フィンランド

フィンランド国立図書館本館、リノベーション作業を終え再開館

フィンランド国立図書館が、リノベーション作業を終え、2016年3月1日の正午に本館が再開館したとのことです。

3月1日に、ハウキオ(Jenni Haukio)フィンランド大統領夫人の臨席のもとに再開館し、3月11日まで、オーケストラによる演奏会、ガイドツアー、フィンランドの哲学者ゲオルク・ヘンリク・フォン・ウリクト生誕100年記念展「思想と予言」の開始と関連講演会など、様々なイベントが行われるとのことです。

リノベーションの対象となった建物は、ドイツの建築家・エンゲル(Carl Ludwig Engel)によって設計され、1845年に落成した本館と、1909年に完成したRotunda館で、図書館の機能も、現代化され、より機能的で利用しやすくなっているとのことです。

The inaugural week of the National Library of Finland’s main building Engel 1 - 11 March 2016(フィンランド国立図書館,2016/3/1)
https://www.kansalliskirjasto.fi/en/events/the-inaugural-week-of-the-national-library-of-finlands-main-building-engel-1-11-march-2016

E1749 - 新ヘルシンキ中央図書館とその構想

 筆者は,2015年9月7日から11日まで科研費助成事業「『場としての図書館』の統合的研究:日本の新しい21世紀型図書館パラダイムの提唱」の一環として,ヘルシンキ市図書館を訪れ,新ヘルシンキ中央図書館プロジェクトの計画責任者であるピルヨ・リパスティ(Pirjo Lipasti)氏ら図書館関係者から聴取りを行った。以下,本稿ではその内容を報告する。

スウェーデン王立図書館、AV資料の国境を越えたリモートアクセスを可能とするため、スウェーデンとフィンランドの権利者団体と覚書を締結

スウェーデン王立図書館は、AV資料への国境を越えたリモートアクセスを可能とするため、著作権管理団体のCopyswede(スウェーデン)、kopiosto(フィンランド)と覚書を締結したと発表しています。

この種の契約は世界で初めてとのことです。

今年、試行プロジェクトとして開始され、この9月に拡張された同プロジェクトにおいては、研究者と教育者にスウェーデン王立図書館のAV資料へのデジタルアクセスを行なわせ、最終的にはその複製物を提供するため、フィンランドのオーボ・アカデミー大学と連携したとのことで、このアクセスは、リモートアクセスが国境を越えて発生することを意図しており、これは今回の覚書に基づいているとのことです。

この試行プロジェクトは、最終的には、スウェーデンだけでなく、フィンランドでもAV資料をインターネット経由で閲覧できるシステムを作成することを意図しているとのことです。

このような相互貸借では、これまでは、物理媒体からデジタル資料の複製物を作成して提供するため場所をとっていたが、インターネットを通じて提供することで、研究者と図書館職員の時間を節約するとのことです。

フィンランドにおける公共図書館のためのアクセシビリティ・ガイドライン(記事紹介)

2015年8月に開催された第81回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会の資料として、IFLAのウェブサイトに、フィンランドのセリア図書館のKirsi Ylänne氏による、“Finnish Accessibility Guidelines for Public Libraries”と題した記事が公開されています。

2013年10月に始まったセリア図書館の“Library for All”プロジェクトに端を発し、フィンランドの公共図書館において、アクセシビリティの向上に関する認識の向上を図ることを目的とし、アクセシビリティのチェックリストを作成することになったという経緯や、単なるコンテンツそのもののアクセシビリティという物理的な側面のみならず、ソーシャル・アクセシビリティ(たとえば、読書障害の人にオーディオブック提供する際の掲示や場所、LGBTIへの配慮など)についても検討しており、加えて、フィンランドで高齢化が進行していることや、デジタル化が進展していることも、アクセシビリティの認識の要因である、などといったことが挙げられています。

その他、2016年春に完成予定であるというこのガイドラインに盛り込まれる予定の内容についても言及されていて、
・図書館におけるスペース、コミュニケーション、オンライン・サービスを含む内容となること

