カレントアウェアネス-R

米・Public Libraries誌、2017年の特集記事コンテストの受賞記事を発表

2017年6月8日、米国公共図書館協会(PLA)が発行するPublic Libraries誌が、2017年の特集記事(Feature Article)コンテストの受賞記事を発表していました。

PLAの同誌小委員会のメンバーが選定する優勝記事には、フィラデルフィア公共図書館 (Free Library of Philadelphia)の二カルズ(Joel A. Nichols)氏による“Serving All Library Families in a Queer and Genderqueer Way”(2016年1/2月号)が選ばれました。

また、同誌読者のソーシャルメディアを通じた投票により選ばれる特別賞には、ライル図書館区(Lisle Library District)のウェインステイン(Tatiana Weinstein)氏による“ The Child-Free Factor and Other Fringe Benefits: Moving Beyond Natural Targets”(2016年7/8月号)が選ばれています。

長野県南部を震源とする地震による学校図書館への影響(記事紹介)

複数のメディアが、2017年6月25日に発生した長野県南部を震源とする地震により、木曽町の三岳小学校図書館で天井の石こうボードが落下したことや、蔵書が床に散乱したため、1週間程度利用を見合わせていることを報じています。

震度5強から一夜明け 木曽・王滝の住民、緊張続く(信濃毎日新聞,2017/6/26)
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170626/KT170626FSI090005000.php

長野南部震度5強、余震相次ぐ中で住民が不安な一夜(TBS NEWS,2017/6/26)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3088323.html

訓子府町図書館(北海道)、町営温水プールのロビーに絵本や水泳の本20冊を配置

2017年6月27日、北海道の訓子府町図書館が、町営温水プール「KAPPA」のロビーに絵本や水泳の本20冊を、利用案内パンフと共に配置したと発表しています。

Twitter(@kun_tosyo,2017/6/27)
https://twitter.com/kun_tosyo/status/879562310016057344

米・インディアナ大学、映画フィルム約2万5,000リールのデジタル化を開始

2017年6月21日、米・インディアナ大学(IU)のMedia Digitization and Preservation Initiativeは、録音映像資料のデジタル化作業プロジェクトのフェーズIIを開始したことを発表しました。

IUでは、2020年の開学200年に向けて、所蔵する録音映像資料のデジタル化作業を行なっていますが、フェーズIIでは、IUが所蔵する10万点を超える映画フィルムのうち、約2万5,000リールのデジタル化を実施します。これにより、1万2,500時間分の映画が保存されます。引き続き、ソニーの子会社Memnon社のMemnon Archiving Servicesと協力してデジタル化作業を実施します。

録音映像資料のデジタル化作業は予定より早く進行しており、すでに20万点以上がデジタル化されています。デジタル化された資料はIU図書館の“Media Collections Online”からアクセスできるようになります。

欧州委員会(EC)、“European Open Science Cloud”(EOSC)に関する新しい高度専門家グループを立ち上げ

2017年6月21日、欧州委員会(EC)は、既存のデータ管理システムを統合した研究基盤“European Open Science Cloud”(EOSC)に関する、新しい高度専門家グループ(High Level Expert Group)を立ち上げました。

このグループは、EOSCの実現に必要とされる方策をECに助言することを目的としており、EOSCの立ち上げに関するHorizon2020プロジェクトや各国のイニシアチブと協力しながら活動します。2015年から2017年2月まで活動して、2016年に報告書をまとめた、先行の高度専門家グループの後を継ぐものとなります。

このグループは2017年6月から2018年末まで活動する予定で、EOSC実現のための方策について提言する最終報告書を2018年末にまとめるとしています。

米・カリフォルニア工科大学(Caltech)、データリポジトリ“Caltech DATA”を公開 TINDがCERNの技術をもとに開発したシステムを採用

米国のカリフォルニア工科大学(Caltech)がデータリポジトリ“Caltech DATA”を公開したことが発表されています。

このリポジトリでは、研究データのアップロード、出版物とのリンク、DOIの付与などのほか、GitHubのアカウントと連携して自動的にソフトウェアを保存することができます。

