蔵書構築

札幌大学図書館、故山口昌男氏の自宅居間を再現へ:旧蔵書や家具約1万8千点を展示

2017年5月8日、札幌大学が、故山口昌男元学長の知的営為を未来への遺産とする取り組みの一環として、山口氏の自宅の居間を札幌大学図書館2階に再現する「札大×山口昌男プロジェクト」を進めていると発表しました。

山口氏の遺族から寄贈された蔵書や家具約1万8千点を順次展示するスペースを兼ねており、図書館地階に整備されている「山口文庫」とともに、山口氏と対話できるスペースとして整備するため、コミュニケーションの広場を意味する「ヘルメスの部屋」と仮に名づけられていると紹介されています。

一般への公開開始は、2017年夏末から秋の初め頃になる予定です。

「札大×山口昌男プロジェクト」が進行中です(札幌大学,2017/5/8)
http://www.sapporo-u.ac.jp/news/topics/2017/0508110039.html

国立大学協会、国立大学における学術情報の状況及び課題に関するアンケート結果を公開

2017年5月8日、国立大学協会は国立大学図書館の雑誌及び電子ジャーナル契約状況等に関し、把握・整理するために実施したアンケート調査の結果を公開しました。対象は国立86大学で、全大学が回答しています。

主な調査結果として、2014年と2016年を比較すると、雑誌受け入れタイトル数は91%の大学で減少し、雑誌購入経費も71%で減少していました。電子ジャーナルについては購入費用・利用可能タイトル数とも増加した大学が29大学ある一方、購入費用は増加したものの利用可能タイトルは減少した大学が30大学、購入費用が減少した一方で利用可能タイトル数が増加した大学が5大学、いずれも減少した大学が20大学、変化なし1大学、非回答1大学で、全体として購入費用は増加しているものの、利用可能タイトル数は減少している傾向が見られました。

アンケート結果ではそのほかに学術情報に関する課題意識や電子ジャーナル等の契約状況、電子ジャーナルに関する自由意見等がまとめられています。

米・カリフォルニア大学バークレー校東アジア図書館、北米において最大規模の中国映画コレクションを取得

2017年4月21日、米・カリフォルニア大学バークレー校(UCB)東アジア図書館(C.V. Starr East Asian Library)が、北米において最大かつ包括的な中国映画に関するコレクションを取得したと発表しています。

映画評論家のPaul Kendel Fonoroff氏のコレクションに含まれる7万点を超す定期刊行物、ポスター、写真、エフェメラ類で、20世紀初頭から1990年代までの中国の映画と娯楽産業の発展を示す資料であると紹介されています。

同館では2015年に同コレクションを取得し、これまで受入作業や、コレクションのウェブサイトを作成してきたとのことです。

C. V. Starr East Asian Library acquires the largest Chinese film studies collection in North America(カリフォルニア大学バークレー校図書館,2017/4/21)
http://news.lib.berkeley.edu/2017/04/21/fonoroff/

米・イェール大学東アジア図書館、日本のLGBTQ関連のエフェメラ類コレクションを公開

2017年4月7日、米・イェール大学東アジア図書館が、日本のLGBTQ(lesbian, gay, bisexual, transgender, queer/questioning)関連のエフェメラ類コレクションの公開を発表しています。

主に東京のLGBTQ団体が作成・頒布したフライヤー、ニュースレター、パンフレットなどからなり、年代的には、1993年から2016年のものとのことです。

Japanese lesbian, gay, bisexual, transgender, and queer collection(イェール大学図書館,2017/4/7)
http://web.library.yale.edu/news/2017/04/japanese-lesbian-gay-bisexual-transgender-and-queer-collection

全国学校図書館協議会、学校図書館整備施策の実施状況の調査結果(2016年度)を公表

2017年4月3日、全国学校図書館協議会(全国SLA)が、2016年度の学校図書館整備施策の実施状況調査の結果を公表しました。

2016年5月に全国1,741の市区町村教育委員会を対象として実施した悉皆調査の結果で、12月末までの回答数は1,103(回収率63.4%)となっています。

調査結果の概要として、以下の5つの項目が紹介されています。また、市区町村ごとのアンケート結果の一部が公開されています。

・平成28年度の当初予算における小学校及び中学校の1校あたりの平均図書費について

・平成28年度予算における「図書費」及び学校図書館用「新聞購読費」の予算化状況について

・学校図書館の図書を更新するために図書の廃棄を勧めているか

・平成28年度の当初予算に、今回の地方財政措置に基づいて学校司書(学校図書館担当職員)の配置を予算化したか。また、どのように配置したか

・自治体による学校司書の研修を行っているか

大阪府立中央図書館、蔵書評価の結果を公表

2017年3月刊行の『大阪府立図書館紀要』第45号に、大阪府立中央図書館の蔵書評価の報告記事が掲載されています。

これは、主に2014年度と2015年度に行われた蔵書評価の報告です。評価の前提となる蔵書の概要を記すほか、受入図書や利用状況の分析、分野ごとの資料評価が行なわれています。

