オープンアクセス

OAPEN-NLが最終報告書を公表-オランダでは「OAでの刊行は書籍の売り上げに影響はない」

2013年10月22日、OAPEN-NLが、オランダにおける単行書のオープンアクセスに関する調査の最終報告書“A project exploring Open Access monograph publishing in the Netherland Final Report”を公表しました。OAPEN-NLは、人文・社会科学分野の単行書のオープンアクセス(OA)を推進する欧州のコンソーシアムOAPENの、オランダにおける共同研究プロジェクトです。

紹介文及びアブストラクトによると、今回の調査では、2011年6月から2012年11月にかけて9つの出版社からOAで出版された50の単行書について、従来の形式でも刊行し、利用、売り上げ、コストについてデータが収集されたとのことです。その結果、売り上げについては、OAが売り上げにネガティブな影響をもたらしたとのエビデンスは得られなかったとのことです。

報告書では、図書館、出版社等に対する提言も示されています。

Publishing in Open Access increases usage and has no effect on book sales(OAPEN-NL, 2013/10/23付け)

欧州委員会(EC)がオープンリサーチデータについての公開協議の結果を公表

2013年10月21日、欧州委員会(EC)が2013年7月2日にブリュッセルで開催したオープンリサーチデータに関する公開協議の結果を公開したとのことです。

公開協議には、研究コミュニティや出版界、図書館、大学、産業界などの関係者の代表が参加しており、今回の報告には、オープンリサーチデータの定義、データの再利用、公開制限、保存やアクセス、データの認知度や共有文化の向上というECが提示した5つの課題について、参加者からの回答がまとめられているとのことです。

Results of the consultation on Open Research Data(European Comission)
http://ec.europa.eu/digital-agenda/node/67533

EC Report From Public Consultation on Open Research Data(LIBER 2013/10/21付け)
http://www.libereurope.eu/news/ec-report-from-public-consultation-on-open-research-data

参照:
欧州研究大学連合(LERU)、オープンアクセスおよびオープンデータに関する声明を発表
Posted 2012年12月14日

ゲティ財団、Open Content Programに5,400点の高精細画像を追加

2013年10月15日、米国のゲティ財団は、所蔵する美術品に関する画像のうち、同財団が権利を保有する、もしくはパブリックドメインとなっているデジタル資料をオンラインで無償提供するOpen Content Programに、5,400点の画像を追加したことを発表しました。これにより、同プログラムで利用可能な画像数は、10,000点以上になったとのことです。

Getty Releases Second Batch of Open Content Images, More than Doubling Number Available to the Public(Getty Trust, 2013/10/15)
http://news.getty.edu/press-materials/press-releases/more-open-content-images.htm

5,400 Images from the Getty Research Institute’s Special Collections Now Available as Open Content (Getty Trust iris, 2013/10/15)

2013年のオープンアクセスウィークは10月21日~27日

2013年10月21日から27日にかけて、「オープンアクセスウィーク(Open Access Week)」として、世界各地でオープンアクセスに関連する様々なイベントが予定されています。オープンアクセスウィークは2007年に開始され、今年で7回目となります。今年のテーマは"REDEFINING IMPACT"(インパクトを再定義する)です。デジタルリポジトリ連合(DRF)のウェブサイトには特設ページが用意され、OAWのロゴやポスターなどのグッズ、国内で開催されるイベントがまとめられています。

OAWeek_2013(DRF wiki)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?oaw2013

Open Access Week
http://openaccessweek.org/

学位規則の改正と学位論文のオープンアクセス化―オープンアクセス週間記念イベント企画―(筑波大学附属図書館)
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/pub/OAW/2013/welcome_ja.html

オープンアクセスウィークにおける図書館サイエンスカフェ ジャムセッションの開催について(旭川医科大学図書館)

Princeton University Press、アインシュタイン論文集オンライン公開のためのデジタル出版プラットフォームとしてTizraを採用

2013年10月9日、米国のPrinceton University Pressが、アインシュタイン(Albert Einstein)の論文集"The Collected Papers of Albert Einstein"のオンライン公開のためのデジタル出版プラットフォームとしてTizraを採用したことが報じられています。Princeton University Pressのウェブサイトによると、この論文集は、アインシュタインの個人コレクションに含まれる40,000以上の文書と、編集者が発見した15,000のアインシュタイン関連文書から選ばれた14,000以上の論文から成り、25巻以上のシリーズになる予定とのことです。

Princeton University Press Partners with Tizra to Take Einstein Papers Online(Tizra 2013/10/9)
http://blog.tizra.com/2013/10/princeton-university-press-partners_9.html

