カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。

カレントアウェアネス-R

当サイトの運営担当者は、毎営業日、図書館に関する情報を収集しています。その中から、図書館の「いま」(カレント)がわかるニュースを中心に、ご紹介します。

Europeanaの新プロジェクト2件のテーマは「都市のユダヤ人」と「ヨーロッパのテレビ」

欧州デジタル図書館“Europeana”が2011年初めを目指して、新しいプロジェクトを2件開始する予定だということです。この2件のプロジェクトのテーマはそれぞれ、「ヨーロッパの都市化に対するユダヤ人の貢献」と「ヨーロッパのテレビにおける象徴的瞬間」だということです。前者では、書籍、新聞、切り抜きなどから数百万ページ、写真1万枚、葉書1,500枚、聴覚資料7,150点がデジタル化されるということです。これらの資料は、ヨーロッパ7か国の文化機関から集められる予定です。後者では、Europeanaと提携している18機関から集めた、3万カットがデジタル化されます。

New Projects Launched: JUDAICA Europeana and EUscreen
(Europeanaのプレスリリース)
http://app.e2ma.net/campaign/1403149.e9007495d248c561c7d2027e619cba2e

EC funds Jewish museums to go digital - THE JC.com 2010/2/9付けの記事
http://www.thejc.com/news/world-news/26970/ec-funds-jewish-museums-go-digital

ドイツ国立医学図書館、Googleライクな新ポータルサイトをスタート

ドイツ国立医学図書館(ZB MED)が、新しいポータルサイトMEDPILOT version 3.0をスタートしました。医学情報データベースの横断検索や文献の一括注文が可能だということです。このウェブサイトは、官民パートナーシップに基づき、最新の検索技術を取り入れて、開発されました。検索画面のデザインはGoogleのように、シンプルなものを取り入れています。

MEDPILOT 3.0
http://www.medpilot.de/?LANGUAGE=en

German National Library of Medicine launches new version of MEDPILOT
http://www.analytic-news.com/press/2010/15.html

北米の研究図書館センター(CRL)が紙資料の共同アーカイブ事業について提案

北米の大学図書館と研究図書館のコンソーシアムである研究図書館センター(CRL)が、紙資料の共同保存に向けた提案を行っています。2010年秋に共同アーカイブ事業を開始することを想定し、図書館や関係機関などの間で、意思決定と情報共有の仕組みの構築、紙資料アーカイブの情報収集、資料選択や保存条件などの基準の設定、などについて今後検討していく予定とのことです。

CRL Proposes Print Archiving Network
http://www.crl.edu/news/6590

Center for Research Libraries (CRL) Proposes Print Archiving Network(2010/2/8付けResourceShelfの記事)
http://www.resourceshelf.com/2010/02/08/center-for-research-libraries-crl-proposes-print-archiving-network/

ニューヨーク公共図書館、新しい地図サイトを公開

ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、古い時代の地図をウェブ上の地図のように拡大・縮小したり、変形させて現在の地図に貼り付けたりといった加工ができる地図サイトmaps.nypl.orgを公開しています。

NYPL Map Rectifier beta
http://maps.nypl.org/warper/

Drawing on the Past: Enlivening the Study of Historical Geography at maps.nypl.org(2010/2/3付けNYPLのブログの記事)
http://nypl.org/blog/2010/02/03/drawing-past-enlivening-study-historical-geography-mapsnyplorg

New Web Site: Maps.NYPL.org(2010/2/5付けResourceShelfの記事)
http://www.resourceshelf.com/2010/02/05/new-web-site-maps-nypl-org/

18世紀の欧州における手紙のやりとりをリンクし当時の「ウェブ」を再現する試み

Information World Review誌の記事で、オックスフォード大学ボードリアン図書館による“Electronic Enlightenment”というサイトが紹介されています。18世紀の欧州でやりとりされた55,000通の手紙と6,500通の通信文を電子化し、人物のつながり等をリンクすることにより、「啓蒙の時代」の人間関係などが分かるようになっているものとのことです。学者、政治家、外交官などに加え、一般人の書いたものも収録されているようです。利用には登録が必要(有料)となっています。

Electronic Enlightenment 2: letters & lives online
http://www.e-enlightenment.com/

Electronic Enlightenment wins digital prize(2010/2/8付けInformation World Reviewの記事)
http://www.iwr.co.uk/information-world-review/news/2257511/electronic-enlightenment-wins

米国Alibris社のコレクション構築のための助成機関が決定

米国オンライン書店のAlibris社が、選ばれた機関のコレクション構築に対して助成する“Alibris Collection Award”の2010年の対象機関を発表したと報じられています。選ばれたのは、ノースカロライナ自然科学博物館(North Carolina Museum of Natural Sciences)、バーリントン郡公共図書館(Burlington County Public Library)、エヴェレットコミュニティカレッジ(Everett Community College)の3機関で、授与される助成金3,000ドルを分け合うとのことです。

Three Institutions Share $3000 Alibris Collection Award(Library Journal 2010/2/8付けの記事)
http://www.libraryjournal.com/article/CA6717988.html

