カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。

デジタル化

アイルランド国立図書館、約100年分の写真34,000件をデジタル化して公開

アイルランド国立図書館が、デジタル化したアイルランド国内の写真34,000件を同館のデジタルアーカイブで公開しています。1860年から1954年までの約100年分の写真をデジタル化したとのことです。

34,000 digitised images now available to search on NLI online database(アイルランド国立図書館のニュースリリース)
http://www.nli.ie/en/list/latest-news.aspx?article=a2cb2487-a181-43c6-8977-2a097496728b

Snapshots in time are just a click away in digital archive(Independent.ie 2010/3/16付けの記事)
http://www.independent.ie/national-news/snapshots-in-time-are-just-a-click-away-in-digital-archive-2100121.html

マギル大学図書館、オンデマンドでの電子版・印刷版提供サービスを開始

カナダのマギル大学図書館が、Kirtas社のブックスキャナーとOn Demand Books社の印刷製本機“Espresso Book Machine”を使って、同館が所蔵するパブリックドメインの貴重資料などをPDF形式の電子版、あるいは印刷版で提供するオンデマンドサービスを開始すると発表しています。学生や教員のほか、一般市民も同サービスを利用できるようです。

On Demand Services launch at McGill Library(マギル大学図書館のニュースリリース)
http://www.mcgill.ca/channels/announcements/item/?item_id=115447

Digitize on Demand - Print on Demand
http://www.mcgill.ca/library/library-about/ondemand/

Google、イタリア国立図書館の歴史的資料をデジタル化へ

Google社は、フィレンツェとローマにあるイタリア国立図書館の著作権切れの書籍をデジタル化することについて、イタリア文化遺産省と合意したと発表しています。規模は約100万冊とのことです。対象となる資料は国立図書館が選択するとのことですが、イタリアの歴史的な資料も含まれるようです。また、Google社によりデジタル化された資料は、欧州電子図書館Europeanaを通じての閲覧も可能にする予定とのことです。

A digital renaissance: partnering with the Italian Ministry of Cultural Heritage(2010/3/10付けGoogleオフィシャルブログの記事)
http://googleblog.blogspot.com/2010/03/digital-renaissance-partnering-with.html

MiBAC / Google: Conferenza Stampa di presentazione di uno storico accordo(イタリア文化遺産省の発表)

【イベント】NII、スタンフォード大学図書館長による講演「蔵書全文デジタル化の先に見える図書館の未来」を開催(3/14・東京)

国立情報学研究所(NII)は、2010年3月14日に、「本の未来・未来の本を考える」講演会シリーズ第1回を開催するとのことです。スタンフォード大学図書館長Michael A. Keller氏による講演「蔵書全文デジタル化の先に見える図書館の未来」、NIIの高野明彦氏による講演「知の蔵を繋ぐための情報サービス」 などが行われるとのことです。

「本の未来・未来の本を考える」講演会シリーズ第1回
http://www.nii.ac.jp/events/2009/0309/

『欧州主要国における著作権法制とデジタル図書館調査』(NICT調査報告書)

情報通信研究機構(NICT)のウェブサイトに、『欧州主要国における著作権法制とデジタル図書館調査』という日本語の調査報告書(2009年2月12日付け)が掲載されています。「欧州主要国における著作権法制とDRM技術の周辺」「欧州主要図書館における蔵書・視聴覚資料のデジタル化の動向」「欧州枠組計画でのデジタル図書館研究」から成っており、様々な取組みやプロジェクトについての記述があります。

『欧州主要国における著作権法制とデジタル図書館調査』
http://www2.nict.go.jp/r/r313/images/stories/pdf/re090212.pdf

Googleブックス訴訟の今後の道筋についてのチャート図

米国図書館協会(ALA)、北米研究図書館協会(ARL)、大学・研究図書館協会(ACRL)で構成されるLibrary Copyright Allianceのサイトに、Googleブックス訴訟の今後の道筋についてのチャート図が掲載されています。2010年2月18日に開催された公聴会の結果やその後の控訴の可能性などの選択肢ごとに枝分かれする、様々な可能性が図で示されています。