「査読なんか怖くない?」 Science誌にオープンアクセス雑誌の査読に関する実験報告

2013年10月4日付けのScience誌の記事で、304のオープンアクセス雑誌を対象にした、査読に関する実験の結果が報告されています。

同記事執筆者のJohn Bohannon氏はScience誌編集部と共同で、高校生レベルの化学に関する知識があれば気づくような過ちを含んだ偽論文を作成し、架空の著者名・所属を用いて、304のオープンアクセス雑誌に投稿しました。これらの雑誌はすべて論文出版加工料(APC)を著者に要求するもので、それぞれ異なる出版者から刊行されています。

実験は2013年1月から8月にかけて行われ、304の対象誌のうち半数を超える157誌が、偽の論文を受理したとのことです。論文を受理した雑誌の出版者の中にはElsevier、Sageなどの大手商業出版者も含まれています。一方で、オープンアクセス出版者として知られるHindawiの雑誌や、オープンアクセス雑誌最大手であるPLOS ONEは偽論文を却下していました。

記事の中では実験手法の詳細のほか、論文を受理した雑誌の編集者や出版者のコメント等も紹介されています。また、「American」等と雑誌名に冠しながらメールの発信元が異なる地域にある出版者の例や、雑誌の説明が他の雑誌からのコピー&ペーストである例なども指摘するなど、査読に限らない問題提起がなされています。

Europe PubMed Central(Europe PMC)に英国の4つの助成機関が参加

2013年10月1日に、Europe PMCに、癌や糖尿病に関する研究を対象に助成を行う、英国の4つの機関が参加しました。参加した助成機関から助成を受けた研究者や医療関係者によって発表される研究論文は、6ヶ月以内にEurope PMCから公開されることとなります。

今回加盟した機関は、以下の4つです。

Association for International Cancer Research
http://www.aicr.org.uk/

Breast Cancer Campaign
http://www.breastcancercampaign.org/our-science/apply-for-a-research-grant

Diabetes UK
http://www.diabetes.org.uk/

Prostate Cancer UK
http://prostatecanceruk.org/

これにより、Europe PMCの参加機関は合計で24になりました。

New funders join Europe PMC (Europe PMC)
http://blog.europepmc.org/2013/10/new-funders-join-europe-pmc.html

オープンアクセス学術出版協会(OASPA)にEBSCO社が加盟

2013年10月1日付で、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)にEBSCO社が加盟しました。OASPAのサイトによると、2013年10月3日現在、商業出版社、学術出版社や関連機関など76機関がOASPAに加盟しています。

EBSCO Information Services Joins OASPA(EBSCO)
http://www.ebscohost.com/newsroom/stories/ebsco-information-services-joins-oaspa

Open Access Scholarly Publishers Association(OASPA)
http://oaspa.org/

Oxford University Press、OAPEN-UKのプロジェクトに参加

2013年9月30日、Jiscは、Oxford University Press (OUP) がOAPEN-UKのプロジェクトに参加したことを公表しました。OAPEN-UKは、人文・社会科学分野の単行書のオープンアクセス(OA)を推進する欧州のコンソーシアムOAPENの、英国における共同研究プロジェクトで、人文・社会科学系学術論文のOAについてのエビデンス調査を進めています。

Oxford University Press joins OAPEN-UK project (Jisc 2013/9/30)
http://www.jisc.ac.uk/news/oxford-university-press-joins-oapen-uk-project-30-sep-2013

OUP joins OAPEN-UK (OAPEN-UK)
http://oapen-uk.jiscebooks.org/2013/09/

The Pilot (OAPEN-UK)
http://oapen-uk.jiscebooks.org/pilot/

参考:
OAPEN-UK、人文・社会科学研究者のためのクリエイティブ・コモンズガイドを公開
Posted 2013年7月8日
http://current.ndl.go.jp/node/23884

オープンアクセスな学術出版のためのオープンソースツール開発等を行う“Open Access Toolset Alliance”が誕生

オープンアクセスの学術出版に役立つオープンソースのツールセットの開発や議論・協働の促進、様々なプロジェクトの参照点としての活動を行う“Open Access Toolset Alliance”が、2013年8月9日に誕生しました。Open Library of Humanitiesが9月27日付けの記事で紹介しています。

これは、7月1日と2日に英国図書館で開催されたカンファレンス“Open Access Monographs in the Humanities and Social Sciences Conference”を受けて、参加者らがその後もオープンアクセスに関する議論を継続するために、コミュニティスペースとして立ち上げたものとのことです。

Open Access Toolset Alliance
http://www.oatools.org/

Formation of Open Access Toolset Alliance (Open Access Toolset Alliance 2013/8/9付けの記事)
http://www.oatools.org/2013/08/09/formation-of-open-access-toolset-alliance/

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