オープンアクセス

オープンアクセス学術出版協会(OASPA)に Palgrave Macmillan社などが加盟

2013年12月4日、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)に Palgrave Macmillan社が加盟しました。また、11月29日には、University of Adelaide Pressなども加盟したとのことです。OASPAのサイトによると、2013年12月5日現在、商業出版社、学術出版社や関連機関など80機関がOASPAに加盟しています。

Palgrave Macmillan社は、同社のすべての形式の出版物(雑誌、図書、Palgrave Pivot)にオープンアクセスのオプションを導入しているとのことです。

OASPA welcomes Palgrave Macmillan as voting members and announces 15 other new member organizations(OASPA, 2013/12/4)
http://oaspa.org/oaspa-welcomes-new-member-organizations/

Palgrave Open
http://www.palgrave.com/open/

OASPA accepts University of Adelaide Press membership(University of Adelaide Press, 2013/11/29)

印刷物を読むことに障害がある人へデジタル資源の無料提供を開始(カナダ)

カナダにおいて、非営利の社会事業団体であるBC Libraries Cooperativeが、印刷物を読むことに障害がある人にデジタル資源を無料で提供するCanadian Accessible Library Service(CALS)を開始するとのことです。同サービスは、2014年1月にサスカチュワン州の公共図書館で小説や古典、ノンフィクションなど10,000タイトル以上の提供を開始し、その後2014年7月までに、マニトバ州、ブリティッシュコロンビア州、アルバータ州、ノバスコシア州、ユーコン準州の公共図書館へとサービス範囲を拡大していく予定とのことです。またコンテンツについても、2014年夏までに40,000タイトル追加される予定とのことです。

CALSはBC Libraries Cooperative により開発されたもので、National Network for Equitable Library Service (NNELS)のサービスの一環であるとのことです。NNELSは、印刷物を読むことに障害がある利用者へのサービスを提供する図書館(特に地方または遠隔地)を支援するプロジェクトで、ある図書館に対して、アクセスしやすいフォーマットでデジタル資源を提供することで、利用者へのサービスを支援するものとのことです。

ピッツバーグ大学が米国の届出伝染病の記録をデジタル化し、公開

2013年11月28日、ピッツバーグ大学が、米国の届出伝染病の記録に関するウェブサイト“Project Tycho”を公開しました。1888年以降の届出伝染病の記録をデジタル化し、そのデータを利用できるようにしています。

併せて、このデータを分析した研究レポート“Contagious diseases in the United States from 1888 to the present”がNew England Journal of Medicine誌に掲載されたとのことです。

Project Tycho
http://www.tycho.pitt.edu/

Project Tycho™ Data Version 1.0.0 released for public access(2013/11/28付け)
http://www.tycho.pitt.edu/news/#3

Recources
http://www.tycho.pitt.edu/resources.php
※関係論文、利用方法について動画などの掲載あり。

Europeana、設立から5周年を迎え、3,000万件の資料公開を達成

2013年11月、Europeanaが設立から5周年を迎えました。また、2015年に達成する予定の目標であった3,000万件目の資料が2年も前倒しで公開されたとのことです。

Europeanaは、欧州の図書館、ミュージアム、アーカイブズおよび視聴覚アーカイブズの保有するオンラインコレクションへの統合的なアクセスを提供するポータルサイトで、約2,300機関が参加しているとのことです。

Europeanaから公開された3,000万件目の資料は、2012年の第84回アカデミー賞の短編映画(アニメーション)部門で、最優秀作品に選ばれた“The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore”であったとのことです。この作品では、空を飛ぶ本たちとある男性の交流が描かれているとのことです。

Europeana celebrates 5 years and 30 million objects
http://blog.europeana.eu/2013/11/europeana-celebrates-5-years-and-30-million-objects/

The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore

オープンアクセス学術出版協会のカンファレンスCOASP 2013の資料が公開

オープンアクセス学術出版協会(OASPA)が、2013年9月18日から20日にかけてラトビアのリガで行われた、第5回オープンアクセス学術出版に関する会議(Conference on Open Access Scholarly Publishing: COASP)のプレゼンテーション資料および発表の録音を動画形式で公開しています。

Presentations COASP 2013
http://oaspa.org/conference/presentations/

Conference
http://oaspa.org/conference/
※過去の会議の記録やプレゼンテーション資料が公開されています。

E1504 - SPARC Japanセミナー2013「再利用とAltmetricsの現在」

 Open Access Week最中の2013年10月25日,国立情報学研究所において,第3回SPARC Japanセミナー2013「オープンアクセス時代の研究成果のインパクトを再定義する:再利用とAltmetricsの現在」が開催された。5本の講演とパネルディスカッションで構成され,100名余の参加者があった。以下,概要を紹介する。

 初めに,池内有為氏(筑波大学大学院)が登壇した。研究データの公開と再利用について,研究の信頼性・透明性の担保や,政府や研究助成機関等によるデータ公開義務化等を推進要因に挙げながらも,その実現にはまだ様々な障壁が存在しているとし,大学図書館による研究者支援に期待が高まっていると述べた。同氏は,英国の大学図書館による研究データ管理支援について,今夏行った訪問調査(E1481参照)の結果を紹介し,今後日本の大学図書館が支援に乗り出す場合,英国のような先行事例に学びながら,自機関の研究者のニーズを的確に把握し,それに照らし合わせてポリシーと計画を立てることが重要であり,データリポジトリの構築については外部サービスの活用も検討すべきだと提言した。...