GBS March Madness: Paths Forward for the Google Books Settlement
http://www.librarycopyrightalliance.org/bm~doc/gbs-march-madness-diagram-final.pdf

Google Book Search March Madness: Paths Forward for the Google Books Settlement (Diagram)(2010/3/4付けResourceShelfの記事)
http://www.resourceshelf.com/2010/03/04/google-book-search-march-madness-paths-forward-for-the-google-books-settlement-diagram/

中世・ルネサンス時代の欧州の写本をデジタル化するプロジェクト“Europeana Regia”

欧州の複数の機関による、中世・ルネサンス時代の欧州の写本や聖書をデジタル化して集める共同プロジェクト“Europeana Regia”の開始を、フランス国立図書館(BnF)が発表しています。プロジェクトには、BnFのほか、ベルギー王立図書館、ドイツのバイエルン州立図書館、ヘルツォーク・アウグスト図書館、スペインのバレンシア大学歴史図書館が参加しており、2010年から2012年までの30か月間で実施されるとのことです。3つのサブプロジェクトで計800冊以上の資料を対象としており、デジタル化されたコンテンツはそれぞれの図書館および欧州電子図書館“Europeana”で提供されるようです。また、同プロジェクトに関する会議が、2010年3月30日から31日にかけてパリで開催される予定となっています。

Europeana Regia, un projet de numérisation de manuscrits piloté par la BnF(BnFのプレスリリース)

英国図書館、Amazon社との提携を公式発表

英国図書館(BL)が、Amazon社との提携を公式発表しました。BLがMicrosoft社と連携してデジタル化した19世紀の哲学書、文学書等合わせて6万5千冊が、Amazon社のプリントオンデマンドサービス“CreateSpace”と電子書籍端末“Kindle”で利用可能になるということです。BLの19世紀コレクションの35%~40%は他に存在しない唯一ものであるとも言われており、今回のAmazon社との提携により、貴重な資料へのアクセスが、新たな技術とビジネスモデルの下で、実現することになりました。

Re-Kindle your love of forgotten 19th century classics
http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100223a.html

参考:
英国図書館、19世紀の小説コレクションをKindle向けに提供へ
http://current.ndl.go.jp/node/15764

Googleブックス和解案の公聴会の議事録が公開

2010年2月18日にニューヨークで開催された、Googleブックスをめぐる訴訟の和解案の公聴会の議事録が公開されています。65ページ目から68ページ目にかけて、日本ペンクラブの代理人齋藤康弘氏の発言が掲載されています。

THE AUTHORS GUILD, et al.,Plaintiffs, v. GOOGLE, INC.,Defendant. February 18, 2010
http://thepublicindex.org/docs/case_order/fairness-hearing-transcript.pdf

Google Book Search Settlement Hearing Transcript(2010/2/22付けDigitalKoansの記事)
http://digital-scholarship.com/digitalkoans/2010/02/22/google-book-search-settlement-hearing-transcript/

参考:
Googleブックス和解案の成否を決める公聴会が開催されるも、判事の決定は後日に
http://current.ndl.go.jp/node/15817

米ノースカロライナ大、19世紀末から20世紀半ばごろまでの学生の卒業アルバム等をデジタル化

米国のノースカロライナ大学が、学生の卒業アルバム(1890年~1966年)や卒業生に関する雑誌(1912年~1924年)等、かつての学生生活を知るうえで貴重な資料をデジタル化し、ウェブで公開しています。この卒業アルバムデジタル化は、他に3つの大学も加わって取り組んでいる卒業アルバムデジタル化プロジェクトの一環だということです。デジタル化はInternet Archiveとのパートナーシップの下で行われ、デジタル化した資料はInternet Archiveのウェブサイトで管理されています。

Digitized UNC Yearbooks Bring University’s History to the Web
- Library News and Events 2010/2/17付けの記事
http://www.lib.unc.edu/blogs/news/index.php/2010/02/digitized-unc-yearbooks-bring-universitys-history-to-the-web/

