オープンアクセス

Microsoft Researchがオープンアクセス方針を公表

2014年1月20日、マイクロソフト社の基礎研究部門のMicrosoft Research(MSR)が所属する研究者の研究成果に関するオープンアクセス方針を公表しました。

この方針では、MSRに所属する研究者がその成果を学会や出版者に投稿した場合でも、MSRは自身のオープンアクセスリポジトリを通じてそれらの成果を研究コミュニティに公開する権利を保持し続ける、等としています。また、出版者の許諾を得られない場合を除き、MSRの研究成果はオープンアクセスリポジトリによってできる限り公開する、とのことです。

Microsoft Research Open Access Policy
http://research.microsoft.com/en-us/help/openaccess.aspx

Microsoft Research adopts Open Access policy for publications(Microsoft Research Connections Blog、2014/1/20付け)
http://blogs.msdn.com/b/msr_er/archive/2014/01/20/microsoft-research-adopts-open-access-for-publications.aspx

米コピーライト・クリアランス・センター(CCC)、オープンアクセスに関する情報サイトを開設-学会・専門協会出版協会(ALPSP)との連携

米コピーライト・クリアランス・センター(Copyright Clearance Center:CCC)が、学会・専門協会出版協会(ALPSP)と連携して、オープンアクセスに関する情報サイト(Open Access Resource Center)を開設していました。2014年1月14日にCCCがプレスリリースを出しています。

同サイトでは、オープンアクセスに関するニュース、レポート、ホワイトペーパー、ウェブサイト、ウェビナーが提供されています。

また、1月16日には、ウェビナー“Open Access: The State of Publishing”を開催するとのことです。

New Open Access Resource Center Launched by Copyright Clearance Center in Partnership with the Association of Learned and Professional Society Publishers(CCC, 2014/1/14付け)
http://www.copyright.com/content/cc3/en/toolbar/aboutUs/newsRoom/pressReleases/press_2014/press-release-14-01-14.html

【イベント】第5回SPARC Japanセミナー2013「アジアを吹き抜けるオープンアクセスの風―過去、現在、未来」(東京・2/7)

2014年2月7日に、第5回SPARC Japanセミナー2013「アジアを吹き抜けるオープンアクセスの風―過去、現在、未来」が、国立情報学研究所で開催されます。

アジア地域のオープンアクセスの進捗状況に関して、オープンアクセスジャーナル(出版)、機関リポジトリ (セルフアーカイブ) の2つの道に焦点を置いて情報を共有し、今後の連携の可能性を探ることを目的とするとのことです。

第5回SPARC Japanセミナー2013「アジアを吹き抜けるオープンアクセスの風―過去、現在、未来」
http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2013/20140207.html

参考:
【イベント】第3回SPARC Japanセミナー2013「オープンアクセス時代の研究成果のインパクトを再定義する:再利用とAltmetricsの現在」(東京・10/25) Posted 2013年9月11日
http://current.ndl.go.jp/node/24346

E1469 - SPARC Japanセミナー2013「人社系オープンアクセスの現在」カレントアウェアネス-E No.243 2013.08.29
http://current.ndl.go.jp/e1469

人文社会系の出版市場はSTM分野の影響で縮小傾向?

市場調査会社であるSimba Informationが、人文社会系出版市場に関する国際的な市場調査の結果("Global Social Science and Humanities Publishing 2013-2014”)を刊行しました。同調査の内容について、2014年1月13日付けのSTM Publishing Newsで報じられています。

同調査によれば、2012年を通じて人文社会系の出版市場は縮小傾向にあり、2010年以来販売規模は毎年2.5%ずつ減っているとのことです。その理由について、同調査では人文社会系出版の主たる顧客である大学図書館が、科学、技術、医学(STM)分野の雑誌の値上がりに対応するために、人文社会系の出版物に回す予算を削っていることを挙げています。また、オープンアクセス運動についても同調査では言及しており、人文社会系とSTM分野では出版物の価格も助成状況も利用のされ方も異なるにも関わらず、オープンアクセスに関わる議論はSTM分野がリードしがちであること等が指摘されています。

なお、調査結果本文は有料です。

Global Social Science and Humanities Publishing 2013-2014(Market Research.com)

韓国の文化財庁、韓国の文化遺産の情報を提供するポータルサイトを公開

2014年1月1日、韓国の文化財庁が、韓国の文化遺産の情報を提供するポータルサイトを公開しました。文化遺産の写真や動画、調査研究資料、出土遺物の資料等のデータへ統合的にアクセスできるとのことです。

국가문화유산포털 (Korea National Heritage Online)
www.heritage.go.kr

Portico、Knowledge Unlatchedと提携し電子書籍を保存

2014年1月9日、電子リソースのアーカイブサービスを提供しているPorticoが、学術出版物のオープンアクセス出版を支援するKnowledge Unlatchedと提携し、オープンアクセスで出版された“The Knowledge Unlatched Pilot Collection”の電子書籍をPorticoにアーカイブすると発表しました。

“The Knowledge Unlatched Pilot Collection”には、Cambridge University PressやUniversity of Michigan Pressなど13の学術出版社の28冊の新刊が含まれているとのことです。また、Knowledge Unlatchedは、CLOCKSSとも提携して、電子書籍のアーカイブを行っているとのことです。