The Alibris Collection Award
http://library.alibris.com/collection-award

CrossRef、DOI登録数が4000万件を突破

論文のリンキングサービスを提供するCrossRefが、DOIの登録数が4000万件を突破したと発表しています。登録されているもののうち、87%がジャーナル、学術書が5%、会議録が5%となっています。

40 MILLION CROSSREF DOIs PRESERVE THE RECORD OF SCHOLARSHIP(CrossRefのニュースリリース)
http://crossref.org/01company/pr/news020210.html

参考:
CrossRef、DOI登録数が3000万件を突破
http://current.ndl.go.jp/node/7135

光学・光通信学の国際的学会が電子書籍の保存についてPorticoと提携

光学・光通信学の国際的学会SPIEは、現在刊行している93冊の電子書籍と、今後刊行される電子書籍の保存について、米国の電子ジャーナルアーカイビング事業であるPorticoと提携することを発表しました。すでに2007年にSPIEはPorticoに参加しており、電子ジャーナルの保存では提携済みです。

SPIE to Preserve E-Books in Portico(Poritcoのプレスリリース)
http://www.portico.org/news/020210.html

Digital Preservation: SPIE to Preserve E-Books in Portico
- Resource Shelf 2010/2/8付けの記事
http://www.resourceshelf.com/2010/02/08/digital-preservation-spie-to-preserve-e-books-in-portico/

英国図書館、マイクロソフトと共同開発した研究支援ツールを公開

英国図書館は、Microsoft Researchと共同で開発した研究支援ツール'Research Information Centre' (RIC) Framework を公開しています。研究者チームが共同で作業するための「ヴァーチャル研究環境」を提供するものとのことです。オープンソースとして公開されています。

British Library and Microsoft Launch Online Platform for Collaborative Research
http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100208.html

British Library and Microsoft Announce Online Platform for Collaborative Research(2010/2/8付けResourceShelfの記事)
http://www.resourceshelf.com/2010/02/08/british-library-and-microsoft-announce-online-platform-for-collaborative-research/

コロンビア大学図書館、2013年までの戦略計画を公開

米国コロンビア大学図書館が、2010年から2013年までの新たな戦略計画“Strategic Plan 2010-2013”を同館のウェブサイト上で公開しています。計画では、網羅的かつ特別なコレクションの構築、デジタルコレクションの拡大、効果的なインターフェースの開発とアクセスの向上、図書館スペースの重視、新しいタイプの研究図書館、という5つの領域に重点を置いているとのことです。

Columbia University Libraries/Information Services Releases Strategic Plan(コロンビア大学図書館のニュースリリース)
http://www.columbia.edu/cu/lweb/news/libraries/2010/20100208.stratplan.html

Strategic Plan 2010-2013
http://www.columbia.edu/cu/lweb/img/assets/6675/CULIS_Strategic_Plan_2010-2013.pdf

英国図書館、19世紀の小説コレクションをKindle向けに提供へ

英国図書館(BL)が所蔵する19世紀の小説コレクションをAmazon.com社の電子書籍リーダー“Kindle”向けに無料で提供する計画があると報じられています。2010年春から65,000冊以上のコレクションが利用可能になるとのことです。英国政府からの1億ポンドの交付金の他に、Microsoft社が資金援助を行っているようです。

British Library to offer free ebook downloads(Times Online 2010/2/7付けの記事)
http://entertainment.timesonline.co.uk/tol/arts_and_entertainment/books/article7017899.ece

図書館のSNS活用の意図と現実の矛盾とは

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、図書館のソーシャルネットワーキングサービス活用について取り上げた、新しいプレプリント論文を全文公開しています。 “Facebook as a Library Tool: Perceived v. Actual Use”(「図書館ツールとしてのFacebook:想定していた利用 vs 実際の利用」)と題されたこの論考は、図書館のFacebook活用が目指す意図と、実際の利用の様子との間にある矛盾を見極めることを目的としているということです。

PREPRINT: Facebook as a Library Tool: Perceived v. Actual Use
- Resourse Shelf 2010/2/5付けの記事
http://www.resourceshelf.com/2010/02/05/preprint-facebook-as-a-library-tool-perceived-v-actual-use/

プレプリント本文
http://www.ala.org/ala/mgrps/divs/acrl/publications/crljournal/preprints/crl-088.pdf

オープンアクセス誌出版のためのオンラインガイド

スウェーデンのCo-Action Publishingとルンド大学図書館が、オープンアクセス誌出版のためのオンラインガイド(英語)を作成し公開しています。独自のオープンアクセス誌を発行しようとする人たちのために実務的な情報とツールを提供することを目的としており、計画(Plan)、準備(Set Up)、発刊(Launch)、発行(Publish)、管理(Manage)の各段階についてのガイドが掲載されています。

Welcome to the Online Guide to Open Access Journals Publishing
http://www.doaj.org/bpguide/

Just Released: Online Guide to Open Access Journals Publishing(2010/2/5付けResourceShelfの記事)
http://www.resourceshelf.com/2010/02/05/new-online-guide-to-open-access-journals-publishing/