UNC Yearbooks(卒業アルバム)
http://www.lib.unc.edu/ncc/uncyearbooks.html

The Alumni Review(卒業生に関する雑誌)

Googleブックス和解案の成否を決める公聴会が開催されるも、判事の決定は後日に

Googleブックスをめぐる訴訟の和解案の成否を決定する公聴会が、2010年2月18日にニューヨーク南地区連邦地方裁判所で開催されましたが、Chin判事による決定は後日公表されるとのことです。公聴会では、反対の立場から21名、賛成の立場から5名の発言があった後、司法省も反対の立場を示した模様です。

Google's books plan hailed, reviled; no ruling(2010/2/18付けReuterの記事)
http://www.reuters.com/article/idUSTRE61H40220100218

At Google Fairness Hearing, DoJ Justice Slams Settlement(2010/2/18付けPublishers Weeklyの記事)
http://www.publishersweekly.com/article/449946-At_Google_Fairness_Hearing_DoJ_Justice_Slams_Settlement.php

Judge Won’t Rule on Google Book Pact Thursday(2010/2/18付けWSJの記事)

E1023 - フランスにおける資料デジタル化政策の動向

フランスでは,2009年10月以降,元フランス・テレビジョン社長のマルク・テシエ(Marc Tessier)が座長となり,「図書館資料のデジタル化についての調査委員会」が開かれた。この調査委員会での議論を受け,2010年1月12日,テシ エは「文献遺産のデジタル化に関する報告書」(通称「テシエ報告書」)を,文化・コミュニケーション相に提出した。・・・

Googleがこれまでにデジタル化した書籍は1200万冊以上

Google社のGoogleブックス担当の技術ディレクターClancy氏が、Googleブックス和解案をめぐる訴訟に関連して裁判所に提出した宣誓供述書が公開されています。Googleブックスの取組みについて簡潔な箇条書きとなっており、以下のような数字も掲載されています。
・これまでに1200万冊以上をデジタル化している。
・48図書館からメタデータの提供を受けている。
・書籍情報についての21の商用データベースからのメタデータ取得のため、年間およそ250万ドルを支払っている。
・書籍についての記録を32億7000万件集めた。そのうち、1億7400万件の個別の作品を特定した。

Google Book Search by the Numbers(2010/2/12付けLibrary Journalの記事)
http://www.libraryjournal.com/article/CA6718929.html

日本の新聞社もKindle向けに英文ニュースを提供

朝日新聞社が、2010年2月8日からAmazon.com社の電子書籍リーダーKindle向けに英文ニュースの有料配信を開始したようです。2009年10月には毎日新聞社が同じくKindle向けに英文ニュース“Mainichi Daily News”の配信を開始しています。

朝日新聞、「キンドル」向けに英字ニュース配信開始(J-CASTニュース 2010/2/9付けの記事)
http://www.j-cast.com/2010/02/09059807.html

Amazon社の「Kindle」に毎日新聞英文ニュースを有料配信(毎日jp 2009/10/7付けの記事)
http://mainichi.jp/info/archive/news/2009/20091007org00m020029000c.html

毎日新聞、アマゾンの電子書籍リーダー「Kindle」に英文ニュースを有料配信(CNET Japan 2009/10/7付けの記事)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20401291,00.htm

18世紀の欧州における手紙のやりとりをリンクし当時の「ウェブ」を再現する試み

Information World Review誌の記事で、オックスフォード大学ボードリアン図書館による“Electronic Enlightenment”というサイトが紹介されています。18世紀の欧州でやりとりされた55,000通の手紙と6,500通の通信文を電子化し、人物のつながり等をリンクすることにより、「啓蒙の時代」の人間関係などが分かるようになっているものとのことです。学者、政治家、外交官などに加え、一般人の書いたものも収録されているようです。利用には登録が必要(有料)となっています。

Electronic Enlightenment 2: letters & lives online
http://www.e-enlightenment.com/

Electronic Enlightenment wins digital prize(2010/2/8付けInformation World Reviewの記事)
http://www.iwr.co.uk/information-world-review/news/2257511/electronic-enlightenment-wins

