デジタル化

米・ハーバード大学、ジョン・F・ケネディ元大統領の在学時のスピーチをデジタル化して公開

米・ハーバード大学が、今年で生誕100周年のジョン・F・ケネディ元米国大統領が、ハーバード大学在学時の1937年に、英語の授業“English F”において、当時論争となっていたヒューゴ・ブラック氏の最高裁判所の陪席判事への任命をテーマに行ったスピーチを公開しています。

大学アーカイブズ所蔵の、1920年代から教え子の音声を録音をしていた同大学の教授パッカード(Frederick Clifton Packard Jr)氏の関連資料に含まれていたアルミ製のフォノグラフに録音されていた音声を、同大学で開催されている展覧会“JFK's Harvard/Harvard's JFK”にあわせて復元・デジタル化したものです。

ボストンにある、ジョン・F・ケネディ大統領図書館・博物館には、1940年のラジオインタビュー以前の音声資料は所蔵されていないことから、同大学では、同大統領の最も古い音声資料と考えているとのことです。

東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門、漢籍・碑帖拓本の高精細画像をFlickrで公開:CC BY-NC-SA 4.0で提供

2017年5月30日、東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U-PARL)が、東京大学総合図書館所蔵資料及び同アジア研究図書館所蔵予定資料のなかから選定した漢籍・碑帖拓本(ひじょうたくほん)資料の高精細デジタル画像を、Flickr上で、クリエイティブ・コモンズ 表示-非営利-継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-NC-SA)」 の条件で公開したと発表しています。

各アルバム (album) 内に資料1冊分の画像がアップロードされており、複数冊からなる資料は複数のアルバムに分載されています。

また、公開にあたっては、漢籍・碑帖拓本資料の複雑な属性を可視化できるよう、U-PARLで独自にメタデータ項目を考案し、Flickrのdescription欄に、この項目にしたがった当該資料の書誌が記載されています。

U-PARL What's New
http://u-parl.lib.u-tokyo.ac.jp/
※「東京大学総合図書館・アジア研究図書館の漢籍・碑帖拓本資料の高精細デジタル画像をFlickrに公開しました。 30.May.2017」とあります。

福井県文書館、学校向けアーカイブズガイドを公開:資料解説シートはCC BY 4.0で提供

2017年5月30日、福井県文書館が、同館ウェブサイトで、学校向けアーカイブズガイドの公開を開始しました。

高校の日本史B教科書(山川出版社)に準拠する形で、教材として活用できる福井県の地域資料の情報や画像を同館所蔵資料を中心に紹介するものです。

資料の解説シートと、教科書のどこで使えるかを示した対応一覧表を掲載しており、解説シートや画像等は、授業プリントや掲示資料として活用できるようになっています。

資料解説シートおよび資料画像は、利用の際の申請は不要で、編集、改変も自由ですが、出典の明記が求められています。資料解説シートは、オープンデータとしてCC(クリエイティブコモンズ)ライセンスにおけるCC BY4.0準拠で提供され、資料画像については著作権の保護期間が満了したものを中心に公開しているとのことです。
 
準備が整い次第、内容は随時更新の予定とのことです。

英国図書館、古浄瑠璃の孤本「越後國柏崎弘知法印御博記」をデジタル化して公開:同館での上演にあわせ

英国図書館(BL)が、2017年5月29日付のアジア・アフリカ研究部のブログ“Asian and African studies blog”で、浄瑠璃本「越後國柏崎弘知法印御博記」をデジタル化して公開したと発表しています。

近松門左衛門に先立つ時代の「古浄瑠璃」に分類される作品で、日本では長く失われていたものですが、同館において、6月2日と3日に、越後角太夫氏と西橋八郎兵衛氏によって人形浄瑠璃(文楽)として再演されるのにあわせて、公開されたものです。

同書は、オランダ商館付の医師として日本に滞在したケンペルが購入し、ケンペルの死後、大英博物館の所蔵となったものですが、1770年に、博物館において、他の中国や日本の書籍とともに調査された際に、中国史の書籍と誤って分類され、大英博物館図書室に所蔵されてきました(1973年にBLに移管)。

1962年に、早稲田大学の鳥越文蔵教授が同作品の孤本と認定し、日本では、1966年に刊行(影印・翻刻)、復活上演(2009年)されています。

米国議会図書館、米・サンボーン社の火災保険地図2万5千点をオンラインで公開

2017年5月25日、米国議会図書館(LC)が、1900年までに作成された、米・サンボーン社の火災保険地図2万5千点をオンラインで公開したと発表しています。

現在は、アリゾナ州、アーカンソー州、コロラド州、デラウェア州、アイオワ州、ケンタッキー州、ルイジアナ州、ミシガン州、ネブラスカ州、ネバダ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州、バーモント州、ウィスコンシン州、ワイオミング州のものが公開されており、アラスカ州については、1960年代初頭のものまで含まれます。

