研究図書館

中国におけるオープンアクセス(OA)出版(記事紹介)

DOAJのブログに、2017年6月23日付けで、中国におけるオープンアクセス(OA)出版に関する記事が掲載されています。

この記事では、OAジャーナルのディレクトリであるDOAJ(Directory of Open Access Journals)に登録されている中国のOAジャーナルについて、

・2017年6月4日現在、71のOAジャーナルがDOAJに登録されており、これはDOAJに登録されているOAジャーナルの約0.75%である
・2015年に中国では1万以上のジャーナルが出版されているので、中国のジャーナルに占めるOAジャーナルの割合は0.71%にも満たない
・71のOAジャーナルのうち、25がElsevier社から、7がSpringer社から刊行されている

ことなどが言及されています。

また、中国で刊行されている1,222のジャーナルを分析して、1,000程度のジャーナルが最新号の記事をウェブサイトで提供していること、ウェブサイトや記事の本文、アブストラクトなどが中国語のみで提供されるケースがほとんどであることに言及しているほか、エンバーゴ、ビジネスモデルの模索、OAや著作権に関する声明などについて論じています。

トロント大学の図書館とiSchoolが連携して実施するインターンシップ制度“Toronto Academic Libraries Internship (TALint) ”(カナダ)(記事紹介)

2017年8月にポーランドのヴロツワフで開催される第83回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会での発表資料として、カナダ・トロント大学図書館のJulie Hannaford氏と同大学情報学部のSiobhan Stevenson氏による“TALint at the University of Toronto: Bridging the Gap Between iSchool and Academic Librarianship”と題する記事が公開されています。

大学院で得た知識と実務を、図書館現場で結びつけることを通じて、複雑化する情報環境の中でリーダーシップを発揮できる図書館員、アーキビスト、記録管理者を養成することを目的に、2014/2015学年度から、トロント大学図書館と同大学のiSchoolとが連携して行っている2年間のインターンシップ制度“Toronto Academic Libraries Internship (TALint) ”を紹介するものです。

開始当初から現在までのプログラムの詳細や、プログラムの評価方法や評価結果の紹介に加え、大学理事会から如何にして継続的な財政支援を得たかについて報告されています。

Microsoft、Google、百度の各社と米国のAllen Institute for Artificial Intelligence(AI2)、学術文献検索サービスの発展のためOpen Academic Search(OAS)ワーキンググループを立ち上げ

2017年6月20日、Microsoft、Google、百度(Baidu)の各社と米国のAllen Institute for Artificial Intelligence(AI2)がOpen Academic Search(OAS)ワーキンググループを立ち上げたことが報道されています。

AI2のSemantic Scholar、Microsoft社の Microsoft Academic、Google社のGoogle Scholar、百度社の百度学术(Baidu Scholar)などをはじめとする学術文献検索サービスの開発者の参加を想定しています。各社が競合して各サービスを差別化するのではなく、ツールやデータの共有など協調的なプロセスを通じて学術文献検索サービスを発展させ、研究者が急速かつ大量に生産される学術文献やデータを発見して利用できるように支援することを目標としています。

具体的には、関係各社や関係機関が自社、自機関のAIや分析ツールをオープンソースとして公開して自由に利用可能とすることを目指すということです。また、プロジェクトの一環として、百度社が2017年中に百度学术のメタデータや利用者行動のデータの一部を公開するとのことです。

国立国会図書館(NDL)、国立情報学研究所(NII)の電子図書館事業(NII-ELS)により提供されていた論文データの一部を収集・保存・公開

2017年6月22日、国立国会図書館(NDL)は、国立情報学研究所(NII)の電子図書館事業(NII-ELS)により提供されていた論文データの一部を収集・保存・公開することを発表しました。

これは、NII-ELSにより提供されていた論文データの長期保存と公開を目的としており、対象は、

・学協会がNDLによる収集・保存・公開を希望する論文
・発行終了あるいは編集元の解散等の理由により、学協会等から公開が行われない論文

で、約380誌、100万件の論文が該当します。

第一弾として、6月22日、29誌、5,149件の論文データを国立国会図書館デジタルコレクションから公開しました。CiNii Articlesの検索結果のリンクからも利用可能です。その他の論文データについても、順次、収集・保存・公開していきます。