図書館におけるセマンティックウェブをテーマにしたカンファレンス“SWIB2014”、12月1日から3日にドイツのボンで開催

2014年12月1日から3日の間、ドイツのボンで“Semantic Web in Libraries Conference: SWIB2014”が開催されます。

SWIBは、図書館に関連するLinked Open Dataの発展についての情報を提供し、参加者間でアイデアやの経験の共有を目指して開催されるカンファレンスとのことです。ラトビア国立図書館、ドイツ国立図書館、スウェーデン国立図書館、フィンランド国立図書館やEuropeana財団等がプログラムの検討委員会に参加しているようです。

予定されているプログラムとその概要が公開されています。

Semantic Web in Libraries Conference
http://swib.org/swib14/

PROGRAMME(SWIB14)
http://swib.org/swib14/programme.php

国際会議“Open Repositories 2014”の発表資料が公開

2014年6月9日から13日にかけてフィンランドのヘルシンキで開催された“Open Repositories 2014”の発表資料・ポスターが、公式サイトで公開されていました。同会議は、9回目の開催となるもので、今回のメインテーマは、“Towards Repository Ecosystems”でした。

当日の録画や写真も公開されています。

OR2014: Presentation slides in a repository
http://or2014.helsinki.fi/?p=1029

Open Repositories 2014
http://www.doria.fi/handle/10024/97524

OR2014: Recorded sessions available
http://or2014.helsinki.fi/?page_id=985

OR2014: Photographs from the conference
http://or2014.helsinki.fi/?p=1023

via.
Slides and Video Presentations from Open Repositories 2014(infoDOCKET, 2014/8/3)

ALA/IIDAの「図書館インテリアデザイン賞」受賞館2014が発表

米国図書館協会(ALA)の図書館管理・運営委員会(LAMA)と国際インテリアデザイン協会(IIDA)が2年に一度開催している「図書館インテリアデザイン賞」の2014年度の受賞館が発表されました。IIDAのウェブサイトで写真を見ることができます。

受賞館のうち、館種別・規模別の受賞館は以下の通りです。

・公共図書館(大規模)
Midland Centennial Library(米国テキサス州)

・公共図書館(小規模)
Queens Library(米国ニューヨーク州)
City Library in Seinäjoki(フィンランド)

・大学図書館(大規模)
James B. Hunt Jr. Library at North Carolina State University(米国ノースカロライナ州)

・大学図書館(小規模)
Glenmore Christian Academy Elementary Library(カナダ)

・専門図書館(大規模)
Kislak Center for Special Collections, Rare Books and Manuscripts at University of Pennsylvania(米国ペンシルバニア州)

・専門図書館(小規模)

北欧閣僚会議がOA方針を発表

2014年1月29日付けで、北欧閣僚会議(Nordic Council of Ministers)がオープンアクセス(OA)方針を発表していました。同方針は2014年3月27日付けでROARMAPに登録されています。

北欧閣僚会議は北欧諸国(デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、アイスランド)の政府代表者による、相互利益追求を目的とする会議で、北欧共通の助成・研究政策提言機関である北欧研究会議(NordForsk)等を下部機関に持ちます。今回発表されたOA方針ではNordForskをはじめとする、北欧閣僚会議関連の研究機関を対象に、すべての発表物を北欧閣僚会議のリポジトリに登録することを求めています。2014年3月26日時点で、リポジトリでは約3,000の出版物が公開されていたとのことです。

Open Access mandate(Nordic cooperation、2014/1/29付け)
http://www.norden.org/en/publications/open-access/open-access-mandate

3000 Nordic publications available with Open Access(Nordic cooperation、2014/3/26付け)

やっぱりサウナは必要、との見解:ヘルシンキ中央図書館の新館建築

ヘルシンキ中央図書館については、国際コンペの末、2013年6月にフィンランドの建築会ALA Architects of Helsinkiの作品“Käännös”が最優秀作品として選ばれていましたが、この案では、音楽やマルチメディアのワークショップスペースなどのほか、公共のサウナも設置するものとなっていました。これについて、その後、図書館長が難色を示していたそうですが、市の文化図書館委員会の議長(Johanna Sydänmaa氏)から、計画通り進める意向が示されたことが報じられています。

議長は、このサウナを、教育的なものであり、フィンランド文化促進の手段と捉えており、また中央図書館の可視性はフィンランドのサウナ文化を広げるうえでユニークな機会を提供するものだとの考えを示したとのことです。

New Helsinki central library to include sauna after all(yle, 2014/3/6付け)
http://yle.fi/uutiset/new_helsinki_central_library_to_include_sauna_after_all/7123693

via.

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