今後毎月追加され、2020年には、すべての州の、1880年代後半から1960年代初頭までの総計50万枚の火災保険地図が公開される予定です。

Sanborn Fire Insurance Maps Now Online(LC,2017/5/25)
https://www.loc.gov/item/prn-17-074/

美術館長協会(AAMD)、著作権のある美術作品や美術関連資料を美術館が利用する際のガイドラインを公開

美術館長協会(Association of Art Museum Directors:AAMD)が、2017年3月29日付けで、著作権のある美術作品や美術関連資料を美術館が利用する際のガイドラインを公開しました。

美術作品の展示や展示図録の作成、オンラインコレクションの利用などの際に留意すべき事項や具体例、フェアユースなどについて解説しています。具体例のひとつとして、“lV. Specific Examples”に“E. Archives and Other Special Collections”が挙がっており、所蔵するアーカイブや特別コレクションの全体をデジタル化する際の問題について解説されています。

Standards & Practices(AAMD)
https://www.aamd.org/standards-and-practices

“PHAROS Art Research Consortium”、芸術作品の写真アーカイブ2,500万点分の公開を計画

2017年5月16日、米・ニューヨークに所在する美術館フリック・コレクション (Frick Collection) は、世界の関係機関と連携しての、未発表の芸術関連のドキュメントを含む2,500万点の芸術作品の写真アーカイブ公開の計画を発表しています。

フリック・コレクションでは、自館を含む世界の14機関とコンソーシアム“PHAROS Art Research Consortium”を結成し、写真アーカイブへのアクセスの革新のためのデジタル研究プラットフォームを構築しており、2020年までに現在の参加機関からの700万点分の写真アーカイブの公開を計画しています。

現在の参加機関は以下の14機関で、今後の参加館の拡大も計画されています。

横浜市鶴見区、同区の古い街並みを写した写真を募集中:つるみ歴史写真アーカイブ事業

横浜市鶴見区が、「つるみ歴史写真アーカイブ事業」において、同区の古い街並みを写した写真を募集しています。

鶴見区制90周年記念事業の一環で、明治・大正・昭和期の同区を写した写真を広く募集し、鶴見区制90周年記念事業や区の広報事業に活用することを目的としたプロジェクトです。

2017年12月31日まで随時受け付けられており、提供された写真は同区のウェブページ内でも紹介していくとされています。

つるみ歴史写真アーカイブ(横浜市鶴見区)
http://www.city.yokohama.lg.jp/tsurumi/90syuunen/90th-photo-archive.html

参考:
横浜市立旭図書館、「よみがえる昭和の街並み 旭区風景写真アーカイブ」を公開
Posted 2017年3月17日
http://current.ndl.go.jp/node/33678

米・デラウェア美術館、同館所蔵のアーカイブズ資料をデジタル化して公開

2017年5月11日、米・デラウェア美術館が、同館所蔵のアーカイブズ資料を、デラウェア州の図書館担当部局が運営する“Delaware Heritage Collection”を通じて公開したと発表しています。

同館のHelen Farr Sloan Library&Archivesが所蔵するジョン・フレンチ・スローンや、ラファエル前派の芸術家の手稿などのアーカイブズ資料500点が含まれ、今後も資料が追加されていく予定となっています。

DELAWARE ART MUSEUM PUTS OVER 500 RARE ARCHIVES ONLINE(DELAWARE ART MUSEUM,2017/5/11)
http://www.delart.org/press-room/delaware-art-museum-puts-over-500-rare-archives-online/

東京国立近代美術館フィルムセンターBDCプロジェクト、「映画の孤児著作物のデジタル利用に関する法制度報告書」を公開

2017年5月17日、文化庁の文化芸術振興費補助金(美術館・歴史博物館重点分野推進支援事業)の交付を受けて実施している、東京国立近代美術館フィルムセンターの「映画におけるデジタル保存・活用に関する調査研究事業(BDCプロジェクト)」が「映画の孤児著作物のデジタル利用に関する法制度報告書」を公開しました。

映画を保存するアーカイブ機関でのデジタルアーカイブ構築のためには、映画作品をめぐる複雑な著作権等の権利を適切な形で処理する必要があり、いまだ多くの課題が伴うことから、関連する法制度の現状を正しく把握し、今後の活動の基礎となる法的知識を広く共有するため、五常法律会計事務所へ委託し調査したものです。

報告書では、現在の日本の法環境において、アーカイブ等が保存する映画や孤児作品(著作権者等権利者不明の作品)を適法にデジタル利用するためにはどのような方法が考えられるのか、現状の法制度の可能性と限界を軸に、法律家の視点から考察を加えつつ、解説しているほか、オランダ及び英国のフィルムアーカイブ実務と法制度に関する事例も紹介しているとのことです。

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