コンソーシアム

米・バージニア州の図書館コンソーシアムVIVA、Wiley社とオープンアクセス(OA)出版等に関する契約を締結

2019年8月7日、米・バージニア州の学術図書館コンソーシアムThe Virtual Library of Virginia (VIVA)とWiley社は、オープンアクセス(OA)出版に関する基金とジャーナル購読を組み合わせた包括的契約の締結を発表しました。

この契約は2020年に開始する2年間の試験的な契約で、Wiley社はプレスリリースで北米では初めての種類の契約である、としています。この契約によりVIVA参加機関に所属する全ての研究者は、 Wiley Open Access AccountのサービスをAPC支払のための中央基金として利用し、Wiley社のゴールドOA誌上で論文を公開可能になります。また、コンソーシアムの購読する同社のジャーナル全範囲へのアクセスも維持されます。

さらにVIVAは管理用のダッシュボードを利用することが可能になり、ダッシュボード上で著者からのAPC支払リクエストへの対応やレポート機能による出版状況の確認を行うことができます。

オープンソースのリポジトリソフトウェアHykuを用いた機関リポジトリサービス開発プロジェクトが米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)の研究助成を獲得

2019年7月26日、米・ペンシルバニア大学図書館コンソーシアム(PALCI)は、米・インディアナ州の研究図書館ネットワーク(PALNI)と連携して進めている機関リポジトリサービス開発プロジェクト“Scaling Up a Collaborative Consortial Institutional Repository”が米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)から研究助成を獲得したことを発表しました。同プロジェクトへはIMLSから17万2,172ドル(2019年度)の助成が行われます。

この研究プロジェクトは、基盤となるインフラストラクチャー・ホスティング・管理コストを機関間で共有するために必要な機能等を構築しつつ、各館が独自に利用・カスタマイズ・ブランディングできるようなコンソーシアム規模での機関リポジトリサービスの実現を目指すものです。プロジェクト参加館は一元的な共同リポジトリインフラストラクチャーの実現に必要な機能と構成オプションを開発するため、オープンソースのリポジトリソフトウェアHykuを調整する作業を行います。開発当初はオープン教育資源(OER)と電子学位論文(ETD)への支援に重点が置かれる予定です。

スウェーデン・Bibsamコンソーシアム、Wiley社とオープンアクセス(OA)出版等に関する契約締結に向けて今後の交渉の指針となる共通原則を定めた覚書に署名

2019年7月12日、スウェーデン・Bibsamコンソーシアムを代表してライセンス契約の交渉を行っているスウェーデン王立図書館(NLS)は、Wiley社とオープンアクセス(OA)出版等に関する契約締結に向けて今後の交渉の指針となる共通原則を定めた覚書(Memorandum of Understanding)に署名したことを発表しました。

覚書では、BibsamコンソーシアムとWiley社が、購読だけでなくOA出版に関する内容を含んだ契約形成に向けて取り組むことが示されています。また、両者は即時OA化への転換を加速することに協力して取り組むことにも合意しています。

BibsamコンソーシアムとWiley社は、覚書で示された共通原則等を反映し2020年1月1日が契約開始日となる新契約に2019年中に合意することを目指しています。

ハンガリーのコンソーシアムEISZとElsevier社、試験的なオープンアクセス(OA)出版に関する契約締結に向けた覚書に署名

2019年7月4日、ハンガリーのコンソーシアムEISZ(Electronic Information Service National Programme)とElsevier社は、試験的なオープンアクセス(OA)出版に関する契約締結に向けた覚書(Memorandum of Understanding)に署名したことを発表しました。

この覚書への署名により、EISZ加盟機関に所属する研究者はSciVal、ScopusといったElsevier社の製品が利用可能になっています。また、同社のScienceDirectから2,500誌以上のジャーナルに掲載された1,600万件の文献へのアクセスも可能です。契約交渉の帰結後、ハンガリーの研究者による同社ジャーナルへの“cost neutral”なオープンアクセス(OA)出版支援など、さらなる詳細が発表される予定です。

EISZのウェブサイトで公開されている覚書によると、2019年9月までにこの覚書で確認した共通見解等の反映されたコンソーシアムレベルの合意へ到達することが共通目標である、とされています。

ノルウェー・Unitが組織するコンソーシアム、Springer Nature社と“Read and Publish”契約で合意

2019年7月5日、ノルウェー国内の研究機関等の高等教育および研究におけるICTや共同サービスを担当するUnit(Direktoratet for IKT og fellestjenester i høyere utdanning og forskning:Norwegian Directorate for ICT and Joint Services in Higher Education and Research)は、ノルウェーの研究機関を代表して、Springer Nature社とオープンアクセス(OA)出版等に関する契約で合意したことを発表しました。契約期間は2020年から2022年までです。