【イベント】国立国会図書館、メリーランド大学図書館長による講演会「これからの大学図書館:グーグル化する世界と将来展望」を開催

国立国会図書館は、2010年3月9日に「これからの大学図書館:グーグル化する世界と将来展望」と題する講演会を開催します。米国の大学図書館とGoogle社によるデジタル化事業にかかわってきたパトリシア・スティール氏(メリーランド大学図書館長)が、デジタル化事業の経験と課題、大学図書館の将来展望等について講演するとのことです。会場は東京本館と関西館(中継)です。

これからの大学図書館:グーグル化する世界と将来展望(開催概要及び申込方法)
http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/libumd.html

米国の連邦政府議会議員のTwitter使用率は38%

米国議会図書館(LC)の議会調査局(CRS)による、連邦政府議会議員のTwitter使用状況についてのレポートが公表されています。2009年の8月と9月の2か月間について調査したもので、上院・下院をあわせて、総数の約38%に相当する205人の議員がTwitterのアカウントを持っていたとのことです。Tweetの内容では、選挙区や地元州での活動、政策についての発言、メディア出演予告などが多く、フォロワー数は1000人から3000人程度が多いようです。

Social Networking and Constituent Communications: Member Use of Twitter During a Two-Month Period in the 111th Congress(2010/2/3付けCRSレポート)
http://www.fas.org/sgp/crs/misc/R41066.pdf

UPDATE: Social Networking and Constituent Communications: Member Use of Twitter During a Two-Month Period in the 111th Congress(2010/2/5付けResourceShelfの記事)

千葉市図書館、サービスプランの意見を募集

千葉市図書館は、同館のサービス施策を示す「千葉市図書館サービスプラン2010~きて、みて、発見!身近で頼れるみんなの図書館~(案)」を策定し、市民からの意見を募集しています。6つの方針とレファレンスサービスの充実や地域連携といった12の施策を記載しているようです。

千葉市図書館サービスプラン2010(案)
http://www.city.chiba.jp/kyoiku/shogaigakushu/chuotoshokan/kanri/serviceplan2010.html

【イベント】第1回産業日本語研究会・シンポジウム(2/24・東京)

2010年2月24日に、高度言語情報融合フォーラム(ALAGIN)等の主催による「第1回産業日本語研究会・シンポジウム」が東京大学で開催されます。「産業日本語」とは、日本の産業界全体の国際競争力の強化に資するような日本語の呼称とのことで、そのあり方について総合的議論を行うとのことです。基調講演は国立国会図書館の長尾真館長が行うとのことです。

第1回 産業日本語研究会・シンポジウム(平成22年2月24日開催予定)
http://www.japio.or.jp/kenkyu/kenkyu04-01.html

世界各国のウェブアーカイブ事業の一覧ページ

国際インターネット保存コンソーシアム(IIPC) は、世界各国の主なウェブアーカイブ事業の概要が一覧できるページを公開しています。現時点では、IIPCの加盟機関のうち20余りのウェブアーカイブ事業が紹介されています。

Archive List
http://netpreserve.org/about/archiveList.php

Web Archives Registry Launched(2010/1/29付けLCのNews)
http://www.digitalpreservation.gov/news/2010/20100129news_article_webreg.html

International Internet Preservation Consortium Launches Web Archives Registry(2010/2/4付けDigitalKoansの記事)
http://digital-scholarship.com/digitalkoans/2010/02/04/international-internet-preservation-consortium-launches-web-archives-registry/

参考:
E995 - IIPCオープンミーティング及びワーキンググループ<報告>

香港大学機関リポジトリ、ScopusのAPIを利用

学術情報データベースScopusを管理・運営するElsevier社が、香港大学機関リポジトリ“HKU Scholars Hub”をScopusのAPIを利用している初めての機関として紹介しています。同リポジトリの研究者のページ“ResearcherPage”上で、ScopusのOpenURLを使って、研究者ごとの文献数や引用数などの情報を提供しているようです。

Hong Kong University First to Use Scopus API for all HKU Authors Across the Institution(Elsevierのニュースリリース)
http://www.elsevier.com/wps/find/authored_newsitem.cws_home/companynews05_01420

HKU ResearcherPages
http://hub.hku.hk/help.jsp#ResearcherPages

参考:
香港大学、トムソンのResearcherIDを導入(情報管理Web 2009/12/22付けの記事)
http://johokanri.jp/stiupdates/contents/2009/12/003990.html

日本電子出版協会、電子書籍配信構想案を国立国会図書館に対して提案

日本電子出版協会は、電子書籍配信構想に関する「日本電子出版協会案」を、国立国会図書館に対して提案したと発表しています。案の内容は、国立国会図書館が所蔵する書籍のうち、出版者が販売を望む書籍については出版者が商業配信を行い、出版者や著者が無償配信を許諾した書籍は国立国会図書館が無償で配信を行う形にするというものです。また、国立国会図書館のサイトと出版者のサイトの間に相互リンクを設け、全体として一つの網羅的なデータベースとして機能させるということも含まれています。

2010/02/05 国立国会図書館に対して電子書籍配信構想に関する「日本電子出版協会案」を提案
http://bizpal.jp/jepa.pr/00009

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