このリポジトリは、欧州原子核研究機構(CERN)から派生した組織“TIND”のシステムを採用しています。TINDは、CERNと契約を締結し、CERNが開発したオープンソースソフトウェア“Invenio”のチームとの協働を通じて、Invenioのノウハウを活用しながら図書館システム(ILS)機能、デジタルアーカイブ(DA)機能、研究データ管理(RDM)機能、リポジトリ(IR)機能などを備えたシステムを開発・提供しています。Caltech DATAは、TINDのデータリポジトリサービスを採用した初めてのリポジトリとのことです。

figshareと米国の言語聴覚士職能団体ASHAがパートナーシップを締結 ASHAの研究成果専用ポータルを提供

2017年6月23日、研究成果共有プラットフォームfigshareが、新たに米国の言語聴覚士の職能団体American Speech-Language-Hearing Association (ASHA)とパートナーシップを結んだことを発表しました。ASHAの査読付き学術雑誌に掲載された論文に関連する研究成果については、figshare上に用意されたASHA専用ポータルに集約・提供されることになります。

【イベント】デジタルアーカイブ学会第1回研究大会「デジタルアーカイブの拓く未来」(7/22・岐阜)

2017年7月22日、岐阜女子大学文化情報研究センターにおいて、デジタルアーカイブ学会第1回研究大会「デジタルアーカイブの拓く未来」が開催されます。

同学会は2017年4月15日に発足したもので、21世紀日本のデジタル知識基盤構築を目的とし、関係者の経験と技術を交流・共有し、一層の発展を目指し、人材の育成、技術研究の促進、メタデータを含む標準化に取り組んでいるとのことです。第1回研究大会では、午前の部に東京大学の吉見俊哉教授による基調講演「なぜ、デジタルアーカイブなのか? ――知識基盤型社会 2050を予言する」とパネルディスカッション「デジタルアーカイブ立国への道程」を開催し、午後の部にはライトニングトーク、ポスターセッション、研究発表等を行うとのことです。

第1回研究大会の概要(デジタルアーカイブ学会)
http://digitalarchivejapan.org/wp/home/kenkyutaikai/1th/

米連邦地裁、海賊版論文公開サイトSci-HubによるElsevier社の著作権侵害を認定 1,500万ドルの損害賠償を命じる

2017年6月21日、米ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所が、海賊版論文の公開サイトSci-HubによるElsevier社の著作権侵害を認定し、Sci-Hubに対し1,500万ドルの損害賠償を命じる判決を下したことが報じられています。

Sci-HubはElsevier社をはじめ、主要な出版者の電子ジャーナル掲載論文を違法にアップロードしたウェブサイトです。カザフスタンの大学院生であったAlexandra Elbakyan氏が、研究者の論文へのアクセスをより容易にすることを目的に開始したもので、現在はロシアから運営されています。

今回の判決はElsevier社の訴えを受けて下されたもので、米国出版社協会(AAP)は支持を表明しています。一方、Nature誌はSci-Hubが違法であることは明らかであるものの、多くの研究者から非常に高い人気を得ているのは、それだけ現在の学術出版に対する不満が高まっていることのあらわれだ、とする研究者のコメントも紹介しています。また、Elbakyan氏からはなんらのコメントも発表されていないものの、損害賠償が支払われるかは疑問であるし、Sci-Hubが閉鎖することもないだろうとする関係者の声も掲載しています。

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)、過去6年間に実施した資金助成に関する報告書を公開

2017年6月26日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)は、2011年度から2016年度までの過去6年間に実施した資金助成について、各州ごとに報告書をまとめて公開しました。

各報告書では、競争的資金を含めた資金助成の件数と合計額、州政府の図書館担当部署への資金助成プログラムの概要、資金助成を受けた博物館・図書館のリストや地理的分布状況などがまとめられています。

New Resources Summarize IMLS Support for Museums and Libraries in Each State(IMLS, 2017/6/26)
https://www.imls.gov/news-events/news-releases/new-resources-summarize-imls-support-museums-and-libraries-each-state

ページ