2019年6月27日付のSpringer Nature社のプレスリリースによると、この契約は“Read and Publish”契約として締結されています。この契約によって、ノルウェーの研究者はSpringerLink掲載の論文へのアクセスと同社のハイブリッドジャーナルへの研究成果のOA出版が可能になります。また、2019年中の、Unit構成員によるSpringerのジャーナルへのアクセスも保証されています。

スウェーデン・Bibsamコンソーシアム、Springer Nature社とオープンアクセス(OA)出版等に関する契約で合意

2019年6月25日、Bibsamコンソーシアムを代表してライセンス契約の交渉を行っているスウェーデン王立図書館(NLS)は、Springer Nature社とオープンアクセス(OA)出版等に関する契約で合意したと発表しています。

この契約は2019年7月から2021年12月を契約期間とし、スウェーデン国内の4つの研究助成機関(スウェーデン研究評議会(The Swedish Research Council)、Formas、Forte、Vinnova)とBibsamコンソーシアム所属機関のうち31機関が参加しています。研究助成機関がSpringer Nature社のOAジャーナル出版費用の50%を負担することにより、契約参加機関に所属する研究者は、Springer Nature社が発行する576のOAジャーナルで研究成果を発表することができます。対象となるOAジャーナルには、近年スウェーデンの研究者が論文を多く発表している“Nature Communications”や“Scientific Reports”も含まれています。

スウェーデン・Bibsamコンソーシアム、米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)と試験的な“Read and Publish”契約を締結

2019年6月18日、スウェーデン・Bibsamコンソーシアムを代表してライセンス契約の交渉を行っているスウェーデン王立図書館(NLS)は、Bibsamコンソーシアムが米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)と試験的な“Read and Publish”契約を締結したことを発表しました。AIP Publishingの“Read and Publish”契約に参加した研究図書館のコンソーシアムは今回のBibsamが初めての事例になります。

この“Read and Publish”契約に参加したコンソーシアム内の11大学及び当局所属の研究者は、2019年12月末までAPCを負担することなくAIP Publishingのハイブリッドジャーナルへ投稿してオープンアクセス(OA)化することができます。

米・オハイオ州の図書館コンソーシアムOhioLINK、Wiley社とオープンアクセス(OA)出版に関する契約を締結

2019年6月12日、米・オハイオ州の大学図書館等118館で構成されるコンソーシアムOhioLINKは、Wiley社と試験的なオープンアクセス(OA)出版に関する契約を締結したことを発表しました。

この契約により2019年の秋からOhioLINKに所属する研究者は、コンソーシアムが新たに設けたオープンアクセスアカウントをAPC支払のための中央基金として利用することができます。コンソーシアムによるOA化のための中央基金創設は今回のOhioLINKの事例が北米では初めてのことになります。

また、OhioLINKはこの契約によりオープンアクセスアカウントダッシュボードの利用が可能になり、ダッシュボード上で著者からのAPC支払リクエストへの対応やレポート機能による出版状況の確認を行うことができます。

ポーランドの高等教育機関コンソーシアム、Elsevier社とオープンアクセス(OA)プログラムを含む3年間のナショナルライセンス契約を締結

2019年6月13日、ポーランド・ワルシャワ大学(University of Warsaw)所属の研究センターICM(Interdyscyplinarne Centrum Modelowania Matematycznego i Komputerowego:Interdisciplinary Centre for Mathematical and Computational Modelling)は、Elsevier社と3年間のナショナルライセンス契約を締結したことを発表しました。

この契約により、ポーランド国内の500以上の大学と研究機関は、ScienceDirect、SciVal、ScopusといったElsevier社の製品が利用可能になります。また、同社から研究成果のオープンアクセス(OA)出版に関する支援を受けることができます。

この契約に含まれるOAプログラムにより、3年間で3,000本(1年目に500本、2年目に1,000本、3年目に1,500本)の論文のOA化が可能となり、出版にかかる費用はナショナルライセンス料によって賄われます。

Springer Nature社、カタール国立図書館(QNL)が組織するコンソーシアムと“Read and Publish”契約の締結で合意

2019年5月27日、Springer Nature社は、カタール国立図書館(QNL)と3年間の“Read and Publish”契約の締結で合意したと発表しています。

QNLは、コンソーシアムを組織しており、コンソーシアム参加機関の研究者は、同社の2,250誌にアクセスできるほか、1,850誌を超すハイブリッドジャーナルで無料で論文を公表することができます

同社の発表によれば、欧州以外の国で同社と同種の契約を締結したのは初めてとのことです。

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