Knowledge Unlatched to Preserve E-books with Portico(Portico, 2014/1/9付けの記事)
http://www.portico.org/digital-preservation/news-events/news/general-news/knowledge-unlatched-to-preserve-e-books-with-portico

【イベント】研究成果報告会「イーリサーチとオープンアクセス環境下における学術コミュニケーションの総合的研究」が開催(2/8・東京)

2014年2月8日に、2011-2013(平成23-平成25)年度科学研究費補助金基盤研究(B)「イーリサーチとオープンアクセス環境下における学術コミュニケーションの総合的研究」の研究成果報告会が、慶應義塾大学三田キャンパスで開催されます。オープンアクセスジャパンに掲載されたプログラムによると、以下の報告が予定されています。

安定期を迎えた生物医学分野のオープンアクセス / 森岡倫子氏(国立音楽大学附属図書館)
東日本震災後の日本人の科学技術医学情報に対するニーズと探索行動 / 松林麻実子氏(筑波大学図書館情報メディア系)
日本における健康医学情報の探索2013:2008年調査との比較 / 酒井由紀子氏(慶應義塾大学文学部)
患者の「医学論文」の読み方 / 國本千裕氏(千葉大学アカデミック・リンク・センター)
なぜエルゼビアはボイコットを受けるのか / 上田修一氏(前慶應義塾大学),横井慶子氏(東京工業大学附属図書館)
電子ジャーナルのビッグディールの功罪 / 加藤信哉氏(筑波大学附属図書館)
Nature,Science信仰は存在するのか / 林和弘氏(科学技術・学術政策研究所)
研究者にとってデータ共有とは何を意味するのか / 倉田敬子氏(慶應義塾大学文学部)
研究者による研究データ共有の動向 / 三根慎二氏(三重大学人文学部)(資料のみ)

SPARC、ラテンアメリカのオープンアクセスに関するウェブセミナーを開催

SPARCが2014年1月14日の12時から13時(米国東部時間)、“Open Access Developments in Latin America”と題したウェブセミナーを実施するとのことです。視聴には、無料の登録が必要になるとのことです。

ラテンアメリカでは、例えばアルゼンチンにおける公的支援を受けた研究成果のオープンアクセス化の義務化など、パブリックアクセスについてのアドボカシーに目覚ましい発展がみられるとのことです。

このウェブセミナーでは、ラテンアメリカにおけるオープンアクセスの背景と最新動向、および、Scientific Electronic Library Online (SciELO)の取り組みについて紹介されるとのことです。

Webcast Invitation: Open Access Developments in Latin America with Nicholas Cop January 14, 2014
http://www.sparc.arl.org/events/webcast-open-access-developments-latin-america-nicholas-cop

参考:
Web of KnowledgeにブラジルのSciELOの引用文献データベースが追加
Posted 2013年10月25日

欧州委員会共同研究センターが所属研究者のオープンアクセス方針を発表

2014年1月6日、欧州委員会(EC)の共同研究センター(Joint Research Centre)は、所属する研究者が筆頭あるいは責任著者となっている査読論文について、2014年からはすべてオープンアクセスとする方針を発表しました。

共同研究センターはECに対し科学技術に関するサポートを提供し、欧州連合(EU)の政策立案に幅広く寄与することを目的とする研究機関です。ECは2014年から2020年に実施される助成プログラム“Horizon 2020”による助成を受けた研究成果について、OA化を義務付ける方針を発表していますが、ECの一部門である共同研究センターの所属研究者に対しても、“Horizon 2020”に従ったOA方針を課すとのことです。

今後、共同研究センターの研究者らは論文をOA雑誌で発表するか、出版後6-12カ月以内のセルフアーカイブを認めている雑誌で発表することが求められます。

The JRC adopts open access policy for scientific articles from January 2014(News & events - JRC - European Commission、2014/1/6付け)

単なる“金もうけ”の疑いのあるオープンアクセス出版社のリスト(2014年版)

米コロラド大学デンバー校図書館のJeffrey Beall氏が、2014年1月2日付けの自身のブログ“Scholarly Open Access”で、“List of Predatory Publishers 2014”というリストを公開しました。

このリストは、著者の支払う論文投稿料(APC)を得ることだけを目的としているとBeall氏が判断したオープンアクセス(OA)出版社や雑誌を紹介するもので、研究者らに対してこれらと関わらないよう推奨しています。リストの前半は疑わしいOA出版社、後半はどこのプラットフォームでも出版されてないという疑わしいジャーナルのリストです。

リストに挙げられた出版社の数はリスト作成が開始された2011年は18社であったものが、2012年版は23社、2013年版は225社にのぼり、今回の2014年版では477社が掲載されているとのことです。リスト中には”Stringer Open”等、大手出版社の雑誌に似せた名称も散見されます。

なお、リスト作成者のBeall氏は2013年に「オープンアクセス運動は実はオープンアクセスに関係ない」(”The Open-Access Movement is Not Really about Open Access”)と題した、OA運動に攻撃的な論文を発表したことで議論を呼んでもいます。

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