中東

危機に瀕する中東・北アフリカ地域の考古遺跡に関するオンラインデータベース“EAMENA Database”が公開

2017年4月28日、中東・北アフリカ地域の考古遺跡の保存プロジェクト“Endangered Archaeology in the Middle East and North Africa” (EAMENA) が、中東・北アフリカ地域での紛争やその他の破壊要因により深刻な危機にさらされている2万件の考古遺跡に関する情報を提供するオンラインデータベース“EAMENA Database”を公開していました。

各々の遺跡の情報や、リスクのレベル、遺跡間の関係についての情報を提供する空間データベースで、英語版とアラビア版があります。

同プロジェクトは、2015年1月に創設され、衛星画像を用いて、危険にさらされている考古遺跡や風景に関する情報を記録し利用可能にする事を目的としており、慈善基金“Arcadia”の支援を受け、英国のオックスフォード大学・レスター大学・ダーラム大学に拠点を置いて活動しています。

CA1877 - 動向レビュー:カタール、サウジアラビア、ウズベキスタンの図書館事情 / 山本直樹

筆者は2015年3月に児童書出版事情の調査及びリヤド国際ブックフェア(1)参加のため、出版情報の入手が困難な地域である中東のカタールとサウジアラビア、及び中央アジアのウズベキスタンの3か国を訪問した。ここでは、それぞれの国で訪れた図書館の概要について紹介する(2)。...

研究図書館センター(CRL)、デジタル化した消滅の恐れがある政府文書をオンラインで公開

2016年4月4日、研究図書館センター(CRL)が、2014年10月から2年間の期限で実施している、その保存が危険にさらされているアフリカやペルシャ湾岸の国々の政府記録のデジタル化プロジェクト“An Open Web Repository of Civil Society Documentation”において、1万5千号分(40万ページ)の官報のデジタル化が終了し、その成果をオープンアクセスで公開したと発表しています。

デジタル化のページ数は、プログラムの設定目標を達成しており、今後は、ウェブ上で公表されている情報を収集すると述べています。

Gazette Digitization Project Exposes Foreign Government Information(CRL,2016/4/4)
http://www.crl.edu/news/gazette-digitization-project-exposes-foreign-government-information

EIFL、法学分野のデータベース“HeinOnline”をパートナーであるコンソーシアム・会員館に提供

EIFL(開発途上国において図書館を通じた情報へのアクセス向上に取り組んでいる非営利組織)が、法学分野のデータベース“HeinOnline”を提供するWilliam S. Hein and Company社と提携し、2,200点以上の法律や法律関係雑誌がHeinOnlineで利用できるようになったと発表しています。

この提携は、2017年12月31日までの契約で、EIFLのパートナーである31か国のコンソーシアムや会員館で利用できるとのことです。

対象となる31か国は以下の国々です。

アルジェリア、アンゴラ、アルメニア、アゼルバイジャン、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、カンボジア、エチオピア、フィジー、ガーナ、ケニア、コソボ、キルギスタン、ラオス、レソト、マケドニア、マラウイ、モルディブ、モルドバ、ナミビア、ネパール、パレスチナ、セネガル、セルビア、スーダン、タンザニア、タイ、ウガンダ、ウクライナ、ウズベキスタン、ザンビア

HeinOnline agreement expanded to include Law Journal Library(EIFL,2016/2/2)
http://www.eifl.net/news/heinonline-agreement-expanded-include-law-journal-library

EIFLの支援によりパレスチナでオープンアクセス(OA)のワークショップが開催される

図書館を通じた情報へのアクセス向上に取り組んでいる非営利組織EIFLの資金提供のもと、パレスチナにおいてオープンアクセス(OA)に関するワークショップが開催されたようです。

“Open access: How to maximize the impact, efficiency and availability of your research”と題された同ワークショップは、16機関から100名以上の参加を得て、2015年12月6日から9日まで、An-Najah National University、Birzeit University、Palestine Polytechnic Universityの3大学にて開催され たとのことです。

参加者は、研究者や研究管理者、図書館員、情報技術スタッフが含まれていたとのことです。

各機関でOAを促進する方法を考案することに加えて、ワークショップ参加者は国家レベルの研究評価及び評価のためにOAリポジトリの使用を奨励するための「教育と高等教育省(Ministry of Education and Higher Education)」へ勧告することを提案したとのことです。