E1926 - JSTオープンサイエンス方針の策定について

科学技術振興機構(JST)は,2017年4月1日付で「オープンサイエンス促進に向けた研究成果の取扱いに関するJSTの基本方針」及び「同運用ガイドライン」を公表した。これは,国際的にオープンサイエンスに関する議論が高まる中,JSTとしても,JSTの研究開発から創出された成果の取扱いについて方針を策定し研究実施者に対して示す必要があるとの認識から,半年以上の時間をかけて議論し策定したものである。本稿では,その背景・経緯・今後の展望等について述べる。

E1925 - オープンサイエンス基盤研究センターの新設について

国立情報学研究所(NII)は,2017年4月1日付で,「オープンサイエンス基盤研究センター」を新設した。センターのミッションは,大学や研究機関におけるオープンサイエンス活動を支えるためのICT基盤の構築と運用を実施することにある。構築するICT基盤は,日本学術会議が「オープンイノベーションに資するオープンサイエンスのあり方に関する提言」の中で取りまとめた,「オープンサイエンス推進のための研究データ基盤」を実際のサービスへと具体化するものである。

researchmap、Web of Scienceと連携した業績入力機能の提供を開始

2017年6月21日、科学技術振興機構(JST)は、researchmapがWeb of Scienceと連携した業績入力機能の提供を開始したことを発表しました。

これにより、Web of Scienceの情報を検索して簡単に情報を取り込むことができ、研究者の業績情報の入力負担が軽減されるとしています。

researchmapがWeb of Scienceと連携した業績入力機能を提供開始(JST, 2017/6/21)
http://www.jst.go.jp/pr/info/info1262/index.html

参考:
researchmap、業績情報登録時の外部データベースとしてScopusとの連携を開始
Posted 2015年5月21日
http://current.ndl.go.jp/node/28527

国立情報学研究所(NII)、2016年度のCiNiiのサービスに関するアンケート結果を公開

2017年6月16日、国立情報学研究所(NII)は、2016年度に実施したCiNiiのサービスに関するアンケート結果の概要を公開しました。

このアンケートは、2016年11月24日から12月27日にかけて実施していました。

昨年度の CiNii のサービスに関するアンケート結果概要(NII, 2017/6/16)
https://support.nii.ac.jp/ja/news/cinii/20170616

CiNii Articles のサービスに関するアンケート(平成28年度)
http://ci.nii.ac.jp/info/ja/a_result_2016.html

OCLC、クラウド型図書館システム“WorldShare Management Services”のアプリ“Digby”を開発

2017年6月19日、OCLCは、クラウド型図書館システム“WorldShare Management Services”(WMS)のモバイルアプリ“Digby”を開発したと発表しています

“Digby”は、図書館で働く学生アシスタント(student library worker)が、自身のモバイル端末を用いて図書館業務を行なえるよう、米・インディアナ州の研究図書館ネットワーク“PALNI”の会員館と連携して作成したものです。

アプリは、2017年8月にApple Store及びGoogle Playで公開されますが、それに先立ち、2017年米国図書館協会 (ALA) 年次総会開催中の6月24日と25日に会場内に設置されるブースで紹介されます。

OCLC WorldShare Management Services expands mobile capabilities(OCLC,2017/6/19)
http://www.oclc.org/en/news/releases/2017/201717dublin.html

米国の大学・研究図書館協会、高等教育のための情報リテラシーの「枠組み」への理解と活用促進のためのツールキットを公開

2017年6月16日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、“ACRL Framework for Information Literacy Toolkit”を公開したと発表しています。

ACRLの「高等教育のための情報リテラシーの「枠組み」」への理解と活用促進のための専門性開発を目的とした情報源として位置付けられています。

“Finding Time to Engage the Framework”,“The Framework's Structure”,“Foundations of the Framework”, “Strategies for Using the Framework”の4つのモジュールが用意されており、5つ目として“Collaboration and Conversations with the Framework”を開発中です。

各モジュールには、本質的課題、学習成果、アクティブラーニングのための資源、ディスカッションプロンプト、主な参照文献が掲載されています。

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