SPARC

E1948 - OpenCon,多様で公平な会議のための報告書を公開

米SPARC(CA1469参照)と,オープンな学術情報の流通の促進を目的に活動する学生団体The Right to Research Coalitionが研究・教育のオープン化を目的に2014年に設立したOpenConが,2017年7月,過去3回のOpenCon会議開催経験等に基づいて,参加への障壁をできるだけ下げ,多様で公平な会議を実現するための報告書“Diversity, Equity, and Inclusion”を公開した。

米・SPARC、オープン化された教育資源による効果をテーマとした報告書を公開

2017年9月5日、米・SPARCが、北米の加盟機関65機関における、オープン化された教育資源(OER)による教科書費用の削減、学習教材へのアクセス拡大、学生のより良い学習成果への効果をテーマとした報告書“Connect OER Annual Report, 2016-2017”を公開しました。

同報告書は、北米の大学におけるOER活動についての情報の共有・発見を目的としたパイロットプロジェクト“Connect OER”を通じて収集されたデータに基づいてまとめられたもので、得られた知見として、

・図書館が学内においてOER推進に最も関与している機関である
・図書館内で最も積極的にOER推進を実施している部署は、学術コミュニケーションに関する部署である
・数学と統計学が最もOERを牽引する学問分野である
・加盟機関のほぼ半数に、明確にOERを担当する部署や職員が存在する
・OER助成プログラムがOERに関するプログラムで最も一般的なものである
・SPARC加盟機関は、2016年~2017学年度においてOERの利用により、推定500万ドルを節約した

の6点を挙げています。

多様性を尊重した、平等な、包み支え合う学会・集会を実現するために OpenCon、レポートを公開

2017年7月10日、OpenConは学術的な学会・集会への参加の障壁をできるだけ下げるためのチェックリスト等をまとめたレポート”Diversity, Equity, and Inclusion”を公開しました。

OpenConは米SPARCとRight to Research Coalitionが2014年に設立した団体で、研究・教育のオープン化を推進することを目的に、同名の国際集会シリーズを開催しています。今回公開されたレポートは過去3回のOpenCon開催の経験に基づきまとめられたもので、会場の選択、経済的障壁を如何に下げるか、疎外された人々の意見を如何に拾い上げ、優先順位付けするか、といった内容を含んでいるとのことです。

OERへの取り組みをテニュア獲得・昇進時の評価対象として明記したブリティッシュコロンビア大学の事例(記事紹介)

2017年4月14日付けの米SPARCブログで、オープン教育資源(Open Educational Resources、OER)への取り組みをテニュア獲得や昇進時の評価対象として明記した、カナダのブリティッシュコロンビア大学(UBC)の事例が紹介されています。

UBCには研究・教育両面での優れた活動がテニュア獲得や昇進の要件となるProfessoriate Streamという雇用・昇進ルートのほかに、教育・学習に関し一つの授業にとどまらないイノベーションの推進を評価する、Educational Leadership Streamという雇用・昇進ルートが設けられています。このEducational Leadership Streamにおける評価対象として、教育・学習実践への貢献について、査読付き論文や図書、教科書中での発表の他に、”open education repositories / resources”での公開についても明記されたとのことです。

大手研究助成団体8機関が”Open Research Funders Group”を結成

2016年12月15日、大手研究助成団体8機関が、研究成果へのアクセス拡大のためのパートナーシップOpen Research Funders Group(ORFG)の結成を発表しました。参加機関はアルフレッド. P. スローン財団、米国心臓協会、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、オープンソサイエティ財団、ロバート・ウッド・ジョンソン財団等で、8機関合計の年間助成金額は50億ドル近くになるとのことです。

このパートナーシップは2015年にロバート・ウッド・ジョンソン財団と米SPARCが開催したオープンアクセスOA関係者のフォーラムをきっかけに生まれたもので、SPARCはパートナーシップの調整役も務めるとのことです。ORFGは研究助成機関が、研究成果や研究データのアクセスを加速するために使えるような、実用的な公開原則の策定のために定期的に協議を行うとしています。また、情報資源やベストプラクティスの蓄積・管理、オープン性を加速するための基盤の構築・支援等にも取り組むとのことです。

Prominent Funding Organizations Team Up to Launch Open Research Funders Group(ORFG、2016/12/15付け)

米バイデン副大統領が米国癌学会でオープンアクセス、オープンデータ等を呼びかけるスピーチを行う 米SPARCが賞賛

2016年4月20日、ルイジアナ州ニューオーリンズにおいて行われた米国癌学会(AACR)において行われた米国のジョー・バイデン副大統領のスピーチの中で、癌研究におけるオープンアクセス(OA)、オープンデータの必要性について言及されました。米SPARCがOA等に関する部分を取り上げて紹介するとともに、賞賛しています。