『情報の科学と技術』66巻1号が、「中東の学術情報」特集

『情報の科学と技術』66巻1号(2016年1月)が、「中東の学術情報」特集を組み、以下の記事を掲載しています。

特集:「中東の学術情報」の編集にあたって
中東の学術情報の動向と日本におけるその収集/高橋理枝
イスラーム地域研究資料の収集・整理・利用の課題と展望/徳原靖浩
中東の特許情報/中根寿浩
トルコの科学技術政策と学術情報流通環境/林瞬介
現代中東アラブ世界の「読み」「書く」伝統とその革新-研究者が見た出版メディアのいま/長岡慎介

「情報の科学と技術」2016年1月号 (66巻1号). 特集= 中東の学術情報
http://www.infosta.or.jp/journals/201601-ja/#1

カタール国立図書館、IFLA/PACのアラビア語圏のセンターに

カタール国立図書館(QNL)が、世界図書館情報会議(WLIC):第81回IFLA年次大会において、IFLAから、アラビア語圏の資料保存の課題に取り組む組織であるPACに選ばれたと発表しています。

QNLは、中東・北アフリカのアラビア語圏を代表し、カタール財団の地域の文化遺産の保存し、将来にわたって閲覧可等となるように、そのビジョンを支援するとのことです。

また、IFLAと議論をし、アラビア語と英語での保存に関するワークショップを実施し、QNLのポータル上にアラビア語圏の保存活動に関する情報をアラビア語と英語で提供するウェブページを作成する予定のようです。

QATAR NATIONAL LIBRARY OFFICIALLY ANNOUNCED AS THE REGIONAL ARABIC SPEAKING PRESERVATION AND CONSERVATION CENTRE(Qatar National Library,2015/8/20)
http://www.qnl.qa/news-events/news-details?item=161&backArt=76

参考:
韓国国立中央図書館、IFLA/PAC韓国地域センター設置一般協定を2018年7月まで延長
Posted 2015年9月1日

E1685 - アラブ諸国の機関リポジトリの評価<文献紹介>

 アラビア語圏であるアラブ諸国の機関リポジトリは,「未熟な段階」(infancy stage)にあるといわれる。それは,この地域特有のトピックに関する文献があまり公表されてないこと,アラブ諸国の研究者の多くが機関リポジトリについての知識や経験をあまりもってないこと,長期保存の方針がないこと,などが要因である。本文献は,このようなアラブ諸国の機関リポジトリを,外部利用者の視点からアクセシビリティや透明性などの点で評価する。評価対象は,11か国の25のリポジトリである。

Gale社、アラビア語資料の大規模なデジタル化プログラムの計画を発表

2015年3月24日、Cengage Learning傘下のGale社が、アラビア語の一次資料と参考資料の大規模なデジタル化プログラムの計画を発表しました。中東や欧州の主要な機関の何百万ページもの貴重なアラビア言語コレクションを統合するプロジェクトとのことです。最初のコレクションとして、“Early Arabic Printed Books from the British Library”が、12月に利用可能になる予定とされています。

Gale Revolutionizes Middle Eastern Research with Arabic Digitization Program(Cengage Learning, 2015/3/24)
http://news.cengage.com/library-research/gale-revolutionizes-middle-eastern-research-with-arabic-digitization-program/

東洋文庫研究部イスラーム地域研究資料室、「オスマン民法典研究関係資料データベース」を公開

2014年12月8日に、東洋文庫研究部イスラーム地域研究資料室が「オスマン民法典研究関係資料データベース」を公開しました。タイトル、著者、出版情報のほか、訳者・編者、テーマ、対象地域からの検索が可能です。

あわせて、アリー・ハイダル(Ali Haydar)によるオスマン民法典(Mecelle-i Ahkam-i Adliye、通称メジェッレ)の注解『メジェッレ注解』(Durerulhukkam/Dürerüʾl-hukkam : şerh-i Mecelletüʾl-ahkâm : şerhüʾl-kavaʿidüʾl-külliye.)(4巻)の全頁画像も公開されています。

オスマン民法典研究関係資料データベース公開のお知らせ(東洋文庫 イスラーム地域研究資料室, 2014/12/8)
http://tbias.jp/20033

オスマン民法典研究関係資料データベース
http://mgr.nihu.jp/ndp/meta_pub/G0000003OSMN

アリー・ハイダル『メジェッレ注解』(Durerulhukkam)全頁画像(東洋文庫 イスラーム地域研究資料室)
http://tbias.jp/digitalimages/durerulhukkam

参考:

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