デジタル化

米国現代言語協会の印刷物の未来に関するワーキンググループが、印刷物の管理に関するホワイトペーパーの作業草案を公開

2016年12月16日、米国現代言語協会(MLA)の印刷物の未来に関するワーキンググループが、ホワイトペーパー“Concerted Thought, Collaborative Action, and the Future of the Print Record”の作業草案を公開しました。

要約によると、本ホワイトペーパーは、(1)図書館で所蔵されている多くの印刷物に含まれる文化遺産は、保存され、将来にわたって利用できるようにする必要がある(2)文化遺産を維持するための必要な解決策は単一の機関や既存の組織では難しく、高等教育のコミュニティー全体での一致団結した集団行動が必要である、という2つの関連する結論を説得的に示すために作成されたものです。

ホワイトペーパーでは、学術研究と教育に対して情報を提供する時間を超えた公共財という中核的価値から導き出された印刷物の管理のための国家的システムを構築するための課題と方向性を提案しており、その提案は、政策や運営体制への提言、戦略的な建設による既存の高密所蔵施設の合理化、一貫したシステムとして運営される新しい施設の管理を兼ね備えたものとのことです。

2016年にEuropeanaでよく検索された語のランキング:第6位に“Hokusai”(葛飾北斎)

2016年12月19日、Europeanaが、今年Europeanaでよく検索された語の上位20位までを発表しています。

1位は“Art Nouveau Posters”(19世紀末から20世紀初めにフランスを中心に欧州で流行した芸術様式アール・ヌーボーのポスター)、2位は“William Morris”(ウィリアム・モリス:英国の詩人・工芸家)、3位は“Paris”(フランスの首都・パリ)、4位は“Dermatoglyphics”(皮膚紋理)、5位は“Botticelli”(サンドロ・ボッティチェッリ:イタリアの画家)で、6位に“Hokusai”(葛飾北斎)が入っています。

7位から20位までは、以下の通りです。

7.Europeana 280
8.Trachyspermum copticum
9.Edvard Munch
10.Cat
11.Alphonse Mucha
12.Leonardo Da Vinci
13.Cupid
14.Henri Toulouse-Lautrec
15.Vojtěch Preissig
16.Stained glass
17.Picasso
18.Genazzano
19.Tretyakow Gallery
20.Richard Wagner

LIS Newsが選ぶ2016年の図書館・図書館情報学関連の10大ニュース(米国)

2016年12月15日、図書館や図書館情報学に関するニュースを掲載している米国のブログLIS Newsが、同ブログが選ぶ2016年の10大ニュースを発表しています。

1.POST-TRUTH(客観的な事実や真実が重視されない)の時代

2.Carla Hayden氏、米国議会図書館(LC)館長就任

3.米国議会図書館(LC)の件名標目“Illegal Aliens”の変更を停止する法案の可決

4.著作権を侵害して論文をオンライン公開するSci-Hubを巡る議論

5.人工知能(AI)の発展

6.多くの図書館が論文処理加工料(APC)を支払うように

7.知的財産を巡る問題(アンネ・フランク、NFLの試合の違法ライブストリーミング等)

8.Pokemon Go

9.オープンデータのための活動の増加

10.Googleブックス訴訟で最終判決

また、不見識な事件として、米国憲法修正第1条(信教・言論・出版・集会の自由、請願権)に反し、カンザス市公共図書館におけるイベントで職員と利用者が逮捕された件があげられています。

Ten Stories That Shaped 2016(LISNews,2016/12/15)
http://lisnews.org/ten_stories_that_shaped_2016

オーストラリア連邦政府、資料のデジタル化とインフラの更新を目的に、Troveに今後4年間で1,640万ドルを支出

2016年12月19日にオーストラリア連邦政府が公表した年央経済・財政見通し(MYEFO)において、オーストラリア国立図書館が運営する情報探索システムTroveでの、資料のデジタル化やインフラ更新のため、今後4年間で1,640万ドルを支出すると説明されています。

Mid-Year Economic and Fiscal Outlook 2016-17(MYEFO)
http://www.budget.gov.au/2016-17/content/myefo/download/2016-17-MYEFO-combined.pdf
※p.140に記載があります。

Good news for Trove in MYEFO (オーストラリア図書館協会,2016/12/19)
https://www.alia.org.au/news/14990/good-news-trove-myefo

参考:
オーストラリア連邦政府、オープンガバメントのアクションプランを公開 図書館・公文書館の役割について言及
Posted 2016年12月9日
http://current.ndl.go.jp/node/33076

オーストラリア、今後10年間の研究基盤開発の優先事項をまとめたロードマップの草案を発表
Posted 2016年12月7日

英国図書館、ベンガル語の図書4,000冊、80万ページ分をデジタル化

英国図書館(BL)が、“Two Centuries of Indian Print”プロジェクトにおいて、ベンガル語の図書4,000冊、80万ページ分をデジタル化すると発表しています。