Palgrave Macmillan社、英ウェルカム財団の助成により同社初のオープンアクセス・モノグラフを出版

2013年11月14日、Palgrave Macmillan社は英ウェルカム財団の助成を受け、同社初のオープンアクセス・モノグラフを出版したことを発表しました。初のオープンアクセス・モノグラフとなったのは英マンチェスター大学のAya Homei氏らによる英国・米国における真菌性感染症の歴史をまとめた本”Fungal Disease in Britain and the United States 1850-2000”です。同書はウェルカム財団の助成研究の成果に基づくもので、Palgrave Macmillan社のプラットフォームから無料で閲覧・ダウンロードできるほか、Amazon Kindle等のデバイスにも無料で配信されるとのことです。

ウェルカム図書館のSimon Chaplin氏によれば、ウェルカム財団は医学史や医療人文学を推奨する方針をとっており、その成果を公開するよう、著者と出版者に働きかけを行っているとのことです。Homei氏らの著書の公開がどのような効果を持つかが示されることで、彼女らに続く人々が現れるだろうとChaplin氏は述べています。

なお、同書はクリエイティブ・コモンズのCC-BYライセンスで公開されており、出典さえ明示すれば、自由に翻訳・改編等することが認められています。

アルゼンチンでオープンアクセス義務化法案成立 一次データの公開も義務化

2013年11月13日、アルゼンチンの研究機関に対し公的助成を受けた研究成果のオープンアクセス化を義務付ける法案が同国議会上院で全会一致で可決され、成立しました。

この法律は公的助成を受けた研究の成果に基づく、科学・技術分野の雑誌論文や学位論文等について、機関リポジトリでの公開を求めるものです。教員や研究者だけではなく、修士・博士課程に在籍する学生の研究成果も対象に含まれるほか、研究の一次データについても収集し、5年後には公開して他の研究者も利用できるようにすることを義務付けています。

Es ley el acceso libre a la información científica(アルゼンチン科学・技術・生産革新省のサイト、2013/11/13付け)
http://www.mincyt.gob.ar/noticias/es-ley-el-acceso-libre-a-la-informacion-cientifica-9521

Argentina makes OA law(Research Information、2013/11/15付け)
http://www.researchinformation.info/news/news_story.php?news_id=1423

「価格の壁」に邪魔されたフラストレーションを共有・可視化しつつオープンアクセス版を手に入れられる”Open Access Button”

オープンアクセスに関する国際会議”Berlin 11”のサテライトカンファレンスである”Berlin 11 Satellite Conference for Students & Early Stage Researchers”(2013年11月18日開催)の中で、イギリスの2人の学生による新サービス”Open Access Button”が公表されました。

“Open Access Button”は同サービスのサイト上で氏名・メールアドレス等の情報を登録すると利用できるようになるブックマークレットで、必要な論文が掲載された雑誌を購読しておらず、入手できないときにこのブックマークレットをクリックすると、そのフラストレーションをTwitterやFacebookで友人と共有することができます。さらに、位置情報を提供できるデバイスからこのサービスを利用すると、自分の位置情報付きでが「価格の壁」に邪魔されたという事実を示すことができ、「価格の壁」が人々に与えているフラストレーションを世界地図上に可視化できるようになっています。その後、DOIやタイトルからGoogle Scholarを検索し、もしオープンアクセス版があればそこから入手することもできます。

Open Access Button
https://www.openaccessbutton.org/

Finchレポート 1年目のレビュー

2012年6月に英国の研究情報ネットワーク(RIN)がいわゆる「Finchレポート」(正式名称:Accessibility, sustainability, excellence: how to expand access to research publications)を公開してから1年が過ぎたことを受け、同レポートをまとめたグループ自身によるFinchレポートのレビュー"A Review of Progress in Implementing the Recommendations of the Finch Report"が公開されています。

このレビューはFinchレポート中での提案事項の、公開後1年間での実現状況を振り返るものです。また、レビュー内容に基づき、14の更なる提案事項が示されています。

なお、同レビューは2013年11月18日にRINのサイトで公表されたものですが、同日中には既にハーナッド(Stevan Harnad)氏による反論がハーナッド氏のブログである”Open Access Archivangelism”上で公開されています。

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