英国図書館、19世紀の小説コレクションをKindle向けに提供へ

英国図書館(BL)が所蔵する19世紀の小説コレクションをAmazon.com社の電子書籍リーダー“Kindle”向けに無料で提供する計画があると報じられています。2010年春から65,000冊以上のコレクションが利用可能になるとのことです。英国政府からの1億ポンドの交付金の他に、Microsoft社が資金援助を行っているようです。

British Library to offer free ebook downloads(Times Online 2010/2/7付けの記事)
http://entertainment.timesonline.co.uk/tol/arts_and_entertainment/books/article7017899.ece

日本電子出版協会、電子書籍配信構想案を国立国会図書館に対して提案

日本電子出版協会は、電子書籍配信構想に関する「日本電子出版協会案」を、国立国会図書館に対して提案したと発表しています。案の内容は、国立国会図書館が所蔵する書籍のうち、出版者が販売を望む書籍については出版者が商業配信を行い、出版者や著者が無償配信を許諾した書籍は国立国会図書館が無償で配信を行う形にするというものです。また、国立国会図書館のサイトと出版者のサイトの間に相互リンクを設け、全体として一つの網羅的なデータベースとして機能させるということも含まれています。

2010/02/05 国立国会図書館に対して電子書籍配信構想に関する「日本電子出版協会案」を提案
http://bizpal.jp/jepa.pr/00009

英国図書館他、大規模デジタル化を可能にする法案支持を表明

英国図書館(BL)他、英国の21機関の長が共同で、孤児作品デジタル化を可能にする項目を含む政府の法律案(Digital Economy Bill:デジタル経済法案)の支持を表明する声明を発表しました。この法律案には、修正案も提出されていますが、声明は、修正案は、孤児作品のデジタル化、ひいては大規模デジタル化の障壁になる、として危惧を示しています。

National institutions call for removal of major barrier to mass digitisation(BLのプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100203a.html

Unlock collections for digital access to all
- The Times 2010/2/3付けの記事
http://www.timesonline.co.uk/tol/comment/letters/article7012499.ece

英国: BLなど、「孤児作品」条項に関する共同声明を発表
- STI Updates 2010/2/4付けの記事
http://johokanri.jp/stiupdates/europe/2010/02/004127.html

論文の収集とウェブ提供の無料サービス“Open Thesis. org”がスタート(米国)

研究者や大学から収集した論文をウェブ上でアクセス、共有可能にする新しいサービス“Open Thesis. org”が米国でスタートしました。研究者が自分で論文を登録することができるほか、大学が“Open Thesis. org”内に大学のマイクロサイトを作って、PRに役立たてること等ができるということです。研究者に対して、紙の論文のスキャニングガイダンスも行う予定です。集めた論文のデータは、消失防止のためのデータの複製と、データフォーマットのマイグレーションという2つのやり方で、将来の利用に備えて保存されます。なお、このサービスは無料で利用可能です。

プレスリリース
http://www.prweb.com/releases/2010/01/prweb3523094.htm

Open Thesis. org
http://www.openthesis.org/

米国司法省、Googleブックス修正和解案についての見解を表明

米国司法省が、2010年2月4日に、Googleブックスをめぐる訴訟の修正和解案についての見解を表明しています。当初の和解案からの改善は見られるとしながらも、クラスアクション(集団訴訟)、著作権、独占禁止法に関する課題が残っているとしています。その一方、適切に組み立てられた和解案であれば重要な社会的利益が得られる見込みがあるとし、関係者との協議を続けるとしています。裁判所による、修正和解案の成否を決める審理は2月18日に予定されています。

Justice Department Submits Views on Amended Google Book Search Settlement
http://www.justice.gov/opa/pr/2010/February/10-opa-128.html

DOJ still troubled by Google's digital book deal(2010/2/5付けAPの記事(Yahoo!News))
http://news.yahoo.com/s/ap/20100205/ap_on_hi_te/us_tec_google_book_battle_3

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