SPARC

OERへの取り組みをテニュア獲得・昇進時の評価対象として明記したブリティッシュコロンビア大学の事例(記事紹介)

2017年4月14日付けの米SPARCブログで、オープン教育資源(Open Educational Resources、OER)への取り組みをテニュア獲得や昇進時の評価対象として明記した、カナダのブリティッシュコロンビア大学(UBC)の事例が紹介されています。

UBCには研究・教育両面での優れた活動がテニュア獲得や昇進の要件となるProfessoriate Streamという雇用・昇進ルートのほかに、教育・学習に関し一つの授業にとどまらないイノベーションの推進を評価する、Educational Leadership Streamという雇用・昇進ルートが設けられています。このEducational Leadership Streamにおける評価対象として、教育・学習実践への貢献について、査読付き論文や図書、教科書中での発表の他に、”open education repositories / resources”での公開についても明記されたとのことです。

大手研究助成団体8機関が”Open Research Funders Group”を結成

2016年12月15日、大手研究助成団体8機関が、研究成果へのアクセス拡大のためのパートナーシップOpen Research Funders Group(ORFG)の結成を発表しました。参加機関はアルフレッド. P. スローン財団、米国心臓協会、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、オープンソサイエティ財団、ロバート・ウッド・ジョンソン財団等で、8機関合計の年間助成金額は50億ドル近くになるとのことです。

このパートナーシップは2015年にロバート・ウッド・ジョンソン財団と米SPARCが開催したオープンアクセスOA関係者のフォーラムをきっかけに生まれたもので、SPARCはパートナーシップの調整役も務めるとのことです。ORFGは研究助成機関が、研究成果や研究データのアクセスを加速するために使えるような、実用的な公開原則の策定のために定期的に協議を行うとしています。また、情報資源やベストプラクティスの蓄積・管理、オープン性を加速するための基盤の構築・支援等にも取り組むとのことです。

Prominent Funding Organizations Team Up to Launch Open Research Funders Group(ORFG、2016/12/15付け)

米バイデン副大統領が米国癌学会でオープンアクセス、オープンデータ等を呼びかけるスピーチを行う 米SPARCが賞賛

2016年4月20日、ルイジアナ州ニューオーリンズにおいて行われた米国癌学会(AACR)において行われた米国のジョー・バイデン副大統領のスピーチの中で、癌研究におけるオープンアクセス(OA)、オープンデータの必要性について言及されました。米SPARCがOA等に関する部分を取り上げて紹介するとともに、賞賛しています。

バイデン副大統領のスピーチの中では多額の税金によって支えられている癌研究の成果に、納税者がアクセスできない現状への憂慮が述べられ、OAの必要性が述べられると同時に、自身の論文をOAにしている研究者に対する褒賞についても言及したとのことです。また、オープンデータの必要性にも言及すると同時に、データに基づいて出版済みの研究の再現性を検証することに対しても助成すること等が必要であるとも述べています。

What I Said to the Largest Convening of Cancer Researchers in the Country Yesterday(Medium.com、2016/4/21付け)

米SPARCとジョンズ・ホプキンス大学図書館、連邦政府機関のパブリックアクセスプランを追跡・比較・理解するためのウェブサイトを公開

米SPARCとジョンズ・ホプキンス大学図書館が、連邦政府機関が策定した公的助成基金による研究成果のパブリックアクセスプラン(以下指針)を追跡・比較・理解するためのウェブサイト“datasharing.sparcopen.org”を公開しました。

米国大統領府科学技術政策局(OSTP)が、2013年2月22日に発した「公的助成研究成果OA指令」を受けて策定された16の連邦機関の指針の分析結果を提供するもので、特に、これらの連邦機関が如何に彼らが資金提供したプロジェクトに関連するデジタルデータへのアクセスと再利用を可能にしているかについて焦点をあてているとのことです。

ウェブサイトでは、連邦政府機関のアイコンを選択することで、各機関の指針を表示・比較(3機関まで)できるほか、指針を分析したデータセットが自由にダウンロードできるようになっています。

SPARC & Johns Hopkins University Libraries Launch Resource Analyzing US Federal Data Sharing Policies(SPARC)

米SPARC、ウェブサイトとロゴを刷新するとともに、”Open Agenda”に関する活動を増やしていくと発表

2016年1月12日、米SPARCは新たなウェブサイトを公開しました。新ウェブサイトではデザインが一新されているほか、新たなコンテンツが追加されています。ウェブサイトの公開にあわせ、ロゴも刷新されました。

新ウェブサイトとあわせて公開されたExecutive DirectorのHeather Joseph氏による記事では、ウェブサイト、ロゴの刷新だけではなく、SPARCの活動方針についても述べられています。従来、SPARCは学術論文のオープンアクセス(OA)推進を目的に活動していましたが、近年では教育資源のオープン化等、OAと関連のある異なるテーマに取り組むことも増えていました。今後、SPARCはOA、オープンデータ、教育のオープン化をより広く”Open Agenda”を構成する要素と捉え、Open Agendaの推進に関する活動を増加していくとしています。

SPARC
http://sparcopen.org/

北米研究図書館協会(ARL),米SPARC,カナダ研究図書館協会(CARL)など、Elsevier社を辞職した言語学雑誌‘Lingua’の元・編集者及び編集委員への支持を表明