バイデン副大統領のスピーチの中では多額の税金によって支えられている癌研究の成果に、納税者がアクセスできない現状への憂慮が述べられ、OAの必要性が述べられると同時に、自身の論文をOAにしている研究者に対する褒賞についても言及したとのことです。また、オープンデータの必要性にも言及すると同時に、データに基づいて出版済みの研究の再現性を検証することに対しても助成すること等が必要であるとも述べています。

What I Said to the Largest Convening of Cancer Researchers in the Country Yesterday(Medium.com、2016/4/21付け)

米SPARCとジョンズ・ホプキンス大学図書館、連邦政府機関のパブリックアクセスプランを追跡・比較・理解するためのウェブサイトを公開

米SPARCとジョンズ・ホプキンス大学図書館が、連邦政府機関が策定した公的助成基金による研究成果のパブリックアクセスプラン(以下指針)を追跡・比較・理解するためのウェブサイト“datasharing.sparcopen.org”を公開しました。

米国大統領府科学技術政策局(OSTP)が、2013年2月22日に発した「公的助成研究成果OA指令」を受けて策定された16の連邦機関の指針の分析結果を提供するもので、特に、これらの連邦機関が如何に彼らが資金提供したプロジェクトに関連するデジタルデータへのアクセスと再利用を可能にしているかについて焦点をあてているとのことです。

ウェブサイトでは、連邦政府機関のアイコンを選択することで、各機関の指針を表示・比較(3機関まで)できるほか、指針を分析したデータセットが自由にダウンロードできるようになっています。

SPARC & Johns Hopkins University Libraries Launch Resource Analyzing US Federal Data Sharing Policies(SPARC)

米SPARC、ウェブサイトとロゴを刷新するとともに、”Open Agenda”に関する活動を増やしていくと発表

2016年1月12日、米SPARCは新たなウェブサイトを公開しました。新ウェブサイトではデザインが一新されているほか、新たなコンテンツが追加されています。ウェブサイトの公開にあわせ、ロゴも刷新されました。

新ウェブサイトとあわせて公開されたExecutive DirectorのHeather Joseph氏による記事では、ウェブサイト、ロゴの刷新だけではなく、SPARCの活動方針についても述べられています。従来、SPARCは学術論文のオープンアクセス(OA)推進を目的に活動していましたが、近年では教育資源のオープン化等、OAと関連のある異なるテーマに取り組むことも増えていました。今後、SPARCはOA、オープンデータ、教育のオープン化をより広く”Open Agenda”を構成する要素と捉え、Open Agendaの推進に関する活動を増加していくとしています。

SPARC
http://sparcopen.org/

北米研究図書館協会(ARL),米SPARC,カナダ研究図書館協会(CARL)など、Elsevier社を辞職した言語学雑誌‘Lingua’の元・編集者及び編集委員への支持を表明

2015年11月12日、北米研究図書館協会(ARL)などの組織が、言語学雑誌‘Lingua’の「公正な」オープンアクセス(OA)化などをめぐって、10月27日にElsevier社を辞職したとされる、同誌の元・編集者及び編集委員への支持を表明しています。

支持を表明している組織として挙がっているのは、ARLのほか、米SPARC,カナダ研究図書館協会(CARL)、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、Association of State Colleges and Universities (AASCU)、American Council on Education(ACE)、米国のNPOであるEDUCAUSEです。

「公正な」オープンアクセス(OA)に関しては、2015年10月12日にオランダ大学協会(VSNU)のウェブサイトで、プレスリリース“Linguists to Publish Journal Articles in ‘Fair’ Open Access”が発表されていて、Johan Rooryck氏、VSNUのBastiaan Verweij氏の名があります。

ARL, Higher Education Groups Support Lingua Editors, Open Access(ARL, 2015/11/12)

雑誌の「オープンさ」を数値化したサイトOpen Access Spectrum Evaluation Tool公開

2015年10月19日、米SPARCは学術雑誌の「オープンさ」を数値化し、確認できるサイト”Open Access Spectrum Evaluation Tool”(OAS Evaluation Tool)を公開しました。

このサイトはSPARCとPLOSが資金を提供し、BioMed Central社や英国研究図書館コンソーシアム、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)等の協力の下で構築されたものです。SPARCとPLOSが策定したオープンアクセスの程度を示すガイドブック、“HowOpenIsIt?”に基づき、「読者の権利」、「再利用に係る権利」、「著作権」、「投稿に係る著者の権利」、「自動的な投稿」、「機械可読性」の6つの観点から、各雑誌のオープンさを数値化しています。

公開時点では500誌が採点対象となっていますが、数カ月以内にさらに500誌を追加し、1,000誌について評価結果を閲覧できるようにするとのことです。評価対象とする雑誌はScimagoデータセットから選んだ引用評価の高いオープンアクセス(OA)雑誌200誌、非OA雑誌600誌、Scielo等他のリソースから出版地や分野を考慮し選んだ雑誌200誌であるとのことです。

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