蔵書の概要については、国立国会図書館のレファレンス協同データベース収録の事例で使用されている参考資料と蔵書との比較分析が行なわれています。また、分野ごとの資料評価については、法情報・医療情報分野において外部有識者による評価を実施しています。

大阪府立中央図書館 蔵書評価(報告)(中央図書館 資料情報課)(PDF: 1.45MB)
https://www.library.pref.osaka.jp/uploaded/attachment/2548.pdf

飛騨市図書館・神岡図書館(岐阜県)、第1回雑誌総選挙を実施中

岐阜県飛騨市の飛騨市図書館と神岡図書館で、2017年2月21日から3月20日まで、第1回雑誌総選挙が行われています。

壁面の雑誌のリストにシールを貼って投票するもので(3タイトルまで)、図書館利用カードの所持にかかわらず、図書館の利用者であれば1回投票できます。所蔵がない雑誌については、投票用紙に記入し投票箱に投函します。

投票を通じて利用者に蔵書への関心を持ってもらうことを第一目的としており、図書館の評価基準のひとつである「貸出冊数」を増やすために投票結果をもとに購読をやめたり購入の優先順位を決めることはしないとのことです。

今後、司書が選書を行なうにあたり、結果は十分に考慮するとのことです。

Facebook(飛騨市図書館,2017/2/23)
https://www.facebook.com/hidalib/posts/1319647551407439

米・ジョージア州立大学図書館、デモ行進“Women's March”関連資料を収集し、オンラインで公開

米・ジョージア州立大学図書館が、2017年2月21日付の同館のブログで、1月21日に首都・ワシントンで行われたWomen's Marchと連携して行われた、“Atlanta March for Social Justice and Women”やその他ジョージア州の住民が参加したデモ行進に関する資料の収集に取り組んでいることを紹介しています。

既に、デモ行進参加者へのオーラルヒストリーインタビューや、写真・動画・エフェメラ類などの寄贈の受付を始めており、コレクションの利用方法などを知らせる“Research Guide”も公開されました。

収集された資料は、同館のデジタルコレクションで利用できるほか、米国アーキビスト協会(SAA)の Women Archivists Sectionが実施している“Women’s March on Washington Archives Project”とも共有されます。

ProQuest、印刷版の図書と電子書籍が混在する中での蔵書管理の困難と新たな可能性に関するホワイトペーパーを公表

2017年2月8日、ProQuest社は印刷版の書籍と電子書籍が混在する中での、蔵書管理・構築の困難と新たな可能性に関してまとめたホワイトペーパー、”Obstacles and Opportunities: Ebooks, Print and the Impact of Choice on Libraries and the Users They Serve”を公表しました。全文を無料でダウンロード・閲覧することができます。

このホワイトペーパーでは複数のフォーマットが混在する中での蔵書管理の複雑さに焦点を当てて調査を行っており、中でも以下の点を中心に扱っているとのことです。

●印刷体図書と電子書籍管理の類似性
●電子書籍により新たに生じたコレクション管理の障害と機会
●図書館員は、複数のフォーマットにより構築されるコレクションの管理を簡素化するために、ProQuestのようなコンテンツアグリゲータをどのように使っているか

ProQuest Explores Obstacles and Opportunities in Managing Book Collections(ProQuest、2017/2/8付け)

米国図書館協会、GLBTQについての子ども・若者向け推薦図書リスト“2017 Rainbow Book list”を公開

2017年1月17日、米国図書館協会(ALA)冬季大会において、同協会のGLBT(Gay, Lesbian, Bisexual,Transgender)ラウンドテーブル(GLBTRT)が“2017 Rainbow Book list”を公開しました。

図書館員や読者を対象とした、18歳までの子ども・若者に推奨される重要で信頼のおけるGLBTQに関するフィクション・ノンフィクション50タイトルの文献リストで、2015年7月1日から2016年12月31日までに出版された本から選ばれました。

蔵書構築、読書案内のツールとして、また、関心のある図書館員や利用者向けの推薦図書リストとしても利用できます。

2017 Rainbow Book List highlights quality GLBTQ books for children and teen(ALA,2017/1/25)
http://www.ala.org/news/press-releases/2017/01/2017-rainbow-book-list-highlights-quality-glbtq-books-children-and-teen

2017 Rainbow Book List(GLBTRT,2015/1/17)

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