのライセンス契約モデルを公表したとのことです。ライセンス契約モデルは、図書館の電子リソースのライセンスが含むべき主な条件を説明し、図書館がライセンス契約での交渉に使用できるテンプレート等を提供しているとのことです。

CRL and Partners Publish New e-Resources Model License
http://www.crl.edu/sites/default/files/attachments/news/12%2003%202014PM%20FINAL%20Model%20License_announce.pdf

LIBLICENSE: Licensing Digital Content

大学図書館が研究者のためにテキストマイニングのライセンス交渉を行った事例報告(文献紹介)

米国図書館協会(ALA)の図書館情報技術部会(LITA)が刊行している“Information Technology and Libraries”誌の第33巻第3号(2014)に、テキストマイニングのためのライセンス交渉についての事例報告“Negotiating a Text Mining License for Faculty Researchers”が掲載されています。研究者による学術ジャーナルのフルテキスト(XMLフォーマット)のテキストマイニングを実現させるべく行われた、コロラド大学の図書館等の取りくみの報告です。

Negotiating a Text Mining License for Faculty Researchers(LITA)
http://ejournals.bc.edu/ojs/index.php/ital/article/view/5485

NISOのSERUが急速に普及

米国情報標準化機構(NISO)が、電子ジャーナルのライセンス契約の労力を軽減するための、図書館-出版社間における利用条件についての共通理解文書、SERU (Shared E-Resource Understanding)に参加する図書館と出版社がこの1年で急増していると発表しています。

2008年12月現在、図書館・コンソーシアムが65、出版社が27、SERUに参加しています。

Libraries Adopting NISO's Shared E-Resource Understanding (SERU) at Rapid Rate
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=0e08da85f50512e049cff24045940bc7046c051a

シカゴ大学出版、アグリゲータからコンテンツを撤収すると発表

米国のシカゴ大学出版(University of Chicago Press)雑誌部門が2006年8月8日、Thomson GaleおよびProQuestのアグリゲータサービスから、コンテンツを撤収すると発表しました。今後、両サービスに新規コンテンツは掲載せず、2007年5月15日までにThomson Galeから、2008年6月1日までにProQuestから全コンテンツを引…

E463 - 電子ジャーナルの一括契約に関する調査(米国)

北米研究図書館協会(ARL)は2005年11月から12月にかけ,加盟する123館に対し,Elsevier社,Wiley社など大手5出版社との電子ジャーナルの一括契約(bundle)についての調査を実施した。ARLは2003年にも同様の調査を行っているが,CA1586でもレビューされているように,一括契約が有するさまざまな問題…

CA1524 - 電子資料の共同購入―ニュージーランドのナショナルサイトライセンスEPIC― / 柴田容子

ニュージーランドの図書館が共同で電子資料を購入し,すべての国民に提供する,という事業EPIC(Electronic Purchasing in Collaboration 旧称PER:NA Purchasing Electronic Resources : a National Approach)が2004年3月始まった。参加できる図書館は,大学図書館などの研究図書館だけでなく,学校図書館や公共図書館,…

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