同プロジェクトでは、2016年から2018年にかけて、英国やインドの関係機関と連携し、デジタルな研究手法やツールの、ベンガル語のデジタルコレクションへの適用方法を調査するとともに、南アジア研究の革新的な調査を支援するために、インドの研究機関でデジタルスキルのワークショップや研修を行ないます。

まず、英領インドで1867年から1947年にかけて季刊で刊行された、ベンガル語の図書の解題書誌をデジタル化して公開するとのことです。

同プロジェクトは、1713年から1914年にかけて刊行された同館所蔵の南アジア言語図書のデジタル化計画の第一歩であり、BLでは、同様のプロジェクトを他の言語にも拡大することを計画しています。

Two Centuries of Indian Print (BL,2016/12/2)
https://www.bl.uk/projects/two-centuries-of-indian-print

British Library to digitise 4,000 Bengali books(Trust of India,2016/12/18)

京都大学図書館機構、IIIFコンソーシアムに加盟

京都大学図書館機構が、2016年12月6日付で、IIIFコンソーシアムに加盟したと発表しています。

京都大学図書館機構はInternational Image Interoperability Framework (IIIF) Consortiumに参加しました(京都大学図書館機構,2016/12/13)
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1373150

関連:
Community(IIIF)
http://iiif.io/community/

参考:
京都大学図書館機構、International Image Interoperability Framework への参加に関心を表明
Posted 2016年6月3日
http://current.ndl.go.jp/node/31728

宮代町図書館(埼玉県)、郷土資料のデジタル化にあわせ、地域の歴史等を学ぶ講座を開催

埼玉県の宮代町図書館が、『宮代町史』や町の指定文化財などの郷土資料を高精密画像デジタル化して公開するのにあわせ、デジタル郷土資料を使って、宮代町の歴史と郷土資料をより身近に学び、楽しむための講座を全6回にわたり開催します。

第1回は、2017年1月15日に行なわれ、「原始・古代~縄文時代・古墳時代」と題して、同町の郷土資料館の元館長が講師を務めます。

デジタル郷土資料で郷土史を学ぼう! (宮代町図書館)
https://www.lib100.nexs-service.jp/miyashiro/event/index.html#e0115

1/15(日)開催「デジタル郷土資料で郷土史を学ぼう!」@宮代町立図書館(図書館流通センター)
http://www.trc.co.jp/topics/event/e_miyashiro.html

オーストラリア連邦政府、オープンガバメントのアクションプランを公開 図書館・公文書館の役割について言及

2016年12月7日、オーストラリア連邦政府がオープンガバメントのアクションプラン“Australia's First Open Government National Action Plan 2016-18”を公開しました。その中で、図書館や公文書館の役割が言及されています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)は、このアクションプランの実施に関与する組織として言及されており、実施に当たり、

・公共のデータインフラの性能を向上させる
・オーストラリア連邦政府による助成の確認・申請のためのハブを提供する
・オーストラリア国立公文書館が資料をデジタル化して公開する作業を支援する

ことなどを表明しています。

また、オーストラリア国立図書館(NLA)の情報探索システムTroveが、よく使用されていて成功しているポータルサイトの例として挙げられています。

このアクションプランは、事業の透明性や説明責任、オープンデータとデジタル革新、政府情報へのアクセス、公共セクターの統合、国民の参加や関与、などの15項目を挙げています。

ALIA supports Australia's first Open Government National Action Plan(ALIA, 2016/12/9)

ミシガン大学図書館、女性作曲家のコレクションをデジタル化して公開

ミシガン大学図書館が女性作曲家のコレクションのデジタル化を完了したことが発表されています。

コレクションには、700名以上の作曲家の、楽譜をはじめとする約2,800点の作品が含まれており、そのうち約250点は自筆の楽譜です。これらの作品は19世紀と20世紀の作品にほぼ二分されます。歌曲やピアノ独奏曲など様々なジャンルの作品が含まれています。約80%の作品はパブリックドメインに属しており、全文が利用可能とのことです。

これらの作品は、ミシガン大学図書館のOPAC“Mirlyn”のほか、HathiTrustから検索・閲覧することができます。また、エクセル形式の目録でも、検索やMirlynの書誌のページへのリンクが可能です。

Women Composers Collection now online(IAML, 2016/11/23)
http://www.iaml.info/news/women-composers-collection-now-online

Mirlyn(University of Michigan Library)
http://mirlyn.lib.umich.edu/

Women Composers Collection(HathiTrust)

E1867 - ロシアで国立電子図書館が開設

ロシア連邦では,2016年7月3日連邦法第342号「連邦国家情報システム『国立電子図書館』の設立に関する連邦法『図書館事業について』の改正について」が成立した。これにより連邦法「図書館事業について」を改正し,国立電子図書館によるサービスが法的に位置づけられることになった。...

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