2015年11月12日、北米研究図書館協会(ARL)などの組織が、言語学雑誌‘Lingua’の「公正な」オープンアクセス(OA)化などをめぐって、10月27日にElsevier社を辞職したとされる、同誌の元・編集者及び編集委員への支持を表明しています。

支持を表明している組織として挙がっているのは、ARLのほか、米SPARC,カナダ研究図書館協会(CARL)、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、Association of State Colleges and Universities (AASCU)、American Council on Education(ACE)、米国のNPOであるEDUCAUSEです。

「公正な」オープンアクセス(OA)に関しては、2015年10月12日にオランダ大学協会(VSNU)のウェブサイトで、プレスリリース“Linguists to Publish Journal Articles in ‘Fair’ Open Access”が発表されていて、Johan Rooryck氏、VSNUのBastiaan Verweij氏の名があります。

ARL, Higher Education Groups Support Lingua Editors, Open Access(ARL, 2015/11/12)

雑誌の「オープンさ」を数値化したサイトOpen Access Spectrum Evaluation Tool公開

2015年10月19日、米SPARCは学術雑誌の「オープンさ」を数値化し、確認できるサイト”Open Access Spectrum Evaluation Tool”(OAS Evaluation Tool)を公開しました。

このサイトはSPARCとPLOSが資金を提供し、BioMed Central社や英国研究図書館コンソーシアム、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)等の協力の下で構築されたものです。SPARCとPLOSが策定したオープンアクセスの程度を示すガイドブック、“HowOpenIsIt?”に基づき、「読者の権利」、「再利用に係る権利」、「著作権」、「投稿に係る著者の権利」、「自動的な投稿」、「機械可読性」の6つの観点から、各雑誌のオープンさを数値化しています。

公開時点では500誌が採点対象となっていますが、数カ月以内にさらに500誌を追加し、1,000誌について評価結果を閲覧できるようにするとのことです。評価対象とする雑誌はScimagoデータセットから選んだ引用評価の高いオープンアクセス(OA)雑誌200誌、非OA雑誌600誌、Scielo等他のリソースから出版地や分野を考慮し選んだ雑誌200誌であるとのことです。

ラテンアメリカにおけるオープンアクセス Jeffrey Beall氏への反論(記事紹介)

COARのウェブサイトにおいて、2015年8月17日付けで「ラテンアメリカにおけるオープンアクセス:他の地域にとっての模範」(”Open Access in Latin America: A paragon for the rest of the world”)と題した記事が公開されています。この記事は米コロラド大学の図書館員Jeffrey Beall氏がブログ”Scholarly Open Access”で2015年7月30日付けで公開した記事「SciELOは出版の貧民街か?」(”Is SciELO a Publication Favela?”)に対する反論として、COARのKathleen Shearer氏や米SPARCのHeather Joseph氏ら9名の署名入りで公開されたものです。

Beall氏のブログ記事ではブラジルやラテンアメリカ諸国を中心とするオープンアクセス(OA)の電子ジャーナルプラットフォームSciELOと、メキシコを中心とする同じくOA電子ジャーナルプラットフォームRedalycについて、商業出版社の電子ジャーナルプラットフォームに比べビジビリティも低く、多くの北米の研究者は収録誌を聞いたこともないと批判しています。

米SPARCら、政府の第三次オープンガバメント行動計画に教育資源のオープン化を盛り込むよう大統領に呼びかけ

2015年8月4日、米SPARCは85以上の教育・図書館関係団体と共同で、オバマ大統領に対し米政府の第三次オープンガバメント行動計画(Open Government National Action Plan)に教育資源のオープン化を盛り込むことを呼びかける書簡を送付・公開しました。

これは2015年6月に米大統領府が発表した、次期オープンガバメント行動計画に対する提案募集に応じたものです。公開書簡の中では連邦政府機関の助成によって作成された教育資源について、オープン化を強く推進する方針を策定し、インターネット上で自由にアクセスできるようにすることや再利用を認めるようにすること等を提案しています。

Coalition Letter to President Obama Calling for OER Policy Commitment(SPARC、2015/8/4付け)
http://www.sparc.arl.org/news/oerusa-letter

SPARC Calls on White House to Open Up Access to Federally Funded Educational Resources(SPARC、2015/8/4付け)

米退役軍人省のPMCを利用したパブリックアクセス方針

2015年6月10日付けの米SPARCブログで、退役軍人省(Department of Veterans Affairs)のパブリックアクセス方針が紹介されています。

同ブログ記事によれば、退役軍人省のパブリックアクセス方針は米国大統領府科学技術政策局(OSTP)が2013年2月22日に発表した、政府機関に対してパブリックアクセス方針策定を求めた指令に応えるために、2015年3月上旬に発表されていたものであるとのことです。

退役軍人省のパブリックアクセス方針は助成研究の成果に基づく論文と研究データを対象としており、同省の助成を受けた論文については、著者最終稿を論文の受理後ただちにPMCに登録すること、出版後12カ月以内にPMCで公開することを求める等、論文の公開先としてPMCを利用する方針になっています。

Department of Veterans Affairs (VA) Public Access Plan to Use PMC Platform for Articles(SPARC、2015/6/10付け)
http://www.sparc.arl.org/blog/department-veterans-affairs-va-public-access-plan-use-pmc-platform-articles

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